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良性発作性頭位めまい症とストレスの関係って?3つの原因と4つの症状!

めまいがあると何か深刻な病気かと疑ってしまいますが、良性発作性頭位めまい症は「良性」というくらいなので、重大な疾患ではないのでしょうか?では、なぜめまいが出るのでしょう。その原因は以外にもストレスが関与していることがわかって来ています。今回の記事では、その特徴や対処法などについて取り上げてみたいと思います。



良性発作性頭位めまい症はストレスから起こる?

良性発作性頭位めまい症ってあまり耳馴染みのない人が多いかと思いますが、この疾患を発症した有名人といえば、女子サッカー澤穂希選手、カンニング竹山さんがいます。ネットニュースなどで賑わせました。

めまいというと貧血?血圧の変動?または多いのはメニエール病などといわれがちですが、実はメニエール病より良性発作性頭位めまい症の方が、耳から来るめまいでは多いそうです。良性発作性頭位めまい症にはどういった原因があって、どのような症状が現れるのが特徴なのか、また、治療法や日常でできる対策などについて見ていきたいと思います。

良性発作性頭位めまい症の症状

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特定の頭位で起こるめまい

良性発作性頭位めまい症の「頭位」とは頭の位置のことで、「発作性」とは特定の頭の位置に急に動かした時に、「良性の」つまり、通常は手術に至らない程度の、めまいが起こるということを表しています。このタイプのめまいが起きる原因は耳にあります。耳には三半規管というものがあり、前半規管、水平半規管、後半規管の3つから構成されています。

そのうちの後半規管に、耳石(じせき=カルシウムでできた粒子)が入りこむと、目で確認している情報と、脳が感じる情報との間に齟齬が生まれます。どういうことかというと、実際に動いている以上に、脳が頭の動きを大きいものだという風に認識してしまうのです。それにより、短時間の回転性のめまいが起こることがあります。

そのため、めまいが出ている時には眼振といって、目の動きが異常になることも見られます。朝、起床時に起き上がったときや、高いところを見たり、ものをとろうとしたりして頭が傾いたとき、こういっためまいが現れやすいことが知られています。

30秒くらいで軽くなり治る

良性発作性頭位めまい症の特徴の一つが、「短期間」であるということです。通常は30秒もすると症状が消失することが知られています。メカニズムとしては、でんぐり返しをして目が回った時と同じです。目から入ってくる情報と、頭が認識した情報が次第に一致してくると、めまいが治まってくるという訳です。

長くなれば、何カ月も何年もかかることがありますが、短ければ何週間かで治まることもあるようです。こういった症状は60代以降の女性に多く見られるという報告があります。

耳鳴りや閉塞感はない

耳にまつわるトラブルはいろいろと知られていますが、良性発作性頭位めまい症の場合は、メニエール病におけるような耳鳴りの症状はみられません。また、耳垢栓塞(じこうせんそく)や外耳道炎、急性の中耳炎におけるような耳が詰まった感じ(耳閉感=じへいかん)が起こることもありません。

嘔吐する場合も

良性発作性頭位めまい症を発症した場合、嘔吐することもあります。これは、車酔いや船酔い、映像酔いなどの動揺病における場合と同じようなメカニズムによって起こります。

いずれも、内耳からの身体への命令と目でみた情報が、相違することによっておこっているということになります。このような感覚矛盾ができてきます。

ただ、良性発作性頭位めまい症の場合も、車酔いや船酔いなどの動揺病の場合も、脳内における感覚矛盾がめまいに至るその過程は、現代医学をもってしてもいまだに解明されていません。

良性発作性頭位めまい症の原因は?

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三半規管に耳石が入り込む

良性発作性頭位めまい症の原因はいまだによく分かっていません。ただ、発症のメカニズムとしては、本来耳の中の球形嚢や卵型嚢にあるべき耳石が、三半規管の内に後半規管に入ることによって起こることが分かっています。

頭を強く打ったとき

耳石が後半規管に入って、良性発作性頭位めまい症の発作が起こることは分かりましたが、ではそもそもなぜ、耳石が耳石器官から剥がれて後半規管に入ってしまうのでしょう?その原因としては、外傷による頭部打撲や、中耳の炎症がおこったとき、または内耳に副作用が出る、薬剤を内服したときなどが挙げられていますが、原因は今も不明のままです。

冒頭に紹介した、女子サッカーのなでしこジャパンの澤選手(当時)が良性発作性頭位めまい症になってしまったのも、ヘディングなど、頭部への衝撃が多いスポーツの特性と関連しているのかもしれませんね。

過労やストレス

良性発作性頭位めまい症のメカニズムについては、医学の進歩の結果、分かってきているのですが、ただ原因ということになると、いまだによく分かっていないのが現状です。

介護や看護による疲れやストレス、がんばっているのに理解してもらえないという気持ちが関係しているといわれています、特に60歳の女性に多く見られるのはこのような環境下におかれる可能性が高いためといわれています。

良性発作性頭位めまい症の治療法は?

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投薬

良性発作性頭位めまい症の場合、他の疾患で行われるような薬物療法は行われません。症状が長く続くケースもあると思いますが、基本的には様子を確認するといった治療になります。ただし吐き気が強い時に、それを緩和するような薬を用いることはあるようです。

体を動かすほうがよい

良性発作性頭位めまい症は通常、朝起きた時に一番症状が強く現れますが、同じ姿勢を繰り返すことによって、だんだんと症状が出なくなってきます。

特にお年寄りの場合などは、めまいが出ているときに急に動き始めるのは危険なのでやめた方が良いですが、発作は通常、数秒から数分で収まることが多いので、その後は普通に体を動かした方が良いようです。

自然に完治する

発作が出ている時にはめまいにばかり気を取らてしまいがちですが、通常は時間の経過とともに自然に治っていきます。「そういえばめまいが出なくなったな」なんていうケースもよくあることです。

エプリー法

良性発作性頭位めまい症の治療は、最近ではエプリー法(浮遊耳石置換法)という手法が取られることが多くなってきているようです。

特定の位置を保つ一連の動きをすることによって、耳石を本来あるべき場所に戻す方法で、めまいの原因が良性発作性頭位めまいの治療で半器官とわかった場合行われる治療です。

ただし、この治療法は、耳石が後半器官にみられた場合にのみ有効であり、かならずこの方法で良くなるというものではありませんし、また、マスコミの誤った情報にあるように、すべてのめまいに有効な訳でもありません。

特に、エプリー法のやり方を紹介しているサイトなどを見て、自分で勝手にやるのは危険です。平衡神経科学を習得した専門医の指導のもとで行うことが重要です。

どのような薬を処方されるの?

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循環改善薬

先にも述べましたが、メニエール病の場合と違い、良性発作性頭位めまいに対しては、薬物療法の有効性が認められていません。メニエール病や、前庭神経炎の場合には循環改善薬が処方されることがありますが、良性発作性頭位めまいに関しては、めまいに対して薬効が現れることはあまりありません。

抗めまい薬

メニエール病や前庭神経炎の場合に、メリスロンやセファドールといった循環改善型の薬が処方されることがありますが、良性発作性頭位めまいの場合は、循環機能に問題が出ている訳ではないので、こういった薬も効果はありません。

抗不安薬

メニエール病の場合に、不安が強かったり、眠れないなどの症状があった場合は薬剤が処方されることがあります。たとえば抗不安薬や睡眠導入剤などを使います。良性発作性頭位めまいの場合は、寝られないことが問題となっている訳ではなく、寝て起きた時に症状が出るということなので、このような薬の処方も通常は行われません。

日常できる対策

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平衡感覚を鍛える

良性発作性頭位めまいの場合は、めまいが現れる頭の位置を繰り返すことで、だんだんと慣れが生じてめまいが起こりにくくなってきます。

ストレスをためない

現代社会では、「ストレスは万病の元」と言われています。良性発作性頭位めまいに限らず、病気にならないためにはストレスを適当に発散させることが重要です。

睡眠をしっかりとる

ストレスをため込まないためには、生活習慣を見直すことも大事です。早寝・早起きをして、適度な運動を心がけるようにしましょう。

塩分や水分を摂りすぎない

良性発作性頭位めまいに限らず、生活習慣病は不規則な食生活や、栄養バランスの偏りによって起こります。特に塩分の取り過ぎはよく問題視されていますので注意しましょう。

カフェイン・たばこを控える

カフェインは胃や膵臓に負担をかけるので摂りすぎないようにしましょう。また、たばこは百害あって一利なしと言われるように、ガンや脳卒中、心筋梗塞の要因となります。めまい以前の問題ですね。

良性発作性頭位めまい症は適度なストレス発散が大切

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良性発作性頭位めまいは、現在の医学をもってしても原因が分からない、数多くある病気の中

の一つで、他の病気同様、ストレスの存在を指摘されます。

良性発作性頭位めまいに限らず、病気にならずに安定した精神状態で日々を過ごすためには、ストレスの適度な発散が必要ということですね。良性発作性頭位めまいは治療すればほとんどの場合で改善がみられるようなので、心配な方は早めにお医者さんで診てもらってくださいね。