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肩腱板損傷の4つの症状と原因!痛みがあっても出来るストレッチ方法は?

肩腱板損傷は大した痛みじゃないからといって放置すると、取り返しのつかないことになるかもしれないのです。そんな肩腱板損傷の症状や治療法、有効的なストレッチ法などをご紹介します。



肩腱板損傷とは?

「腱板」という筋肉群が痛む症状

「肩腱板損傷」とは、肩の深層部にある「腱板」という筋肉群に痛みが起こる症状のことをいいます。主な筋肉は、

・棘上筋(きょくじょうきん:supraspinatus)

・棘下筋(きょくかきん:infraspinatus)

・肩甲下筋(けんこうかきん:subscapularis)

・小円筋(しょうえんきん:teres minor)

という筋肉群で構成されています。

また、回旋筋腱板(かいせんきんけんばん)や、ローテーターカフなどと呼ばれる場合もあります。肩の動きは上下左右などの動きのほかに、回したりひねったりなどの動作もできる関節です。このような複雑な動きをするためにも必要な筋肉群となってきます。

肩腱板損傷が起こる原因とは?

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肩腱板損傷が起こる原因として、どのようなことが考えられるのかを調べてみました。原因として思い当たることはありませんか?十分気を付けていても傷めてしまうこともあるので注意しましょう。

スポーツによる損傷

肩腱板損傷の原因として、交通事故やスポーツなどの外傷によるものが多いそうです。また力仕事や運動で使いすぎたために傷めてしまうこともよくあるそうです。

肩周りの「腱板」が外部からの刺激を受けて腫れてしまうと、腱板損傷が引き起こされます。さらに適切な治療をせず放置すると悪化してしまい、そこになんらかの力が加わることで断裂してしまう場合もあるようです。

加齢によるもの

加齢によって肩腱板損傷が起こることも原因として考えられます。加齢によって肩周りの筋肉や腱が衰え、変化することによって、強度も低下し、そこに繰り返し負荷が掛かった場合で、損傷してしまうようです。60代頃から多くなり、年齢とともにリスクが高くなっていくそうです。また80代の約3割の方が腱板を断裂しているという報告もあるそうです。

特に高齢者の方は、治癒能力も弱まっているので、たとえ小さな衝撃や損傷でも治りにくくなったり、時間がかかったりしてしまいます。転倒した際に手を着いたことが原因で、肩腱板損傷が起きてしまうなども多いそうで、外出時や歩行時には十分に気を付けるようにしましょう。

肩腱板損傷の症状は?

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肩周辺からジャリジャリというような聞きなれない音がしたり、腕を上げた時に違和感を感じて動かしにくい、またドライヤーで髪を乾かそうとすると、肩が重だるくてすぐに疲れてしまうといったことはありませんか?もしかしたらそれは腱板損傷によるものかもしれません。

就寝時などの夜間に痛む

就寝時などの夜間に痛む症状が、とても辛く厄介だといわれています。またこの痛みの特徴は、何もしなくても痛みがあるというところです。じっとしているだけでもひどい痛みを伴うため、痛みのせいでなかなか寝付きにくくなったり、ひどい場合だと睡眠障害にまで発展してしまう方もいらっしゃるようです。

運動時に痛む

肉体労働や激しい運動をしたときに痛む場合も多いそうです。始めのうちは大した痛みもなく、運動もスムーズにできますが、徐々に痛みが増して症状が悪化する可能性があります。そうなると鎮痛剤も効かなくなり、軽いものでも持つことができなくなってしまう場合があるそうです。

もし痛みが続いたり、症状が悪化した場合には、肩に負荷をかけすぎたり、重いものを持つことは控えるようにしましょう。また自己判断せず、一度病院で診てもらうようにしましょう。

肩腱板損傷の検査方法は?

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肩が動かしにくかったり、痛みが続いたり増したりする症状が続くようでしたら、病院で受診するようにしましょう。また受診する病院は、いろんな科がある大きな総合病院でも良いですし、整形外科でも検査はしてもらえるようなので、とりあえずは検査をしてもらうのが良いでしょう。

見た目や触診で分かる

肩周りの「腱板」の付いている骨の出っ張りを触ることで、肩腱板が損傷しているかどうか分かる場合もあるそうです。また腱板が損傷していると、筋肉が萎縮し、うまく使えなくなることから、痩せてしまうので見た目でも判断がつくようです。

しかしこれは、医師たちの長年の診察経験によるものなので、素人からしたらなかなか分かりにくいかと思います。

X線撮影や超音波検査など

まずX線撮影(レントゲン)や関節造影検査を用いて検査がされるそうです。その結果、肩腱板損傷の疑いが強いようなら、さらにMRIや超音波検査などで精密検査をすることで、詳しく判断できるそうです。

肩関節周囲炎と似た症状

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いわゆる「五十肩」とは異なる

肩関節周囲炎は肩腱板損傷ととても似た症状です。いわゆる「五十肩」と呼ばれる肩関節周囲炎は、中年以降、特に50代で発症する人が多いことからこのように呼ばれているそうです。

症状の原因として、肩関節とそのまわりの組織が炎症を起こし、主に腕の筋肉や肩の筋肉、また肩関節の動きを高める役割をもつ肩峰下滑液包などが損傷することで引き起こるといわれています。

また肩関節周囲炎は、関節の動きが悪くなる「拘縮」と呼ばれるものがみられますが、肩腱板損傷の場合それはあまりみられないようです。さらにそれぞれ損傷箇所が異なるため、別の病気と判断されるようです。

肩腱板損傷の治療法とは?

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まずは安静にする

まずは安静にするようにといわれることが多いようです。肩を傷めているので、安静にして痛みや不調のある患部を休ませてあげましょう。

薬物療法

夜間や就寝時に痛む場合や、運動をしていて痛む場合などは、薬物療法が有効的だそうです。薬を服用することで、痛みを抑えたりコントロールすることで、日常生活を支障がないようにするのが目的のようです。

薬物療法では、非ステロイド性抗炎症薬を処方される場合が多いそうで、座薬や外用薬、飲み薬などから症状などに合わせて選べます。また副作用も、個人差がありますが現れる場合もあるようです。主な副作用は、胃炎による食欲不振や胸やけなどの症状があるそうです。副作用が心配な方は、医師に相談すると良いでしょう。

注射療法

痛みが強い場合には、注射療法が用いられるそうです。痛みや炎症を抑える効果がある、「ステロイド剤」や、「麻酔」を患部に直接注射します。その他にも、肩の動きをスムーズにするために「ヒアルロン酸」を注射する場合も多いそうです。

運動療法でのリハビリ

軽い運動やリハビリを行う運動療法も取り入れられています。無理のない範囲で肩を動かして、可動域を広げたり、筋肉が萎縮するのを防ぐ目的があるようです。また可動域を広げることでケガを防ぐ効果もあるので、こういったリハビリで健康な状態を保つ運動療法を実施している病院も多いようです。

肩腱板損傷でもできるストレッチとは?

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肩腱板損傷でも軽度なら、ストレッチで可動域を広げ、ケガをしにくい身体作りをすることも可能だそうです。また痛みがある場合は控えるようにして、不安であればストレッチを始める前に、かかりつけの医師に聞いてから行うようにしましょう。

肩のストレッチ

肩の関節を伸ばして、痛みのある箇所が広げるのを防ぐストレッチです。

1.まず両腕を後ろに回します。

2.痛くない方の手で痛い方の手首をつかんで、下に引っ張りましょう。

3.この状態を5秒ほどキープしたら、力をゆるめて元にもどします。

これを3~5回繰り返し続けてみましょう。

ゴムバンドを使ったストレッチ

まずゴムバンドを一つ用意して下さい。なければ代用になりそうなものを用意しましょう。

<肩甲骨の後ろ側の筋肉を鍛えるストレッチ>

1.両肘を90度に曲げてバンドを肩幅より少し短めに持ちます。

2.痛い方の腕を外側に引っ張っていきます。この時手首は曲げないで引っ張って下さい。

3.痛くない方の腕は動かさないで、5秒ほどキープして緩めます。

<肩甲骨の前側の筋肉を鍛えるストレッチ>

2.まずゴムバンドを背中から前に回して、両肘を90度に曲げて肘の幅に合わせて持ちます。

3.痛い方の腕を内側に引っ張っていきます。

4.痛くない方の腕は動かさないで、5秒ほどキープして緩めます。

<棘上筋を鍛えるストレッチ>

1.痛い方の足でゴムバンドを踏んで、痛い方の手で引っ張ります。この時バンドが斜め45度になると良いです。

2.この状態を5秒ほどキープして緩めます。

これらのゴムバンドを使ったストレッチは、1日に2~3セット続けることで効果が期待できるそうですので、頑張って挑戦してみましょう!

肩腱板損傷の手術方法は?

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関節鏡視下手術

薬物療法や注射療法などを行ってきても、症状が改善されない場合や、痛みが強くて耐えられない方は手術を勧められるようです。その場合「関節鏡視下手術」という手術法が行われます。

この手術法は、傷口も1㎝ほどの大きさを4~5カ所程度で済むため、術後も目立たず、回復が早いというメリットがあります。また関節鏡視下手術の特長として、細部まで確認しながら手術ができるため、小さな損傷も処置することが出来ます。

また術後のリハビリや仕事復帰なども早く、それまでの手術と比べて、感染症のリスクも低いということもあり、主流の手術法となっているそうです。

肩腱板損傷の予防法をご紹介

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日頃からストレッチをする

日常的に肩を動かしたり、ストレッチをするように心がけましょう。適度な運動やストレッチは、肩周りの筋肉や関節を柔軟にし、ケガをしにくい身体作りにもつながります。

また運動やストレッチをする際は、肩を傷めないようにしっかりと準備運動をしましょう。

激しい運動は控える

激しい運動は肩にもダメージを与えてしまう可能性があるので、痛みや不調を感じたときは特に控えるようにしましょう。また使いすぎには気を付け、無理のない範囲で肩を適度に動かすようにしましょう。

しっかり肩を休める

少しでも痛みがあったり不調を感じたら、無理をせずしっかり肩を休めるようにしましょう。過度に肩を使うことで、肩腱板損傷が発症することが多いそうで。日頃から気を付けることも予防になります。

肩腱板損傷の痛みがあれば少し休ませよう

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肩周りの筋肉や関節には、複雑な動作をスムーズに行えるように作られています。それが傷んで動きも制限されるのは辛いですよね。日頃から予防をするように心がけましょう!