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いぼ痔の治療は痛い?手術費用はどのくらい?自然治癒はするの?4つの症状になりやすい人の特徴・自宅での治し方

いぼ痔の人ってどれくらいいるのでしょうか?東海大学医学部付属大磯病院の調べでは、日本人のおよそ3人に1人が痔を患っているそうです。結構多いですよね。その中でもいぼ痔は一番よく見られるそうです。病院を受診するのがなかなか恥ずかしいこの疾患、どのような特徴があるのでしょうか。また、自宅で治せるのかについても調べてみました。



痛くて辛い!いぼ痔の治療法

痛くて辛いいぼ痔の治療ですが、いぼ痔(内痔核)はその進行に応じて4段階に分けることが出来ます。初期の段階で治療すれば、生活習慣を改善することでそのほとんが、手術の必要なしに改善する様ですよ。

人におしりを見せるのはやはり恥ずかしいことだと思います。「あれ?なんだかおかしいな」と思ったら、なるべく早く医療機関を受診することが、早期回復、また恥ずかしい思いをせずに済むために必要です。

いぼ痔とは?

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肛門付近に出来るいぼ状の腫れ

いぼ痔は正式には「痔核(じかく)」といって、その種類には内痔核と外痔核があります。読んで字のごとく、肛門の内側に出来るか、外側に出来るかの違いです。できる場所によって、症状の現れ方や治療法も変わってきます。

痔の種類には他にも、肛門の皮膚が裂けたり切れたりすることによって現れる「切れ痔」、肛門の周りに膿がたまって流れ出すトンネルができる「あな痔(痔ろう)」がありますが、もっとも多く見られるのがいぼ痔だと言われています。

原因は「いきみ」

便秘の時などにトイレでいきむ時間が長くなると、肛門部の負担が大きくなり、肛門のクッションの役割を果たしている組織への血流が阻害されます。その結果、血管が切れて出血したり、うっ血(血が貯まること)したりして、血管と結合組織が肛門の内外に現れてくることがあります。そしてこれのことを痔と呼んでいるのです。

いぼ痔(痔核)のばあいは、静脈の血管が集まっている所(静脈叢・じょうみゃくそう)に血が貯まって盛り上がってくることによって、痔が現出します。

内痔核の症状

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痛み

内痔核の場合には、痛みはないか少ないことがほとんどのようです。なぜなら、静脈叢の辺りの組織には知覚神経(痛みを感じる神経)が通っていないからです。ただし症状が進んで、内痔核が肛門の外へ逸脱するようになってくると、腫れや痛みを感じ始めます。このことを医学用語で「脱肛」と読んでいます。

出血

内痔核は排便時のいきみによって腫れあがり、そこに硬い便がぶつかることによって、出血が見られます。トイレットペーパーに少しつく程度から、血液がほとばしる「走り痔」までさまざまですが、通常は排便が終わると出血も収まります。

外痔核の症状

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痛み

外痔核は、肛門部のクッション組織への血流阻害によって、痔が歯状線より外側にでてしまい、豆粒のようなしこりとなったもののことをいいます。はっきり言って痛いです。

肛門外皮膚は知覚神経が通っているため、内痔核と違って外痔核の場合には、ほとんどの場合で痛みが現れます。急性の炎症を起こして血栓が出来たりすると激しい痛みが出ることもあります。また、排便時以外にも、重い荷物を持ち上げようとしたり、ゴルフのスイングなどでも、急に腹圧が上昇することによって痛みが出ます。

出血

外痔核は血栓(血の塊)が原因で起こりますが、症状を放置していると血栓が破裂して、下着が真っ赤になるくらいの出血をする事があります。

いぼ痔になりやすい人

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便秘気味の人

いぼ痔は、便秘の時にトイレでいきむ時間が長くなると、肛門への負担が大きくなり、肛門のクッションの役割を果たしている組織への血流が阻害されて発症にいたります。女性は特に注意したいですね。

長時間同じ姿勢をする人

長時間の同一姿勢を強いられる事務系の仕事などに従事している人は、肛門への血流が滞りやすく、痔になるケースが見られるようです。血行不良という観点から見ると、運動不足もその一因と言っていいかもしれません。

香辛料を多くとる人

辛いものを食べると、排便の時に肛門部へ刺激を与え、負担をかけてしまいます。唐辛子やわさび、コショウやカレー粉などが刺激物となります。アルコールも肛門部へのうっ血を助長してしまうので注意が必要です。

妊婦

妊娠中は直腸が圧迫されることによって、おしりがうっ血しやすくなることから痔になるケースがあるようです。特に産前・産後は悪化しやすいので早めの受診が大事です。

自宅で出来る治し方

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温める

お風呂に入って温まったりすることで、結構改善を促進し、身体の回復力を高めることが期待できます。また、肛門部をきれいに保つことが出来ます。

ウォシュレット

トイレットペーパーできれいに拭こうとすればするほど皮膚がただれてしまう恐れがあるので、擦らないことが大事です。出来れば温水洗浄便座でおしりを洗って清潔に保つようにして、トイレットペーパーはぬぐう程度にすると良いでしょう。可能であればシャワーで洗い流すのも効果的です。

市販薬

痔の薬としては、座薬や軟膏、内服薬などの種類があります。市販薬ではコマーシャルでも有名なボラギノールなどがありますが、あくまでも医師の診断を最優先することが大事です。

特に痔という疾患の特性上、病院に行くのが恥ずかしかったり、また手術を受けるのが怖いので、出来れば医者にかからずに治したいと思うのは理解できる話です。

ただ、病院の薬が「その患者」さんにスポットをあてているのに対し、市販薬の方は誰にでも満遍なく効果が出なければいけないため、効果が低い傾向があります。

また、市販薬の成分が弱いから安心などと言う人がいますが、実際は逆です。「市販薬を飲んだら2週間で痛みが止まりますよ」と言われて買いますか?市販薬を頼る人はその即効性に期待しているので、実は強い効能が現れるような成分を使用しているのです。

病院での治療方法

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外痔核の治療

外痔核の治療は、初期の段階であれば、外用薬や痛み止めを用いて保存療法が可能です。ただし重症化した場合には、血栓を除去することで痛みは消失することがほとんどのようです。

内痔核の治療

内痔核が直径約2cmくらいまでなら、硬化療法で痛みもなく治療することが可能です。硬化療法とは、痔核に薬剤を注入することで、痔核を繊維化させて固く縮める治療法のことです。硬化療法には、手術で痔核を切除する場合に比べて、治療後の痛みや出血が少ないというメリットがあります。日本では現在、ALTA療法が保健の適用対象となっています。

それ以前は手術しか手段がなかったのですが、このALTA療法によって、生活習慣の改善や投薬療法で治らない患者さんも、痛みが少なく処置できるようになりました。ただ、デメリットとしては、手術療法よりも再発の可能性が高いという点があります。

内痔核が2cm強より以上に大きくなった場合には、手術療法で取り除きますが、痛みを抑えるために硬膜外ブロック法や、下半身麻酔を行います。場合によっては全身麻酔が必要なケースもあります。

いぼ痔の治療費と治療期間

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診察料

通院して保存療法(手術を行わずに治す方法)を選択した場合には、3割負担の人で一回平均2000~3000円程度かかるところが多いようです。

手術料

いぼ痔の治療には保険が適用されます。手術費は、3割負担の場合で、入院100000円弱、日帰り30000~50000円といったところが多いようです。

治療期間

いぼ痔の治療期間は進行度によるのですが、軽度の場合だと3,4日間から1~2週間で軽快し、その後、3~4週間で血栓は吸収されてしまいます。

いぼ痔は自然治癒するのか?

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生活習慣改善で治る可能性は?

基本的にいぼ痔の治療は、生活習慣の改善が軸になるます。ますはトイレの習慣を改善ましょう。排便でトイレにいる時間を3分以内と決め、なるべくいきむ時間を短縮します。

本来は軽くいきむだけで8割がたの便は出てしまうものです。ただ、神経質な人はそれ以上にしぼり出そうとして、必要以上にいきんでしまうのです。つまり、痔になる人と言うのは神経質だと言うこともできます。

また、決まった時間に排便する習慣がある人にもこの傾向は見られます。便意が弱いのに「時間だから出さなきゃ」といきんでしまうことで、痔のリスクが高まってしまいます。排便は便意を催してから短時間で済ませることが大事です。

排便後にはしっかりとおしりを拭うようにしましょう。便の中には刺激物も含まれていますので、出来れば温水洗浄便座などで洗い流すようにすれば理想的です。それが出来ない場合でも、毎日の入浴で清潔に保つことを心がけましょう。

あとは、食習慣を改善して、便秘や下痢にならないようにしたり、長時間の同一姿勢を避け、お腹周りを冷やして血行が悪くならないように気をつけることも肝心です。またアルコールや辛いものなどの刺激物は控えるようにしましょう。

内痔核は手術が必要な場合も

内痔核がだんだんと内痔核が大きくなってくると、くしゃみをしたり重いものを持ったりしたときに、内痔核が肛門から飛び出して、手で戻さないと戻らなくなってきます。この段階になると、いぼ痔も腫れて痛みが現れてきます。

さらに症状が進むと、「脱肛」といって排便に関係なく、常に痔核が肛門外に出ている状態になります。手で押し込んでも戻らなくなり、症状もひどいので、このような段階になってくると、手術を行わないと根本的によくなるこはありません。

まとめ

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いぼ痔の症状と治療法、そして予防法についてとりあげてきました。日本人の3人に1人弱がなんらかの痔を持っているって驚きですよね。しかも痔核が肛門から飛び出すなんて恐ろしいですよね。

もし思い当たる症状があったら、おしりを人に見せるのは恥ずかしいことですが、重症化すると治療期間もコストも増大してしまうので、なるべく早いうちに対処するようにしてくださいね。