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自律神経失調症うつ違いは何?かなり症状は似てるけどその違いは何?

自律神経失調症とうつ病は異なる原因からなる異なる病気です。症状やストレスを避ける、休養を取るといった治療方法はとても似ていますが、化学系のお薬の種類や周りの対処の仕方は大きく異なります。自律神経失調症とうつ病の違いを見ていきましょう。



自律神経失調症とうつ病の違いとは?違いを知って対策を

自律神経失調症とうつ病の症状にはたくさんの共通点があります。しかし、自律神経失調症とうつ病は異なる病気です。違いを知って治療に役立てましょう。

自律神経失調症とうつ病の違いとは?原因別に見ていきましょう

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自律神経のバランスが乱れる

自律神経失調症は自律神経のバランスが乱れる事で様々な症状が現われる病気です。自律神経とは交感神経と副交感神経の事を指します。交感神経と副交感神経は全身至る所の調子を整え、ホルモンの分泌なども制御しています。

交感神経と副交感神経は健康であればお互いにバランスを保って働いていますが、ストレスなどによって崩れてしまうと全身に影響を与えるためかなり厄介です。遺伝的な要因は明らかにされていませんが、元々神経質な人がなりやすいと言われています。

脳内の神経伝達物質の異常

うつ病の場合は脳の神経伝達物質に分泌異常が起こる事により症状が現われる病気です。原因としてはストレスが多いのですが元々遺伝的に分泌異常が起こりやすい遺伝子を持った人もいるようです。

うつ病に関係するホルモンにはセロトニンやアドレナリンなどがあります。これらのホルモンは健康な場合は置かれた状況によって分泌量が制御されていますが、うつ病になると分泌量が乱れます。

発症する原因が異なる

上記のように自律神経失調症の場合は自律神経である交感神経と副交感神経が乱れる事によって起こり、うつ病は脳から分泌されるホルモンが過剰もしくは少なすぎる事によって起こります。

自律神経失調症の症状をチェック!あなたは何個当てはまる?

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頭痛、めまい

頭痛の起き方としては側頭部がズキズキしたり、後頭部周辺が締め付けられるような痛みを感じる場合が多いようです。平衡感覚が悪くなり、めまいを起こす場合もあります。

頭痛やめまいは脳卒中や偏頭痛など他の病気を示している場合もあります。医療機関で確認してもらいましょう。

不眠症、食欲不振

睡眠や食事の時には副交感神経が優位になる事が知られています。緊張して眠れない、食事が喉を通らないといった経験は多くの人が持っていると思います。自律神経失調症ではその緊張して眠れない、食事が喉を通らないが日常の何でもない日に起きてしまいます。

耳鳴り、難聴

交感神経優位な状態が続くと内耳、中耳、脳の神経である前庭神経周辺への血流が悪くなります。こうなると耳鳴りや難聴の症状が出てしまいます。

動悸、息切れ

交感神経が優位になる状態の例として運動があります。運動をしていると鼓動が早くなり、汗が出るのは交感神経が優位になっている為です。しかし、自律神経失調症になると何もしていないのに鼓動が早くなったり、汗が出たり、息切れを起こしたりします。

ふるえ、けいれん

更に交感神経が優位な状態が続くと、頻脈、ふるえ、息苦しさ、胸の圧迫感を感じるようになります。ひどいとパニック障害になる時もあります。このような体の症状が出る場合は交感神経が優位になり過ぎている場合が多いので落ち着かせることが大切です。

うつ病の4つの症状とは?当てはまったら注意!

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うつ病にも種類がありますが今回は一般的なうつ病の症状を消化します。躁うつ病や否定型うつ病は紹介する症状と異なる症状が起きますので、この症状が出ていないからといってうつではないと決めつけないようにしましょう。

意欲が出ない

仕事などもそうですが、日常生活でも何をするのもおっくう、人と会うのも嫌、趣味にも手を付けないといった症状が出ます。以前はもっと何かしていたのに、という方は要注意です。

集中力がない

主に集中力の中でも考えがまとまらない、決断力や判断力が低下する、反応が遅くなるといった症状が出る場合が多いようです。

場合によっては、難病にかかってしまった、破産した、といった現実とは違う思い込みが現れることも。

心から笑えない

気分が憂うつになったり、理由もなく常に悲しかったり、寂しかったり、自分がダメだと感じる場合もあり自信を失っていたりして心から笑えない事が多いようです。

不安や焦りでイライラする、何にも感情が動かされず、表情が中々変わらないといった場合もあります。

死にたくなる

うつ病でよく聞く症状として死にたくなるがあります。この症状はうつ病だと気付いた多くの人が感じているようです。症状が軽くなっている人がいきなり死にたいと感じ自殺に走ってしまう事もあり注意が必要です。

上記のような心の症状が現れた場合は病院に行くか、うつ病診断を受けるかしましょう。

自律神経失調症の対策とは?基本を押さえて健康に

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食欲不振のとき、無理に食事しない

自律神経失調症の症状が消化器官に出ている時はお腹がすくまで食事を取らない方が無難です。体が不調の時に食事をとってしまうと食事を消化するのに体力が持っていかれてしまい、なかなか回復しません。

外せない用事があって途中で何か食べるわけにもいかない、という方は固形物ではないもので栄養が多いもの、野菜ジュースや豆乳を飲むようにしましょう。エンシュアというカロリーやビタミン、ミネラルを添加しているカロリーメイトのような飲み物もおすすめです。ドラックストアに市販されているので簡単に購入できます。

腹式呼吸を覚える

腹式呼吸は肩は息をする時に上がらずお腹や脇腹に力が入っているもしくはお腹が膨らむ状態の呼吸です。寝転んで呼吸をするとだいたい腹式呼吸の方法で呼吸をする事ができます。普段の呼吸を腹式呼吸に直すには様々な方法がありますが、今回は簡単なものを紹介します。

1.背中をまっすぐにのばし、イスに座ります。

2.下腹に力を入れ、お腹をふくらましつつ鼻で大きく3秒間かけて息を吸います。肩を上げないように注意しましょう。

3.下腹の力を抜き、お腹をひっこめながら、口でゆっくりと6秒以上かけて息を吐きます。ゆっくりと吐くことが大切でなので頑張りましょう。

1のイスに座るは寝ている状態は姿勢が良ければ立っている状態でも大丈夫です。すきま時間にもできます。

休養、休職する

自律神経失調症の多くは交感神経が優位になり過ぎている事から起こる事がほとんどです。交感神経を落ち着かせ、副交感神経を優位にするには日々のストレスを遠ざける必要があります。

十分な休養や場合によっては休職もする方が回復しやすいので、自律神経の調子が悪いなと思ったらできるだけ休養を取りましょう。

ゆっくり体を動かす

交感神経が優位な状態が続くと血管が収縮し、血流が悪くなります。激しい運動だと交感神経を刺激してしまうので、散歩や軽いサイクリングなどの運動で血液の循環を改善しましょう。

薬を正しく服用する

自律神経失調症のメカニズムはあまりわかっておらず、化学系のお薬はあまりありません。自律神経失調症におすすめのお薬は漢方です。漢方は体全体の気を整えてくれます。

自律神経失調症に処方される漢方としては半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)、加味帰脾湯(かみきひとう)、抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ)、四逆散(シギャクサン)、酸棗仁湯(さんそうにんとう)などがあります。

半夏厚朴湯は神経症状からくる症状に処方される事が多いようです。不安がぬぐえない、食道の中でものが詰まったような感じがする、動悸、めまい、吐き気などに効果があるようです。加味帰脾湯は心理的に不安定な人に処方される事が多いようです。眠れない、憂鬱な気持ちが続く、体の疲れがとれないといった症状に効果があるそうです。

抑肝散加陳皮半夏は自律神経のバランスの悪さからくる肩こりや頭痛の症状に効果があるそうです。イライラや不眠にも利用できる場合も。四逆散はストレスからくる胃の痛みの改善や過敏性大腸炎などの腸の調子を整えるといった効果を持ちます。

酸棗仁湯は中々睡眠が取れない人に処方される漢方で、眠りに誘う効果があります。漢方にも様々な効果がある為わからない場合は医療機関で聞く事をおすすめします。精神科や心療内科でも漢方は処方してくれるので、気になる人は行ってみてはいかがでしょうか?

違いを知って症状にあった治療をしましょう!

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自律神経失調症とうつ病は症状はストレスが原因で発症する、症状が似ているなど類似している点がありますがメカニズムとしては異なる病気です。それぞれに合わせた治療方法で治しましょう。どちらも休息が必要とされる病気なので、仕事や学業、家事などに無理がないならばお休みしてしまうのも1つの手です。