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低血圧って数値はどのくらい?急にふらっとした場合はコレが原因なのかも!

朝なかなか起きられないとか、めまいがするという症状があると低血圧などと言われますが、実際に低血圧とはどのくらいの数値で、どんな症状があるのでしょうか?高血圧については様々な情報がありますが、低血圧については情報が少ない気がします。ここではその低血圧について、数値や症状、改善法などを解説いたします。



低血圧の数値ってどのくらい?自分は低血圧なの?

身体がだるい、疲れやすいといった症状が続く場合は、低血圧かもしれません。低血圧と言うのは血圧が低い状態のことで、様々な身体の不調でとても辛い症状があるのに、どういうわけか病気としてあまり重視されてなく、情報が少ないようです。

例えば、高血圧は国際的な基準値が定められていますが、低血圧に国際的な診断基準はありません。低血圧はすぐに命にかかわるものではなく、対策が遅れているのが現状です。そのため血圧が低いということで受診する人も少なく、辛い症状にお悩みの方が多く見られます。

それでは、自分の血圧の数値が果たして低血圧と言われるものなのか、また、自分の低血圧のタイプを知っておきましょう。改善法も参考にしてください。

そもそも血圧って何?

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私たちが生きるために必要な、毎日の活動で、体のあらゆる細胞を働かせるためには、エネルギーや酸素など様々なものが必要です。それを運んでいる血液の通る道が、血管です。その体の隅々へ張り巡らされている血管にポンプとなって血液を送っているのが、心臓です。狭い血管のなかに血液を流し、全身の組織へと送るためには、強い圧力をかける必要があります。この力が血管にかかるものを血圧というのですが、この血圧について、低血圧の説明の前に、まずは何なのかを説明しましょう。

血液が血管の壁を押し広げようとする力

血圧とは、心臓によって送り出された血液が、動脈の壁を押し広げる力、その圧力のことです。心臓から送り出される血液の量と、血管の硬さ・柔軟性によって左右されます。心臓から送り出される血液が多ければ血圧は上昇しますし、血管が柔軟であれば血圧は下がります。

また、血圧は1日のうちでもかなり大きく変動があります。さらにストレス、病気、生活状態の変化、気温、運動、姿勢や睡眠などによってもすぐに変化するほどデリケートなものです。

収縮期と拡張期の2つの数値がある

血圧には2種類の数値があり、それぞれに呼び名が異なります。ひとつは心臓がポンプの役割をして血管へ血液を送り出す時の血圧で、医学用語では「最高血圧」または「収縮期血圧」と呼ばれます。もう一つは血管から心臓へ血液を溜める時の血圧で、「最低血圧」または「拡張期血圧」と呼ばれています。

言い方が様々なため混乱しがちですが、心臓と血管の状態を知ってもらうと言葉の意味としてとらえやすくなります。

血圧の正常値は上が130mmHgで下が85mmHg以下

日本高血圧学会の「高血圧治療ガイドライン」では、成人での血圧値を段階別に分類しており、正常血圧は最高血圧が130mmHg以下で、尚且つ最低血圧が85mmHg以下としています。最高血圧140mmHg以上、最低血圧90mmHg以上は高血圧に分類され、程度の違いによってⅠ度・Ⅱ度・Ⅲ度に分けられています。

血圧の幅(脈圧)も動脈を調べる指標になる

最高血圧と最低血圧の差を「脈圧」といいます。脈圧は中枢の太い動脈も硬さをチェックする指標になるそうです。脈圧の上限は60mmHg、下限の目安は30mmHgとされ、脈圧が高いほど心筋梗塞などのリスクが高いと言えます。

また、血圧だけでなく、脈拍数も身体全体の状態を知るうえで大切な情報です。脈拍数の標準値は、年齢や心臓、呼吸器などに持病がある場合や、たくさん動いた後など、状態や条件で様々に変化します。

ちなみに、健康な大人がしばらく安静を保った状態の脈拍基準は1分間に50回から80回程度です。それ以上は頻脈、かそれ以下は除脈と言って、何らかの原因があって脈の高低があるはずなので、長時間続いているようなら、診察してもらう方が安心だと思います。

低血圧とはどういう状態なの?

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それでは、低血圧とはどのような状態なのでしょう。症状や発症しやすい人、具体的な基準値などはあるのでしょうか?つぎに詳しく調べてみました。

全身の動脈圧が低下した状態

低血圧とは、全身の動脈圧が低下した状態で、めまいや失神などの症状が出現するほど、血圧が低くなっていることです。

通常は、身体は安静にしているときは、血管内の圧力は一定に保たれるように動いています。

動脈硬化を起こしていたり、血管の一部が薄くなっているなどの合併症があるときは、血圧が高すぎたとき、血管がはれつしたり、詰まったりして、心筋梗塞や脳卒中になるリスクが上がります。

逆に血圧が低すぎると、血流が末端までいかないので、体内の余分な毒素を排出する力が弱まったり、酸素や栄養不足などによりめまいや脳貧血を起こしたりします。

他の病気と似ていたり、勘違いされやすい

突然、立ち上がったときのめまいやたちくらみが起こる低血圧の場合、貧血と混同されることもあります。これは自律神経の働きが鈍いために起こる症状で、立ち上がったときに一時的に脳への血流量が減少するために起こります。

立っているときに耳鳴りがしたり、朝起きるのがつらいという症状も見られます。また、慢性リウマチなどの疾患が低血圧を起こしている可能性もあるので、関節に違和感を感じたり、しびれ、めまい、黄疸などの症状が出てきたら、病院へ行くようにしましょう。

頭痛・肩こりといった症状は偏頭痛と似ていますし、食欲不振や胸焼けは胃腸の病気と思ってしまい、本人も血圧が低いことが原因と気づきにくいことがあります。他の病気の合併症があり、起こっている低血圧もあります。めまいや末端の神経症状など何か症状がある場合で、繰り返しその症状が起こるときは、早めにお医者さんへ相談してください。

10代や女性に多い

若い女性がふらふらするとか、血圧が下がったと座り込んでいるのを見かけることがあるように、低血圧は若い女性に多いと思われがちです。しかし、実際には男性でも低血圧でめまいなどをおこし、救急車で運ばれることもあります。40歳以降は、血管が徐々に収縮しづらくなるために動脈硬化の危険性もあります。

低血圧が起こる割合は、年齢が上がるにつれて男女差がなくなります。歳を重ねるにつれて、体力も衰えるため、失神したり、転倒すると骨折や打撲など他のリスクもあがるため、低血圧には十分に注意しましょう。

ただし、起立性低血圧は自律神経の働きが鈍い子供や若い女性に多いと言われています。今、高校生に増えていると言われており、成長過程にある子供の場合、身体の成長に対して自律神経の成長が追いつかないことが原因だそうです。

朝起きられない、朝礼で倒れるなどがあっても、見たところ健康です。低血圧が原因であると判断されず、本人は辛くてめまいがするのに、「さぽっている」「登校拒否」と誤解されることもあるようです。起立性低血圧は心理社会的因子が関与する心身症であるが、その本態は身体疾患とされています。家族や教師など周囲の理解とサポートが必要となります。

命にかかわる危険が低い

低血圧は、高血圧のように血管が破裂したり、突然詰まったりなど心筋梗塞や脳卒中のリスクは低いといわれています。しかし、血圧が低いと血流が悪くなり様々な症状が出てきます。強い症状が慢性化したり、急激に低血圧になった場合は、早めに受診しましょう。

症状によっては、低血圧だけが原因ではないこともあります。また、めまいやふらつきなどで転倒してしまい、骨折や打撲など怪我けがをすることもあります。特に高齢者になると、骨ももろくなってくるため、頭などをぶつけると、命が危険にさらされることもあります。

多くの場合、同時に数多くの不調を訴え、受診する人がいるのですが、検査しても異常がないということもあるようです。血圧が低いだけで、特に症状もなく、日常生活に支障もないという場合には病的な低血圧症ではありません。

日本では最高血圧が100mmHg以下が目安

前章で確認したように、重症化することが少ない低血圧には、国際的な診断基準となるWHOにも基準がありません。ただし、日本の学会や病院では、最高血圧(収縮期血圧)が100mmHg以下、最低血圧(拡張期血圧)が60mmHg以下を疾患に罹患しにくいと定めており、大体の基準としています。

このように、低血圧を定義するはっきりとした数値はありませんが、独自の臨床治療を基に、最高血圧を110~85mmHgまたは、110~100mmHg以下としている病院も存在します。

年齢別の血圧の平均値をそれぞれ紹介

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10代は血圧が低め

10代は血管に弾力性があるので、血圧が低い傾向が見られるそうです。10代女性の約30%は低血圧と言われています。成長期ということもあり、数年で体つきが大きく変わり、身長が劇的に伸びることもあるので、血管も同様で正しい数値を設定しにくいそうです。一般的な至適血圧である最高血圧120mmHg、最低血圧80mmHgを目安に考えればいいでしょう。

20代のうちから生活習慣に気を配ろう

20代の血圧の正常値はどのような数値なのでしょうか。具体的に見てみましょう。

20~24歳男性:上の血圧が128mmHg・下の血圧が75mmHg

20~24歳女性:上の血圧が121mmHg・下の血圧が72mmHg

25~29歳男性:上の血圧が128mmHg・下の血圧が75mmHg

25~29歳女性:上の血圧が122mmHg・下の血圧が73mmHg

20歳代では、普段から血圧を気にするということは少ないかもしれませんが、半年に1回程度は血圧を測ってみて、意識づけすることによって生活習慣や食生活に気を配り、それが中高年になってかたらも高血圧になるということを防げるかもしれません。

30代は至適血圧を目標に

30代男性の正常値:上の血圧が124mmHg/下の血圧が79mmHg

30代女性の正常値:上の血圧が114mmHg/下の血圧が71mmHg

30代の方で血圧が正常値である割合は、男性62%、女性85%というデータがあります。30代の女性はほとんどの方でまだ正常値を保っています。これからも健康に過ごすためには肥満に注意して、至適血圧を目標値としておくといいようです。

40代になると血圧も気になる年代に

40代男性の正常値:上の血圧が130mmHg/下の血圧が84mmHg

40代女性の正常値:上の血圧が123mmHg/下の血圧が77mmHg

血圧が正常値と大差がない割合は40代男性で41%、40代女性で65%という結果が出ています。40代ともなると血管も柔軟性を失い、高血圧になりがちです。加えて男性であれば、職場で責任ある役職に就いているであろう年代ですからプレッシャーやストレスも半端なく、心臓にかかる負担も多いので、様々な症状を感じやすくなる年代であると言えるでしょう。

気になる低血圧の症状は?

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血液は血圧の高い部分から低い部分に流れて、体内を循環しています。しかし低血圧になるとこれがうまくいかなくなるので、脳や末端の血液循環が悪くなってしまうのです。そのため様々な身体の不調を招くことがあるのです。

頭痛・肩こり

低血圧は頭痛に悩まされやすいそうです。脳への血流量が少なくなっていることも原因の一つだといわれています。また、高血圧の場合、血管が拡張し血流量も多いため、血管が張っているのですが、低血圧の場合は、血管が緩んだ状態になっています。

このような状況で頭痛がなぜ起こるかというと、血管の壁に張り巡らされている神経が、血管が拡張する際に引っ張られるためです。また、低血圧の人は、血液循環が悪いので、肩こりも起こりやすくなります。そして肩や首の筋肉が緊張することで、頭痛を引き起こす原因にもなっているそうです。

めまい・立ちくらみ

低血圧の中には、急に立ち上がったり、起き上がったりしたときに、めまいや立ちくらみが起きるという症状があります。これは起立性低血圧の症状です。急に立ち上がった時に、下半身にたまった血液を心臓に押し上げる力が弱く、脳の血液が足りなくなるために起こります。さらに一時的に目の前が暗くなったり、気が遠くなったり、ひどい場合は失神してしまうこともあるのです。

低血圧によるめまいや立ちくらみは、一見、貧血と症状が似ていますが、症状を引き起こす原因が異なります。貧血は、血液中の赤血球やヘモグロビンが減少して十分に末端の細胞に酸素が運ばれなくなることで起こり、血球が関係しています。貧血のめまいや立ちくらみは、そのほとんどが鉄分不足によって起こるものなのです。

動悸・息切れ

体の組織を動かすために、酸素や栄養などを運ぶのが、血液の役割です。しかし、低血圧の人は、1回の心臓の拍動で心臓から全身へ出される血液量が少ないため、全身へ十分な血液がいきわたらず、末端で不足してしまいます。

血液が不足していることを脳が認識し、心臓を早く動かそうとすると動悸が起こることがあります。また、脳に酸素が足りないとめまいが起こることがあります。酸素不足がひどく続くと、呼吸が荒くなり、息切れを起こすこともあるそうです。

不眠・朝起きられない

人間の身体は、自律神経によって調節されていて、起きて活動しているときには交感神経が活発に働き、眠っているときには副交感神経が活発になります。この自律神経のバランスが崩れていると、朝起きてもすぐに交感神経が働きません。

血圧をコントロールしているのも自律神経です。自律神経のバランスが崩れると、目覚めても血圧とコントロールする仕組みがきちんと動き始めることができないので、特に血圧が低い場合には、朝が苦手で、すぐにベットがら出られず、頭も体もおもだるい状態が、しばらく続くようです。

食欲不振・吐き気などの消化器系の症状

低血圧に伴う血流量の低下は消火器系に影響を及ぼし、食欲不振・腹部膨満感・下痢・便秘・吐き気や嘔吐などが現れることもあります。本態性低血圧というタイプで、よく見られる症状のようです。

疲れやすい・だるい

なんとなく身体がだるい、すぐに疲れるので横になりたいといった症状も低血圧によるものである場合があります。低血圧で血液循環が悪く、身体全体が酸素不足となるためです。筋肉が酸素不足となると熱やエネルギーが作りにくく、老廃物の排泄もできなくなるので、疲れやすい・だるいという症状が出るそうです。

集中力が低下する

ボーッとして集中できないといった、集中力の低下も低血圧の症状のひとつです。子供や学生でこういった症状が起こると、勉強に支障が出たり、大人でも仕事にさしつかえることもあるでしょう。低血圧の様々な症状は日常生活に悪影響が出ることもあるので、本人にとっては深刻な問題になる場合があるのです。

手足が冷える

低血圧は循環不良による冷え性になりやすいものです。低血圧によって、末端まで十分な栄養や酸素などがいきわたらないことから、十分な循環が行われず、手足が冷えることもあるといわれています。

また体質などは、遺伝の可能性が大きいといわれていますが、日々の生活の中で、ストレスや食生活なども大きな要因と考えられています。

また、循環が十分でないことから、体の中の老廃物が滞ってしまうなど、慢性的な体のコリの原因にもなると考えられます。カイロや防寒具など使用して末端を冷やさないようにしましょう。

低血圧には3つの種類がある

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一言で低血圧といっても、その原因や症状によっていくつかのタイプに分類されています。自分の低血圧のタイプを知っておくと、適切な改善方法や対処法を知ることにつながります。

症候性低血圧

症候性低血圧は、二次性低血圧とも言われ、病気や薬が原因で低血圧になるタイプです。例えば糖尿病で血糖値コントロールがきちんとされていないときに、起立性低血圧が起こりやすいという場合も、これにあたります。糖尿病以外にも、心臓や血管に異常がある循環器系疾患、内分泌系疾患、パーキンソン病、がん、甲状腺疾患などでも低血圧を起こすことがあるそうです。

高齢者に多く見られるのは、降圧剤を飲んでいる副作用によるものや、食後低血圧と言って食後にめまいやだるさを感じるというものがあります。普段は血圧が高めでも、一時的な低血圧が起こることもあります。

本態性低血圧

低血圧の中で最も多いのが「本態性低血圧」です。低血圧を引き起こす病気や異常はなく、原因が明確にされていませんが、多くは生まれつき低血圧になりやすい体質と考えられています。両親や兄弟姉妹に低血圧の人がいる場合には、遺伝の可能性もあるそうです。

本態性低血圧は、脳や心臓、腎臓などに障害を及ぼすことはなく、逆に動脈硬化の進行が遅くなるので、長生きな方が多いと言われています。

起立性低血圧

寝てる姿勢から起き上がったときや、椅子から立ち上がったときに、急にふらっとするのは「起立性低血圧」です。横になった状態から立ち上がったときに、最大血圧が20mmHg以上低下する場合に、起立性低血圧と診断されるそうです。

人間はどんな体勢でいても、脳に一定量の血液を送れるように、自律神経などの働きで調整しています。しかし、低血圧によって脳の血液量が低下しやすいことと、血圧を調節する自律神経の障害によって、脳の血液量が一時的に減少することが原因と考えられます。起立性低血圧は、普段は低血圧ではなくても、急に立ち上がったときだけ血圧が下がるというケースも見られます。

低血圧の原因にはどんなものがある?

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低血圧は体質や遺伝など、どうしても症状が出やすい人がいるということもありますが、生活習慣から低血圧を引き起こしていることもあります。ご自身に当てはまることはありませんか?

偏った食生活

低血圧は、体質ばかりでなく無理なダイエットによって栄養不足となることも原因のひとつです。バランスの良い食事を心がけましょう。低血圧の症状に食欲不振もあり、もともと食が細かったり、朝起きられないからと言って朝食を抜くということも、症状が悪化させる原因ともなります。

精神的ストレス

毎日忙しく仕事をこなしていたり、社会の中で自分を取り巻く人との関係に悩まされたり、私達は様々な場面でかかる精神的なプレッシャーやストレスと付き合いながら生きていかなくてはなりません。

ストレスはため込まず、上手に解消することが重要です。また、日常生活におけるストレスに加えて、低血圧による症状が、更なるストレスとなってしまわないように気をつけましょう。

運動不足による筋力の低下

運動不足は、筋力の低下を招き、血液循環を悪くしてしまうので、低血圧の原因となります。冷えなどの症状も現れやすくなります。また、運動による程良い疲れは睡眠の質を高め、朝がつらいことも少なくなるかもしれません。無理をせず、軽い運動を習慣づけて、積極的に体力づくりをすることも大切です。

家族にも低血圧の方がいる場合は遺伝的なもの

低血圧の方の、お母さんやおばあさんも若い頃は血圧が低かったということも多いそうです。また家族そろって低血圧であったり、いとこ等家系で昔から同じような症状を経験しているなど、家族の遺伝によって低血圧になることもあるといわれています。

家族は食生活や生活習慣がほぼ同じで、体質的に似ているので当然かもしれないですね。低血圧そのものが遺伝するのではなく、低血圧になりやすい体質が遺伝しているとも言えます。

低血圧になりやすい体質

心臓のポンプ力が弱い人など循環器の病気を持っている人は低血圧になりやすいといわれています。全身へ血液を送り出す力も、心臓へ戻す力も十分でなく、低血圧が起こり、様々な症状が出てきます。また、自律神経の調子が悪い場合なども低血圧の症状が出ることがあるといわれています。

血液循環・臓器機能の低下

なんらかの理由で心臓から送り出される血液量が少なくなったり、身体をめぐっている血液量の減少、抹消血管の異常で、血液循環や臓器の機能が低下したことが原因で、低血圧となることもあります。

低血圧の原因として、心臓や血管の病気になっている場合や、甲状腺機能に異常が起こる病気、がんなどの他の病気が隠れていることもあるのです。また、薬の副作用によるものもありますので、他の症状にも注意してみてださい。

低血圧を改善するには?

低血圧症状の改善には、血流をよくすることや自律神経のバランスを整えることが大切です。

栄養バランスのいい食事

低血圧の人は、食欲不振という症状などから食事をきちんと取っていないことが多いようです。少しでも血圧を上げるためにも、朝ご飯はしっかり食べて、3食の栄養バランスのいい食事をするようにしましょう。食事のリズムを整えることも大切です。食べすぎや間食は控えて、偏食をしないように心がけましょう。

適度な運動で血のめぐりを良くする

低血圧の人は、全身の血液の循環状態も悪いため、浮腫みなどを起こすことも多いといわれいます。適度な運動を行い、筋肉を鍛えて血液循環を良くすることが大切です。散歩などの軽い運動を続けることで効果を感じられるようになってきます。

また時間がない人は、会社の1駅前から歩いてみたり、エレベータやエスカレーターを使わず階段を利用したり、電車の中で座らず立つなど、日々の生活の中で運動を取り入れると、低血圧の状態にも変化が見られるようになってきます。

足首を回したり、手足の指を握ったり広げたりして、末端の循環を良くしてあげるだけでも循環不全が解消されます。

早寝早起きなど、規則正しい生活

決まった時間に寝て決まった時間に起きたり、朝昼晩決まった時間に食事するといった、規則正しい生活習慣は、低血圧の予防が期待できるといわれています。早く寝て、早く起きると徐々に食欲もわくようになり、血圧も上がりやすくなります。できる限り規則正しい生活をするように心がけましょう。

ストレスの解消

血圧を調整する自律神経の乱れの大きな原因は、ストレスです。低血圧を改善するためには、ストレスをどのように解消するか?ということが大切です。軽い運動など何でもいいので、自分なりのストレス解消法を見つけましょう。また、自律神経を整えることも必要です。生活のリズムを整えて、夜更かしを避けるなど、日頃の生活を見直してみましょう。

低血圧の人が注意する食事のポイント

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低血圧の症状を改善するには、いくつかの方法がありますが、その中でも食事について注意するポイントをまとめました。低血圧の人は疲れやすいということですので、滋養のある食べ物をとるといいでしょう。バランスのとれた食事をきちんと食べることで、血行が良くなって、血圧を上げることにつながります。

朝食は抜かずにきちんと食べる

低血圧の方は、朝なかなか起きられないということもあり、身支度などに追われて時間ギリギリとなって、つい朝ごはんを抜いている人も多くいるのではないでしょうか?朝食を抜くとエネルギー不足となります。朝食には、エネルギー源となる糖分を補給しましょう。どうしても時間がないという場合には、野菜ジュースでもバナナでもいいですよ。

適度な塩分を摂る

塩分は血管を収縮させて血圧を上げる作用や、食欲増進作用があります。高血圧の場合には塩分制限が必要ですが、低血圧の場合には塩分と適度に摂ることも必要です。但し、摂り過ぎは、やはり高血圧の原因になりますので、大量に取る必要はありません。

低血圧には疲れやすいという症状もありますが、疲れにはクエン酸が効果的です。クエン酸は梅干しなどに多く含まれていて、ミネラル、塩分も含まれているので、低血圧の方にはオススメです。その他には、塩分だけでなくミネラルや植物性たんぱく質を多く含む味噌もおすすめの食材です。

良質のたんぱく質を摂る

主食となるご飯や麺類などはしっかりと摂れていても、たんぱく質の摂取量が少なめな人が多いといわれています。たんぱく質の多い肉類や青魚、大豆製品など、良質のたんぱく質をバランスよく摂取できるように心がけましょう。

ビタミン・ミネラルを摂る

食事は栄養のバランスが大切です。身体がエネルギー不足となっているので、エネルギーを作り出す働きを助けるビタミンB群もおすすめです。肉や魚などの動物性食品に多く含まれています。またビタミンなども野菜などからしっかり摂るようにしましょう。

夏の暑い日には特にミネラルなども不足します。海藻類、塩分など、積極的に摂取しましょう。ただし、すべての栄養素において、過剰摂取にはご注意ください。

しっかり水分を摂る

また、血液の血球成分以外は、水分からできています。十分に水分を取ることで、体の血液量が増えます。目安は、2リットル以下といわれています。食事で飲むスープも水分量に換算して、十分な水分を取ってください。しかし、摂りすぎは注意ください。浮腫みの原因にもなるため注意が必要です。

ただ、水分といってもアルコールは水ではありません。さまざまな成分が入っているため過剰に摂取すると、中毒を起こすこともあります。

また、アルコール成分には血管を広げる作用があり、低血圧の人が摂取しすぎると、血圧がさらに低くなり、ひどい場合は失神を起こすこともあるそうです。アルコールを分解する酵素の少ない人も中にはいるので、アルコールの過剰な摂取は控えた方がいいでしょう。

低血圧はまず生活習慣と食事を見直しましょう

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低血圧だからといって、症状がなければ特別な治療の必要はありません。頭痛やめまい、たちくらみ、生活に支障が出るほど朝(午前中)の症状が辛いなどでは、内科を受診してみましょう。もし病院に行くほどではないのならば、今回ご紹介した生活習慣や食事の見直しに取り組んでみてくださいね。

しかし、低血圧は思わぬ病気が潜んでいる場合もあります。低血圧の数値をもう一度確認し、あまりにも生活に支障をきたす場合治療が必要です。本態性低血圧なのか、症候性低血圧なのかを判別することも重要です。特に急に症状が現れたという場合には、他の病気が原因となっている可能性があるそうです。もし、不調が続くときには、病院にいってみましょう。