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下顎隆起あります?意外とある方多いんです!原因と3つの問題点教えます!

「下顎骨隆起」知ってますか?患者さんのお口の中を拝見すると、骨隆起の方を結構な割合でお見かけします。しかし、結構気づいていない方が多いんです。下顎骨隆起があるとどんな問題が起こるのか?治療が必要なものなのか?などお伝えします。



下顎隆起って何?

「下顎隆起」って知っていますか?私は、歯科でお仕事をしているので患者さんのお口の中をよく拝見しますが、結構「下顎隆起」を起こしている方をお見かけします。患者さんにお伝えすると存在に気づいていなかったり「みんなあるものだと思ってました」とおっしゃる方も多くいらっしゃいます。

そりゃそうですよね、いきなりどん!と出てきたわけではないのですから、特に違和感を感じないのは当たり前です。この骨隆起についてお伝えします。

下顎の骨が隆起してきている状態のこと

「隆起」とは、簡単にいうと山の状態ですよね、顎の骨が厚く膨らみ、こぶのように盛り上がってきている状態のことだそうです。他のところにも起こりますが、ほとんどの方が下顎だそうです。子供にはあまりできることはなく、年齢を重ねるとともに出現率も上がり、40歳以降で顕著に見られることが多くなるそうです。

私もよくお見かけするのが下の前歯の裏側のところです。骨が「ポッコリ」というより「ボコボコボコ」(っといった方が正しいかもしれません)と無数のこぶ状のものを見かけます。

顎の骨に強い力が加わることで起こる

骨隆起をお持ちの方の多くは「歯ぎしり」「くいしばり」などの癖をお持ちだそうです。歯を介して顎の骨に強い力が加わることで、骨が増殖して起こるそうです。遺伝的な要因も考えられるようですが、はっきりとした原因はわかっていないそうです。

下顎隆起の特徴

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触っても痛みはない

顎の骨が出てきているだけなので、骨隆起自体で何もしなくても痛いだとか、触れると痛いということはないそうです。強くものが当たると傷つきやすく口内炎ができやすかったり、粘膜が薄くなっているので、硬いものが当たると痛みを感じやすいということはあるそうです。

だんだん大きくなっていく

骨隆起によって障害がある場合は切除することもありますが、再発の可能性もあるといわれています。また一度出来てしまうと、小さくなったり消失することはほとんどなく、だんだんと大きくなることが多いようです。

正体は骨!なので硬い

骨隆起は、骨なので触ると硬い感じがするそうです。丸みを帯びていて、腫瘍のような感じを受ける方もいるかもしれませんが、中身は全部骨なので腫瘍のような柔らかさはないそうです。

30代以上の女性に多い

はっきりとは解明されていないものの、遺伝的要素や歯にかかる力が強いなど、骨隆起の原因とされるものはいくつかあるようですが、男性よりも女性の方がなりやすい傾向にあるようです。

また骨隆起は急にできるものではなく、少しずつ何年もかけてできることがほとんどで、30~50代の女性によく見受けられるようです。

悪性のものではない

コリコリとした膨らみがあると「腫瘍では?」と心配になることもあるでしょうが、骨隆起は悪性のものではないので心配はいらず、また問題がなければそのままの状態でしておくことも多いようです。

ただ急に大きくなったり、触ると柔らかい感触がある場合は骨隆起ではない可能性もあるようですので、できてしまった時は、骨隆起かどうかをきちんと診断してもらうといいでしょう。

下顎隆起が起こす3つの問題とは?

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滑舌が悪くなる問題

骨隆起は、気づかない方も多くいるので、通常特に問題を起こすことはありません。しかし上顎に出来た骨隆起が大きくなってしまった場合、タ行、ナ行、ラ行など上顎に舌を一回当ててから発音する言葉が、骨が邪魔して発音しくくなることがあるそうです。

口の中が汚れやすくなる問題

ゴマや小さな豆などの小さな食べ物が、隆起のコブとコブの間に挟まったり、コブの位置にもよりますが歯ブラシの時も、コブが邪魔で当てにくいところが出てしまったりと、お口の中の清掃状態が悪くなることもあるそうです。

入れ歯を入れるときに邪魔になる問題

将来、歯を失い入れ歯を入れることがあった時に、入れ歯が骨隆起に当たって、痛みを感じやすかったり、隆起部の粘膜が薄いので擦れてしまったり、特に総入れ歯の場合は、安定しにくかったりと様々な問題が発生するそうです。

下顎骨だけじゃない!隆起の種類

下顎の骨隆起は、下顎の内側、奥歯と前歯の真ん中あたりの小臼歯と呼ばれる歯のあたりに左右対称にできることが多いそうで、このあたりに強い力が加わりやすいからだそうです。他にもどのようなところに起きるのかみてみましょう。

上の歯の裏側にも!「口蓋隆起」

下の顎の骨だけでなく、上の顎の骨にも起きます。上の場合、上の顎の奥歯の方にできるそうです。歯の裏側の粘膜のことを「口蓋」というのでそこにできる隆起は「口蓋隆起」というそうです。

裏側だけだと思うな!頬側、唇側にも!「歯槽隆起」

歯槽隆起は、歯に強い力が加わることで歯茎にも負担がかかり、それが原因で歯茎の骨が隆起してきます。上下の歯茎に沿って、歯茎の表面が盛り上がっているのが特徴で、また歯槽隆起の人は歯周病も悪化しやすいようです。

下顎隆起の治療方法

http://gty.im/841200466

先ほどもお伝えしましたが骨隆起は通常、特に問題ないならそのままの状態で経過を見るそうです。問題が起き、切除をする場合は、どのような方法で行うのかご紹介します。

歯茎を開いて骨をトントンします

基本的に骨隆起の切除は保険適用になるものだそうで、費用はだいだい3,000円くらいだそうです。

治療の流れは、

1 切除する骨隆起の周辺に局所麻酔を打つ

2 骨隆起周辺の歯茎を切り開いて、骨を露出させる

3 隆起している骨に切れ目を入れて、外科用のミノとハンマーでトントンして削る

4 骨の表面をなだらかにする

5 歯肉を縫合する という流れだそうです。

腫れ、出血、痛みは少なく、骨隆起の大きさや数にもよると思いますが30分くらいで処置は終わるそうです。

予防法はないの?

http://gty.im/200216809-001

マウスピースで力を緩衝する

骨隆起は、歯に強い力がかかることで歯を介して顎の骨に強い力がかかることで起こるものだそうです。歯ぎしりやくいしばりは、寝ている時に無意識に行っていることが多いので、コントロールすることが難しいです。なので、この力の緩衝材として「マウスピース」を使用するそうです。

マウスピースは、通常上の歯のみに使用しますが、気持ち悪くなってしまうという方は下の歯用のマウスピースを作ることもあるそうです。費用は保険適用で5,000円くらいで作れるそうです。

歯ぎしりやくいしばりなど強い力が歯にかかることで起こることは、「骨隆起」だけではなく、知覚過敏の原因になったり、歯周病を悪化させたり、歯にビビが入ってしまいそれが根っこまで行くと最悪抜歯になることもあるそうです。歯ぎしりなど指摘をされたことのある方や自覚のある方は使用することをお勧めします。

歯と歯の接触癖に気をつける

歯と歯は、通常約2mm程度離れていることが正常な状態だそうです。常に接触しているとそれだけで歯に負担がかかります。歯と歯の接触している時間は、咀嚼している時間だけで1日17分程度が理想だそうです。

ぜひご自分のお口の中をチェックしてみてもらいたいのですが、頬の粘膜や、舌の辺縁に波を打ったような跡が付いていませんか?この波を打ったような歯列の跡が付いている方は接触癖のある方だそうです。

何か物事に集中していたり、時間に追われていたり、寒し所にいる時や、緊張している時、考え事をしている時に無意識にしていることが多いそうなので、そのような時は確認して歯と歯を離して唇は閉じている状態を意識してみてください。

唇が空いて口呼吸になってしまうと、お口の中が乾燥して虫歯や口臭の原因になったり、風邪をひきやすくなったりと良くないので鼻呼吸を意識しましょう。

下顎隆起は体からのSOSメッセージ!

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骨隆起ありますか?特にあったからといって問題あるわけではないのですが、「強い力が加わっているよ」というメッセージかもしれません。ある方は大きくならないように予防をしてみてください。このような様々な不具合が生じるのは体からのメッセージです。早めに気づいて対策をとってあげましょう。

現代人はストレスなどでほとんどの方が歯ぎしりやくいしばりをしていると言われています。自分の歯で何の問題もなく噛めることが一番なので、歯ブラシとフロスなどの毎日のケアと歯医者さんでの定期検診をお忘れなく!