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尿管結石は激痛が伴う?7つの原因!治療法は?6つの予防法と食事法も紹介

尿管結石に悩んでいる人や家族が患っている人もいらっしゃると思います。とにかく痛くて有名な病気ですよね。ここでは、尿管結石の基礎知識、症状、検査法と診断、原因、治療法、予防法、尿管結石にならない為の、食事のポイントについて詳しくみていきましょう。



痛みの王様?尿管結石はこんな病気

尿管結石になった人に話を聞いてみると、とにかく痛くて横にもなれない起き上がれないほど痛い、といった答えが返ってきます。中には、救急車で運ばれる人もいます。痛みの王様と言われるほど、とにかく痛いイメージが強いのですが、無症状の場合もあるそうです。

腎臓の中で、様々な物質が溶けきれなくなって核ができ、だんだんと結晶化して大きくなり結石となります。これが腎臓の中にある時は、痛みはほとんどなく、あっても鈍痛程度ですが、外に出て、尿が出てくる管の中のどこかに詰まってしまうと、激痛の原因となってしまいます。

尿管結石は、再発する人が多いようで、食事によって起こりやすく、改善することや注意することで、ある程度は予防することができるそうです。

ここでは、尿管結石の基礎知識、症状、検査法と診断、原因、治療法、予防法、尿管結石にならない為の食事のポイントについてみていきます。尿管結石に悩んでいる人や家族が患っている人、もしかしたら自分もなるかもと思っている方など、皆さん参考にしてくださいね。

尿管結石とは?

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尿の通り道に結石が詰まる病気

腎臓で作られた尿は、腎臓の中の腎盂というところから、尿管、膀胱、尿道を通って体外に排出されます。この尿の通路を尿路と呼び、ここにできた結石を総称して尿路結石と呼びます。

尿路結石は尿の通り道に結石が詰まる病気のことをいいます。結石のある部位により腎臓結石、尿管結石、膀胱結石、尿道結石などに分けられます。

尿管結石は、泌尿器科の外来でみられる疾患の中では最も頻度の高い病気のひとつで、罹る人が増えています。特に、20~40歳代の壮年男性と閉経後女性に高頻度にみられます。最近では、若い女性にも増えてきています。

1個の結石で3回発作が起こる可能性

腎臓で作り出された尿の中には、カルシウム、シュウ酸、尿酸、リン酸など、尿路結石に関連する多くの物質が含まれ、排泄されています。これらの物質が、いろいろな条件の下で結晶化し大きくなったものが尿路結石です。

非常に大きくなると、珊瑚状結石と表現します。痛みでよく知られる尿管結石は、腎臓で作られた結石が下降したもので激しい痛み(疝痛)を引き起こします。

尿管には3ヶ所の狭いところが存在します。この3ヶ所とは、腎盂尿管移行部(腎臓から尿管への出口)、総腸骨動脈交叉差部(大きな血管を尿管がまたぐところ)、そして尿管が膀胱に入っていく膀胱尿管移行部です。

この3ヶ所が関所となって、結石が通過しにくく、尿路閉塞を起こしやすいのです。すると、激痛の発作が起こるため、1個の結石で3回発作が起こる可能性があるのです。

小さい結石は自然排出される

いったん膀胱に結石が落ちると、尿道は尿管に比べて太いため、小さい結石は尿道を通って体外に自然排出されます。男性の場合は、尿道を通る時に自覚症状を伴うために、結石を拾い上げることも可能だそうです。女性の場合は尿道が短いために、排石しても気づかないこともあるそうです。

一度治っても再発しやすい

尿管結石は再発する頻度が高く、結石に一度なった人は、その後の5年間で約半数の人が再発するとも言われています。再発を予防するためには、療養指導が重要なポイントとなります。

多くの尿中関連物質を測定することで、その発生原因を推定することは可能ですが、実際にはこれらの「結石体質」に加えて、日常の食生活が大きく関与していることが指摘されています。再発を予防するには、水分の摂取、食事内容、日常生活などの、食事療法を日頃から行う必要があります。

尿管結石の症状

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筋肉痛のような違和感

最初に感じた異変は筋肉痛のような痛みで、結石があるとは思わなかった、というケースも少なくないそうです。個人差はありますが、血尿のように普段とは明らかに違う症状がでる場合を除き、初期症状は違和感を感じる程度です。

また、違和感はずっと続くわけではなく、病院に行くこともなく、たまたま検査で見つかることもあるそうです。そのくらい初期症状は見逃されやすく、意識されにくいようです。また、結石が形成されても、特にごく小さなものであれば、何の症状も現れない場合もあります。

夜間や早朝に激しい痛み

腎結石は、無症候のうちに経過することが多いのですが、これが尿管内に落下し、狭いところに結石が詰まって尿の流れを阻害すると、腰背部から側腹部にかける激痛や下腹部への放散痛が生じます。

夜間や早朝に起きることが多く、通常、3~4時間持続します。突然に生じる激しい痛みを疝痛発作(せんつうほっさ)と言います。七転八倒するような痛みに見舞われます。

背中や側腹部の疼痛は、結石が尿路に詰まって尿路が急に閉じたことによって、腎盂内の圧力の高まりや腎被膜の伸展、さらには腎盂のけいれんのために生じるものです。

就寝中に痛みが起こる原因は、尿が結石周辺の尿管に溜まりそれによって尿管が腫れます。その為、尿管が詰まってしまうからではないかと言われています。

血尿も重要な症状

尿路の粘膜が結石によって、傷ついた場合には血尿が出ます。しかし、尿検査で潜血や血尿の反応が無くても、尿管結石である場合も考えられます。なぜなら、肉眼で確認出来るような血尿が出る事は少なく、顕微鏡での検査で微量の血液が発見出来るからなのです。

吐き気、嘔吐

冷汗、吐き気を伴うこともあるため、胃腸の病気と勘違いすることもあります。吐き気や嘔吐は、自律神経を介しての腸管の反射性麻痺によるものです。また、気分が落ちつかない、発汗などの症状も現れます。

膀胱炎と似た排尿痛

下部尿管に位置する結石では、痛みは激しくはありませんが、排尿痛が起こります。まれに膀胱炎を合併すると、いっそう症状が強くなります。膀胱を刺激するため、女性が引き起こしやすい膀胱炎と似た排尿終末時痛が起こるのです。

頻尿や残尿感がある

頻尿傾向となる場合もあり、特に結石が尿管を通過するときに顕著となります。また、下部尿管結石である場合は、膀胱にある場合には頻尿や残尿感があります。膀胱を刺激するため、女性が引き起こしやすい膀胱炎と似た頻尿が起こるのです。

腎臓の腫れと高熱

尿管に長期間に渡り尿が溜まった状態が続くと「水腎症」を引き起こします。これは腎臓から尿が送り出される過程で通り道がふさがれてしまい流れる事が出来ず、尿路や腎臓に溜まっていってしまうのです。この水腎症を起こした箇所に更に細菌による感染があると腎盂腎炎にまで発展してしまいます。

水腎症は改善されないままだと腎臓の働きに影響を及ぼしてしまい、やがてその機能が失われるという結果になります。しかし、尿管結石による疼痛は緩和されると言われています。

腎臓が腫れて、背中や腰が痛む、38℃以上の高熱がでる、膀胱炎の症状があるといったものが主な症状です。吐き気がする、寒気を感じる、全身がだるくなるといった症状がでることもあります。重症化すると命にかかわる可能性も考えられます。菌血症を引き起こしてしまう前に出来るだけ早めに治療を受ける事が必要です。

尿管結石の検査と診断

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自覚症状の有無

はっきりした原因もなく、背部から鼠径部にかけて圧痛がみられるか、陰部に痛みがみられる場合は、結石が疑われることがあります。症状と診察の結果が非常に特徴的であるために、特に過去に尿管結石と診断されたことのある人では、自覚症状があれば、それ以上の検査が不要となる場合があります。

大半の患者さんでは痛みが非常に激しく、結石以外の原因による痛みと思わせる症状や徴候も認められるため、ほかの原因の可能性を否定するための検査が必要になります。

尿検査

尿検査では尿に含まれた成分を詳しく調べる事が出来ます。尿沈渣検査では結晶の発見や血尿、尿路感染といった内容も調べます。尿の色や量の検査と併用して精密な結果を出す事が出来ます。

腹部レントゲン

約90%の結石は、腎尿管膀胱撮影のみで確認できます。大きさが2mm径以下の結石やX線透過性の尿酸結石は写りにくく、また腸管内のガス像が多い場合には、結石の確認は困難だそうです。中部尿管の結石では骨盤骨と重なり、同定が困難な場合があります。

下部尿管結石は、骨盤内の静脈石と紛らわしいことがあります。結石が確認しにくい場合、造影剤を使って腎臓や尿管を造影します。X線陰性結石や中部、下部尿管結石の診断が可能となり、また水腎症の程度や結石近傍の尿管の状態などを確認することができます。

超音波検査

超音波検査は、拡張した腎盂や尿管を確認することにより、結石による尿流閉塞の程度がわかったり、尿管に連続する結石をあきらかにすることができます。また腎内では小結石の診断も可能です。下部尿管末端部の結石や膀胱結石の診断にも有用です。

CT検査

CT検査は、レントゲン検査より更に精密な状態を見ることが出来ます。体を細かく輪切りのような断面として画像に表示するので腎臓の状態を確認出来ますし、ごくわずかな結石も発見可能です。患者にも負担が少ない為、多く用いられる検査です。

尿管結石の原因・7つ

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1.水分補給が少ない

尿管結石の患者さんは、経口水分摂取量が少ない人が多いと言われています。水分補給量が少ないと尿が濃くなってしまいます。尿が濃くなると塩類が沈着しやすくなり、結石ができやすくなってしまいます。特に夏場は多めの水分補給が必要です。

2.偏食や過食

動物性たんぱく質や脂質、塩分、砂糖の過剰摂取は、結石発生のリスクとなることがわかっています。欧米食の普及により、若年層に尿管結石が増えていると考えられています。このような偏食が多い人や一度に多く食べる人、特に夕方多く食べる人は尿管結石になりやすいと言われています。

3.地域や生活環境の影響

環境も影響していると言われています。汗を多くかく地域や職業など、暑くて発汗すると尿が濃くなってしまいます。砂漠地帯に他の場所から移住した人には、約10倍の頻度で腎臓結石ができることが報告されているそうです。

また、生活の環境も影響します。尿路結石になった家族がいる場合、同じような食生活や日常生活を送っていることが多いからです。

4.精神的ストレスが多い

尿管結石になる患者さんには、ストレスが多い30~60歳の中間管理職の人が多いそうです。特に精神的ストレスが多いと、尿管結石のリスクが高まるようです。

5.女性の更年期

女性の場合、閉経後、骨からのカルシウムの流出が急激に増えます。すると、更年期障害以降に多くなる骨粗しょう症の原因となるだけはなく、溶け出したカルシウムが胆石や尿管結石、動脈硬化、高血圧などの多くの症状の原因になります。尿管結石が閉経後女性に多い原因の一つですね。

6.代謝異常による内科的疾患

尿管結石の原因として内科の疾患があげられます。特に代謝異常に多く、尿に結石を作りやすくしてしまう成分を排出してしまいます。結石の成分にはいくつか種類があり、アルカリ性、酸性、高シュウ酸性などです。代表的な疾患として(痛風、副甲状腺機能亢進症、膠原病、骨粗しょう症、炎症性腸疾患など)があります。

7.薬の影響

尿管結石の原因としては、薬剤による影響も考えられます。アセタゾラマイド(緑内障の治療に使用され、主に体の水分を取るお薬)、ステロイド、活性型ビタミンD、尿酸排泄促進剤、プロテアーゼ阻害薬などの薬剤により、発症のリスクが高まるそうです。

尿管結石の治療法

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水運動療法

一般に、大きさが5mm位までの結石なら自然排石を待ちます。水分を多量にとり尿量を増やすとともに、ジャンプや縄跳びのような運動をし、自然排石する水運動療法が行われます。

投薬で排出を促す

結石の大きさに関わらず、痛みの発作に対しては鎮痛薬で痛みが抑えられます。鎮痛薬としては、非ステロイド系解熱鎮痛薬や抗コリン作動薬が用いられます。

水運動療法で不十分な場合は、投薬により、排出を促します。結石を排出する助けとなるお薬としては、アルファ遮断薬(タムスロシンなど)とカルシウム拮抗薬(ジルチアゼム、ニフェジピン、ベラパミルなど)があります。結石が排出された場合は、それ以上の治療は特に必要ないそうです。

体外衝撃波結石破砕術

投薬治療による排石は結石が10mm以上には適用出来ません。その場合の排石方法として手術療法があります。それは「体外衝撃波結石破砕術」と呼ばれるもので、結石を粉砕する為に衝撃波エネルギーを当てます。この方法は高齢者の方でも安心して受ける事が出来る信頼性の高いものです。そして、砕かれた結石は取り除く必要が無く尿として排出されます。

基本的に初回治療は入院で行なわれ、排石の効果が見られるようになるまで幾度か治療が繰り返されますが、ある程度の効果が出れば通院での治療に切り替える事が可能です。

経尿道的尿管砕石術

「経尿道的尿管砕石術」とは内視鏡を使った排石方法です。これは尿路から3mmほどの細い内視鏡を挿入してレーザーで結石を破砕するのです。砕かれた石はバスケット鉗子というもので取り出します。この方法のメリットは確実に排石が可能だということです。

体外衝撃波結石破砕術の場合、破砕した石は自然排出に任されているので、排石できる石の大きさが尿管の太さに左右されることがあります。しかし経尿道的尿管砕石術の場合はそういったことはなく、結石を確認しながら破砕し除去します。大きい結石や慎重に排石作業を行う必要がある場合には効果的な治療法であると言われています。

経皮的腎結石摘出術

「経皮的腎結石摘出術」とは、背中から腎臓に向かって腎瘻(じんろう)と呼ばれる通路を作っておき、そこに内視鏡を挿入して結石を破砕してから取り除く方法です。この方法は、経尿道的尿管砕石術や体外衝撃波結石破砕術では困難な結石の場合や、珊瑚状結石が腎臓に出来ている場合に行います。

手術に際して、大量の出血が見られたり重篤な合併症(敗血症、気胸、水胸)の可能性があり、高度な技術が求められるものです。

開放手術

腎盂切石術、尿管切石術、腎摘出術等を指します。体外衝撃波結石破砕術や内視鏡を用いた経尿道的尿管砕石術、経皮的腎結石摘出術で治療できない場合に実施されます。現在ではほとんど行なわれませんが、開腹手術と腹腔鏡下手術で行われます。

尿管結石の予防・6つ

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1.水を多めに飲む

予防法としてまず、日々の水分補給が挙げられます。一日の理想摂取量は2000ml以上と言われており、これを食事以外から摂るようにしましょう。その際、水道水、麦茶、ほうじ茶といった水分がおすすめです。結石形成促進物質と呼ばれる尿酸やシュウ酸やカルシウムを排泄させないような飲料を選ぶ必要があります。甘い清涼飲料水に含まれている砂糖はカルシウムを排泄してしまうので避けましょう。そして緑茶や紅茶もシュウ酸を含んでいる場合があるので出来るだけ避けて下さい。

2.適度な運動

適度な運動をしましょう。結石のときに体を動かすと尿管の蠕動(ぜんどう)運動が高まるので、結石が外に出やすくなります。

また、適度な運動は、ストレス発散にもつながり、尿管結石の予防にもなります。運動すると十分な睡眠がとれるので、精神的な余裕もでてきます。運動をした後は、十分に水分補給も忘れずに行いましょう。

3.寝る前の飲食は控える

食事で摂取したカルシウムやシュウ酸の尿中への排出は、食後2~3時間でピークに達します。腎臓の働きが正常な人では、就寝中の尿量は減少して濃縮された尿ができます。

寝る前に食事をとると、尿中へのカルシウムやシュウ酸の排出と、濃縮される尿が生成される時間帯が重なって結石ができやすくなります。寝る前の飲食は控えましょう。

4.栄養のバランスを整える

バランスのとれた食生活を行うことも予防になります。結石のできる患者さんは、動物性たんぱく質の摂取量が多く、栄養のバランスが悪い場合が多いそうです。結石の中でも、シュウ酸カルシウムを含むカルシウム結石は結石全体の80%を占め、尿酸結石とともに食事療法の対象です。

炭水化物(穀物)には食物繊維が多く含まれています。食物繊維はカルシウムと結合し、その吸収を減少させるため、カルシウム結石ができるのを予防する働きがあります。野菜類に含まれる繊維成分も同じ働きをします。

5.お酒はほどほどにする

アルコールは利尿作用があるので、排石効果があるので良いような感じはするかもしれませんが、体の水分が少なくなってしまうため、多量の水分を取らなくては逆効果になります。

アルコール摂取は過度にならぬようにし、就寝前に必ず飲水し、連日の摂取は避けましょう。また、ビールにはプリン体含有量が多いため、尿酸結石の原因にもなります。ビールの多量摂取は控えましょう。

6.塩分の摂りすぎに注意する

尿中のナトリウムが増加すると、カルシウム排泄も増加すると言われています。食塩摂取量は10g/日を目安にし、塩分の摂りすぎに注意しましょう。

尿管結石にならない為の食事ポイント・4つ

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1.3食バランス良く摂る

結石患者さんの多くの人が、一日の食事量の半分近くが夕食に偏っていて、特に夕食での動物性たんぱく質の摂取量が多くなっているそうです。一度に多量摂取しないで、朝、昼、夕食に分け、穀物を主体として野菜を多くし、3食バランスよく栄養素を摂取しましょう。

2.夕食から就寝までは間隔をあける

夕食から就寝までは、間隔を空けることもポイントです。尿中への結石形成物質の排泄の多い食後4時間を過ぎてから就寝するように心がけましょう。就寝中の尿の濃縮の際に、結石形成物質が尿中に少ないので、結石予防になります。

3.摂るのを控えた方が良いもの

赤身肉を摂取すると、尿中の尿酸の濃度が上昇することから、赤身肉の量を減らした食事が推奨されています。尿酸は、プリン体を多く含むビール飲むことにより増えます。特に結石が尿酸であった人は、肉食など痛風のもとになるような食事は控えましょう。

動物性たんぱく質を取り過ぎると、結石の生成を阻害する尿中の、クエン酸の排泄量を減少させてしまいます。最近若年層に結石が多いのは、ハンバーガーなどの肉食脂肪を取ることが多いからと言われています。

脂肪酸はカルシウムと結合して、本来シュウ酸と結合すべきカルシウムが少なくなってしまい、シュウ酸が過剰になり腸管からの吸収が促進されてしまいます。

塩分を多量に摂取すると、腎尿細管で再吸収されるナトリウム量が低下し、同時に再吸収されるカルシウム量も低下し、尿中のカルシウム量が増加することになります。シュウ酸カルシウムができる原因となるので控えましょう。

たけのこ、紅茶、ほうれん草、チョコレートなどは結石形成促進物質とされているシュウ酸を多く含んでいます。シュウ酸は微量でもカルシウム結晶の形成に繋がってしまいますので、出来るだけこれらの食品は過度に摂取しないように工夫して下さい。

4.なるべく多く摂った方が良いもの

予防として、クエン酸を摂取するように心掛けると良いと言われています。クエン酸は結石形成阻止物質なのです。しかし野菜や果物からクエン酸を多く摂取するようにしてしまうと、それと共に結石形成促進物質のシュウ酸も摂取してしまうという結果になってしまいます。

クエン酸を摂取する努力をするよりも、体を酸性化させないようにする事が大切です。酸性化するとクエン酸が尿中に排泄されなくなってしまうので結石が出来やすくなります。砂糖そして肉などの動物性のタンパク質は酸性化を進めてしまうので過剰に摂取しないようにすると良いでしょう。

カルシウム結石の形成を懸念して摂取量が制限されていた傾向がありましたが、現在では研究によってカルシウムの摂取が推奨されています。一日に600~800mgが理想的だと言われています。結石形成促進物質のシュウ酸はカルシウムと結合されると結石形成を防止する効果があります。その事からカルシウム量が減ってしまうとシュウ酸が余ってしまい、結石形成に繋がるという結果が出たのです。

シュウ酸は、カルシウムを一緒に取ることによって、カルシウムとシュウ酸が結合して沈殿して腸から吸収されずに便とともに排泄されてしまいます。そのために人体にシュウ酸が吸収されないので、シュウ酸の多い食べ物はカルシウムと一緒に食べると良いでしょう。

カルシウムの他にもマグネシウムはシュウ酸と結合するので結石形成阻止物質となります。マグネシウムは穀物といった炭水化物に多く含まれていますので、適度に摂取すると良いでしょう。大豆製品やひじき、アーモンド、ゴマなどにも多く含まれています。

日頃から食事や生活習慣に気をつけよう!

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尿管結石は、尿の通り道に結石が詰まる病気で、壮年男性や閉経後女性に多くみられますが、最近では、若い女性にも増えています。尿管結石の症状は、初期には違和感ですが、、結石が尿管に落ちると激しい痛みを生じ、血尿や吐き気・嘔吐などを伴います。

下部尿管での結石では、排尿痛、頻尿が起こり、細菌感染し結石性の腎盂腎炎になると、腎臓の腫れと高熱が出ます。

尿管結石の原因は、水分補給が少ないことや肉類などの偏食、環境の影響、ストレス、女性の更年期、代謝異常や薬の影響などが考えられます。治療法としては、結石が小さい場合は水運動療法や投薬により排石が促されますが、大きい場合は大きさなどにより体外衝撃波結石破砕術などの手術が行われます。

尿管結石の予防としては、水分を多く摂ること、適度な運動、寝る前に食事をしない、栄養のバランスを整え、お酒はほどほどにし、塩分の取りすぎに注意することです。

食事のポイントとしては、3食バランス良く摂り、夕食から就寝までは4時間空け、尿酸・動物性たんぱく質・塩分・シュウ酸の摂取を控え、クエン酸・カルシウム・マグネシウムを多く摂るように心がけましょう。

尿管結石は再発しやすい病気で、一度なった場合は再発予防を心がける指導が行われます。日頃から尿管結石にならないように、食事や生活習慣に注意しましょう。