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ケロイドになりやすい体質とは?見分け方や改善の方法を解説

ケロイドは、皮膚にできた傷が治る過程で何らかの原因でコラーゲンが増殖し、傷の上に皮膚が盛り上がった状態のことです。このケロイドになりやすい体質があります。多くは遺伝性で、一度発症すると傷ができた時には常に注意をしなければなりません。ケロイド体質の見分け方、ケロイドの治療方法、ケロイド体質の改善の方法についても解説します。



ケロイドはなぜできる?

ケロイドになりやすい体質や原因となる遺伝子がある?

ケロイドは、傷が治る過程で、原因不明に炎症が続き、皮膚下の間質細胞であるコラーゲンが増殖し、傷の上に組織が盛り上がったものです。ピンク色から赤黒い盛り上がりで、硬いのも特徴の一つです。ケロイドには痛みや痒みがあり、血行がよくなるとひどくなります。不快感と共に見た目が気になるため、悩みの種となりやすいものです。

このケロイドになりやすい体質の人がいます。この体質は遺伝であることが多く、家族性ケロイド症とよばれます。この家族性ケロイド症は、黒人種に多く、白人種に少ない疾患です。日本人はその中間に位置します。原因となる遺伝子が解明されつつありますが、まだわかっていないことも多い疾患です。

真性のケロイド症は少なく、似たような疾患として、肥厚性瘢痕や皮膚がんがあります。肥厚性瘢痕は時間がたつと縮小することがありますが、ケロイドは徐々に大きくなります。またケロイドは遺伝しますが、肥厚性瘢痕は遺伝しません。ただし、ケロイドと肥厚性瘢痕は専門医でも判別が難しい場合もあります。

ケロイドのできやすい部位と発症年齢

一般的には、体の中心部である首や肩などの体幹に多く発症し、腕や足の抹消にはできにくいようです。発症のきっかけとして、帝王切開やピアスの穴を開けたときなどが、よく知られています。

発症する年齢は、思春期から中年期まで幅広いですが、高齢になると比較的少なくなります・

ケロイド体質の見分け方

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病院での検査

自分がケロイド体質なのかどうかがわかる、明確な病院での検査方法はありません。そのため、家族にケロイドになりやすい人がいるかいないか、怪我をした時の治り方などで、体質を予測しておくことも必要です。

けがをした後にケロイドのような盛り上がりが皮膚にできた際には、医師に診てもらうことは大切です。他の病気である、肥厚性瘢痕や皮膚がんとの判別をしてもらい、適切な治療を受けるためです。

またケロイド体質の可能性がある場合は、アレルギー検査を受け、自身のアレルギーを把握しておくことも大切なことの一つです。アレルギー体質の改善が、ケロイドの改善につながることがあるという例もあります。

ニキビの治り方で予測する

皮脂腺で皮脂が過剰に分泌し周囲を圧迫、炎症が起こった状態がニキビです。このニキビが、炎症が治まった後もそのまま赤く盛り上がり、瘢痕化しているところがある人の場合、ケロイド体質かもしれません。これがケロイドの好発部位である首などに残っていることがあります。

ニキビが治りかけたと思ったら赤く腫れ、それが長く続いていた、赤く腫れたところが2-3年の間残っていたというような人は注意しておきましょう。

帝王切開後にケロイドが発生することがある

帝王切開後の傷が盛り上がっている、そんな悩みを持つ人がいます。

出産までは体幹部にひどい傷ができることは少なく、大人になるまでケロイド体質がわからなかった場合も多くあります。出産の際は腹部に深い傷を負うことになるため、ケロイドが発症しやすい原因となります。

傷が盛り上がってなかなか治らない場合でも、真性のケロイド体質ではなく、肥厚性瘢痕であるケースも多いため、病院で医師に相談することが大切です。

ケロイドの治療

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ケロイドの切除手術

ケロイドを手術で切除する方法です。術後の傷から新たなケロイドが発症しないよう、手術後の適切なケアが大切です。ステロイ注射やレーザー治療を併用することが多いです。見た目の改善が大きな利点です。

レーザー治療

内科的レーザー治療(LLLT)という方法があります。1回に数分、弱いレーザー光をケロイド部に照射して治療します。血行の改善や、鎮痛消炎効果があり、ケロイドの痛みや痒みを抑え、ケロイドの柔軟性を珠芽小さくする効果があります。

ステロイド注射

ステロイドを、ケロイド内に注入する方法です。炎症を抑えるだでなく、線維芽細胞の増殖を抑えるため、ケロイドの悪化を防ぎます。たたケロイドに注射するため、痛みがあるという短所があり、局所麻酔を併用している病院もあります。

外用薬と内服薬

外用薬には、ケロイド組織の炎症作用を抑える働きがある、ステロイド軟膏やヒルドイド軟膏があり、局所に塗布します。内服薬ではリザベンという、傷の治りを早める効果のある薬があります。また内服薬には他に漢方薬の柴苓湯があります。

圧迫療法

ケロイドは傷に力が加わり、皮膚が引っ張られると悪化する特性があるため、シリコンシートやシリコンジェル、シリコンテープなどで、力が加わらないように固定し、ケロイドの盛り上がりを防ぐために圧迫します。

ケロイドの予防と改善

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体質改善

上に挙げたリザベンと柴苓湯には、アレルギーの体質改善の効果があります。抗アレルギー剤として、アレルギーでの炎症の時に、炎症を起こす白血球の機能を抑える働きがあり、柴苓湯は花粉症などにも使われる薬です。ケロイドの痛みや痒みなどを抑える働きもあります。アレルギー体質の改善により、皮膚疾患の改善が認めることがあります。

また他には、生活習慣病を持つ人が、運動や食事を改善し、アレルギー症状も改善した例も多くあります。内臓脂肪が多い状態では慢性的に内臓で炎症が起きており、これがアレルギー症状を強めているという考え方があります。ケロイドも皮膚下での過剰な炎症反応から起こるため、全身の体質の改善が、炎症反応の発生を抑えることが考えられます。

またニキビ跡などもケロイドになることがあるため、ニキビにならないようにスキンケアをし、食事、睡眠に気を配りましょ。

ニキビにならないような生活を送ることが、生活習慣を整えることにつながります。基本的なことですが、生活習慣の改善が、ケロイドの悪化の予防には大切です。

傷ができたら、ケロイドにならないように予防する

自分がケロイドになりやすい傾向があるとわかれば、傷をおった時点で予防することができます。具体的には、傷を固定するためにテープやシリコンシートを張る方法があります。必要があれば外用薬や内服薬も併用できます。医師と相談しながら、予防に努めましょう。特に帝王切開や何らかの手術をする際は、医師に相談しておきましょう。

ピアスの穴を開ける際にも注意する

ピアスの穴を開けた際に、その傷がケロイド化することもあります。まずは耳たぶに開けて、それが赤くなる、痛いなどの場合には注意しましょう。また人と比べて、ピアスの穴がふさがりやすい場合もあります。体幹部はケロイドができやすいため、おへそなどへ開ける際も注意が必要です。

また女性はレーザー脱毛などを考える方もいます。しかしケロイド体質の人は、医師と相談することが不可欠です。毛根をレーザーで死滅させる方法ですが、炎症が起きないとも限らないからです。簡単なほくろの除去などの手術も、ケロイド体質の人は医師に相談してからにしましょう。

遺伝的な要素や体質も考えられ予防策が大事!

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ケロイドは、人によって、いつ発症し、どのように経過するかはわからない病気です。ただ、遺伝的な要素もあるため、家族にケロイドになりやすい体質の人がいるならば、注意しておいてもよいと思われます。

手術の前などには、医師に相談し、予防策を講じておきましょう。また、ケロイドになってしまっても、現在は色々な治療法があります。自分に合った方法を選択することができます。悩んでいる場合は一度、皮膚科医もしくは形成外科医など、ケロイド外来を実施している専門医を受診してみましょう。