TOP > 病名から探す > 依存症・恐怖症 > 高所恐怖症を克服!飛行機や登山が怖い!?4つの治療法を紹介!

高所恐怖症を克服!飛行機や登山が怖い!?4つの治療法を紹介!

高所恐怖症とは、高いところに上がると、異常なほど恐怖を覚えて足がすくんで動けなくなってしまう症状のことをいうそうです。たとえば、1メートル高い舞台の上でも恐怖に感じたり、日常生活にも影響がでるほど高いところが苦手な人になります。それでは、毎日いろんな所に恐怖を感じ疲れてしまいますよね…。そんな高所恐怖症の、原因や克服法・治療法を分かりやすく解説します。



高所恐怖症を治す方法

高所恐怖症で悩んでいるひとも、きっと多いことでしょう。とは言っても、高いところに上がると恐いという感覚は、多かれ少なかれ誰でも持っているものです。

高いところに落ちるとケガしたり、最悪の場合は死に至ると考えるから本能が恐怖を感じて、その場を回避させようとする、いわば危機管理なわけです。そのため、本来恐怖を感じるのは、当たり前なわけです。

ただし、異常なくらい恐怖を感じ、度を超えている場合は、高所恐怖症と判断されるでしょう。でも、だからと言って、落胆しないでください!治す方法もあるようです。たとえば、高いところに対するプラスのイメージを持って、これを繰り返し繰り返し行っていると、少しずつ改善していくようですよ!

高所恐怖症と高所恐怖癖の違いって?

http://gty.im/155106929

日常生活に支障をきたす

皆さん本当に「高所恐怖症」を理解していますか?皆さんが思っている高所恐怖症と本当の高所恐怖症はちょっと違うのかもしれません。高所恐怖症といえば、高いところが苦手なことだと思っていませんか?

ところが、少々高いところが苦手であっても、それは高所恐怖症ではないそうです。実際には単に高いところが苦手なことを高所恐怖症とは言わずに、「高所恐怖癖」というそうです。日頃よく、人より少し高いところが苦手なだけであっても高所恐怖症という言葉が使われていますが、厳密には高所恐怖癖だということを覚えておきましょう。

本当の高所恐怖症の人は、登山や飛行機などで何らかの事故に遭遇し、何とか命だけは助かったなど、非常にショッキングな出来事を経験し、それがトラウマとして心に刻み込まれ、日常にも影響がでるほど高いところが苦手な人のことを言うそうです。

高い場所を本能的に怖がる

高いところに上がると恐怖を感じるという心理そのものは、多かれ少なかれ誰でも持っているものだそうです。高いところから落ちると、ケガをしたり、下手をすれば死んでしまったりするかもしれません。その時、本能が恐怖を感じさせて、その場を回避させようとするのです。ですから、 高いところが怖い・苦手という本能はあって当たり前だそうです。

逆に、高いところが全く怖くなく、高いところも何も感じず上れる。たとえば、ジェットコースターやビルの綱渡りなどの「危険が目に見えている状況」恐怖体験を、一切怖がらないほうが病的でおかしいと言う専門家もいるそうです。

高所恐怖症の症状

Embed from Getty Images

体が震える

高いところに行った際に、その場所に危険はないのに落下の恐怖を強く感じたりすることで、不安な精神状態になり、単純に恐怖を感じるだけでなく、体が震えたり足などの震えが止まらなくなったりするそうです。

足が動かなくなる

高所恐怖症の人は、ビルの2階に行く・脚立に上るといったことさえ恐怖に感じることがあるようです。そのため、2階に行くときエレベーターまたは階段などで、足がすくむだけでなく足が動かなくなる場合があるそうです。

また、脚立に上る際も、足が動かず硬直して上ることが出来ないといったように、仕事や日常生活に支障をきたすそうです。

吐き気・嘔吐

高所恐怖症の特徴として、安全な場所でも恐怖を感じるという点が挙げられます。たとえば、次に挙げるような所が、日常で症状が出やすいようです。

◆高いビルの中

◆屋上

◆高架式の道路

◆飛行機

◆モノレール

このように、一般的に考えて落ちるといった危険性は、ほとんど無いのにもかかわらず、恐怖からくる震えなどの症状が出るのです。そして、さらに不安な精神状態になり、気分が悪くなったり、さらには気持ちが悪くなり吐き気や嘔吐が起こるのだそうです。

動悸

飛行機やモノレールなどの乗り物は、どうしても無理なら乗らなくても生活できるかもしれません。しかし、高架式の道路や高いビルの中は、生活環境によっては、日常生活で避けては通れないのかもしれません。

仕事の通勤で、高架式の道路を利用しなければならない若しくは職場が高いビルの中にあるといった場合、恐怖から体や足が震えるだけでなく、脈がどんどん速くなり動悸が起きたりする場合もあるそうです。このような症状が見られるようになると、生活はさらに困難になると考えられます。

パニックになる

高所恐怖症の人が、高いところで震えが出たりすると「怖くない、こんなところ何でもない」と自分に言い聞かせたりすることがよくあります。しかし、その努力は残念ながら逆効果になるそうなんです。「怖くない」と自分に暗示をかけることで、逆に恐怖心を呼び起こしてしまうからだそうです。

自分で恐怖心をあおってしまうと、発汗や手足の震えだけでなく、パニック発作まで引き起こしてしまう可能性があるため注意が必要だそうです。

高所恐怖症の原因とは?

http://gty.im/535944287

トラウマ

私たちは、子どもころから大人に高い高いをされたり、肩車をされたりすることによって自然と高いところに慣れていきます。しかし、少し大きくなって友達と遊ぶようになり、遊具や高いところから落ちてケガをすると、高いところは危険であるという感情ができてきます。このように、「高いところは危険で近づくとケガをする」と脳が勝手に判断するようになることで、高所が怖くなるそうです。

一般的に、高いところから落ちて酷いケガをした人ほど、高所が怖くなる傾向にあり、そのなかでも高所恐怖症になる人は、高いところから落ちて、下手したら命に関わるくらいの重傷を負った経験があるなどの、ひどいトラウマをもっているケースが多くあります。

また、「子供の頃、嫌がっているのに無理矢理高いところに連れていかれた」という経験が、強く印象に残り長期記憶として記憶され、それがトラウマとなっているケースもあるそうです。

想像力が強い

高所恐怖症になる原因のひとつに、想像力が強いことも挙げられます。想像力が強い人は、高いところに異常な恐怖を感じやすいそうです。

なぜなら、想像力が強いということは、「高いところに行くと落ちてしまうんじゃないか」とか、「落ちたら痛いし、もしかしたら死んでしまうんではないか」また、「死んでしまったら、後に残された家族はどうしよう」など、いろんな心配をしてしまうのだそうです。そんな心理が背景にあって、高いところに向かう前から異常な恐怖を感じるのだそうです。

高所恐怖症の克服法

Embed from Getty Images

イメージトレーニング

高所恐怖症の克服法としてイメージトレーニングがあるそうです。高いところに対するプラスのイメージトレーニングを繰り返し繰り返し長年おこなっていると、少しずつ、改善はしていくようです。たとえば、分かりやすく説明すると、まず、「高いところは怖い」「落ちる・死ぬ」などというマイナスイメージを払拭します。

そして次に、頭の中で「高いところは眺めがいい」「空気がきれい」「晴れやかな気持ちになる」など、プラスのイメージを持ち続けると良いということです。

怖くないと言いきかせない

前述にもありましたが、高いところで震えが出たりすると「怖くない、こんなところ何でもない」と自分に言い聞かせたりすることがよくあります。しかし、その努力は残念ながら逆効果になるそうです。

高所恐怖症を改善するために、「怖くない」と自己暗示をかけることで、逆に恐怖心がどんどん増してしまうそうです。自分の気持ちを無意識に煽ってしまわないように注意しましょう。

少しずつ低いところから慣らす

何度も言いますが、人間が高いところが苦手なのは、本能であって当たり前です。しかし裏を返せば、人間の本能があることが高所恐怖症になる理由のひとつとなっているのです。人間は、高いところに何時間もいたり、徐々に高いところに慣れてくれば、高いところが怖くなくなるということが分かっているそうです。

生活環境の中で、近くに高い台や眺めの良いところはないでしょうか?公園の少し高い丘でも良いのです。まず、そこから下を少し見るなどのちょっとした恐怖を感じることで、恐怖心に慣れていけば、少しずつ高いところが怖くなくなっていくそうです。

しかし、最初からあまり高いところからスタートすると難しいので、少し怖いかな?ぐらいのところで慣れていくようにすると良いらしいですよ!

また、動画サイトなどで、高いところの映像を見るなどの恐怖映像をみていると、恐怖感が減少して高いところに慣れるようになると言われているそうです。基本的には、本当に高い場所に行ったほうがいいそうですが、難しい場合は映像から慣れるのが良いみたいです。

高いところに立って我慢する

高所恐怖症の人は、怖い体験をしたり、人から話を聞いたりすると、想像力が強いため、間違った予測図を思い描いてしまうそうです。ありもしない恐怖をどんどん予想し、事実とはかけ離れた結末を思い描いてしまうため、その場に立っていられなくなるそうです。

そのため、「この予想図は間違っている」と認識させるため、敢えて怖いと思うところで立って我慢する方法があるそうです。たとえば、つり橋で挑戦します。我慢できるところまで進んだら、その場で止まって立ったまま我慢する。これを、2分ごとに恐怖の度合いを自分で感じてみる!

「もう我慢できない!」という最初の恐怖の度合いをもとにして、その時点での恐怖の度合いを感じていく。恐怖の度合いがゼロになって大丈夫となったところで、いったん吊り橋を戻るのだそうです。

そして、もう一度同じことを繰り返します。一度この体験をすると自信がつくのか、1回目よりも先まで進むことができるようになるそうです。これを繰り返していくことで、最終的には吊り橋を渡ることに成功するそうです。

この方法は、吊り橋でなくても、ビルや、タワー、歩道橋などでも可能だそうです。ただし、恐怖を感じるところでなければ意味がありません。それから、場所は問いませんが、とにかく安全が第一です。いくら恐怖を感じるところでなければ意味がないと言っても、崖や足場の不安定なところなど、危険な場所では決して行わないようにしましょう。

そして、2分ごとに感じてみて、10分間たっても怖さがなくならない場合は、個人差がありますから、もっと低いところで試すなど、簡単なものから始めて段階的に挑戦していくと良いそうです。

病院で治療を受ける

生活に支障をきたさない程度の高所恐怖の場合は、別に問題はありません。逆に高いところの恐怖が完全になくなる方が問題といわれているそうで、恐怖心があるほうが無謀なことをしなくなるので、ある程度の恐怖心をもっていたほうがいいとも言われているそうです。

ただし、高所の恐怖心から生活に支障をきたしている場合は別で、精神科や心療内科に行くのが良いかもしれません。専門家のカウンセリングなどを受けたりして、何が怖いのかを発見し、適切な治療を行ったほうが良いそうです。

高所恐怖症の治療法

Embed from Getty Images

薬物療法

高所恐怖症の恐怖の程度が強い場合は、補助的に不安や恐怖を和らげるお薬を併用することもあるそうです。良く用いられるのが「抗不安薬」です。抗不安薬は、即効性もあるため使い勝手の良い治療薬になります。しかし一方で、慢性的に使用を続けると依存が生じることもありますので注意が必要です。

長期的に不安・恐怖を抑えたい場合は、「抗うつ剤」が用いられることもあるそうです。不安や恐怖はセロトニンと深く関係していると考えられているため、抗うつ剤の中でもセロトニンを増やす作用に優れるものが使われるようです。

しかし、抗うつ剤は飲んですぐに効果が出るものではありません。服薬して早くても1週間、通常は2~4週間ほどかかるそうです。しかし依存性はありませんので、長期的に不安を抑えたい場合に適していると言えそうです。

お薬は高所恐怖症の治療を助けてくれる有効な方法の1つです。しかしあくまでも、お薬で症状を抑えているだけであるため、お薬だけで治療がうまくいくことはないようです。

心理療法

心理療法に「認知行動療法」というのがあるそうです。高所恐怖症が生じている原因の1つは高所に対して必要以上に怖いと考えてしまっていることです。これを正常範囲内の怖いに下げることが出来ればいいのです。

高所に対する「認知(ものごとのとらえ方)」が歪んでしまっているため、これを修正する治療は高所恐怖症において有効だそうです。これは基本的には「認知行動療法」の考え方になり、カウンセリングの形式で認知の修正を図っていくことが理想だそうです。独学で行うのは難しく、出来れば精神科医や経験豊富なカウンセラーとともに行っていくと良いそうです。

ただし、認知の修正だけを行っても、まずうまく行きません。認知の修正とともに、精神療法の「暴露療法」という治療法と並行していく必要があるそうです。

催眠療法

高所恐怖症の催眠療法に、インナーチャイルドという高所恐怖症の改善方法があるそうです。催眠療法のインナーチャイルドというのは、直訳すると「内なる子供」だそうです。子供の時に深く傷ついた体験をすると、その時の状態が潜在意識の中で止まったままにされてしまう可能性が高くなるそうです。

もちろん、そのことは顕在意識では忘れているのですが、潜在意識の中から傷ついた子供の叫びが、衝動やわけの分らない感情と相まって、それが何かをキッカケに暴れ出すそうです。高所恐怖症というのは、例えば観覧車や柵がついている橋の上などの比較的に安全な場所でも、高い場所であることから、落ちるのではないかという高い場所に恐怖を感じる症状です。

そうした場所は、比較的誰もが恐怖心はあるのですが、高所恐怖症になると、そうした場所にいるとめまいがしたり、動悸がしたりすることがよくあります。高所恐怖症は、無理に高い場所に慣れようとすると逆効果になることがありますが、催眠療法を使えば、比較的短期間で克服することができるそうです。

精神療法

高所恐怖症などの恐怖症治療では、「暴露療法」が多く用いられます。恐怖を感じる対象に、少しずつ段階を踏んで慣れていく治療法だそうです。高所恐怖症なら、階段を数段登るところからはじめ、高層タワーや高層階のベランダなど、徐々にハードルを上げていく方法だそうです。

これに、バーチャルリアルティを用いたエクスポージャー法、「バーチャルリアリティ行動療法」があるそうです。アメリカでは、戦地から帰還した兵士のPTSD治療にも利用され、実際にかなりの効果を上げていると言われているそうです。

まず、映像を映し出すモニターとスピーカーが付いたゴーグルを装着し、高所を再現します。リアルな映像と音声で、実際に高所にいるような感覚を体験し、そこから感じる恐怖を克服していきます。技術の進歩により、3D映像などよりリアルに高所を疑似体験できるようになっています。

強い恐怖を感じてから治まるまでは、およそ10~15分かかると言われているそうで、このくらいの時間をゴーグルをつけたまま耐えれば、「大丈夫だった」という自信を構築できるそうです。

「バーチャルリアリティ行動療法のメリット」

・「実際には高所にいない」と、治療を受ける人が分かっているので、安心して治療に取り組める。

・もしパニックになっても、実際は安全な場所にいるので、転落などケガの恐れがない。

・時と場所、天候などを選ばず、いつでも治療を行える。

・使用する映像や音声によって、暴露療法の段階(階層)設定を簡単に調整できる。

・薬物などを用いず、「自分の力で克服した」という自信につながる。

まとめ

Embed from Getty Images

今回、「高所恐怖症」と「高所恐怖壁」の違いを知って、本当の高所恐怖症の方の大変さを知りました。高所恐怖症は、通常子供のころから認め、大人になっても続くそうです。そのため、短くても数年、長い場合は数十年以上、高所恐怖症を抱えながら生きてきた方がほとんどのようです。

このように長い期間苦しんできたのですから、治療も長い目で見ていくようにしましょう!失敗や悪化を経ても、その中で少しずつ少しずつ治っていくことに目を向けてください。今回の記事が少しでもお役に立てれば嬉しいです。