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【脳震盪完全ガイド】重症度によって違う7つの症状と3つの検査・重篤な症状に発展する気をつけたい疾患

「脳震盪」誰もが聞いたことがある言葉ですよね!しかし、脳震盪についての理解はどうでしょうか?そこで、この記事では脳震盪とは、どのような状態を言うのか、そして、その症状・検査・脳震盪による疾患・脳震盪の対処法を分かりやすく説明したいと思います。



脳震盪について知っていますか?

「脳震盪」という言葉は、誰もが一度は聞いたことがある言葉ではありませんか?スポーツや転倒事故などが、よくある代表的なケースです。たとえば、ボクシングの選手がダウンして、脳震盪おこした…。というケースを、テレビで耳にしたことがあるのではないでしょうか。でも、脳震盪って言葉よく聞くけど、どんな状態なのか、ちゃんと説明するとなると、理解している人は少ないのかもしれません。

そこで、この記事では、実際に脳震盪とは一体どのような状態をいうのか、そして、その症状と起こりうる疾患・対処法についてまとめてみました。まずは、脳震盪とはどんな状態のことをいうのか?からご紹介していきたいと思います。

脳震盪とは?

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脳震盪とは脳が激しく揺れること!

脳震盪とは、頭や顎に大きな衝撃が加わった時に、頭蓋骨ではなく内部の脳に影響を与えてしまうことで起こります。脳が傷ついたわけではなく、一時的に機能障害を起こしている状態や、脳が興奮してしまっている状態の事を言うそうです。脳の損傷ではなく、機能障害なので、MRIやCTなどでは分からないようですが、症状は一時的で自然に消えていくそうです。原因としては、よくあるのは転倒や外傷などで、直接頭部に強い刺激を受けることで起こるものです。

脳震盪と言われて、ラグビーやフットボール、ボクシングの様な直接頭に衝撃を与えることがあるスポーツを思い浮かべる人が多いと思いますが、そうとも限りません。もちろんその確率は他よりは高いと思いますので、十分注意が必要なのは間違いないですが、他のスポーツでも十分起こりうる症状だということは頭に入れておいた方がいいようです。

意識障害であり、脳の損傷ではないかもしれませんが、頭です。当然脳を損傷している可能性だってあります。その人の様子を見ながら、病院に連れて行くなどしたほうがいい場合もありますので、経過を観察していくことはしたほうがよさそうです。

実は、わたしたちの日常生活にも、脳震盪がおこりうるシチュエーションは意外とあるのです。そのため、男女問わず、子どもからお年寄りまで、誰にでも起こる可能性があると言えるでしょう。たとえば、激しい運動・スポーツ中はもちろんのこと、「出合いがしらに誰かとぶつかった」、「どこかに頭を打った」、「階段から落ちた」、といった日常生活のなかでも、充分起こりうる病気です。

子供の脳震盪は大人より症状が重い?

脳震盪は、大人だけではなく、子供にも起こりうる症状です。そして、大人よりも子供の方が症状が重くあらわれると言われているようです。生まれたばかりの赤ちゃんを激しく揺さぶってはいけないのと同じような理由で、子供の体はまだ成長過程ですから、頭を支える首の筋力が発達しきっていませんので、衝撃が全て頭に伝わってしまいます。そうすると、そのまま衝撃が脳に伝わってしまい、受けるダメージも大きくなってしまうようです。

子供の場合、軽い脳震盪でも、さまざまな症状があらわれることがあるそうです。まずは、吐き気・嘔吐・頭痛などが挙げられるそうです。子供の軽い脳震盪の場合、吐き気や頭痛の症状が出ていても、一時的なものである可能性が高いようです。そのため、脳震盪がおこっても、一日安静にしていると徐々に回復していく可能性があります。

しかし、脳震盪は甘く見ていることも出来ません。先ほども書きましたが、やっぱりぶつけているのは頭なのです。もし、意識障害を疑う症状が見られたら、すぐ病院に連れて行きましょう。また、意識が戻らないようでしたら救急車を呼ぶなどの対応も必要になってきます。子供が脳震盪になった場合、症状が強くあらわれるだけでなく、後遺症が続く危険性もあるそうです。日頃から、自転車に乗る時はヘルメットを被るなど防具の重要性を指導した方が良いかもしれませんね!

一時的な脳の意識障害とは?

脳震盪とは、直接的な頭部への打撃により脳が揺さぶられ、一時的な脳の意識障害(意識障害は必ずしも意識消失とはならず、意識の変調もある)、記憶障害をいいます。 この障害は、脳の機能障害が原因であることが多いため、元に戻るものであって、脳の器質的な損傷(脳自体の損傷)は原則として伴わないそうです。

スポーツ障害ってなに?

スポーツにケガは付き物です。スポーツをしていてけがをしたことが全くない人はいないのではないでしょうか。そのケガを「スポーツ外傷」、「スポーツ障害」という言葉で分けることが」できます。まず「スポーツ外傷」とは、簡単に言ってしまえばケガのことです。1回の瞬間的な外からの力などによって起こります。例えば、創傷や打撲・骨折・肉離れ・脱臼などですね。

そして、「スポーツ障害」は、医学的には「使いすぎ症候群(オーバーユース)」と言われ、スポーツによる身体の使いすぎのほかに、スポーツ中のアクシデントを原因として発生する病気やケガも含まれるそうです。では、どのようなケガがスポーツ障害に含まれているのでしょうか?そのなかの1つに脳震盪も含まれています。

■脳震盪…脳震盪は、一時的に脳が機能障害を起こしてしまっているだけなので、安静にしていることで落ち着いてくることが多いようです。ただ脳震盪は、しっかり治りきらないうちにまたすぐ脳震盪を起こしてしまう、ということがとても問題で、「セカンドインパクト・シンドローム」と言って、命に関わることもあるそうです。スポーツはあくまでスポーツです。無理をしてはいけませんので、もし1度脳震盪を起こしてしまったらしばらくは安静を心がけましょう。

■コンパートメント症候群…コンパートメント症候群は、骨折や脱臼が原因となり、筋肉の組織が腫れ、その周辺の圧が上がってしまうことで起こります。圧が上がってしまうと、その周辺の筋肉や神経が圧迫されてしまいます。その結果、神経麻痺や、循環不全で筋肉が壊死するなどが起こってしまう可能性があるようです。治すには圧を下げる為に手術するのが有効なようなので、なかなか大変ですね。でも、運動能力が低下してしまったりもするようですので、そのままほってはおけないのできちんと治療していきましょう。

■脳挫傷…脳挫傷は、外部から脳に強い衝撃を受けることによって起こります。主な原因は交通事故や、転倒などが多いようです。脳への刺激が原因で、脳に断裂や小出血、むくみが起こってしまうそうです。脳内で出血が起こるというには大変なことで、脳震盪よりも症状が重くなることが多いようですので、十分注意して下さい。CTなどの画像で、調べることが出来るようなので、頭をぶつけたりした後はきちんと調べておくようにして下さい。

■腱鞘炎…職業病として、手首や指先などを使うことが多い人は、その部分に痛みを起こすことは多いですよね。それがスポーツでも起こりまして、それを腱鞘炎と言うそうです。腱鞘炎の予防にはアイシングが効果的だということなので、スポーツをした後にはしっかり冷やし、自分の体をいたわってあげることを忘れないようにしましょう。

脳震盪の症状とは?

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1.記憶喪失

脳震盪を起こしてしまった場合の症状として、記憶喪失を起こしてしまう場合があるようです。これは記憶障害の1つなんだそうですが、ほとんどの場合はすぐに回復することが多いようです。ただ、まれに長期にわたって症状が改善されないこともあるそうですので、注意が必要になってきます。

もし、脳震盪が原因の記憶喪失が長期にわたってしまった場合は、リハビリをしていくことで早期回復への手助けが出来るようです。メモを取る、スケジュール管理をするなど、日々の生活の中で脳を刺激して、早期回復に向けて頑張っていくことが大切になってきます。

2.意識喪失

脳震盪の症状として、もう1つ「意識喪失」があります。脳震盪を起こしてしまった時に、そのあたりの記憶がないだけでなく、意識を失うことがあるそうです。しかし、脳震盪は起こしている本人すら認識していないということもあるほど、短い時間だけ症状が出ることがあるそうです。そのように、短時間だけ症状が出ることを短期症状と言うそうです。逆に長期にわたり症状が出ることを長期症状と言うそうですが、意識喪失は短期の症状としてあらわれることが多いようです。

3.めまい

脳震盪の症状に、「めまい」があります。このめまいは、短期症状でおさまる場合が多いそうですが、ときに数日間から数週間にわたる場合があるそうです。これが、長期症状というものです。また、めまいがおさまるまでは、安静にしていた方が良いそうです。

4.ふらつき

脳震盪の症状に、「ふらつき」があります。なかなかバランスがとれなくなるそうです。このふらつきは、ほとんどが短期症状でおさまる場合が多いそうです。

頭痛

脳震盪の症状に、「頭痛」があります。この頭痛も、基本的には短期症状でおさまるそうです。ただ、しつこい頭痛が生じたときは、長期間にわたる場合があるそうです。また、頭痛がおさまるまでは、安静にしていた方が良いそうです。

痙攣

脳震盪直後、一時的な「痙攣」をおこすことがあるそうです。その時、てんかんの発作と間違われことがあるそうです。痙攣の原因は、はっきりしていないそうですが、脳震盪がてんかん発作の前触れとなることはないそうです。

吐き気

脳震盪のあとに、「吐き気」を催すことがあるそうです。あまり吐き気がひどい場合は、脳に異常があるかもしれないので、直ちに病院へ行って適切な処置をしてもらった方が良いようです。

脳震盪の重症度

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軽度

脳震盪の症状レベルは基本的に三段階に分かれていると言われています。軽度は、意識を失うことがなく体が動かせない状態のことを言います。軽度に当てはまる症状としては、一時的な意識の喪失・ 記憶が無くなる(健忘)・ めまい・ 頭痛・ 吐き気・ 反応が鈍い・ 視界がぼやける・ ふらつき・ 感情失禁・ 視野狭窄などが挙げられるそうです。

中度

症状レベル中度は、意識を失って2分以内に目覚めた状態のことを言います。中度に当てはまる症状としては、一時的な意識の喪失・ 記憶が無くなる(健忘)・ めまい・ 頭痛・ 吐き気・反応が鈍い・ 視界がぼやける・ ふらつき・ 感情失禁・ 視野狭窄などが挙げられるそうです。たとえ同じ症状でも、具合の状態によって、軽度か中度かの判断がくだされるようです。

高度

症状レベル高度は、意識を失って2分以上経過している場合を言います。高度に当てはまる症状としては、嘔吐・けいれん・運動麻痺・意識障害の継続・激しい頭痛などが挙げられるそうです。

脳震盪の場合にすべき検査

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病院での診察

脳震盪を起こしたら、まずは安静にして休ませることが大事です。身体的にも精神的にも、休

むことが大切で、疲労を与えるようなことや、頭に衝撃を与えるようなことは絶対に避けましょう。そのときに、頭や頸部のアイシングをすると良いようです。そして、24時間は様子を見たほうがよいでしょう。軽度の脳震盪であれば、そのまま安静にしていれば、ほとんど大丈夫だと言われているそうです。

ただ、この間もしくはその後に、頭痛・嘔吐・痙攣などの症状がでたら、直ちに脳神経外科を受診し、診察を受けたうえで、検査が必要であれば、適切な検査を受けることが望ましいようです。もし、高齢者が脳震盪をおこした場合は、安静な状態を保ちながら、直ぐに脳神経外科を受診した方が良いそうです。

頭部CT検査

他の脳疾患を引き起こす原因にもなるため、必ずCT検査受けるようにしましょう!脳震盪の場合、通常は頭部CT検査では、異常は見られないようです。そのため、頭部に外傷を負った場合、 脳震盪と診断するには、脳の構造が損傷を受けていないことを確認する必要があります。

頭部CT検査では、脳の画像を撮ることができ、神経外傷の程度を判断することができます。骨折や出血はスキャンをすればわかるそうです。そして、頭部CT検査で異常がみられなければ、脳震盪の可能性が高いそうです。脳震盪の場合症状は、時間とともに改善し、通常は元の生活に戻れて、後遺症もないそうです。

通常の頭部CTで見えるのは、明らかな出血、脳挫傷などであり、これらがあると、後遺症を残す可能性が高くなりますが、脳震盪ではこれらの症状が見られないので、後遺症はないとされているそうです。

MRI検査

他の脳疾患を引き起こす原因にもなるため、必要があればMRI検査を受けるようにしましょう!脳震盪の場合、CT検査やMRI検査では、異常は見られないようです。そのため、頭部に外傷を負った場合、脳震盪の診断には、脳の構造が損傷を受けていないことを確認する必要があるのです。MRI検査なら、脳の組織を鮮明に画像化できます。

これらの画像検査で異常がみられなければ、脳震盪の可能性が高いそうです。脳震盪は、骨折や出血とは異なりますが、脳のはたらきに影響を与えます。そして、ほとんどの人が数週間で回復します。また、MRI検査は、受傷から症状が48時間以上続く場合、また症状が悪化している場合に役立つものだそうです。

頭部の衝撃や脳震盪による疾患

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外傷性くも膜下出血

転倒や事故など、頭に強い衝撃が与えられることで起こる病気として、皆さんがすぐに思い浮かべるのは「脳震盪」や「脳挫傷」ではないかと思います。先ほどからの繰り返しになりますが、脳震盪とは、頭に衝撃を受けたことで頭蓋の中の脳が揺さぶられてしまい、意識障害などを起こしてしまうものです。そして脳挫傷とは、頭蓋骨骨折や脳内出血など、脳内に傷を負ってしまい、機能障害や意識障害を起こしてしまうものです。

そして、問題になってくるのはこの脳挫傷です。脳内に傷を負ったことで出血してしまい、それが脳内のくも膜下という場所に溜まってしまいます。それによって発症してしまう恐ろしい病気が、「外傷性くも膜下出血」です。外傷性くも膜下出血の原因になってしまう脳挫傷は、日常生活のさまざまな場面で起こる可能性があります。例えば交通事故や、階段を踏み外したことによる転倒、または、冬場の凍った道での転倒などです。

経験があると思いますが、凍った道での転倒は勢いよくいきます。ですから、頭を地面に打ちつけてしまう可能性がありますので、十分気を付ける必要があります。つまり、外傷性くも膜下出血などの病気は、決して他人事ではなく、自分の身近にいつでも潜んでいる病気なんだということを忘れないようにしてほしいのです。

外傷性くも膜下出血の具体的な症状は、殴られたような激しい頭痛や嘔吐などがあるそうです。頭をぶつけた後、頭痛や嘔吐などの症状が出てきてしまったら、すぐに病院を受診して下さい。

検査方法は頭部をCTで撮影するそうです。脳震盪は画像では分かりませんが、外傷性くも膜下出血はCTで判断出来るということなので、きちんと検査してもらいましょう。基本的には、脳動脈瘤破裂によるくも膜下出血との差は分かるそうですが、時には脳動脈瘤の検査も必要になってくることもあるようです。

急性硬膜下血腫

急性硬膜下血腫の原因として、脳挫傷があります。硬膜は頭蓋骨のすぐ内側にあり、頭蓋内で脳を覆っている結合識性の強い膜です。この硬膜の内側で脳の表面に出血が起こると、出血した血液が硬膜の直下で脳と硬膜の間に溜り、短時間のうちにゼリー状にかたまって、脳を圧迫します。これを急性硬膜下血腫というそうです。

脳挫傷の原因は、スポーツや転倒、交通事故などです。ですから、特に高齢の方は、転倒や事故などが起こりやすいので、脳挫傷から、急性硬膜下血腫の症状を起こしてしまうことが多いそうです。しかし、当然誰にでも起こりうることなので、気を付ける必要があります。

そして、まれに硬膜と脳表とを結ぶ静脈が切れて出血することもあるそうです。この場合は、頭をぶつけていなくても、脳を強く刺激したことで起こってしまうので、下記に記すような症状が出たら、すぐ病院を受診して下さい。

症状としては、急性硬膜下血腫は、強い外傷で起こることが多いために、脳の損傷も強く、血腫による圧迫と脳挫傷のため、頭蓋骨の内側の圧が高まり(頭蓋内圧亢進(ずがいないあつこうしん))、受傷直後から、激しい頭痛・嘔吐・意識障害をあらわします。また、脳内の圧による症状が悪化してしまうと、呼吸など、生命を維持していくうえで大切な機能へも影響を与えてしまう可能性もあるそうです。

脳の損傷ではなく血管の損傷の時は、血が少しずつ出てくることがあります。その時は、一気にではなく、少しずつ脳が圧迫されていきます。それによって、最初は大丈夫だったのに、徐々に意識障害の症状が出てくることがあります。高齢者が日常生活で頭をぶつけた場合や、スポーツ時にぶつけた場合など、そのまま気にせず普通に出来てしまった場合なども、注意が必要ですね。

どういった場合でも、意識障害は少しずつ悪くなっていき、多くは昏睡レベルになってしまうようです。最初は平気だった場合も、意識障害の症状が出始めると一気に悪化したりもするそうです。まれに、早期に急性硬膜下血腫が自然消失あるいは縮小することもあるようですが、あくまでまれな症状ですので、やはり頭に衝撃を受けた後は、しっかり様子を見て、場合によっては病院を受診する必要があることを忘れずにいて下さい。

急性硬膜外血腫

急性硬膜外血腫という病気は、頭に強い衝撃を受けて傷つき、頭蓋骨を骨折したことなどが原因で起こる病気です。高いところから落ちてしまったり、激しくぶつかる交通事故などと遭遇してしまった時に、起こることがあります。頭に受けた衝撃が原因で、硬膜の周りに走っている硬膜動脈から出血してしまい、その血が硬膜と脳の間に溜まって硬膜外血腫となってしまうそうです。まれに、出血が硬膜静脈であることもあるそうです。

血腫により、脳内の圧が上がってしまうので、それによっていろいろな症状があらわれてきてしまうようです。主な症状は、まずは激しい頭痛や嘔吐があげられるそうです。更に症状が進んでしまうと、意識障害や、脳の中心の生命維持に大切な部分にまで影響を与えてしまうこともあり、その場合は命に関わることもあるそうです。頭を強くぶつけた後にこのような症状があらわれたら、十分に注意をして下さい。

意識障害が起こるまでの時間ですが、必ずしも頭部に傷を負った直後から起こるとは限らないようです。すぐに意識障害を起こす人もいれば、数時間たってから意識がなくなることもあるそうです。頭をぶつけた時は脳震盪の様な症状を起こしても、意識障害はなく、脳内で少しづつ出血して脳内の圧が上がり、数時間後に症状が出てきてしまうようです。すぐに症状が出ないからと言って、決して油断してはいけません。

そして症状と出血量についてですが、出血の量ではなく、速度が関係しているそうです。出血速度が遅ければ、脳内の圧が高くなるのも遅くなるので症状が出てくるのも遅くなるようです。逆に速ければ、すぐに圧が上がって症状としてあらわれてきてしまうようです。

また、急性硬膜外血腫になりやすいのは比較的若い人が多いとか、乳幼児や高齢者は少ないとか言われているようですが、実際は高齢者が急性硬膜外血腫になってしまう場合も当然あるようですので、安心はできません。繰り返しになりますが、頭ですので、今何もなくてもいつ症状があらわれるか分からないということは常に頭においておいた方がよさそうです。

脳震盪後症候群

脳震盪後症候群は、軽度の頭部外傷を受けた後に発生する、身体もしくは認知的症状を、合わせたものとされています。これは、脳震盪を受けたあとに症状が続くそうです。

脳震盪後症候群の症状は、集中力の低下やめまいといった症状から始まり、頭痛、記憶力の低下、倦怠感、耳鳴り、睡眠障害などまで起こるようです。基本的には脳の直接的障害ではないことが多い脳震盪ですが、不快な症状が続くのはとても大変なことだと思います。無理せず、しばらくは安静に過ごしていきましょう。

このような症状の治療法はまだ解明されていないそうなので、症状ごとに対応していくようです。そして、症状も1週間程で落ち着くことが多いようですが、長い時では数ヶ月程かかることもあるそうです。すぐに落ち着いてこないからと言って慌てることはないので、先生と相談しながらゆっくり直していきましょう。

そして、脳震盪後症候群の診察方法ですが、まずは症状などについて先生の質問に答えていきます。傷などの目に見える症状ではないので、質問にはできるだけ細かくしっかりこたえていきましょう。そして、場合によっては当然体の状態もチェックしていくこともあります。もし重い症状が見られる際には、脳のCTやMRI検査を行い、脳内に損傷がないかなどもしっかりチェックしてくれます。

その症状によって、例えば頭痛などの症状があるときには鎮痛剤、などと対応してくれますし、安静が必要な時も指示が出ます。症状の出方も、安静期間も、本当に人によって変わってくるようですが、早く元気になれるように、無理せず先生の指示に従っていきましょう。

脳震盪を繰り返すとどうなる!?

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発生率が高まる

「様々なスポーツで起こる、脳震盪の発生頻度」

・アメリカのプロボクサー…約89%

・本邦のプロボクサー…約70%

・大学生のアメフト…1年間で5%

・高校生のアメフト…1年間で3~4%

・プロ・大学生・高校生のサッカー…1~10%

・アイスホッケー…10%

・乗馬、ラグビー…脳震盪が全外傷の約17%を占めるそうです。

●脳震盪を繰り返すと、起こしていない方と比較して、発症率が6倍程度高まるとされているそうです。

セカンドインパクト症候群

1回目の発生直後で、症状がまだある間に、再び脳震盪が発生すると、脳に更に強い刺激を与えて、脳循環障害が進行し、異常に脳の腫れが発生します。このことを、「セカンドインパクト症候群(シンドローム)」と呼び、重症化する確率がおよそ50%となって、助かった場合でも高確率で障害が残ってしまうそうです。

そして、重症化した場合は、命の危険に関わる可能性もあります。また、すくみ足や手足の震えなどのパーキンソン症候群や、アルツハイマーと類似した認知機能や記憶障害、永久的な認知機能障害が起こる場合もあるそうです。

すくみ足や手足の震え

脳震盪を繰り返すことで、慢性的に脳が損傷を受け、後遺症として残る場合があります。脳震盪の後遺症の症状として、典型的なのは、すくみ足や手足の震えなどのパーキンソン症候群に類似した症状を起こすのだそうです。

そのメカニズムは、一般的に脳震盪は、脳が元の状態に戻る損傷で、時間の経過や治療により、損傷以前の状態に戻せると言われています。

しかし、元の状態に戻るといっても、やはり傷ついているのです。本当に些細なもので、肉眼では見えなくても傷が残っている可能性は十分あります。そして、それが神経に及んでいれば、手足を動かす神経に障害が残ってしまうこともあり得なくはないということです。

認知機能、記憶障害

脳震盪を繰り返すことで、慢性的に脳が損傷を受け、後遺症として残る場合があります。脳震盪の後遺症の症状として、典型的なのは、上記のパーキンソン症候群に類似した症状のほかに、「認知機能、記憶障害」があります。

そのメカニズムは、上記によるもので、その結果、神経細胞に変性が生じると、脳の機能障害が起こり、結果として、認知機能障害や記憶障害に繋がります。ただ、現時点では、多くのことが分からない状態のようです。今後、検査などを進めていって、さらに明らかになると良いですね!

脳震盪の対処方法

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安静にする

原則、特別な治療を必要とする障害ではありません。比較的短時間で意識が回復した場合には、安静にすることで対処します。もし、脳震盪を発症した直後に、さらに衝撃を受けると、セカンドインパクトシンドロームを発症してしまう怖れがあるからです。

ただ、重篤な症状が数時間後にあらわれることもあるので、当日は一人にせず、最低でも発生から24時間は、安静にして様子を見たほうがいいそうです。

※脳震盪をおこした本人は、PC・運転・ゲームなどの使用は禁止したほうが良いようです。

意識レベル、呼吸、脈拍のチェック

もし、脳震盪を起こしている場合は、直ちに意識確認を行うことが大切になってきます。

・意識があれば、正常な認識が行えるのか、名前や日にちなどを確認してみましょう。

・意識を失っていないか、頭は揺らさないように気を付けながら、肩をたたきながら名前を呼んでみましょう。

・頭をぶつけた時間、意識を失った時間を可能な限りメモしていきましょう。

・意識があれば、直立が出来るか、片足立ちなどをしてみてもらいましょう。

・手足にしびれがないか、確認しておきましょう。

などをすぐに確認することがとても大事だそうです。これは、その人の状態を確認することでもあるし、病院の先生や救急隊の人に伝えることで、適切な処置を行いやすくもなります。このとき、意識がある場合には、呼吸・脈拍をチェックしておくことも大切です。

しかし、もし万が一、意識障害が起こっている場合には、脳などに衝撃を与えない為にも、首や頭を動かさない方がいいようです。安静な姿勢を保ち、なるべく早急に、脳神経外科の診察を受けるようにしたほうが良いそうです。状況によっては、救急車を呼んでもいいと思います。

頭部・頸部のアイシングをする

意識がある場合には、呼吸・脈拍をチェックしたあとに、可能ならば。「頭部・頸部のアイシング」、そして、たとえ意識があっても、手足の麻痺(まひ)がないかをチェックしたほうが良いそうです。

水を与えない

意識障害が起こってしまっている人には、絶対に水を与えてはいけません。水を飲ませることで、嘔吐してしまい、これがのどに詰まって窒息してしまう可能性があります。命にもかかわってきてしまいますので、絶対行わないようにした方がいいようです。

まとめ

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今回は、「脳震盪」の症状・検査・頭部の衝撃による疾患・対処法についてまとめてみました。脳震盪は、安静にしていれば、比較的短期症状でおさまるケースが多いようですね。

しかし症状が継続した場合には、「めまい」・「しつこい頭痛」があり、脳震盪後症候群の場合には、「めまい」・「集中力の低下」・「倦怠感」・「頭痛」などの症状が発生し、辛い症状におそわれます。脳震盪後に起こるかもしれない病気の予防のためにも、脳震盪をおこした場合は、安静にすることを心がけてください。