TOP > 病名から探す > メラノーマ爪って病気のサイン?3つの症状と5つの疾患を解説!

メラノーマ爪って病気のサイン?3つの症状と5つの疾患を解説!

メラノーマという言葉を聞いたことはありませんか?実はほっておくと大変な事になるかもしれないメラノーマ。爪が黒くなっていたらメラノーマの症状のサインかもしれません。その原因や治療方法、予防法をまとめてみました。



メラノーマ爪とはどんなものなの?

メラノーマ爪とは、メラノーマという皮膚ガンの一種が爪に出来る状態を言います。主に手や足の爪に黒い縦線が入ったり、ホクロのように黒く変色するのが特徴です。またこの疾患は紫外線が強い地域に住んでる人種や白色人種に多く発症が見られるのですが、日本人でも紫外線を浴び過ぎている方などは特に注意が必要になるでしょう。

初期段階ではどこかでぶつけたりしたのかと見過ごしたり、また痛みも感じないため気づきにくいようです。悪化してしまうと治療も大変になるので、普段から変化に敏感になっておくのも大切ですね。

メラノーマ爪について

http://gty.im/135602686

爪に皮膚ガンができた状態

メラノーマとは悪性黒色腫のことで、進行速度が速く悪性化する確率が高い皮膚がんです。足の裏や爪に黒く変色して現れるのが多いようです。原因はまだはっきりと解明されてはいないのですが、皮膚の組織のメラニンを形成する「メラニン細胞」という色素細胞が、紫外線を浴び過ぎたりすることで悪性化するといわれています。

またその他の原因として考えられるのは、外部からの刺激によって現れる場合もあるようです。足の裏や爪などは日常的に外部からの刺激を受けやすいため、こまめに変化がないかご自分でチェックする習慣をつけておくのも、早期発見につながるでしょう。

悪性の度合いが高い

メラノーマは皮膚がんの中で最も悪性度が高いといわれています。発症してからの死亡率が高く、年間1400人ほどが悪性のメラノーマと診断されていて、そのうち700人ほどが死亡したとの報告があるほどです。2人に1人は死亡に至ってしまうほど死亡率が高いのが現状です。

その理由としては、抗がん剤がほとんど効かないガンのためだそうです。ですので、もしかしてメラノーマかも?と思ったら、ほっておかずに早めに良性か悪性かを専門の医師に診てもらいましょう。

足の親指に出やすい

メラノーマは足の親指に出やすい特徴があります。あなたの足の親指の爪をよく観察してみて下さい。爪の半分以上に黒い縦線があったら少し注意が必要です。また見覚えのないホクロや黒く変色している場合も要注意です。気になるようでしたら写真や画像なども調べられますので、ご自分の症状を確認しておくのもよいでしょう。

メラノーマ爪の症状

メラノーマ、または悪性黒色腫と呼ばれるこのがんは大きく4種類に分けることができ、各々で発症仕方や進行する速さなどに違いがあります。それぞれの特徴と症状を知って、早期発見するようにしましょう。それではその4つを以下にご紹介します。

・末端黒子型黒色腫

足の爪もそうですが、手のひらや足の裏など、圧迫や擦ったり、刺激の起こりやすいところに出て一見すると内出血やほくろのようにも見えることで、病院などに診てもらわないうちに悪化することもあるようです。爪には黒い筋状の線があらわれ、これも爪の根を強く挟んだときなどと似ていることで、そのままにしてしまう方が多いようです。末端黒子型黒色腫は、日本人にいちばん多く見られる悪性黒色腫だといわれています。

・表在拡大型黒色腫

ホクロの細胞から発症する悪性黒色腫といわれ、大人から子供まで広く見られるもので原因としては主に紫外線の影響が強いと言われています。始めは黒から茶褐色のもので、表面に突出した、ほくろのような状態になってくると言われます。

・悪性黒子型黒色腫

60歳以上の方に発症しやすく、紫外線を浴びやすい顔や首、手の甲などの部位によく現れます。始めは茶や茶に近い黒色のシミのような形で発症し、その状態からゆっくりと症状が進み、次第に色も黒い部分が現れ、混ざったような色合いになってきます。また、4つの中では発症率がいちばん低い悪性黒色腫といわれています。

・結節型黒色腫

急激に成長するもので、こちらも特定の部位というよりは全身どこにでも現れます。初期症状は立体的に盛り上がっていて、また進行速度が速いのが特徴です。さらに現れたときには表面だけではなく、すでに深層部にまで達してしまっている場合もあるので、この悪性黒色腫の疑いのある場合は、早急に対応の必要が出てくるものとなってきます。

爪・周辺の皮膚に黒い線やシミ

通常なら健康な爪の状態は、大体の人は薄いピンク色をしていると思いますが、今まではなかったのに爪に黒い縦線が現れたり、爪の周辺の皮膚に黒いシミが現れだしたら、メラノーラだと疑ってみて下さい。

爪の変形

メラノーマの初期段階は、爪や周辺の皮膚に黒い線やシミのような変色が見られます。それを放置して悪化してしまうと爪全体が黒くなってきます。さらに進行すると、爪が変形したり爪の細胞組織が破壊されてしまうことになってしまいます。こうなるまで放置せず、異変を感じたら一度病院で診てもらいましょう。

爪が縦に割れる

またまれに、黒い色素を作らないガン細胞もあります。この場合は爪の下に腫瘍ができていて、その腫瘍が大きくなり爪が上に押し上げられて、縦に割れる場合もあるので要注意です。

短期間で広がる

メラノーマは皮膚ガンの一種ですが、内臓ガンと同様で段階を追って進行していきます。最初は表層から発生して、それを放置しているとどんどん下層に浸透していき、最終的にはリンパまで到達するのです。そんなメラノーマは他の皮膚ガンより進行速度が速いため、短期間で広がる特徴があります。

放置すると臓器へ転移する

皮膚の表面からどんどん深層部にガン細胞が入り込み、リンパや血管まで到達してしまうと、たとえ小さな病原でも転移していることがあるのです。メラノーマはとても転移しやすいガンで、それが高い死亡率の原因にもなっているのです。

メラノーマ爪と間違えやすい例

Embed from Getty Images

ホクロ

メラノーマとホクロはよく似ています。ただのホクロとの違いを見分けるには、大きさをチェックする方法がよいでしょう。良性のホクロの場合、大きくても直径5mm以下ですので、それ以上のものや、だんだん大きくなってくるようでしたら、少し注意が必要ですね。

その他にも、ホクロの中心部がへこんで潰瘍になっている場合も要注意です。形もホクロとそれ以外の皮膚との境目がはっきりしていなかったり、いびつな形だったりする場合もメラノーマの疑いがあるかもしれません。

ただしこれらに当てはまらないただのホクロと思っていても、そこから悪性のメラノーマに変化する場合もあるので、ホクロの変化を見逃さないように注意しておくとよいでしょう。

内出血

爪の付け根などをどこかに挟んだり、打撲などしたときに出来る血豆ともメラノーマと間違えるケースも多いです。このような内出血と、メラノーマの見分け方ですが、内出血の場合だと出血は止まり、爪が伸びるとともに内出血部分も移動し、やがてなくなります。

それと違ってメラノーマの場合は、最初は小さい範囲ですが次第に範囲が拡がっていき、広範囲に現れる特徴があります。後者の場合は要注意です。

爪甲色素斑

爪甲色素斑は爪のみに黒や茶褐色の、あまり強弱がない出るもの線状の色素が出るもので、爪の根元の母細胞にメラニン色素を生み出す母細胞があり、それによってできると考えられています。この症状は子供に多く見られ、年齢と共に消えることも少なくないという事で、経過観察となることが多いようです。

爪甲の黒い線の症状と共に周りの皮膚にも黒い色が出ている、または6mmより広い幅で出るもの、色や幅に変化が見られるものは悪性黒色腫の可能性も考えられ、注意が必要です。

アジソン病

アジソン病は結核菌の感染によるものがいちばん多く、他にも真菌などの感染によるものや、先天性のものもあると言われ、それによって起こる副腎皮質機能の低下によって症状が出るようです。

皮膚に変色が見られ、黒っぽくなり、著しい倦怠感や気力の低下、爪も一本だけでなくすべての爪が黒くなるような変色の症状が現れている場合は、このようなホルモンや内臓器官の関わる疾患が考えられます。

アジソン病は爪甲色素班やメラノーマのように、その原因がある爪のみに黒や茶褐色に爪の変色がみられるというものとは症状が大きく変わってきますので、比較的見分けがつきやすいでしょう。

メラノーマ爪の検査と治療

http://gty.im/130895377

ダーモスコピー検査で診断

ダーモスコピー検査という、病院で受けられる皮膚がんの診断をするための検査があります。皮膚にできた腫瘍やホクロを拡大して観察し、その状態が良性なのか、悪性なのかを診察するためダーモスコープという機器を使用した検査です。

このダーモスコピー検査は、皮膚科のある総合病院で多くの場所で受けることができるようです。症状に心配があると思ったときは、早めに診察を受けておきましょう。

手術による切除

治療方法として手術によって切除する方法もあります。メラノーマは再発や転移のリスクが高い皮膚ガンのため、発症が現れている分部の周りを少し広めに切除されるようです。また切除した範囲が大きいため、そのまま縫合できないときは、皮膚を移植する植皮術などの治療が必要な場合もあるようです。

転移後は抗がん剤治療などが必要

メラノーマが深層部まで到達し、リンパや血管を通って全身に転移してしまった場合は、抗がん剤治療などが必要になります。また手術をしても目に見えないガン細胞が残っていたりすると、他の部位に転移した状態で見つかるケースも少なくないそうです。

また肝臓のみに転移している場合には、抗がん剤を病巣部に直接送り込む「動注化学療法」が施されることも考えられるようです。その他にも、病巣をピンポイントで治療する放射線療法の「重粒子線」を使った治療方法もあるようです。

その他の爪の疾患症状

http://gty.im/688822486

二枚爪

二枚爪は自分がよくなるという方も、周りで見かけることも多い爪のトラブルのひとつで、多くは乾燥により爪の層が分かれやすくなって起こると言った場合が多いものです。

爪は皮膚と似て、もともと3つの層に分かれています。それが乾燥や衝撃といった刺激で、爪の先の方から裂けて、いちばん表面の背爪や中爪、または中爪と腹爪の密着する力が弱くなり、分かれて層ができることで、二枚爪と名付けられています。

鉄欠乏性貧血や、爪切りなどの強い衝撃、ストレスや除光液、加齢での乾燥なども原因となり、爪に大きな負担のかからないニッパーややすりで整える、特に二枚爪は冬場に起こりやすいので、保温や保湿を十分に心がけるなど、日頃からのお手入れによっての予防が必要になってきます。

ばち爪

ばち爪とは、ばち指とも呼ばれていて、指先がふくれ、爪が指を包むように丸みを帯びた状態をいいます。これは末梢指節の軟部組織が腫大することで起こるようで、見た目が太鼓のばちに似ていることからばち指と名前が付いたようです。見分け方としては、左右の指の爪を背中合わせにしたとき、すき間が見えないのが特徴です。

注意したいのは、手足の指が全て急にばち指になったときは肺疾患の可能性が考えられるとのことなので、併せて注意しておくとよいでしょう。

爪に多くの縦線

爪を見たときに多くの縦線が入っている場合は、爪の疾患以外にも、肝臓の疾患を患っている可能性も考えられます。肝機能障害は自覚症状が現れにくいことで有名ですが、こういったところからも身体はサインを出しているので、普段から自分の身体を見つめることが早期発見にも繋がるので、とても大切です。

爪の表面が青紫色

爪を何かで挟んだりしたとき、表面が青紫色に変色することがありますが、さらに黒っぽい紫色になっている場合は、爪の疾患以外にもチアノーゼ状態が考えられます。血液に含まれる酸素の量が少ない状態をチアノーゼと呼びますがこの場合、貧血や肺疾患、心臓疾患の可能性が考えられるので、しばらく経っても色が戻らなかったり気になるときは、病院で診てもらいましょう。

爪が白や黄色くなり厚くもろくなる

爪が白や黄色に変色し、分厚くなってもろくなる症状が起こった場合は、爪白癬(つめはくせん)である可能性が考えられます。これは爪の水虫で、白癬菌が爪の組織に入り込んでしまい、菌が増えることが原因です。自覚症状は無いため自分で気が付くのが遅く、気が付いたら爪が白や黄色くなり厚くもろくなっていたというような場合が多いようです。

この爪白癬は、感染力が強く、家族や周囲に感染するため、感染した爪を切ったままにしておかないようにするなど気をつけましょう。自覚症状が見られたら、すぐに皮膚科に行くことをお勧めします。

メラノーマ爪の予防法

Embed from Getty Images

紫外線対策をしっかりと!

メラノーマやホクロができやすくなるのは紫外線が原因といわれています。さらにはシミやシワの原因にもなるので、紫外線を多く浴び続けるのは肌にとってとてもダメージを与えてしまいます。メラノーマ爪の予防のためには、外出時はこまめに日焼け止めクリームを塗ったり、長袖を着たり、帽子を被るなどして紫外線対策をしっかりするようにしましょう。

皮膚に刺激を与えない!

皮膚に刺激を与えることもメラノーマ爪になる原因のひとつとお伝えしましたが、必要以上に皮膚に刺激や衝撃を与えないように日頃から注意を払っておきましょう。気をつけていてもメラノーマ爪ができてしまった場合でも、あまり患部を触りすぎたり、無理に削り取ろうとはしないようにしましょう。

キズがついてしまったり、そこから細菌が進入し症状が悪化してしまう可能性もあるので、気になる場合は病院へ行きましょう。

爪は健康のバロメーター

Embed from Getty Images

メラノーマ爪の症状や原因についていろいろとご紹介してきましたが、いかがでしたか?小さいからといって放置しておくと、取り返しのつかないような状態にまでなってしまう、とても怖いものだと実感していただけたかと思います。

もしご自分や周りの方に異変が起きたのを発見した際は、自己判断せずに病院で医師に診察してもらいましょう。