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急性咽頭炎?喉が痛い!早く治したい!大人と子供別治療法3選と予防法!

突然喉が痛くなった。だるい。食べ物を飲み込む時に痛い。このような症状は、急性咽頭炎かもしれません。喉は空気も飲食物も通りますし、声を出す大切な器官です。何もしないと、もっと痛くなって水も飲めなくなるかもしれない…と心配になります。小さなお子さんならば、喉の痛みで食事を嫌がり、栄養を摂れずに元気がなくなってしまうなどということも。症状を悪化させずに早めに治すために、知っておくべきことをまとめました。



その喉の痛み、急性咽頭炎かもしれません

喉に違和感、痛み、「何か変だなぁ」と警戒していると、食べ物を飲み込む時に痛みが…、身体がだるい…と次なる症状が出現します。この時点で、どんな手を打てばいいのでしょう?引いてしまった病気をなかったことにはできなくても、悪化させずに済む方法があるのなら知りたいですよね?

急性咽頭炎とはどんな病気でしょう?

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喉の痛みと言っても、様々です。カラオケで歌い過ぎても痛くなりますし、食事も喉を通らないほど痛むこともあります。今回は、だるくて熱もあり、風邪かもしれない不調でありながら、鼻水も咳もほとんど出ないので、風邪とは言い切れない症状です。どんな病気なのか、まずはよく知ることから始めましょう。

いわゆる喉風邪、喉の炎症です

咽頭とはのどが痛いと思った時に痛いと感じている部分で、食道の入り口あたり、のどの奥の方のことを言います。

急性咽頭炎とは、一般に喉風邪(のどかぜ)と呼ばれているものです。喉の奥に痛みや違和感を感じている状態ですが、粘膜やリンパ組織に炎症が生じてしまっています。黄砂、PM2.5などにより汚染された空気を吸い込むことや、ウィルスや細菌に感染することなどが主な原因であると考えられています。

大人では、安静にして休養することで回復します。その際水分や食事の注意点など、守るべきことはありますが、大体長くても2週間ほどで自然治癒できるようです。小さなお子さんの場合は、原因によっては合併症の危険もあり注意が必要です。水分も摂れなくなると入院することもあるようです。

急性咽頭炎の原因とは?

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急性咽頭炎に限らず、病気の治療は、その原因を解明することから始まります。例えば「高熱」症状から感染症を疑って検査し、原因を探り当てます。ウィルスが原因ならば、抗生物質は効きませんが、インフルエンザウィルスには抗インフルエンザ薬がある、といった具合に治療方法が変わってくるのです。

大人の場合

大人がかかる急性咽頭炎の主な原因としてあげられるのは、ウイルス感染や細菌感染だそうです。ウイルスとして1番よく聞くのは、アデノウィルスやインフルエンザウィルスですかね。それらのウイルスに感染することが原因で、急性咽頭炎になってしまうようです。

また、喉に刺激物が付着したことでも起こる可能性があるようです。ほこりやPM2.5など、空気中にはあまり体に良くないものも含まれていますので、マスクなどをして、個々で対策をとっていきましょう。

幼児の場合

子供は、大人よりも免疫が弱いです。ですので、大人なら特に症状が出てこないものでも、影響を受けてしまうことがあります。その代表はA群溶血性連鎖球菌です。大人は免疫を持っていますが、子供は持っていませんので、感染しやすいのです。この菌は感染力も強く、症状が悪化しやすいので気を付けていく必要があります。

さらに急性咽頭炎の治療はしっかりしていく必要があることを忘れてはいけません。治療が不十分だと、リウマチ熱や急性糸球体腎炎などを併発してしまう可能性があるようです。また、アデノウィルス、EBウィルスが原因で急性咽頭炎になってしまった場合も、症状が悪化しやすいので注意が必要なようです。

子供は免疫を付けながら少しずつ丈夫になっていくので、全てを防いで免疫を付ける機会を奪ってしまうのもよくないですが、症状が悪化しないように気を付けていくことは出来ます。親が気を付けて、重症化しない様にしていきましょう。

急性咽頭炎の症状とは?

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急性咽頭炎の症状は熱が高めに出るので、風邪かな?と思って内科を受診する方が多いようです。ですが、内科の医師は、喉の奥の腫れている部位を正確には把握しないまま、咽頭炎も喉頭炎も扁桃炎も扁桃周囲膿瘍も、同様に扱ってしまう可能性があります。喉がつらければ耳鼻咽喉科を受診することをオススメします。

主な症状は喉の痛みと熱

急性咽頭炎の症状は、喉の違和感、喉の痛み、嚥下痛(飲み込む時の痛み)、喉の腫れ、37~39度位の発熱、倦怠感、咳、痰、耳の痛みなどがあります。咽頭の炎症でも、鼻や耳はつながっていますので痛みを感じたりするのかもしれません。しかし、これらのすべての症状が出るわけではありません。

大人で注意すべき「声が出ない」症状

大人で注意した方がいい症状に、声が出ない、声がかれる、含み声、声枯れが起こっている、いつもと喉の痛む場所が違うといったものがあります。熱や倦怠感で、耳鼻咽喉科以外の内科などを受診すると、あまり喉の奥を診ないで「喉風邪・経過観察」という結論が出てしまう場合があります。

急性咽頭炎から喉頭にも炎症がおよび、結果急性喉頭蓋炎になってしまっていることがあります。人の喉は、空気も食べ物も同じところに入っていき、咽頭で空気は気道に、食べ物は食道に分かれて運ばれていきます。このように空気と食べ物を、気道と食道に分ける為に役立つのが喉頭蓋という器官です。喉頭蓋が炎症してしまうと、本来食道に流れていくはずの食べ物が気道の方に流れていってしまう可能性があります。

飲み物が気道に入ってしまってむせた経験がある方は多いと思いますが、それが食べ物だったらとても苦しいのは想像できますよね。窒息の危険性もあるので、この様な症状が出たら耳鼻咽喉科を受診してください。

子供には扁桃の腫れ、舌の変化も

子供に出る急性咽頭炎の主な症状も喉の痛みです。喉が痛いと、食事や水を飲むことすらきついので、子供にはとても苦痛だと思います。咽頭や扁桃の赤み、腫れ、発熱、首のリンパ腫の腫れ、頭痛などの症状、悪化すると、咽頭や扁桃に膿が付着することもあります。

また、A群溶血性連鎖球菌に感染してしまった場合に、舌に下にイチゴの様なぶつぶつが出来てしまう、「イチゴ舌」になってしまうこともあるようです。お子さんの様子がおかしかったら、喉や舌の赤み、腫れ、舌の様子、リンパの腫れなどを確認してみて下さい。この様な症状。

急性咽頭炎の検査、診断方法とは?

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大人の場合、喉の腫れ具合を診て、問診で症状を確認します。特別医師が確認の必要を感じない限り、血液検査などは行いません。A群溶血性連鎖球菌はとても感染力が強く、毒性も強いので、子供の場合は特に注意が必要です。A群溶血性連鎖球菌であるかを調べることが必要な場合は、喉の奥を綿棒の様な物で拭って菌を摂り、調べたりすることもあります。10分程で結果が出るようなので、疑わしい時はしっかり調べてもらいましょう。

急性咽頭炎はうつるの?

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原因によって、うつる場合とうつらない場合があります

急性咽頭炎の原因が、ウィルスや細菌の感染である場合、人にうつしてしまう可能性があります。風邪ウィルス(アデノウィルス・インフルエンザウィルス・コクサッキーウィルスなど)やウィルス感染から後に細菌感染が生じた場合でも、人にうつります。性病の淋病から咽頭炎になった場合も同様です。

対して、副鼻腔炎や鼻炎が原因で急性咽頭炎になった場合は、人にはうつりません。PM2.5や黄砂、タバコの吸い過ぎや飲酒の喉への刺激が原因である場合も、人にうつることはありませんね。

繰り返しになりますが、子供の場合は、A群溶血性連鎖球菌にとても感染しやすいです。冬場などで乾燥してるときなどは、学校などでもらってきてしまう可能性があります。こまめにうがいをする、マスクをするなどして、もらわないようにするとともに、自分が移してしまうことがないようにしていくことも大切になってきますね。

急性咽頭炎の治療法とは?

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喉の痛みや熱を早く治すにはどうすればいいのでしょう?市販の薬を飲むとしたら何を飲めばいいのでしょう?結論から言うと、ウィルスに感染してしまった以上(仮にウィルスとしてですが)、それ以上悪化させないように、早くに治るように、安静にし休養するのはごく当たり前のことです。

バリバリに仕事をしながら睡眠を削りながら、ストレス解消にガンガン飲みかつ食べながら、薬を飲めば治るはず…というのは無理です。きちんと体も心も休めて、治療に取り組んでくださいね。

大人の場合

大人の場合、喉に痛みがあっても、なんとか食事を摂ることが可能です。喉が痛いとどうしてもあまり食事をとりたくないとは思いますが、刺激物は避け、食べやすい物を無理せずでいいので、少しずつ食べていくよう心がけましょう。そして、水分は意識的にたくさん摂取することも大切です。安静にしてゆっくり休養することで、自然治癒が望めます。

ウィルスが原因の場合は、抗生物質は効きませんから、喉の痛みを緩和するために消炎鎮痛剤を、発熱がつらい時は解熱剤を使用します。細菌が原因ならば抗生物質で治療します。

子供の場合

子供の場合も、治療においては原因に応じるので、同様になります。A群溶血性連鎖球菌は細菌ですから抗生物質を服用します。2~3日で喉の痛みがなくなり熱も下がるかもしれませんが、医師の指示通り抗生物質を5~10日きちんと飲み続ける必要があります。

これは体内の溶血性連鎖球菌を確実に退治するためです。途中で服用をやめると、体内で力を盛り返し、リウマチ熱や急性糸球体腎炎という続発症(合併症)になることがあるからです。アデノウィルス、コクサッキーウィルスにもそれぞれ注意すべき点があり、どちらも長引かせると症状が悪化するので完治を目指します。

ステロイド治療

急性咽頭炎の痛みに耐えかねて、医師に「痛みをとるためにステロイドを使ってください」と訴える患者さんがいるそうです。ステロイド治療というと副作用などが気になりますが、どうなのでしょう?大人では自然治癒が期待できる疾患ですから、通常はステロイド投与は行わないようです。

ステロイドとは、副腎皮質ホルモンの1つで、炎症や痛みの元になる炎症性メディエーターを抑える働きがあります。色々な症状に効くようですが、実際急性咽頭炎に効果があるのでしょうか。その結論は、「炎症、痛みの軽減に効く」ということのようですので、効果はあるようです。特に24時間以内の痛みの軽減には有効なようですが、子供に対しては効果が科学的に認められていないと言われています。

市販薬

なかなか病院に行く時間が取れないけれど、自然治癒を待つだけでなく、できれば市販薬で痛みを和らげたいと誰しも思うのではないでしょうか。ドラッグストアには様々な薬が並んでいます。代表的な市販薬を挙げてみましょう。

ペラックT錠(トラネキサム酸配合)、コルゲンコーワIB錠TX(イブプロフェン、トラネキサム酸)、ルルアタックEX(トラネキサム酸、イブプロフェン)など。漢方薬では、葛根湯、桔梗湯などがオススメです。これらは飲む薬です。

スプレータイプでは、パープルショット(アズレン配合)、浅田飴AZスプレー(アズレン)、のどぬーるスプレー(ポピドンヨード)、パブロンのどスプレー365(殺菌成分)、プロポリススプレーなどがあります。

うがい薬の中にはヨードを含むものがあるので、摂取を控えたい方は薬剤師に相談してください。他にも疾患の治療中、服用している薬がある場合、授乳中の方は、薬剤師に相談し、確認を得てから服用するようにしてください。

入院治療

これまで述べてきたように、急性咽頭炎は通常は自然治癒しますから、大人が入院することは稀と言えます。咽頭炎が喉頭の炎症に、さらに喉頭蓋炎に…と炎症が拡大したり、持病の症状が加わって入院して看護する必要が生じた場合など、色々な要素が重なり入院になると考えられます。

幼児、乳幼児の場合は、喉の炎症が重くて、食べ物どころか水を飲むこともままならず、消耗が激しい場合や、熱のせいで嘔吐してしまう場合、アレルギー体質の場合など、患者さんの体力も考慮して入院することがあります。特に赤ちゃんの場合は消耗してしまうと危険なので入院もやむを得ないのでしょう。

入院期間は平均で5日前後、費用は3割負担で5万円前後です。もちろん治療内容や患者さんの年齢、状態にもよりますので、あくまでも参考資料です。

急性咽頭炎にならないための予防法とは?

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うがいで予防

冬に風邪が流行してしまうのは、寒いからではなく乾燥しているからです。乾燥によって、本来身体が持っている免疫機能が低下してしまいます。そして、それは当然喉にも言えることです。感染を防ぐためにはまずは手洗いうがいです。まずは口の中をきれいにしてからうがい薬でうがいするのがいいそうですよ。上を向いて、右を向いて、左を向いて、しっかり喉を守るようにうがいしましょう。また、乾燥が免疫機能を低下させますので、部屋の過湿も行いましょう。加湿器がなければ、水をためた桶やバケツを置いておいたり濡れたタオルを部屋に干すのも効果がありますのでやってみて下さい。

急性咽頭炎をこじらせないために

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急性咽頭炎はよく聞く「喉風邪」のことです。ちょっと疲れが溜まれば誰でも罹ってしまう病気です。「また喉がやられたみたい」と軽く考えてしまいがちですが、放置したり無理をし続ければ悪化して重い感染症になることもあるのです。早く治すには早く休養することです。

小さなお子さんは、重い合併症を引き起こしてしまわないように、受診して、医師のアドバイスを受けながら療養するといいですね。