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声帯の炎症はどう治療する?慢性声帯炎にしないために気を付けたい5つの原因

喉や声に関するトラブルというのは意外と多くあります。声が出ないというのは日常生活に大きな支障をきたしますよね。声帯の炎症や病気はどのようなものがあるのか、原因や症状、そして治療法などについてご紹介していきます!



声帯の炎症が起きたら?

声帯とは、私たちが声を出すために必要な器官です。ここを傷めると、声が出なくなったりかすれたりといった症状が出てきます。喉の使い過ぎなどで声がガラガラになってしまった、という経験のある方も多いかと思います。

では、声帯が炎症してしまう場合にはどのようなことが考えられるでしょうか。治し方についてもまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。

声帯炎の原因とは?

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喫煙

声帯炎には急性と慢性がありますが、慢性声帯炎というのは、急性のものを放っておいた場合になる病気のことを言います。急性声帯炎は、喉を酷使したり風邪をひいた場合などに起こります。カラオケで歌いすぎる、お酒を飲みすぎる、喫煙などもその原因と成ります。

さまざまな声帯炎を引き起こす要因の中で特に注意が必要なのが喫煙です。喫煙は声帯炎が起こる部位である喉と気道に大きなダメージを与えることがわかっています。他にも体への様々な悪影響が指摘されているタバコ。ストレスやお酒の席で、吸う本数が増えたりしないように、日頃から注意するようにして、喉を守るようにしましょう。

声帯ポリープや結節

声帯ポリープや結節も喉の炎症を引き起こし、声を出すことに支障が出てしまいます。

ポリープと結節の違いは、ポリープは喉にできる血腫、結節は喉のに出来るマメやタコのようなものです。どちらも声を無理に出したり喉を酷使して喉が腫れる起こることから発症します。声がかすれてきたり、声が出しにくくなったらそれは、使いすぎのサイン!悪化する前に無理をしないで喉を休めるようにしてください。

また、喉が弱い人、腫れやすい人やストレスを抱えている人なども、無理に声を出したり酷使しないようにしましょう。

喉頭がん

喉頭は声門上、声門、声門下の3つの部分に分類されます。そして、これらの部位にできるがんを喉頭がんと呼び、3つの部位によってその特徴も異なります。

声門がんは、声門にできるがんです。喉頭がんの中でもっとも多く、嗄声(させい)と呼ばれる声の変化が特徴的です。声門に癌細胞が増殖し、その働きを妨げるため、風邪をひいたときのようなガラガラとしたかすれた声になります。そこからさらにがんが進行すると呼吸困難に陥ります。

声門上がんは声門の上の部分にある喉頭蓋(こうとうがい)にできるがんです。この喉頭蓋は食べ物を飲み込んだ際に、食べ物が気道へ入らないように蓋をして、食道へと落ちる手助けをしています。そのため、声門上がんでは食べ物を飲み込んだ際に違和感や痛みを感じる症状が出ます。

声門下がんは声門の下の部分にできます。喉頭がんの中では一番少ないがんです。喉の奥に位置するため、他の喉頭がんと違って自覚症状がなかなか現れません。がんの増殖により気道が狭くなって呼吸困難に陥ってから気づくということまあるようです。

感染症

感染症が喉の病気を引き起こす場合もあります。風邪や細菌感染などによって急性咽頭炎を起こすことがあります。

最初は風邪のウイルスに感染しただけでも、次第に細菌感染が生じ、声がかすれたり、声が出しずらくなったり、のどがヒリヒリしたり、違和感を感じたり、咳や痰が出るなどの急性咽頭炎の症状が出てきたりします。

感染症の場合はやはり予防が大切です。手洗い、うがいや室内の乾燥を防いだりといった予防策をしっかり取るようにしましょう。

飲酒

お酒の飲み過ぎも喉にとても大きな負担をかけます。飲み過ぎた次の日に声がかすれていた経験はありませんか?アルコールはは喉の粘膜に負担をかけます。そのため、大量の飲酒をすると声帯を傷つけてしまいます。

また、飲酒により体内の水分不足が起きると、乾燥を招くため脱水症状が起きやすくなります。血管内のアルコールが細胞から水分を奪うために声が出にくくなるのです。

急性声帯炎の症状

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喉の痛み

急性声帯炎の症状としてあげられるのが喉の痛みです。急性声帯炎は、お酒の席で喉をカラオケなどで使いすぎたことなどでも起きます。高音で歌をたくさん歌うなどはとても喉に負担がかかるので急性声帯炎になりやすくなります。

お酒とカラオケ、さらにタバコを吸う人ならタバコも声帯炎を引き起こす要因と考えられるので、飲み会などの時には注意が必要です。

急性声帯炎になっている期間はなるべく喉を休めるようにしましょう。また、喉を強くする、鍛えるにはハチミツなどを食べるのも効果的です。ハチミツは、殺菌力がとても強いので風邪や感染症による声帯炎を防ぐのにもとても効果的です。

自然に無理をせず休めば治りますが、無理をし続けると慢性の声帯炎になってしまうので気を付けましょう。

嚥下障害

急性声帯炎になると、喉に炎症が起こるので食事の時に食べ物を食べたり飲んだり、ものを飲み込む時に痛みを感じたりします。食事の時が辛くなることがあるのです。食事が取れないと体力も落ちて抵抗力も弱まって、炎症を抑えたりする力も弱くなり回復に時間がかかってしまうことがあります。

発声障害

急性声帯炎になると声が出ない、声がかすれる、裏声のような声になるなど声を出すことに支障が出てきます。もっとひどくなると声が出ないということにもなります。

声帯炎が治るまではなるべく弱っている喉を休めるようにして、喉の筋肉を使わないで済むように、話すことや歌うなどを控えるようにして休める必要があります。喉をよく使う必要のある仕事の人などは、仕事を休む方がいいでしょう。

ただ、急性声帯炎の場合は1週間ほどで回復することが多いようなので、特別な器具を装着したりする必要もなく、すぐにいつも通りの生活に戻れるようですよ。

発熱

声帯炎の症状では発熱もあります。風邪や細菌感染などによる場合は喉の痛みだけではなく、発熱などの症状が出る場合があります。

喉の風邪をひいたような咳や痰などと一緒に熱が出たりします。

声帯炎の治し方

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投薬治療

炎症を抑えるにはやはり薬が効果的です。抗生物質や内服ステロイドは声帯炎によく効きます。症状が辛い場合には病院でもこれらの薬を処方してもらえますし、市販薬でも解熱剤や痛みを抑える薬など手に入ります。

さらに声帯炎では漢方薬もよく処方されます。教師や保育士、アナウンサー、歌手など声を酷使する職業の方はなかなか喉を休めることは難しいもの。そこで普段から喉のケアのために漢方薬を飲んで喉のトラブルを防いでいる方もいるようです。喉のトラブルが多い方は、クリニックでお医者さんに相談して漢方薬を処方してもらうのもいいでしょう。

禁煙、禁酒指導

声帯炎を治すには禁煙、禁酒がとても大切です。喉に負担の大きいお酒とタバコは少なくとも炎症が収まるまでは控えましょう。飲酒や喫煙をやめないと治らないばかりではなく、慢性化してしまう恐れがあります。さらには、手術が必要なほど悪化する恐れがありますから、声帯炎の治療には禁酒、禁煙は欠かせません。

手術

声帯炎は、急性ならば自然治癒が可能ですし、症状がひどい、また辛い場合には薬物を用いて治療することもあります。しかし、ステロイドホルモンなどの薬物治療で完治しない時や、急性声帯炎が慢性化して慢性声帯炎になると声帯にポリープまたは声帯結節などが生じる場合があります。この結節を除去するには手術が必要になります。

結節やポリープの除去や早期の完治を望む場合には、切除のための手術をすることになります。手術は入院、全身麻酔が必要なものになります。

まとめ

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いかがでしたか?声帯の炎症というのは、誰もがなりうる病気です。仕事がら声を出さないといけない人やよく話す人、大きい声を出す必要がある人など、喉をよく使う人は日頃のケアがとても大切です。また、お酒やタバコ、カラオケなどで声帯を酷使したり、ストレスや風邪、ウイルスでも炎症を起こすことがあるとてもデリケートな部分です。

声がかすれたり枯れたりするのは、声帯が疲れているサイン。無理をすると急速な経過をたどり、気道閉塞から死にいたることも。重症でなければ、経過を見ながら自然に治るものですから、無理をしないで、喉の痛みや声のかすれを感じたらゆっくりと休んで早めに治すように心がけましょう。