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食後に動悸がする原因と対策3つ!食後低血圧って何?妊娠中に気を付けたい事

普段生活しているときは何ともないのに、食後に限って動悸を感じたことはありませんか?食後の動悸はいくつか原因が考えられますが、病気であることも考えられます。今回は、動悸を伴う病気や、妊娠中の動悸、そして食後の動悸の原因と対策についてまとめました。



食後に起こる動悸の原因と対策

動悸と言えば、よく「胸がドキドキしている」状態をさしますよね。動悸が起こる状況は様々であると考えられます。緊張していたり、ちょっと不安なことがあったり…。

その様々な状況の中でも、特に「食後」に動悸を感じたことはありませんか?普通に過ごしているときは動悸がすることなんてないのに、食後に限って動悸がするのは何故なのでしょうか。そもそも動悸とは何なのか、また症状として動悸が挙げられる病気は何があるのか、食後に起こる動悸の原因や対策などについて早速ご紹介します。

動悸とは

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心臓の拍動を感じる

動悸とは心臓の鼓動が早くなって、脈拍が上昇し、苦しいなどの不快感を伴う状態を指します。あなたは手首の裏側に手を当てて脈拍を測ったことはありますか?脈拍の正常値は1分間に約60~100と言われています。心臓は緊張したり、興奮したり、運動したりすると交感神経の働きによって脈拍が速くなることがありますが、安静にしている場合はこの正常値の範囲内に収まると言われています。

しかし、もし安静にしているにもかかわらず、1分間に約60~100に跳ね上がってしまったり、逆に少なすぎる…といったことが起こったら、それは不整脈かもしれません。何かしらの病気が発覚することもあるため、できるだけ早く病院に行って検査をすることをおすすめします。

動悸が起こる病気

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心臓疾患

一口に動悸で不整脈があるといっても、異常がない場合がほとんどです。不整脈は加齢によって起こりやすくなると言われていて、検診で不整脈と言われて後日精密検査をしても、特に異常はなかったというケースもよくあることです。

しかし、心臓の病気が潜んでいる可能性もあります。急にめまいがひどく急に意識がなくなる、といった症状が見られる場合は、心臓が止まっていたり、心室細動を起こして突然死へ繋がると言われている致死性不整脈の危険性があります。そのほかにも心筋梗塞、狭心症、心筋症など様々な心疾患の可能性を否定できません。動悸で不整脈になっている場合には、すぐに循環器系の医療機関に相談することをおすすめします。

貧血

貧血とは、血中にある細胞の一種である赤血球やその赤血球の中に存在するヘモグロビンが減少することによって血液中の酸素が不足する状態を指します。

酸素が不足すると心臓は酸素を増やすために心拍数を上げます。このため、動悸が起きたり、酸素不足からくるめまい、頭痛などの症状を引き起こします。

低血糖症

低血糖症は、糖尿病の治療やインスリン注射、空腹状態が続いた時に血糖値を下げる働きのあるインスリンが効きすぎて急激に血糖値が下がることで引き起こされます。体は、インスリンの働きが強くなると今度は血糖値を上げてバランスを取ろうとインスリン拮抗ホルモンと呼ばれるアドレナリンやグルカゴン、成長ホルモンなどのホルモンが多く分泌されます。

するとこのホルモンは自律神経に作用するため、動悸や発汗、震えなどの症状を引き起こします。そのまま放置すると昏睡を引き起こし、死に至るケースもあります。

更年期障害

女性が閉経すると、女性ホルモンであるエストロゲンの分泌量が減少してしまいます。するとエストロゲンの分泌量を調節している脳の視床下部は混乱してしまい、自律神経も混乱します。この自律神経には心臓の拍動をコントロールする働きがあるため、運動など動悸が起こる行為をしてない時でも動悸や息切れを起こすようになってしまいます。

パニック障害

動悸や息切れ、めまいを感じる代表的な精神疾患として、パニック障害があります。例えば電車やエレベーターに乗っているや人ごみに入る時に急に激しい動悸がして、息ができないように感じ、死んでしまうのではないかと思えるほどの発作が起きるとされています。他に異常がないのに何度も発作を繰り返すようなら、パニック障害の疑いがあります。

バセドウ病

バセドウ病は甲状腺ホルモンが何らかに原因で過剰に分泌され続ける病気です。この甲状腺ホルモンには心臓の拍動を強くしたり、体温を上げる、基礎代謝を上げるといった働きがあります。そのため、多く分泌されることで動悸や発汗、発熱、体重減少などの症状が見られます。

また、喉ぼとけの下あたりに存在する甲状腺が腫れてしまいます。若い女性に多い特徴があり、自己免疫の異常から引き起こされるのではないかと言われていますが詳しい原因はわかっていません。

動悸が起こる原因

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カフェインなどの大量摂取

カフェインやアルコール、ニコチンには血圧を上昇させる働きがあるため、過剰に摂取すると動悸や息切れを引き起こします。例えばカフェインの場合はコーヒー3杯以上は飲みすぎだと言われています。摂取量には十分注意しましょう。

ストレス

私たちが日々生活してく中で、ストレスを感じることは少なからずあります。ただ、そのストレスが過剰になると、心身に問題を生じさせることがあります。

主な症状の1つに動悸があります。これは、副腎皮質ホルモンや自律神経系の乱れによって引き起こされると言われています。ストレスと動悸との関係性がどのくらいかというのは正確に判断しづらいところがありますが、ストレスが原因であるとわかったのであれば、ストレスを軽減する方法を考える必要があります。

病気

動悸が起こる原因として、上でご紹介した病気である場合があります。もしも、思い当たる節がないのに不整脈があったり動悸がしたら、まずは内科や循環器内科、耳鼻科などの身体科を受診してみるのが良いかもしれません。

また、体ではなく心の病気から動悸やめまいを引き起こして入る可能性もあります。例えば、うつ病でも動悸を起こすケースは存在します。自分だけで判断せずに、医療機関に相談するのが一番早いと言えるでしょう。

女性ホルモンの分泌量の変化

女性の場合、女性ホルモンの混乱によって動悸が起こる可能性があります。例えば、女性ホルモンのエストロゲンは脳の視床下部によって調節されて入るため、これが混乱することで同じように視床下部に調節されて入る自律神経も混乱し、動悸が起こる可能性があります。

その他にも、妊娠や授乳中などはホルモンのバランスが崩れるために心臓の拍動を強くする働きのある甲状腺ホルモンにまで影響を与え、動悸が起こることがあります。

薬の副作用

糖尿病治療のためのインスリン注射以外にも、心臓の薬や呼吸器の薬、アレルギーの薬など、副作用で動悸を引き起こす薬が存在します。もしも服用中の薬があって、薬を飲んだ時に動悸が起こるようなら早めに医師に相談しましょう。

食後に動悸が起こる原因

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消化に伴うエネルギー消費

ヒトが食べ物を食べるとそれを消化する胃や腸などの消化器系を動かすために心臓は拍動を強めて消化器系へ流れる血液量を増やします。このままでは心臓の血液量が減り、血圧が低下し、脳へいく血液も減ってしまいます。これを防ぐために、通常は心臓が心拍数を増やしたり、血管を収縮させることで血圧を正常に保つようになっています。

食べ過ぎによる内臓圧迫

食後に不整脈が起こるもう1つの原因として内臓圧迫が考えられます。食べ過ぎによって、胃が膨張して周囲の内臓を圧迫してしまうというものです。内蔵が圧迫されることによって血流が悪くなって酸素が足りなくなり、酸素を取り入れるために心臓が頑張って働くことによって動悸がするということなんですね。

食後低血圧の可能性も!

食後にのみ低血圧が起きるのが食後低血圧です。高齢者に多いと言われていて、特に介護が必要な寝たきりの高齢者に多く見られます。

通常は食後に消化器へ血液が集まって血圧が低下しても、心臓の心拍数を増やしたり、血管の収縮によって血圧は保たれますが、これがうまくいかないことがあります。そうすると脳への血液が足りなくなるため、めまいやひどい場合は意識障害を引き起こすため、大変危険です。

妊娠中の食後の動悸

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妊婦貧血かも?

妊娠中はお母さんの体から胎児へ鉄分を供給するため、非常に貧血になりやすいと言われています。なんと、妊婦さんの25%は貧血の状態にあるという報告もあるんだとか。この貧血の傾向は妊娠週数が増えるに連れて増していきます。

鉄分が不足すると、血中の赤血球に含まれるヘモグロビンを作ることができなくなってしまいます。すると全身に十分な酸素が行き届かなくなります。こうなると、心臓はもっと酸素全身に行き届かせようと、心拍数が上がり、息切れや動悸が起こります。

さらに、こうした事態は胎児にも及びます。胎児はお母さんの血液から酸素をもらって入るので母体が酸欠になると当然、赤ちゃんも酸欠状態に陥ります。この妊娠貧血は自覚症状がない場合もあるため、妊娠中は特に日々の食事の中で、鉄分摂取に注意する必要があります。

鉄分はほうれん草やひじきのような野菜や海藻類にも含まれていますが、吸収率が良いヘム鉄を多く含むのはレバーや赤身肉のような肉類だと言われています。また、妊娠中や授乳中は鉄分の必要量が増えることから、なかなか食事だけでは鉄分の摂取が難しいため、近年では鉄分のサプリメントを上手に活用する方法も推奨されているようです。

動悸の対処方法

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食事量を減らし回数を増やす

食後低血圧の場合、一度に大量の食事をとるとそれだけ消化に時間がかかり、胃腸へ血液を多く供給しなくてはいけません。これは食後低血圧の方にはとてもリスクが高い行為です。食事は一度に少量で、さらに1日に3食ではなくもっと多い回数食事をこまめにとるようにしましょう。

ゆっくり食べること、食べ過ぎないこと

食事をとる際のスピードも重要になってきます。早食いはそれだけ胃に一度に入る食べ物の量が多くなってしまいます。すると、胃にはまた大量の血液が必要になってしまい、食後低血圧を引き起こす原因になります。

食事をする際はゆっくりと時間をかけてしましょう。また、食べ物をよく噛み砕いて細かくし、さらに唾液に含まれる消化酵素・アミラーゼと混ぜると、口腔内であらかじめ消化を進めることができるので、胃の負担を軽くすることができます。

食後にしっかり休息をとる

食後低血圧の傾向がある場合は、食後は胃腸に血液が集まり、脳へ十分な血液がいかず、めまいや立ちくらみを起こしやすい状態にあります。そのため、食後に動くのはリスクが高い行為と言えますので避けたほうがいいでしょう。

できれば食後は消化が治る1時間程度は安静にしましょう。しっかりと休んだにも関わらず、動悸がおさまらなかったり、めまいを伴う場合は、医療機関に相談することをおすすめします。

まとめ

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いかがでしょうか。食後に動悸を感じる場合は、単なる消化や食べ過ぎによるものであることもあれば、病気である可能性もあるということがわかりました。安静にしているのに動悸が生じる場合は、内分泌ホルモンや心臓に異常がある可能性があります。また、動悸以外にもめまいなどの症状を伴う場合は医療機関に相談した方がよさそうです。

発作が起こったときには、できる限り、脈拍数や脈の間隔、強さなどをチェックしておき、受診時に医師に伝えるようにすると、より正確な診断を受けられるかもしれませんね。