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浮動性めまいとは?14の原因とどんな病気が心配されるか詳しく解説!

浮動性めまい(フラフラするような感じのめまい)で悩んでいる方は多いと思います。しかし、めまいは原因を特定することが難しいためついつい放置しがちですが、重篤な症状に発展する可能性もあり決して軽く考えてはいけない症状とされます。そんな浮動性めまいについで、原因と考えられる病気を14項目にわたってご紹介しますので、めまいが気になる方はぜひお読みください。



浮動性めまいの原因とは

めまいは、浮動性めまい、回転性めまい、失神性めまいの3つに分類されるとされています。

そのうち、浮動性めまいは、フラフラするような感じとよく表現されるめまいです。浮動性めまいの原因はほんとうに様々あり、原因が特定できずに、苦しんでおられる方も多いと思います。

この記事では、浮動性めまいの原因として考えられる病気など14項目にわたり詳細に解説させていただきまますので、当てはまる症状を感じる人に、ぜひ参考にしていただければ幸いです。

浮動性めまいとは

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浮動性めまい(英語:Dizziness)

めまいの種類は、大きく3つに分類されるとされます。浮動性めまいは、フラフラする、グラグラするように感じる、乗り物酔いのようなめまいのことを言うとされます。浮動性めまいは立ちくらみ、頭痛、しびれを伴うことがあり、体や頭を動かしたときに増強することがあると指摘されています。

回転性めまい(英語:Vertigo) 眼振や耳鳴りを伴う

回転性めまいは、自分自身がグルグル回っているように、あるいは周りが回っているように感じるめまいのことを言うとされます。回転性めまいは内耳からくることが多く、難聴、耳閉感、耳鳴などの聴覚症状を伴うことがあるとの指摘があります。

吐き気、バランス感覚の喪失(そうしつ)、視覚障害、頭痛などが起こることもあるとされています。回転性めまいの病気が起こる部位としては、内耳以外に、脳幹(のうかん)と小脳、脳幹と小脳をつないでいる神経路、または脳幹内の各部分をつないでいる神経路などが考えられるとされます。

失神性めまい(英語:Syncope vertigo)

失神性めまいは、脳貧血の際に感じるようなフーとするような感じのめまいとされます。目の前が真っ暗になったなどと表現されるめまいとされ、頭からスーと血の気が引いていくような感覚を覚えると指摘されています。いわゆる立ちくらみはこれに相当します。

失神性めまいは短時間の脳全体の循環障害によるものが多く、原因として起立性低血圧(きりつせいていえけつあつ)、不整脈(ふせいみゃく)などの自律神経系と心血管系(しんけっかんけい)の異常によるものが原因として考えられるとされます。

浮動性めまいがおこる病気

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脳出血・脳梗塞

浮動性めまいの原因となる病気には、どんなものがあるでしょうか。脳出血や脳梗塞で小脳や脳幹に障害が発生すると浮動性めまいが起こる場合があるとされます。回転性めまいが起こることもあるとされます。運動障害、ろれつが回らない、意識障害、などを伴うとされ、頭痛や首の痛みなどが伴うこともあるとされます。

眼科疾患

眼科の疾患(しっかん)で浮動性めまいが起こることもあるとされます。眼筋障害(がんきんしょうがい)、屈折異常、視力低下、眼鏡調整の不良などが原因として指摘されています。複視(ふくし:物が二重に見える)などが症状があらわれることがあるちされます。

頚椎の異常

頚椎(けいつい:首の骨)の異常により、浮動性めまいが起こることがあるとされます。ワレンベルグ症候群が原因として考えられると指摘されています。ワレンベルグ症候群は脳梗塞のひとつであり、脳幹部にある延髄に起こる脳梗塞で、延髄外側症候群(えんずいがいそくしょうこうぐん)とも言います。

ワレンベルグ症候群の原因のほとんどは椎骨動脈解離(ついこつどうみゃくかいり)によります。椎骨動脈解離とは、脳幹部に血液を供給する椎骨動脈の血管内の膜がはがれて裂けることで、延髄部分に脳梗塞を起こすとされます。脳動脈解離の症状の特徴のひとつに、突発する頭痛や頚部痛があります。

椎骨動脈解離は若い人に多いという特徴があります。なお、この椎骨動脈は頚部では、頚椎の中を走ります。そのためゴルフのスイングで、あるいはカイロプラチックなどで、頚部を急激に捻転(ねんてん:ひねる)した際の無理な動作のせいで、この椎骨動脈が傷害を受けることがあるとされます。

高血圧

内科の疾患により、浮動性めまいが起こることもあるとされます。高血圧、低血圧、低血糖、貧血、不整脈などが指摘されています。高血圧によるめまいには注意が必要とされ、数回おこるような場合は脳卒中の可能性があると指摘されています。

一方で、高血圧だけが原因でめまいが起こることは無いとの指摘があり、脳梗塞や脳卒中の合併症として高血圧があらわれた場合は、あわてて血圧を下げる薬を服用すると危険なため注意が必要との指摘もあります。

低血圧

血圧が下ると脳に必要な血液が届かなくなるために浮動性めまいが起こることがあるとされます。脳にある前庭器官(ぜんていきかん:内耳の平衡をつかさどる器官)が脳の血流不足(脳循環障害)にもっとも鋭敏に反応するため、めまいが起こると指摘されます。

血圧の薬の効き過ぎで、血圧が下がってめまいがするということもあるとされます。血圧の薬が効きすぎて血圧が下がり過ぎた場合、脳循環障害を起こすことがあるからとされています。血圧が下がり過ぎた場合には、ひどい時には失神してしまうこともあり注意が必要とされます。

血圧が下がり過ぎた時に立ちくらみもよく起こりますは、これは起立性低血圧などによって脳血流量が一時的に減るために起こる瞬間的なめまいであると指摘されています。

糖尿病

糖尿病が原因で、浮動性めまいが起こる場合があるとも指摘されています。糖尿病では動脈硬化を合併することがあるとされ、椎骨動脈に動脈硬化が起こり血栓ができて脳幹が詰まることが原因になる場合があるとされます。また、糖尿病が原因で起立性低血圧が起こることがあるとされます。

糖尿病の3大合併症の1つに神経障害があります。糖尿病性神経障害には比較的早期からみられる手や足の先などがしびれる末梢神経障害がよく知られているが、それ以外に自律神経障害もあると指摘されています。

この自律神経障害の症状としては、汗をかきにくい、尿意を感じない、あるいは尿の出が悪い、便が出にくいなどがある、それらとともに、立ちくらみすなわち起立性低血圧が起こる場合があると指摘されています。脳の血流量の低下が重度になると失神や全身けいれんをきたすこともあるとされます。

起立性低血圧は、糖尿病以外に、パーキンソン病など神経を障害する疾患の部分症状としてみられることや2次的に神経を障害する疾患として腎不全やアルコール性神経障害などでもみられるいことがあるとされます。この2次的に自律神経を障害する疾患の中で糖尿病は約50%を占めると指摘されています。

貧血

貧血が浮動性めまいの原因になることがあるとされます。貧血は鉄分の不足などが原因で、酸素と結合して酸素を体のすみずみまで運ぶヘモグロビンが減少し、血液中の濃度が薄くなった状態です。ヘモグロビンの数値が男性は13.0g/dl以下、女性は12.0g/dl以下になると貧血とされています。

フワフワと浮遊するようなめまいや目の前がクラクラするようなめまいが起こる場合があり、さらに冷え、倦怠感、立ちくらみ、耳鳴り、頭痛などの症状が起こると指摘されています。

不整脈

起立性低血圧によって浮動性めまいが起こり、ひどいときには失神が起こるとされますが、危険な失神として心臓病による失神を指摘されることがあるようです。不整脈のために血圧が低下して失神を起こすことがあると指摘されます。

失神が起こる前に動悸(どうき)が起こることもありますが、その前に意識を失うこともあります。心臓病による失神は急死(いわゆる突然死)の前ぶれと言われ、適切に治療しないと生命に関わると指摘されています。

心臓病のうちの不整脈、たとえば徐脈(じょみゃく)となる洞不全症候群(どうふぜんしょうこうぐん)、房室ブロック(ぼうしつぶろっく)、頻脈(ひんみゃく)となる心房細動(しんぼうさいどう)や心室細動(しんしつさいどう)では、そのせいで心臓からの血液を送る量(心拍出量)が減り、一瞬のうちに脳への血液の流れ減って失神を起こすとされます。なかでも有名なものはアダムス・ストークス症候群といって心臓の脈が非常に遅くなって起こるとされます。

自律神経障害

自律神経失調症や起立性調整障害などの自律神経障害によって、浮動性めまいが起こることがあるとの指摘もあります。自律神経は全身の器官をコントロールするため、バランスが崩れると全身の機能に支障をきたして、めまい以外にも、耳鳴り、動悸、頻脈、下痢、便秘、倦怠感などの様々な症状があらわれるとされます。

最近は内科や整形外科などで検査をしても悪いところが発見されず、神経科、心療内科などの専門医を紹介してくれるケースが多くなりました。ただし自律神経失調症と思い込んで放置し、病気の早期発見を逃してしまうケースもあるので注意が必要であると指摘されています。

心因性(抗うつ薬などの副作用)

不安神経症、抑うつ状態などの心因性の原因で、浮動性めまいが起こることがあるとの指摘もあります。うつ状態でも精神面でのうつ症状はほとんど目立たない場合でも、身体症状が前面に現れる仮面うつ病に注意が必要とされ、めまいは、不眠、頭重感とならんで、仮面うつ病の三大症状と指摘されており、浮動性めまいが多くみられると指摘されています。

また、抗うつ薬の副作用でもめまいが起こる場合があるとの指摘があります。ロキセチンという薬では、少なくとも1ケ月以上使用後、突然投与を中止したり、あるいは急な減量をしたりすると、1~10日以内にめまいや、それ以外にも。悪心、嘔吐などの様々な症状が現れるとされます。

歯科疾患

咬み合わせ(かみあわせ)の不良などの歯科疾病が原因で、浮動性めまいがおこる場合もあるとの指摘があります。咬合不全が生じているためのめまい症は、口の中で違和感を感じるため舌で違和感のある歯を触れたり、または強く噛むことで生じやすいと指摘されています。また異常脳波を引き起こしている場合も考えられるとの指摘もあります。

婦人科疾患

婦人科疾患により浮動性めまいも指摘されています。子宮筋腫(しきゅうきんしゅ)、内膜症による月経過多、婦人科腫瘍の不正出血等による強度の貧血によるものが多いと指摘されています。また近年では更年期障害や月経前症候群、月経困難症に随伴するもの、うつ状態や自律神経失調状態にめまいを伴い婦人科を受診する人も増えているとされます。

更年期障害にはめまい以外にのぼせ・発汗、頭痛、動悸、耳鳴り、気分の落ち込み、不安、不眠などが、月経前症候群には月経前数日に頭重感、頭痛、いらつき、不安、憂うつなどが、月経困難症では月経痛以外に頭痛、腰痛、吐き気、下痢などを伴うことが一般的であると指摘されています。

耳鳴りなど(メニエール病)

有名な病名でメニエール病があると指摘されますが、この病気は、耳鳴りや難聴などを必ず伴うとされ、また回転性めまいがほとんどであるとされています。めまい=メニエール病との認識が広く行き渡っているものの、メニエール病は全めまい症例の5%程度しかないとの指摘があります。

鑑別ができない原因不明のめまい

原因不明のめまいもあるとされます。治療をしなくても通院中に症状が改善する場合もあるとされ、そのような場合は、再発した場合に都度、病院を受診して診断の精度を高めて行くことが重要であるとされます。

何科を受診すべきか

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このように、浮動性めまいでは、様々な原因が考えられます。原因がはっきりしない場合は、まず脳神経外科を受診されることをお勧めします。

浮動性めまいの原因は一つではない

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浮動性めまいの原因と考えられる病気は、本当に様々あります。内科の疾病はもとより、歯の咬み合わせに問題がある場合なども指摘されており、診断が確定しないこともあるとされます。脳の疾病では、重篤な症状になることもあると思われますので、気になる症状がある方は、早目に脳神経外科を受診されることをお勧めします。