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胃腸炎の症状は11個もある!?熱や吐き気に頭痛まで! 子供や高齢者は要注意!4つのタイプと正しい対処法を知って感染を防ぐ!

急な腹痛が起こったとき、もしかしたら何かに当たったのかな?と考えることがありますよね。この当たったという症状は医学的に言うと、胃腸炎のことが多いと思います。胃腸炎は何らかの原因により胃と腸の両方にダメージが加わって、下痢や吐き気などの胃腸の症状を伴う病気です。代表的なものにはノロウイルスによる感染性胃腸炎などが挙げられます。正しい対処法を知って辛い胃腸炎を乗り越えましょう。



ツライ!胃腸炎の症状とは?

胃腸炎という病名はよく耳にするかと思いますが、一体どんな病気なのか理解は十分にできていますか?胃炎などの病気と混同していないでしょうか。胃腸炎は胃と腸が両方とも炎症を起こしてしまった状態をいいます。例えば、食中毒などで細菌などに感染して胃腸炎を起こすことがありますね。

急なお腹の痛みや、吐き気が出た場合に自分で胃腸炎かどうか判断できると、その後の対処もしやすくなります。ここでは胃腸炎に特徴的な症状や、原因などをご紹介していきます。また、胃腸炎になったら、どう過ごすのが適切なのか気になる疑問にもお答えしていきたいと思います。

胃腸炎とは

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胃と腸に炎症を起こしている状態

小腸、大腸、胃など消化器系の粘膜が炎症を起こす胃腸炎は身近な疾患で、一年に何度もかかってしまうこともありますよね。胃腸炎は日本では脱水をすぐに改善できるので、命の危険はそれほどないのですが、海外の衛生管理が悪い地域では、年間300~500万もの小児が感染性の胃腸炎にかかり死亡しているという現状があります。

胃腸炎の多くの原因は、微生物やウイルスなどに感染して症状が起こります。その他の原因としては、季節性で中毒を起こすようなものを摂取したり、毒性の強い物質を摂取したことで胃腸炎を起こすこともあります。胃腸炎の主な症状は、嘔吐、下痢、激しい腹痛などの胃腸症状です。

診断方法は、診察をして血液検査で炎症症状が現れていたら、胃腸炎を視野に入れます。その時期に流行していないか、原因になる物質を摂取していないかなどを考慮にいれて、診断が進みます。胃腸炎は、持病などがなく、普段から健康な人がかかった場合は症状が軽く治まります。軽度の下痢や多少の便通の悪さがあるだけです。

しかし、基礎疾患がある方や高齢者の方がかかると、脱水状態になりやすく、電解質のバランスが崩れ、最悪の場合死に至ることもあるため、脱水症状にならないようにしなければいけません。胃腸炎は免疫力の弱いお年寄りや小児は特に脱水に注意しましょう。

感染性胃腸炎の症状

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下痢

感染性胃腸炎の一番の特徴が、下痢を起こすことです。下痢は軟便から水下痢までさまざまで、小児などは症状によっては入院して治療した方が治りが早い場合があります。

どうして下痢になるかというと、感染した原因菌を体が早く排除しようとして下痢になるそうです。ですから胃腸炎になった時に下痢を止めようとすると、一層病状が悪くなったりすることもあるので、自己判断で下痢どめなどの服用することは、非常に治りを悪くするので注意しましょう。

下痢で一番怖いのが、脱水症状です。脱水症状が起こると激しい下痢とともに、食欲も全くなくなり、口から水分が摂取できない時もあります。脱水症状で体重の5%以上の水分が失われると、手足のふるえやふらつき、しびれが生じてきます。8%失われると、意識が混濁してはっきりした言葉がしゃべれなくなってきます。

こうなると尿の色も濃くなるか、尿量が少なくなっていきます。あまりにも脱水がひどくなると、腎不全を起こしてしまうこともあるので、早期の輸液対策が必要になります。輸液せずに脱水が進んでしまうと脈が速くなり、吐き気やイライラなども起こります。少しずつですが症状は進んでいきますので、特に高齢者やお子さんは早急な対応をしてもらいましょう。

吐き気、嘔吐

感染性胃腸炎になると、下痢症状とともに、吐き気と嘔吐症状がでることが多いといわれています。これは下痢同様に、吐き気、嘔吐も体の防御反応として、感染した細菌などを体外に押し出すために行う行動だと考えられています。

また、感染性胃腸炎の場合には、もともと体が弱っているために感染する場合もあり、よりいっそう弱った体であるために、吐き気、嘔吐の症状がでやすくなるともいわれています。

食欲不振

感染性胃腸炎になると、下痢がひどくなり脱水も進みますから、喉が渇いて食欲が湧かなくなります。またお腹も痛くなるので食べる気力もなくなっていきます。細菌感染の場合は、胃の中の菌をいち早く殺菌しようとして、胃液が多く分泌されることで胃粘膜がおかしくなり、食欲がなくなることもあるようです。

胃液が多く分泌されると、機能的に粘膜の動きが低下してしまい、消化能力も低下していきます。また胃液が普段より多いと、吐き気とともに胃酸が逆流して、不快感から食欲不振になることもあるようです。食欲不振の対応としては、口から食べられないので、点滴で水分を補うようになります。

腹痛

感染性胃腸炎になると個人差はありますが、みぞおち辺りから下腹部までの範囲に腹痛が起きるといわれています。この症状は大抵の場合、下痢の症状と一緒にあらわれ、下痢が治まるのとともに腹痛も治まると考えられています。

この症状が断続的である場合には感染性胃腸炎ではなく、ストレスなどが原因の胃炎などの場合もあるので注意深く観察することも大事ですが、感染性胃腸炎の場合には、その他の吐き気、嘔吐や下痢症状なども生じますので、そこで判断することができると考えられています。

咳、鼻水などの風邪症状

感染性胃腸炎になると、咳や鼻水などの風邪症状に似た症状も引き起こされるといわれています。しかし、感染性胃腸炎と、風邪はまったく別物の病気です。感染性胃腸炎の場合には、咳や鼻水だけで終わらず、下痢や、嘔吐なども生じるので、そこで区別をすることができると考えられています。

稀に風邪になっても、嘔吐などを生じる場合もありますが、感染性胃腸炎の場合には、それとは比べものにならないくらい嘔吐や下痢症状がでるので、明確に区別できるといわれています。

頭痛

感染性胃腸炎になると、風邪に似た症状として、頭痛も引き起こされるといわれています。しかし、鎮痛剤を飲むと胃に負担をかけるために、場合によっては服用すると腹痛や下痢悪影響が出る可能性もあるといわれています。

また、感染性胃腸炎による下痢などにより脱水症状が引き起こされている場合も頭痛になる原因だといわれています。

発熱

感染性胃腸炎になると、発熱がおきる場合があるといわれています。これは先ほど述べた風邪症状とは別の症状で、主に、腸炎ビブリオやカンピロバクターに感染した場合に最も多く発症しているといわれています。

感染源は主に鶏肉に多く認められており、症状は、下痢や嘔吐の胃腸炎の症状も見られますが、40度の高熱とともに激しい頭痛が起こります。

またこのような発熱を解熱剤などで下げてしまうと、ウイルス自体も生き残り、また再び発熱をともなう可能性もあるので、自分の免疫力で発熱してウイルスを退治することが望ましいでしょう。また、発熱にともない、脱水症状になることもあるため、水分補給には気を付けましょう。

血便

感染性胃腸炎になると、稀に血便がでることもあります。これは、細菌感染により大腸などに炎症が生じることにより発生する症状だといわれています。特に腸炎ビブリオやカンピロバクターなどに感染し、発熱をともなうほどの症状になった場合によく生じるといわれています。

疲労感

感染性胃腸炎になると、全身に疲労感を感じることが多いようです。これは、細菌感染したことにより、インフルエンザなどのように炎症がおきて、全身に筋肉痛、腰痛、関節痛などを感じることにともない、生じてくるといわれています。この症状は、胃腸の調子が回復してくるとともに、改善されると考えられています。

脱水症状の併発

感染性胃腸炎になると、脱水症状を併発しやすいといわれています。これは、下痢、嘔吐などにより水分が失われることや、発熱などによっても水分が失われることで、体中の水分量が足りなくなり、脱水症状になると考えられています。

感染性胃腸炎になった場合には、こまめに水分補給をすることが望ましいでしょう。また、重症化した場合には入院する必要がある場合もあります。

電解質喪失症状の併発

感染性胃腸炎になると、下痢がひどくなり体内の電解質が失われてしまいがちになります。電解質には細胞を構成しているナトリウムやカリウム等があります。下痢や嘔吐などでナトリウムが激しく減少してしまうので、ひどい脱水の場合は血液検査を行うと血漿中のナトリウム濃度と血症浸透圧の低下が多く見られます。

下痢や嘔吐がひどく体液が喪失しているからといって、水やお茶だけで補っていると電解質が補給されないので、体液が喪失がしやすくなってしまいます。

初期症状は軽いのどの渇きですみますが、症状がひどくなっていくと皮膚や粘膜も乾燥していきます。さらに進行していくと、全身倦怠感が現れ、眠気がくることもあります。小児の場合は脱水になると、症状の変化が激しく変わるので、油断せず小児科を受診しましょう。

胃腸炎の種類

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感染性胃腸炎

胃腸炎は一言でいえば、下痢を伴う胃腸症状ですが、実はいくつかの種類に分類されています。一番多く見られる感染性胃腸炎は、細菌やウイルスなどの経口感染で起こります。秋から冬にかけて小児に多い、ロタウイルスやノロウイルス等がこれにあたります。またエンテロウイルス、アデノウイルスが原因になることもあります。

潜伏期間としては長いものでは1~2週間あります。主に小児や1歳以下の赤ちゃんがかかり、37~38℃の発熱とともに下痢や嘔吐を繰り返す場合や食中毒などの症状があり、流行を判断する為や予防を促進させるために、指定医療機関は感染症法に基づいて届出が必要になります。

汚染された水や食べ物を経口摂取した場合、集団感染してしまう場合があるので、日頃から感染予防をすることが感染しないためにとても重要です。ウイルス性の感染性胃腸炎にかかったとしても、特別効果のある薬はないため、多くは症状を和らげたり、電解質異常や脱水などを予防するための対症療法で様子を見ます。

細菌性の感染性胃腸炎を放置していると、急性じん不全や、ショック症状、不整脈などが現れてきますので注意が必要です。また、こうした重症化のケースの9割弱は細菌性の急性胃腸炎だといわれています。

急性胃腸炎

急性胃腸炎は感染性の胃腸炎と、非感染性とに分かれます。急性胃腸炎は、下痢や嘔吐、血便、腹痛、発熱、倦怠感などを伴うことが多く、こうした症状のほとんどは感染性の胃腸炎になります。

感染性の胃腸炎は、食品などを経口摂取すると下痢を起こす場合があり、例としては海外旅行で水質状態が悪い地域での飲み水の摂取、ペットからも感染する可能性があるものです。

また、治療のために抗生物質を長期服用していると、腸内の菌のバランスが崩れて胃腸炎を起こすこともあります。こうした腸内の悪い菌が薬を飲むことで多くなってしまうことを「菌交代減少」と呼んでいます。

一方非感染性の胃腸炎には、そばや卵などのアレルギーで起こる胃腸炎や虚血性の腸炎というものもあります。この他は、腸炎ビブリオや黄色ブドウ球菌、サルモネラ、カンピロバクター、O-157等の食中毒菌も非感染性の胃腸炎になります。

症状は主に下痢と嘔吐ですが、時に関節に痛みを伴って発熱性過換気症候群を併発し、発熱を起こすこともあります。入院するようなケースは大人ではほぼありませんが、入院した場合には、ビタミン剤や輸液で点滴したり水分補給を治療の中心としますから、基本的には絶食していることが必要です。

軽い症状の場合は、自宅で簡単に電解質を補えるドリンク剤も薬局を中心に販売されていますから、補液しながら、病院に診察に行きましょう。

慢性胃腸炎

慢性胃腸炎は、慢性的に胃腸の状態が悪くなっていることを指しています。一般的に一番多い原因としては、ストレスが考えられます。ストレスを感じると、自律神経が活発になり、胃液が過剰分泌されるなどの症状が起きるために、慢性的に胃腸の状態が悪くなってしまうといわれています。

この場合は、ストレスを軽減しつつ、原因を取り除いていくことが重要となります。薬の投与を続けなければならないケースもあり、場合によっては逆流性食道炎を併発する可能性があるといわれています。

神経性胃腸炎(ストレス性胃腸炎)

神経性胃腸炎は、胃腸に違和感や痛みがあるのにもかかわらず、検査しても何の異常も見られないものを言います。こうした検査してもわからない痛みの多くは、ストレスが強く関わってきます。

長期間過度のストレスにさらされて、胃がキリキリ傷むとか、胃もたれや膨満感、吐き気が起こる場合、この神経性胃腸炎を疑います。特にみぞおちの痛みが週に1回以上起こる場合は、ストレス性の胃腸炎をおこしている可能性があります。

現代人はストレスがとても多いので、日本人の4人に一人はこの神経性胃腸炎にかかっているとも言われています。これほど多い疾患なのです。

神経性胃腸炎の多くは、一度起こると長期間起こり慢性化してしまうと言われています。ストレスで胃の働きをコントロールする自律神経が乱れているので、過度に胃液が分泌されてしまい、胃を攻撃して収縮しすぎたり痙攣が起こったりします。蠕動運動の低下や消化不良、胃の運動機能が低下するという胃腸全体の機能低下が特徴です。

このようなストレス性の胃腸炎は、炎症もないのに胃腸炎と呼ぶのはふさわしくないのでは…。という見解から、機能性ディスペプシアや機能性胃腸症などと呼んでいることもあるようです。

感染性胃腸炎の原因

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細菌

感染性胃腸炎の原因として強い症状をおこしやすいのが、細菌によるものです。細菌性の胃腸炎には「感染型」と「毒素型」の二つがあります。

感染型は、カンピロバクター、腸炎ビブリオ、赤痢菌、サルモネラ菌、コレラ菌などが含まれ、全て食べ物にある細菌を経口摂取することで、体内で菌が増殖して胃腸炎を起こすタイプです。

一方、毒素型は、食物中にある菌が増殖してそれを経口摂取することで増殖した毒素を食べてしまい食中毒症状を起こすタイプです。原因菌としては黄色ブドウ球菌、ボツリヌス菌、セレウス菌などが挙げられます。

こういった食中毒菌は、菌が増殖しやすい時期に食品を高温多湿の場所に放置せず、新鮮なものを新鮮なときに使用して、清潔な調理器具で調理することが大切です。ただし、加熱などで菌自体を殺菌できたと思っても、毒素が熱に強いタイプだと十分に殺菌できず食中毒になってしまうので注意が必要です。

毒素の一部には、体内に入ってから毒素を出すものもあります。これは病原性大腸菌(O157など)、ウォルシュ菌などがあり、飲食店以外の家庭でも感染する可能性があります。

ウイルス

感染性胃腸炎の原因としてウイルスによるものがあります。原因ウイルスとなるのは、小児に多いノロウイルスやロタウイルスが秋から冬にかけて流行しやすくなります。

ノロウイルスは症状として、発熱してから下痢や嘔吐が激しく起こります。下痢が止まらなくなるという重症のものから、強烈な吐き気をもよおした後、下痢を数回したら症状が治まる人もあるようです。このようにウイルス疾患は、罹患する患者さんの元の状態でも症状の程度が変わってきますから、免疫力の弱い方は特に注意が必要です。潜伏期間は1~2日です。

ロタウイルスは特に子供が罹りやすく、急に嘔吐しだして熱が出て、下痢が止まらなくなります。ロタウイルスの下痢便には大きな特徴があり、通称「白色便下痢症」と呼ばれていて、米のとぎ汁のような白っぽい便になるのが特徴です。

5歳以下の小児がロタウイルスにかかると入院することが多くなります。罹患しているおよそ40~50%はロタウイルスが原因で入院しているそうです。潜伏期間は2~4日で、症状を発してから合併症として怖いのがけいれん、肝機能異常、急性腎不全、脳症、心筋炎などです。

寄生虫

感染性胃腸炎の原因として、寄生虫も原因の一つになります。寄生虫は日本にいた場合はほとんど見られませんが、海外渡航された方が日本に帰国して罹患する場合があります。海外で生肉を食したり、加熱不十分の肉や魚、生野菜を食べたり、生水を飲んだ場合に寄生虫に感染しやすくなります。

主な媒介寄生虫は魚に寄生するアニサキスや、汚染された飲料水から感染しやすいクリプトスポリジウム、不衛生な処理で糞便が付いた有機野菜や輸入食材などを生食した場合に感染する回虫などがあります。いずれにしても不衛生さで起こるものですから、消毒を徹底したり、生食を避け、調理器具や手洗いをしっかり行うことである程度の予防が可能です。

化学物質

感染性胃腸炎は、化学物質に汚染されている食物を摂取しても起こる可能性があります。化学物質と言っても、普段から化学物質に囲まれて生活している場合は、原因がわからないと思いますが、毒性のあるものが食品に付着して、それを摂取することで起こるようです。

症例としてほとんどありませんがヒ素、鉛、水銀、カドミウムなどの化学物質が付着した水や食品を摂取した場合も、毒性が強いために胃腸炎が起こります。重金属中毒なども、摂取してまもなく吐き気や腹痛が起きて下痢を生じることがあります。

感染性胃腸炎の感染経路

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接触感染

感染性胃腸炎の感染経路としては、主に接触感染と経口感染があげられます。接触感染は、感染後の発症者や無症状病原体保有者との直接もしくは間接的接触により、細菌やウイルスなどの病原体が、うつることをいいます。

また、感染者の排泄物からの感染や咳などの飛沫感染も、接触感染と同じく日頃の行動で対処することが望ましいでしょう。まずは、手洗い、うがいをちゃんとすることが大事です。万が一、病原体が付着してもこれにより、除菌することができるといわれています。

さらに、家族などに感染者がいた場合には、糞便・おむつ・吐物については適切に処理をすることが大事だといわれています。感染者の吐物などに病原体は存在していますので、適切な処理をしなければそれを触ったりすることで感染するといわれています。また、触らなくても、固まった後に粉塵として、口の中に入れば感染すると考えられています。

入念に除菌を行うのであれば、汚染された服や床などを塩素系薬剤により消毒することが望ましいでしょう。85℃より高温で、最低でも1分以上の加熱が必要です。また、次亜塩素酸ナトリウムによる消毒も効果的だといわれています。ちなみに、消エタノールやアルコールでは殺菌できませんので、ご注意ください。

経口感染

感染性胃腸炎の感性経路の一つに経口感染があります。経口感染は感染の中で一番多い原因になり、家庭内から公共の施設内での飲食やタイルの共用、咳やくしゃみで飛び散った病原菌が直接口に入ることでなどで起こることがあります。

家庭内では、家族内で同じタイルを使用して顔を拭いた時が多いでしょう。調理する人が不衛生な状態で調理を行ってしまうと、特に梅雨の高温多湿の時期に感染が起こりやすくなります。公共施設では混雑した狭い空間に感染した人がいると、高確率で感染してしまいます。当然マスクでガードするのですが、ガードしていても免疫力の低い方は感染しやすいので、体調の悪いときは外出を控えるようにしましょう。

食品の製造工程で細菌が含まれていることがありますが、これは熱処理して細心の注意をして製造されているので、あるとしても稀でしょう。それよりも外食した時に生鮮食品から急性胃腸炎を起こすことがあるので、流行りやすいシーズンで体調が悪いときは、魚介類などを食すのを控えておくなど、自分で予防もできます。

感染している牡蠣や、二枚貝など、生で食べる機会がある食材は充分に加熱処理していないと、体調が悪い場合は感染してしまうことがあります。ノロウイルスに汚染された井戸水を使用して洗った食材でも経口感染の可能性があります。

感染した場合に気を付けること

手洗いの徹底

感染性胃腸炎に感染した場合には、最も基本的なことですが、手洗い、うがいを徹底することが大事です。手洗い、うがいを徹底することで、手に付いた細菌や、口に入りかけている細菌などを除菌することができます。

また、自分が感染した菌を家族や他の人にうつらないようにすることにもつながりますので、手洗い、うがいは徹底することが必要不可欠です。

特にトイレの後や、もしも嘔吐した後などは徹底することが望ましいでしょう。また、調理の前、食事の前にも必要不可欠です。手洗いは石けんを使用し、しっかりと流水で洗い流しましょう。また、タオルの共用はやめ、ペーパータオルなどの使用を心がけることが大切です。

食べ物は十分加熱する

感染性胃腸炎を予防するには、調理する前の食材を十分加熱してから食べるようにするのが重要です。調理器具は徹底して消毒します。消毒方法は、熱湯をまな板にかけるだけでも殺菌作用があります。それ以上に殺菌したい場合には、塩素系漂白剤をかけて消毒すると良いでしょう。

食品は内部が85℃になるように調理します。あまり長く調理すると素材が固くなるので1分程度で加熱しましょう。調理する包丁やまな板を消毒するのはもちろん、ふきんも消毒が大切です。塩素系の漂白剤がない場合は、ふきんを熱湯で数分煮洗いしてもよいでしょう。

排せつ物の処理

感染性胃腸炎を患った赤ちゃんや高齢者の場合、看護する人が排泄物の処理を行わなければいけません。こういった場合は、排泄物にも当然菌が存在しますから、下痢をしたおむつや嘔吐した床は、直接手で掃除することがないようにしましょう。

基本的に手袋をして汚物処理をします。そして衣類に付着した汚物は、消毒剤につけておくか、煮沸消毒をして天日乾燥させることが必要になります。捨てる時にも、次亜塩素酸ナトリウムを(塩濃度約1,000ppmにしてを入れて捨てることが理想です。

床に落ちた汚物は、キッチンペーパーで取り除いてその後は、次亜塩素酸ナトリウムでで浸すように床を拭き取りその後水拭きをします。この時、次亜塩素酸の濃度は約200ppmが予防に適しています。

胃腸炎を早く治すには

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水分を摂る

胃腸炎になった場合には、吐き気がおさまりはじめたら、水分を補給することが望ましいでしょう。下痢や嘔吐により、体中の水分がへり、脱水症状に陥りやすいのを防いでくれると考えられています。

ただし、炭酸飲料やフルーツジュース、カフェインの入った飲み物などは、摂取しないことが望ましいでしょう。すぐに嘔吐してしまう可能性があります。

まずは、ミネラルウォーターや白湯を少しずつ口に含むような形からスタートすることが望ましいでしょう。

下痢止め、吐き止めを飲まない

感染性胃腸炎になると、胃腸の調子が悪くてつい下痢止めや吐き気止めを飲みたくなりますが、胃腸炎の時にこれらを使用すると症状は悪化してしまいます。

というのは、体内に入っている毒素は体が自然に排出する力を持っていて、これが下痢を起こしています。もし下痢止めをしようしてしまうと、体が毒素を体外に排出しようとする力を止めてしまい、毒素が体内に充満してしまうのです。

すると益々状態が悪くなっていき、結果的に治癒が遅くなってしまいます。こういった場合には急に下痢を止めようとするのではなく、ビオフェルミンなどのような整腸剤を服薬して、少しずつ自然に治るのを待ちましょう。もちろんその間に口から食べ物や飲み物を摂取できない場合は、病院に行って治療が必要です。

いつも通りの食事はNG

感染性胃腸炎になった場合には、いつも通りに食生活はすぐには戻れないと考えねばなりません。特に症状がでた日は半日くらいは、嘔吐と下痢に苦しむため、食事はしないことが望ましいでしょう。徐々に嘔吐がおさまりはじめたら、少しずつ、水分補給に努めることが大切だといわれています。

その後、さらに症状が改善されてきたら、お粥やうどんなどの消化によい食べ物から食べはじめ、症状が収まったら、徐々に通常の食べものを取るようにすることが望ましいでしょう。病院などに入院した場合には、シリアル、ゼラチン、バナナ、ご飯、すりおろしたリンゴ、トーストなどの刺激の少ない食べものが与えられるといわれています。

スポーツドリンクは飲まない

胃腸炎の症状改善には、脱水症状にならないために水分補給を行うことはとても大事なことですが、下痢や嘔吐が重症化している人の中には、匂いや保存料などに敏感に反応して、さらに嘔吐してしまう可能性があるといわれています。

スポーツドリンクなどを飲むと、保存料とか、化学調味料的なものが入ってる場合があり、嘔吐の症状が重症化してくると、とても敏感に反応してしまうようです。そんな場合には、ミネラルウォーターか、白湯が一番良いといわれています。

また、スポーツドリンクには利尿作用もあるため、すぐに排せつされてしまい、脱水を引き起こす可能性もあると考えられています。

まとめ

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ひとたび胃腸炎にかかってしまうと、辛い腹痛や吐き気などに悩まされて、すぐには回復しにくい場合も多いと思います。免疫力が落ちていると胃腸炎にかかやすくなるので、日頃からバランスよく食べて、胃腸に負担をかけすぎない様に気をつけることも大切といえるでしょう。

胃腸炎にかかった場合は、普段と同じ様に食事や水すらも喉に入らないということもあります。適切な対処をして、徐々に体がもとに戻ってくるのを待つことも大切です。もし重症と思われる場合には早めに医療機関を受診することも念頭においておきましょう。