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おでこにたんこぶができた!「頭を打ってもたんこぶができたら安心」はホント?救急車を呼ぶべき5つの症状を解説!

おでこをぶつけてたんこぶができた!誰でも一度は経験がありますね。でもよく考えてみると、たんこぶの正体は何なのでしょうか?実はよくわかっていないことに気づきませんか?ぶよぶよしていたり、何日か後にしこりになってしまったり。放っておいて大丈夫なのでしょうか。ましてやそれが赤ちゃんや子どもだったら不安ですね。そんな不安を一掃するため、注意するべき症状ととっさの対処法、何科に行ったらいいのかを紹介します。



おでこにたんこぶができたときには?

おでこをぶつけて「たんこぶができたら大丈夫」は迷信

おでこにたんこぶができても、あわてて病院に行く人は少ないのではないでしょうか。頭を強く打ったときなぜか「陥没したら心配」「たんこぶになったら安心」という説がありますが、これは昔の人がよく言った迷信のようなものだそうです。

しかし「たんこぶを放っておいたら治った」ことも、ほとんどの人が経験済みなのでは?いったいたんこぶは、どんな状態の時に気をつけなければならないのでしょうか?

ぶよぶよする。しこりになる。目の周りまで青くなる。たんこぶの正体は?

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たんこぶの正体は「皮下血腫」

たんこぶとは、主におでこにできる硬いくて血液が固まった状態のことをいいます。打撲などによる内出血の量が少ないと皮膚が点々と赤くなる程度で済みますが、内出血が多く見られるような時にはたんこぶができます。たんこぶはもちろん、正式な医学的用語ではなく、医療現場では皮下血腫と呼ばれています。

たんこぶは、頭を打ったことによって頭皮と頭蓋骨外の間に内出血が起こり、腫れて硬く固まってしまうことでできます。ただ、「帽状腱膜下血腫」といって、いわゆるたんこぶのように硬くならないタイプのものもあります。帽状腱膜下血腫の特徴は、ブヨブヨしているということです。

帽状腱膜下血腫と通常の固いたんこぶの違いは、内出血が固まるか固まらないかの違いです。

頭蓋骨の上を覆う「帽状腱膜」という膜と頭蓋骨の間で起こる帽状腱膜下血腫の場合、内出血の起こる場所にたくさんの血管があるために、固まらずにブヨブヨとしたたんこぶになると言う訳です。

たんこぶができて時間が経過すると、目の周りまで青くなってしまうことがあります。また、時にはしこりになってなかなか治らないこともあります。ほとんどが経過を観察しつつ、たまった血が組織に自然に吸収されていくのを待つしかないといわれますが、まれに別の病気である場合がありますので、しこりや青あざが気になるときは病院を受診されることをおすすめします。

救急車を呼ぶべき5つの症状

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意識を失う

おでこを強く打ってしまってたんこぶができたとき、併せて次のような症状がないかしっかりと確認しましょう。特に、赤ちゃんや幼児の場合には周囲の大人が気をつけてあげることが重要となります。なぜかというと、赤ちゃんに「大丈夫ですか?」と問いかけても分かる訳がありませんし、幼児もうまく言葉で症状を説明できるとは限りません。

まず、はじめに確認したいのは意識があるかどうかです。名前を呼ぶなどの問いかけに対して反応がある、目を開けて返事ができる、このような時は急を要して心配する必要はないと思われますが、呼吸が荒いときや、顔色が良くないときは注意が必要です。

名前を呼ぶなどの問いかけに対して返答がみられなかったり、力がなく横たわっていたり、痙攣がみられるような場合は、直ちに119番に電話をかけてください。そして必ず「救急です」と伝えましょう。119番の基本は、「火事」か「救急」かをまず始めに伝えることです。また、一時的に反応がみられたものの、その後すぐに目を閉じてしまうような時も危険です。

子どもや赤ちゃんの場合、おでこを打ったことで大泣きし、通常の反応なのかびっくりして泣いているのか判断が難しい場合があります。落ち着くのを待っている間に、泣きつかれて眠ってしまうこともよくあります。このような場合も呼吸のリズムや顔色などをよく見て、異常がないかをきちんと確認するべきです。

繰り返し吐く

おでこを強く打ってたんこぶができた後、吐き気をもよおすこともあります。特に子供は外的な刺激によって吐きやすいものです。嘔吐しても1回で治まり、意識がはっきりとあり、他に障害らしい障害がない場合は安静にして様子をみるとよいでしょう。しかし、大人でも子どもでも繰り返し吐く場合は救急車を呼んでください。

意識に少しでも障害がある場合には、吐瀉物で気道が塞がってしまわないよう、吐瀉物が自然に出ていきやすい体勢をとらせることが重要です。一般的には体がまっすぐになるように横たわらせて、顔を横に向けます。けがをした本人が楽になるよう、可能であれば衣服を緩める等の処置をしながら救急車を待ってください。

目の焦点が合わない

意識を失ってもごく一時的なもので、すぐに呼びかけ等に反応を見せる場合はあります。反応があれば一安心と思うところですが、注意するべきはそのまま回復していくかどうかです。

たとえ呼びかけに反応があっても反応が鈍かったり、いつまでも目の焦点が合わず、ぼーっとしている状態から正常な状態に戻らないときは注意が必要です。脳に損傷があるかも知れませんので、早急に脳神経外科を受診してください。

鼻血

一般的な鼻血の対処法は、とりあえず止血して様子を見ることです。ただし、たんこぶができた時は、頭を強く打っているという証拠で、打撲にともなって鼻血が出ているような場合には、たんこぶができたおでこだけではなく、頬の骨や鼻の骨も同時に衝撃を受けているのかもしれません。また、頭蓋底という頭蓋骨の底の部分が骨折している恐れもあります。

打撲の衝撃によってはむち打ちのような症状が起こったり、脳脊髄液減少症といって、脊髄に傷がつくことによって、脳脊髄液が漏れだす疾患になる可能性もあります。そのような場合には、嘔吐が見られたりめまいや視機能障害が見られることもあります。ここで挙げた症状がいつまでたっても治まらなかったり、ほかにも異常が見受けられたりする場合は迷わず救急車を呼んでください。

赤ちゃんの場合

赤ちゃんがおでこを強く打ってしまった場合、赤ちゃんの様子からけがの具合を判断するしかありません。そこでよく言われるのが「すぐに泣いたから大丈夫」という説です。「意識状態が悪ければ泣くこともできない」との仮定から「泣いたら重傷ではない」と判断していると思われますが、残念ながら泣く・泣かないや、すぐに泣いたかどうかはあまり判断基準にはなりません。

しっかりと見ておきたいのは赤ちゃんの意識の状態です。もうろうとしている様子や、呼びかけに反応しないなどの状態を見逃さないように注意しましょう。ぐったりとしていたり、痙攣を起こしていたりする場合は直ぐに救急車を呼んでください。

一方、赤ちゃんは冒頭でお話しした「帽状腱膜下血腫」という、ぶよぶよとしたたんこぶになるケースが多々あるものです。血が固まらないためたんこぶが大きく拡がることがあり、時には大人の手のひらサイズぐらいになります。

赤ちゃんの小さな頭に対してこの大きさのたんこぶができれば、頭が変形してしまったように見えて驚きますが、数週間ほど時間がかかるものの自然に吸収されて消えるのがほとんどです。赤ちゃんの機嫌や食欲が普通ならば心配するほどではないと推察されますが、あまりにも大きくてぶよぶよのたんこぶが気になる場合は病院を受診しましょう。

たんこぶができたとき、何科を受診すればいい?

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大人は脳神経外科か内科へ

おでこにたんこぶができたときは、明らかにたんこぶのできた部分を強打しています。前述の気をつけるべき症状が併せて表れた場合は、症状の危急度に応じて救急車を呼ぶか、脳神経外科、または内科の受診をおすすめします。

赤ちゃんや子どもは小児科へ

赤ちゃんや子どもも気をつけるべき症状は大人と同じですが、まずはたんこぶができただけなのか、脳の損傷や頭蓋骨骨折などが起こっていないかを確かめるため、小児科を受診しましょう。言葉で状態を説明できない赤ちゃんや幼児の場合は、小児科の医師によって、たんこぶ以外に問題がないかを診断してもらうことが重要です。

自宅でできるたんこぶの処置・対処法

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腫れた部分をできるだけ早く冷やす

たんこぶができてしまった時、自宅でできる応急処置は、早めに冷やすことです。たんこぶは皮下で出血しているものですから、炎症を抑えることで腫れを抑制します。また打撲による疼痛緩和効果も期待できます。

大人の場合は濡らして固めに絞ったタオルや保冷剤、氷などをたんこぶができた辺りに当てて冷やします。目安としては6時間程度、冷やしながら腫れの様子を見ましょう。尚、冷シップは効果がないと言われています。

赤ちゃんや幼い子どものおでこを冷やすのに、タオルで押さえているのは大変です。そんなときは「冷えピタ」などの保冷シートを活用するのがおすすめです。「冷えピタ」はもちろん大人が使っても構いません。

6時間以上は安静が好ましい

体温が上がったり血行が良くなったりすると、たんこぶができた患部の内出血がひどくなってしまいます。冷たいタオルでたんこぶができたおでこを冷やしながら、大人は6時間程度は安静を保って様子を見てください。

また、赤ちゃんの場合は安静を保つ目安が48時間といわれます。たんこぶを冷やしながら、嘔吐したりぐったりしたりしていないか、48時間くらいは慎重に見守ってあげましょう。

やってはいけないこと

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お風呂で温める

飲酒と同じく、入浴も血行を良くする行為です。たんこぶだと思っていても、万が一、脳の中で徐々に出血が起こっていることも考えられます。たんこぶができてしまったときには入浴は避け、できるだけ安静を心がけましょう。

また、赤ちゃんの場合は安静を保つ目安が48時間であると前述しました。この間は血行が良くなるような動きは避けた方が好ましいので、入浴も避けましょう。

汚れた手で触る

たんこぶ出来るほどの強い外力が加わった場合、皮膚にも挫傷が生じている可能性があります。傷口は清潔に保つことが基本です。

お酒を飲む

たんこぶができてしまったときにやってはならないこと。それは飲酒です。たんこぶができて痛みがあるときには患部を冷やし、安静にすることが大切ですが、飲酒はその対極となる行為です。お酒を飲むことにより血行が良くなり、患部の血管が膨張してしまい、症状を悪化させることが懸念されます。特にたんこぶができた当日は、アルコール類や刺激のある食べ物の摂取は避けましょう。

まとめ:だいたいは日にち薬で治るたんこぶ

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おでこをぶつけてたんこぶができただけならば「日にち薬」と言って、時間が経過すれば腫れは自然に吸収されて治っていきます。これは大人でも赤ちゃんでも同じです。問題は、ただたんこぶになってしまっただけなのか、そうではないのかを確認することです。

こちらでは、たんこぶの正体から、たんこぶができた時に同時に疑っておきたい深刻な症状をまとめました。ぜひ参考にして、たんこぶができてしまったとき、脳に深刻なダメージを受けているのではないかをチェックするのにお役立てください。