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離人症かどうかをチェック!なりやすい年齢は?8つの特徴と治療法

離人症…聞いたことありますか?この病気は、どこか生活に現実感がなく、全てが他人事のように思えて違和感があるといった症状が現れる病気です。しかし、離人症の症状は健康な人でも、睡眠時間が少なかったりひどく疲れているときなどに、一時的に現れることもあります。まずは、離人症の症状にどれだけ当てはまるかチェックをしていきましょう。そして、離人症の詳しい症状や治療法も合わせて紹介していきます。



離人症とは

最近どこか生活に現実感がなく、全てが他人事のように思えて違和感がある。でも理由が分からない…もしかしてその症状「離人症」という病気かもしれません。「離人症」とは、中々聞きなれない病名かもしれませんが、一言で言うと一種の解離症状のことです。

自分自身の身体から、一体性を失って体験するような症状が現れます。その症状には幅があり、例えば現実感がないといった抽象的な感覚から、自分が自分の身体から離れて、自分を見ているような感覚まで幅があります。

離人症の大別

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実は「離人症」は、不安や抑うつに次いで3番目に発症率の高い障害で、人口のおよそ2%が発症していると言われています。事故や暴行、重大な病気や怪我などの、生命を脅かすような経験の後に発症する可能性が高いと言われています。

離人症の明確な原因や発症メカニズムは、現在でも医学的に解明されていませんが、主に認知機能の障害が発症に大きく関わっていると考えられています。脳疾患や疲労やストレスなどが複雑に作用した結果、離人症が発症するとされています。離人症の症状は、大きく分けると2つあります。

解離はしていない場合

離人症と言われる中でも、解離していない離人症の場合と、解離している状態の場合があるそうです。どちらにしても、通常の自分とは全く違った自分だと感じるのが、この離人症のようです。症状が軽いうちは自覚が無い人も多く、時々記憶が飛んでいたり、ボーっとしていて気が付いたら違う場所にいたりして、自分でも驚くときが、たまにあるそうです。

症状が酷くなると、これらの症状が頻繁に出て自分でも不自由や苦痛を感じます。実はうつ病や統合失調症などが離人症の原因となっている事が多く、それらを改善することで離人症も無くなる場合が多いようです。

解離している場合

離人症には、解離しているような症状になる人もいるようです。解離しているというのは、例えばあたかももう一人の自分が客観的に自分を見ているような感覚であったり、自分の体から離脱して浮いているかのようであったりするようです。また中には、他人が入っているかのような異質な状態の場合もあるそうです。

このような症状を解離性障害などと呼ばれ、人によって様々な状態が認められるようです。周りの人は、この症状が出ている人を見ても、なかなか理解できない人が多いのです。その点でも本人の生活は難しいものになりそうです。しかし当の本人も、自分の今の状態をはっきり認識するのが困難なようです。

離人度自己診断・5つ

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同じ病気でも、様々な症状が出る離人症。自分自身が離人症と理解するのも、また難しいことかもしれませんね。離人症の症状は一時的なものもあれば、持続的な場合もあります。では、自分にどのくらい離人度があるのかをチェックしていきましょう。

1.現実感がなくなることがある

■自分がここにいるという感じがしない

■自分の行動や思考が他人事のような感覚

■自分の身体が不自然に感じる

■異空間にいるよう

自分の事が自分のようではない感覚に陥るようです。全てが第三者的な感覚で、ぼーっと観察しているような不思議な状態のようです。

2.喜怒哀楽が湧かない

■お腹がすいても、すいたから美味しいものが食べたい等という情にならない

■嬉しい、悲しいなどの感情がどこかへ行ってしまったような状態

■他人に対して魅力は勿論、嫌悪も何も感じず、機械的に存在を認識している

■人や物に対しての印象が薄く記憶に残りにくい

人や物、その時のシチュエーションに対して何も感じず、無表情になりがちのようです。目の前のことは認識していても、それに対しての思いが特別にないので、楽しくもつまらなくもないようです。

3.体の浮遊感がある

■自分の身体の一部、または全体が、あたかも空中にあるような感覚

■自分の身体を自分で所有していないような感覚

この症状は、本人もなんと説明していいのか分からない異様な感覚のようです。心身が、自分のものであって自分のものではないような不思議な状態と言えそうです。

4.自分を客観的にみている感覚がある

■目の前に見えるものがクリアではない

■知らぬうちに、ぼーっとしている

■自分の身体の外から自分を見ているかのような感覚

■意識と身体がバラバラのようで、動けなくなるこの症状は、あたかも自分が二人いるような、一人がもう一人の自分を外からじっと見ているような感覚に陥るようです。自分が分離していて、どちらの自分が自分をコントロールするのか分からないような異様な状態と言えそうです。

5.見えない膜が張られている感覚がある

■何かのカプセルか箱の中にいるような感覚

■現実世界と切り離された所に自分が存在しているような感覚

■閉じ込められているような感覚

何だか自分だけが違う世界にいて、そこからこの世界を見つめているといった感じのようです。文字通り、皆の世界から離された人となって孤独な状態ですが、そのような寂しい感情もさほど出ないようです。

離人感の特徴・8つ

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離人症について更に理解を深めるために、離人感の特徴について説明していきます。これからご説明する症状は、離人症の症状としてはかなり重い症状も含まれますので、必ずしもすべての症状に当てはまるという訳ではありませんので、あくまでも、それぞれの症状の特徴としてご覧になって下さいね。

1.異次元にいるような感覚

自分が実際生きているはずの世界と、自分の感覚が存在している世界が食い違っている場合があるようです。あたかも自分だけが異次元にいるような、目に見えている世界の中で、自分の意識や魂といったものが宙に浮いているかのような、そんな感覚に捕われている場合があるようです。

2.もう一人の自分がいる感覚

離人症でよく聞く症状のひとつに、もう一人の自分がいる感覚というのがあげられます。それは人によっては、自分の後ろや上からもう一人の自分が見ているようだとか、自分の身体から透明な自分が抜け出ているようだ、等という人もいるそうです。

何かのショックで現実の自分から逃げたい、又は、本当の自分は大丈夫な状態にあると信じたい奥底の自分が、そのように二人の自分を無意識に作っているのではないかという説もあるようです。

3.過去の記憶と現在の意識が混ざり合う

離人感の大きな特徴のひとつとして、時空間の感覚がおかしくなるような症状があげられます。過去の記憶が曖昧になる事は、勿論普通の人でもあることです。ですが離人症の人は、それがもっと極端で、過去の出来事と現在の自分の意識とが混ざり合い、時間の経過、場所や空間の認識がおかしくなるようです。

自分の生きている所が過去なのか現在なのか、又、夢の世界なのかリアルな世界なのか、認識が難しくなるようです。

4.この世界に生きている手応えが薄い

自分はこの世界に生きているものの、その手応えが薄いという場合があるようです。周りの景色は確かに自分の目に映り、目の前の物事は時間とともに入れ替わっているとは感じているようです。ですが、そこに自分は生きているという手応えがあまり無いようなのです。

何か自分の身体がふわふわした様な、この世界に心も身体も定着しておらず、五感が曖昧で目の前の色々な物質に囲まれて生きているという実感が湧かないようです。

5.傍で誰かが見ている感覚

離人症でこれも良く聞く症状の一つですが、傍で自分を見ている誰かがいるような感覚になるようです。頻繁に見られている感覚になると、周りが気になりソワソワして過ごす事もあるようです。その為に、狭い場所で一人でいるのが怖くなったり、逆に大勢いる場所が嫌で仕方なくなったりするそうです。

誰かに見られているその誰かが、もう一人の自分の様でもあり、又は見知らぬ人の様でもあり、その人によるようです。

6.誰かと同化している感覚

これは、現実世界から自分が離れていく感覚とは逆に、誰かと同化してしまう感覚になるものです。同化する人が目の前の人であったり、知らないどこかの人であったり、その人の症状で様々なようです。又、同化する対象が人間でなく動物や植物である場合もあるようです。

7.はっきりし過ぎる夢

離人症の特徴の一つに、夢がはっきりし過ぎており、又、夢の中でこれは夢だと自覚しながら夢を続けているというのがあるようです。ただ正常な人でも、これは夢だと分かる夢を見る時はありますし、クリアすぎる夢で朝目覚めたら疲れを感じたという話も聞きます。

8.複数の人が入れ替わる感覚

離人症にはまれに、自分以外に複数の人が時々自分と入れ替わる感覚になる人もいるようです。離人症の症状として、よく自分がもう一人いるかのような感覚になると言いますが、これはそのもっとエスカレートした症状と言えそうです。

離人症になりやすい性質

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どんな病気でも「なりやすい性質」というものがあります。例えば心筋梗塞や脳梗塞などは、不摂生やお酒やタバコ、肥満などが原因でなりやすいと言われていますよね。離人症も同じで、「なりやすい性質」というものがあるんです。ここでは離人症に「なりやすい性質」について、詳しく見ていきましょう。

離人症になりやすい年齢

では離人症は何歳ころに発症するケースが多いのかというと、10代から30代が殆どのようです。特にティーンエイジャーの女子に多いそうです。思春期や環境事情でプレッシャーが多い年齢だからなのかもしれません。一過性のものと、長く続く病的なものとがあるようです。

病前性格

ではどんな原因で離人症が起きるのかと言うと、小さな時にとても辛い思いをした経験があるとか、ストレスフルな何かトラウマとなってしまった為に、その後に離人症にかかってしまう事があるようです。その嫌な経験やストレスになる事と言うのは、例えば幼少の頃に虐待を受けた、性的嫌がらせを受けた、いじめにあった、家族の離散などがあげられます。

両親の離婚が、子供心に自分のせいだと思い込んだため強い劣等感にさいなまれ、その後で離人症となったケースもあるようです。これは辛い環境から脱したいという自己防衛が働いているとも言えるそうです。現実逃避のように、辛い自分から大丈夫な自分を切り離したい、そんな心理が離人症を発症させるのではないかと考えられるようです。

離人症に気づいたらどうする?

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では、離人症に気付いたらどうすれば良いのでしょうか?離人症の治療法は、離人症単独というより、解離性障害としての治療が必要になる場合があります。

持病の疾患の治療を受ける

もしも、うつ病や統合失調症、アスペルガー症候群などの持病の疾患がある場合は、そちらの治療を優先して行います。持病が改善されることによって、離人症の症状も治まってくると考えられています。

専門医のいる病院で受診

うつ病や統合失調症が元で離人症になる事がありますが、離人症への対処は又違いますので、離人症に詳しい専門医を訪れたほうが良さそうです。離人症への理解が深い医師でないと誤診してしまう可能性もあるそうです。

特に解離した離人症は対処がデリケートなようです。十分理解してもらえない結果、まわり道をしてしまい、本人や家族が更に辛くなるというケースもあるので、信頼できる離人症の専門家を受診してください。

カウンセリング

特に解離性障害は、カウンセリングを使った心理療法で対処するようです。勿論薬による治療も考慮されますが、離人症になった原因を探り、きっかけとなってしまった過去の嫌な経験を見つけ整理します。信頼できるカウンセラーにまず心を開く事で改善の道が開けるようです。

カウンセラーは患者の過去のトラウマとなった部分を探り理解してあげながら、クリアにできるように促していくようです。しかし本人の完治したいという意思が大きくものを言うようなので、早めに受診させてあげるよう身近な人のサポートが必要です。もし離人症がすすみ、自分で治りたいという意思もおぼつかなくなると、完治するまでには更に長い期間を要するようです。

カウンセリングや専門医で治療を

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離人症とは、自分自身も症状を伝えにくいうえに、まわりからも理解することが難しい病気なんですね。生きている実感がないとか、喜怒哀楽が湧かない、見えない膜が張られている感じがするなど、症状からみても行きづらさを感じました。

しかし、これらをまわりに理解してもらえなかったら、更につらいですよね。この記事を読んで「離人症かも」と思ったら、専門医がいる病院を是非受診してみて下さいね。少しでも症状が和らぐように、カウンセリングや適切な治療を受けてみて下さい。

また、もともとうつ病や統合失調症などの持病がある人は、その病気を治療することにより、離人症の症状も治まってくると言われています。

どちらにせよ、医師の診断と治療法をしっかり守って、治療に専念しましょう。症状の程度によっては時間がかかる場合もあるかと思いますが、あなたのつらい気持ちが少しでも和らぐと良いですね。