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耳下腺炎はおたふく風邪だけじゃない?!子供だけじゃなく大人もかかる?5つの診断ポイントをチェック!

耳下腺炎という病気の名前を耳にしたことはありますか?「おたふく風邪」という病気は聞いたことがあるかもしれません。おたふく風邪はというのは流行性耳下腺炎のことです。実は耳下腺炎には他にも種類があり、反復性耳下腺炎という病気もあります。もし昔おたふく風邪をやったはずなのに、再び腫れてくるならば違う病気かもしれません。両者を判別するのは難しいといわれていますが、見分けるポイントがあるみたいですよ。



判別が難しい!耳下腺炎には種類がある

耳下腺炎というの病気は「おたふくかぜ」という病気の名前で聞いたことがあるかもしれません。しかし、耳下腺炎には種類があるのをご存知ですか?「おたふくかぜ」と呼ばれるのは、「流行性耳下腺炎」のことで、他には「反復性耳下腺炎」という病気もあるのです。

これらはどちらも小さいお子さんにかかることもあれば、大人でかかる場合もあるといわれています。両者を症状が初めて出た時に判別するのは難しいといわれていますが、それぞれ症状の現れ方には特徴があるので知っておくと良いと思われます。

ここでは、もしお子さん又はご自分の耳下腺が腫れてきた場合などに病気を判別する手がかりとなるような情報を、違いを比べながらわかりやすくお伝えしていきます。病院で専門的な検査をする前に、予め家庭でチェックしてみるときの参考にしてください。

耳下腺炎とは?種類は?

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耳下腺や顎下腺が腫れる病気

耳下腺炎というのは、唾液を作る唾液腺の一つである耳下腺が腫れる病気のことをいいます。分かりやすく言うなら「おたふくかぜ」の時の腫れ方をイメージしてもらうといいかと思います。耳下腺炎になった場合は、耳たぶをはさんで上下が腫れてくるのが見た目上の特徴です。なぜなら、耳下腺がその場所にあるからです。

おたふくかぜは通称で、医学的には「流行性耳下腺炎」呼んでいます。特に子供に多く見られますが、もちろん大人がなることもあります。子供がかかりやすい耳下腺炎としては、この流行性耳下腺炎のほかに、「反復性耳下腺炎」という疾患もあります。

耳下せん炎の症状が現れた場合、受診するのは何科が良いか迷うかもしれませんが、小児であれば小児科、耳鼻科、または大人の場合は内科を受診することになるでしょう。

流行性耳下腺炎

流行性耳下腺炎は「おたふくかぜ」とも呼ばれる病気です。この病気の原因はムンプスウイルスというウイルスです。流行性耳下腺炎は、集団生活を送っている保育園や幼稚園、または小学校などで冬から春にかけて、流行するといった特徴があります。

子供に多く見られる疾患ではありますが、乳児がかかるようなことは極めて稀といわれています。というのは、乳児が罹患したとしても目に見えて症状が現れることがないため、知らないうちにかかっていて、知らないうちに治っていたといことがよくあるからだということです。

流行性耳下腺炎の場合、他の感染症にもよくあることですが、ムンプスウイルスに感染してもすぐに症状が現れる訳ではありません。潜伏期間が平均して18日ほどあって、その後に発症するケースが一般的だと言うことです。症状としては発熱や嚥下時痛、唾液腺の腫れや痛みなどが現れますが、基本的に軽症のことが多いということです。

ただし、予後が悪い場合には合併症が起こるリスクもあると言うことなので、注意が必要です。合併症として最もよく知られているのは髄膜炎ですが、その他にも生殖器に炎症が見られたり、膵臓や脳に炎症を起こすこともあるそうです。また、難聴を発症することもあるそうです。ただ、基本的には1週間から2週間ほどすると治ってしまうことが多いそうです。

かかりやすいのは主に小児で、4歳以下の占める割合が45 ~47%であり3~6歳で約60%を占めているといわれています。主に子供にかかりやすい病気ですが、大人でも感染することがあり、男性では睾丸炎、女性では卵巣炎を起こすことがあり不妊の原因にもなる可能性があることから、注意が必要といわれています。ちなみに耳下腺炎は一度なってしまうと、再び発症することは(ほとんど)ないということです。

反復性耳下腺炎

反復性耳下腺炎の場合も、症状としてはおたふくかぜのようにほっぺたが腫れあがってしまうと言う特徴があります。そのため、流行性耳下腺炎との判別が困難だと言うことです。ただ、流行性耳下腺炎の症状が1週間から2週間続くのに対し、反復性耳下腺炎の場合は、発症した翌日には腫れが引いてしまっていることが多いということです。

また、熱は出ずに片方だけが腫れてくるのが特徴です。通常、人にうつることはありませんが、何度も繰り返すのが特徴で「反復性」と呼ばれています。反復性耳下腺炎は、細菌、ウイルスなどの感染が原因のこともあれば、アレルギーや免疫の病気の可能性もあり原因を特定することが難しいケースもあるようです。

おたふくかぜの「流行性耳下腺炎」とは区別が難しいので、子供の場合には検査をして確定するまでは念のため学校を休ませる方がよいといわれています。

3~9歳の子供に多い

耳下腺炎は特に子供に多いといわれている病気です。流行性耳下腺炎の場合は、一番多いのは大人、4歳が最も多く、続いて5歳、3歳の順に多く、3~6歳で約60%を占めているというデータがあります。大人ではかかることは稀ですが、もし感染して発症すると流行性耳下腺炎は重症化しやすいといわれています。

また反復性耳下腺炎の場合には、10才位までには耳下腺の発達が追いついて発症しなくなるといわれていますが、それ以前の小児には起こりやすくなります。

いずれの耳下腺炎の場合でも10歳未満の小児で、特に3歳から9歳くらいまでは発症しやすいので注意が必要です。

一度かかると抗体ができる

流行性耳下腺炎の場合は、一度かかると抗体ができるので、再びウイルスに感染しても免疫力があるため発症することは普通はありません。「普通は」と但し書きがついているのは、生涯に2回発症することがなくないからです。初めて罹った時に免疫がしっかりできなかった(軽症だった)場合には、再び罹患する可能性もあると言うことです。もし一度かかったのに、また耳の下が腫れてきたという場合には、その場合は何十年も間を置いてから再度感染して発症する場合があるそうです。しかし、この再び腫れるような場合には調べてみるとウイルスは確認されない、反復性耳下腺炎ということが多いそうです。

流行性耳下腺炎の症状

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両方の耳下が腫れる

唾液腺の腫れは両側のことが多く、「おたふく」のように腫れるのでおたふく風邪と呼ばれています。ただ、小さい子供の場合は個人差もありますが、明確な症状が見られないこともあって、なかなか判断が難しい病気でもあります。ただ、嚥下痛などは見ても分からないため、食事を嫌がるようなら耳下腺炎を疑う必要があるかもしれません。

一般的には耳下腺炎を発症すると、耳たぶの上下におたふくのような腫れがでてきて痛くなります。ただ、症状は必ず両側に現れると限らず、片側の耳下腺にみられることもあります。また、まれにウイルス感染による腫れが顎下腺、舌下腺にも起こることがあるといわれています。

発熱

流行性耳下腺炎の場合、発熱は必ずしも顕著な症状ではありません。というより、発熱が見られないこともままあります。なかには、38℃台の発熱がみられる場合もあったりして、個人差が大きいのも特徴です。通常はそれほど高熱がでることはないということです。

熱に対しては解熱剤を使うことができますが、まずは医師に相談するようにしましょう。基本的には3日もすれば熱は下がってしまうと言うことです。

頭痛

耳の下が腫れることに伴って、頭痛を感じることもあります。また、耳痛や咀嚼痛をともなることもあり食べる時に痛いということもあるようです。よって子供の場合には、痛みをはっきり訴えなくても食欲が落ちて食べないということからも気がつくことがあるようです。

流行性耳下腺炎の場合、通常は発熱はそれほど特徴的な症状ではありませんが、それにともなって頭痛や嘔吐などが見られる場合は、髄膜炎の可能性が疑われます。ただ、発症後すぐに頭痛がでる訳では奈く、3日から10日ほどのタイムラグがあるということです。

嘔吐

流行性耳下腺炎になった患者さんの脊髄液を見てみると、結構な確率(2%から10%程度)で髄膜炎が見られるそうです。ただし、基本的には無症状で、後遺症が残るようなこともありません。ただし、流行性耳下腺炎にともなう症状があまりにもひどくて日常生活にも支障をきたすようであれば、入院しての治療が行われることもあるそうです。

全身倦怠感

症状として体がだるい、重いといった全身倦怠感を感じることもあるようです。子供の場合、だるい、疲れたといった訴えができないかもしれません。あまり動きたがらない、寝てばかりいる、ボーッとしているというような様子があれば体が倦怠感を感じている可能性が考えられます。

流行性耳下腺炎の合併症

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無菌性髄膜炎

無菌性髄膜炎とは、先述したように最もポピュラーな合併症で、流行性耳下腺炎になった患者さんの脊髄液を見てみると、結構な確率(2%から10%程度)で髄膜炎が見られるそうです。

基本的には「合併症としての」髄膜炎に関しては無症状で後遺症のリスクも低いということです。

ただし、重症化するケースがないわけではありません。特徴としては、発症してすぐよりは、治りかけの時期に発熱などが見られた場合が要注意だと言うことです。頭痛や発熱、嘔吐が激しいような場合には、脱水を改善するために点滴などをうけて、入院や安静にすることが必要となる場合もあります。

脳炎

ムンプスウィルスに感染すると、症例はそれほど多くないものの(0.02%から0.1%程度)、脳炎が見られることがあると言うことです。基本的には後遺症が残るようなことはありませんが、まれに神経や脳を害されると、生涯に渡って後遺症に悩まされることもあるということです。

脳炎の症状としては、呼びかけに反応しなくなったり、痙攣が起こったりすることがあるということです。基本的には薬物療法や点滴などによる治療がおこなわれることとなります。

片側性の難聴

脳炎を起こした場合、数百人から2万人に1人程度に片側性の難聴が起こると言われています。これは、脳炎によって神経が害されることによって起こります。ただ、基本的にはこのような症状がでることはあまりないということです。

睾丸炎・卵巣炎

感染症は、一般的に子供がかかった場合よりも大人がかかった場合の方が重症化するなどと言われますが、耳下腺炎に関しても同じことが言えるかもしれません。思春期以降に流行性耳下腺炎を発症した場合、特徴として生殖器にも影響が及ぶことがあると言うことが分かっています。

耳下腺炎を患ったおよそ5人に1人に精巣に炎症がでるそうで、精巣の炎症は痛みが強いということです。また、感染した精巣が治った後に小さくなることがあるそうですが、一般的に、男性ホルモン(テストステロン)の産生や生殖能力には影響がないといわれています。

女性の場合は、生殖器に合併症を起こすことはあまりないそうです。ただ、まれに卵巣に炎症を起こすことがあるそうですが、それが不妊に繋がるかどうかは、ハッキリとしたことが分かっていないそうです。

注意が必要な場合

流行性耳下腺炎を発症してから、熱が5日以上つづくときには注意が必要といわれています。また、3日以上頭痛や嘔吐が激しく出たり、痙攣があるような場合も髄膜炎の可能性があるため、速やかに医療機関を受診する必要があります。

髄膜炎の可能性があれば、早めに受診するようにしてください。また時々、合併症として難聴、睾丸炎・卵巣炎を起こすことがあるため、特に思春期以降で発症した場合にはきちんと治療を受けることが大切です。小児でもかかったあとに睾丸を痛がったりする場合は注意が必要です。

反復性耳下腺炎とは?原因

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5~10歳の小児と成人女性に多い

反復性耳下腺炎は、5~10歳の小児に多くみられるといわれています。小児に関しては小児反復性耳下腺炎ともよぶことがあります。また、成人女性でも、耳下腺、唾液腺が繰り返し腫れることがあります。この大人になってから繰り返す場合には、シェーグレン症候群などの膠原病が原因となっている場合があるようです。

何度も繰り返す

反復性耳下腺炎の場合は何度も耳下腺や唾液腺の腫れを繰り返すのが特徴です。流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)の場合には、一度かかって抗体ができれば通常は1回限りで何度も繰り返すことはまず無いと考えられます。

他の人にはうつらない

反復性耳下腺炎の場合は流行性耳下腺炎とは違いウイルス感染によるものではないため、他の人にはうつりません。しかし、症状の初期には自分、または子供が流行性耳下腺炎なのか反復性耳下腺炎なのか判断できない場合が多いため、念のため学校や会社を休んだほうが良いといわれています。

アレルギー

反復性耳下腺炎はアレルギー性である場合もあると考えられています。しかし、他にもウイルス性や細菌性もあるといわれていて原因ははっきりと特定することが難しいようです。

ウイルス感染

反復性耳下腺炎の原因としては、ウィルスによる感染も挙げられています。ただ、どのウィルスによって症状が現れているのかを判別しないと、反復性耳下腺炎と決めることはできないそうです。

疲労

疲労によって耳下腺が腫れてくるという場合もあるといわれています。疲労は体の免疫を下げてしまうため、さまざまな体の不調を起こす場合があると考えられます。睡眠不足やストレスなどがあって疲労がたまっていなか振り返ってみることも大切です。

虫歯

虫歯があると、耳下腺のあたりが腫れることがあるため、流行性耳下腺炎などの耳下腺炎と間違われやすいようです。とくに智歯周囲炎(いわゆる親知らず)を発症した時には、歯茎の腫れにともなって、顎が腫れて見えることがあります。ただ、通常はおたふくのような腫れ方はしないので、判別は容易だと言うことです。

反復性耳下腺炎の症状

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耳の下が腫れる

反復性耳下腺炎の場合の症状としては、耳の下が腫れるという点では流行性耳下腺炎と似た症状になる区別が難しいといわれています。流行性耳下腺炎との違いは、反復性耳下腺炎の場合、通常は細菌感染が見られないと言う点です。ただ、それは検査をしてみないとハッキリしたことはわかりません。そのため、流行性耳下腺炎と診断されることも多いそうです。

腫れは片側で2~3日でおさまる

反復性耳下腺炎ではたいていの場合、翌日には耳下腺の腫れが小さくなることが多いようですが、その後また症状が出るため反復性といわれています。流行性耳下腺炎の場合は、2~3日すると耳下腺の腫れが強くなるといわれているので症状がすぐに治った場合は反復性耳下腺炎の可能性があります。周りの流行の状態も考えて判断すると良いといわれています。

痛みは軽いことが多い

痛みは軽いことが多いといわれています。流行性耳下腺炎の場合は、耳の下が腫れて非常に痛がるのが特徴です。また流行性耳下腺炎では痛みと一緒に熱も出るので区別することが可能です。

熱が出る事はまれ

反復性耳下腺炎の場合は熱がでることは稀だといわれています。発熱はあっても37度台程度と高熱のことは少なく、流行性耳下腺炎の場合は、熱が出て3~4日でおちつくと言われています。熱が高いようであれば流行性耳下腺炎を疑われるでしょう。

流行性と反復性の違いや診断法

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目で見て判断する

流行性と反復性の違いは、目で見てある程度の判断が可能です。主に両側が腫れることが多いのが流行性耳下腺炎で、片側だけに多いのが反復性耳下腺炎といわれています。しかし必ずしも当てはまらない場合もあるため他の検査や周りの流行の状況などを総合的にみて判断することになります。

腫れの硬さ

腫れている部分の硬さをチェックすることで診断の参考になるといわれています。どちらかというと、反復性耳下腺炎のほうが流行性耳下腺炎に比べて、腫れを触った特に手ごたえがしっかりしているそうです。

ただし、比較するには医学的な経験が必要と思われ、私たちが自分で触って判断するのは難しいと思われます。医師に診てもらってきちんと診断してもらうようにしてください。

超音波検査

エコーと呼ばれる超音波検査によって、流行性耳下腺炎が反復性耳下腺炎かを判別する方法もあります。超音波(エコー)検査とは体に無害な超音波を当てて、組織からの反射を機械で測定する検査法のことを言います。唾液腺の様子や腫れの様子を確認することができます。痛みがないので小さいお子さんでも辛い思いをせずに受けられる検査です。

血液検査

血液検査でムンプスウイルスに対する抗体を調べることが判別に役立ちます。ムンプスウイルス(流行性耳下腺炎、おたふくかぜ)に一度かかっていると、体内に抗体があります。症状が現れる一週間ほど前から抗体を検出できるのがメリットですが、ただし抗体検査には時間がかかるという問題点もあります。

そのため、EIA法という方法も行われるそうですが、いずれにせよ血液検査で抗体を調べることができます。血液検査でおたふくかぜの免疫があるとわかれば、おたふく風邪に過去にかかったことがあるとわかるので、反復性耳下腺炎と考えられます。抗体が確認できれば、次に腫れたときは休まなくてすむということになります。

X線検査

急性炎症である流行性耳下腺炎と慢性炎症である反復性耳下腺炎を判別するには、その程度をみるためにX線検査(レントゲン撮影)を行うこともあります。その場合、造影剤を用いることもあります。また、場合によってはCTスキャンやMRIを用いて画像診断を行うこともあると言うことです。

耳下腺炎の治療

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有効な治療薬はない

流行性耳下腺炎はすでに説明したように、ウィルスに感染することによって発症する疾患です。そして、ウィルスに対して効果のある薬は原則として存在しません。例外的に抗インフルエンザ薬がありますが、それにしたってウィルスを死滅させる訳ではなく、これ以上の増殖を抑える効果しかありません。また、医師によってはその効果すら疑う人がいるのも事実です。

そういうわけで、流行性耳下腺も基本的には自然治癒を待つこととなります。ただ、流行性耳下腺にともなって強く症状が現れている場合には、それに応じた薬を用いて対症療法が行われることとなりますし、場合によ手は入院にして輸液などの治療がおこなわれることもあります。

抗生剤の投与

先ほども述べたように、流行性耳下腺炎はウイルス感染によって起こります。抗生剤は細菌に対して用いるものなので、流行性耳下腺に用いても意味がありません。ただ、二次感染を防止する目的で抗生剤が用いられることはあります。また、反復性耳下腺炎の場合にも細菌感染が疑われるようなケースでは、抗生剤を使用することがあります。

解熱鎮痛剤

流行性耳下腺炎、反復性耳下腺炎のどちらの場合でも、熱や痛みがあれば解熱鎮痛剤を服用して痛みや熱を抑える対症療法が行われることがあります。

冷湿布

痛みが強い場合には、冷湿布などを貼って外側からも痛みを抑えるようにすることがあります。冷湿布は痛み止め成分が入っているだけでなく冷やす効果もあるので、腫れて痛い時に効果が期待されます。また、冷たいタオルやアイス枕などで冷やすのも効果的です。

耳下腺炎になったときの生活

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食べ物は柔らかいものを

耳下腺炎担った時は、刺激になるような酸っぱいものや,よく噛まないといけない食べ物は避けたほうが良いでしょう。負担を与えて、余計に痛くなってしまうからです。

痛みが強いときは、あまり噛まないでものみ込める食べやすいものがおすすめです。栄養価も考えて、牛乳やみそ汁、ポタージュスープ、プリン、ゼリー、おかゆ、とうふ、グラタンなどが良いでしょう。

入浴は熱しだいで

流行性耳下腺炎となるとお風呂に入っても良いのか気になるところでしょう。基本的には高熱があって消耗が激しいときや、痛みが強い場合は悪化させる可能性があるためお風呂は控えた方が良いそうです。しかし、熱が落ち着いていて、痛みもさほど強くない場合は、シャワーで済ませたり、お風呂に短時間入ることは問題ないそうです。

登校を控えるか検討を

おたふくかぜは、ウィルスによる感染症ですが、咳やくしゃみによって人から人へとうつってしまいます。また、先述したとおり潜伏期間が長いため、知らないうちに感染してしまっている可能性もあります。もしも発症してしまった場合には、登校や登園を控える必要があります。

なぜなら、おたふくかぜは、学校保健安全法によって「第2種の感染症」に指定されているからです。そのため、医師によってOKがでるまでは、自宅で大人しく治療をする必要があります。大人の場合はこの限りではありませんが、インフルエンザ同様、モラルを守ってやはり治療に専心することが大事です。

耳下腺炎の予防

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予防接種

耳下腺炎のうち、流行性耳下腺炎に対しては予防接種(ワクチン)があります。効果的に予防するにはワクチンが唯一の方法ともいわれています。ワクチンを接種すると、かなりの高確率で(9割前後)ウィルスに対抗するための抗体が獲得できるということです。

ただ、予防接種も薬であってみれば、当然のことながら副反応も起こり得ます。インフルエンザの予防接種をしたら発熱した、なんてこともよくありますが、それと一緒です。流行性耳下腺炎の予防接種のばあに見られる副反応は、おたふくのような頬の腫れと発熱ということです。また、ごく稀ですが無菌性髄膜炎が起こることもあるそうです。

また以前はゼラチンアレルギーがあるとワクチンを受けられないということがありましたが、現在はワクチンが改良されていて摂取可能となっています。接種は義務付けられていませんが、任意接種で1歳から受けることができます。種類としては、生ワクチンになります。まだ感染していない大人も、痛い思いをしないうちに予防接種を受けておいた方が良いでしょう。

気をつけてほしいのは、周囲におたふくかぜが流行してから予防接種をしても、時すでに遅しとなってしまう可能性があるということです。例えはなんですが、「泥棒を見て縄をなう」ようなことになりかねないので、予防接種は流行の前に行っておくことが肝要です。

口腔内を清潔に保つ

細菌性の耳下腺炎、唾液腺炎などを防ぐには口腔内を清潔に保つことが大切です。普段から食べた後はブラッシングを行って、できない時には水で口をゆすぐだけでも良いので常に口のなかを綺麗に保ちましょう。

再発を繰り返す慢性耳下腺炎には、キス病といってEBウイルスによる感染が原因のものもあるといわれています。これはキスや回し飲みなどが原因で他の人から菌をもらってしまうことが関係しているといわれています。なるべく回し飲みなどは避けて、耳下腺炎がある人から菌をもらわないように気をつけましょう。

唾液の分泌を促す

唾液の分泌を促すような食事をとって、唾液腺に悪い菌が貯まらないようにしていくことも大切です。唾液の分泌を促す食事としては、硬いものをよく噛んでゆっくり食べるとよいといわれています。するめ、煮干しなど噛めば噛むほど味がでるような硬い食品がおすすめです。また、食物繊維が多い野菜なども噛んで食べることで唾液が出やすくなります。

酸味のある物を口にするのもおすすめです。レモンや梅干など想像するだけでもツバが出てきてしまうような食べ物は効果的といえるでしょう。

また、普段からガムを噛む習慣をつけるのもおすすめです。ガムは咀嚼しつづけることで唾液を出しやすくしてくれるので、予防につながると考えられます。

まとめ

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耳下腺炎は、おたふく風邪と呼ばれる流行性耳下腺炎と、症状を繰り返す反復性耳下腺炎という可能性があるということです。流行性耳下腺炎はウイルス性の感染で、発熱や腫れ方で反復性耳下腺炎とある程度区別することが可能です。ただし反復性耳下腺炎でも流行性耳下腺炎と同様の腫れ方をする場合もあるので、見た目だけでは判断が難しいということです。

流行性耳下腺炎は周りからうつることが多いので、学校などで流行ってないかをまずは確認してみましょう。また、熱が上がってきたタイミングなどもよく観察して経過をみることが大切です。

いずれの耳下腺炎の場合でも、体の抵抗力が弱っていると感染などを起こしやすくしてしまうと考えられます。睡眠や栄養をしっかりとって免疫力を下げないように気をつけていくことが大切といえるでしょう。