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痛風の原因って食事やストレス?知っておきたい4つの対策

痛風の発作が起きた時。あまりの痛さと腫れ上がる関節に、うめき声をあげるしかないといいます。健康診断で「痛風の傾向がある」と診断された人は何に気をつけたらよいのでしょうか?ここでは痛風の原因や典型的な症状、すぐにでもできる対策について解説します。さらに予防法もお届けしますので、ぜひ参考にして、つらい痛風を発症しないようにしてください。



どうして痛風になるの?

痛風は原因物質「尿酸」が溜まることで引き起こされる

痛風とは「尿酸」という物質が血液の中で増えることが引き金となり発症する病気です。尿酸はヒトにとって老廃物の一種ですが、尿酸が体外にうまく排出されずに組織に溜まることで「痛風発作」といわれる激しい症状を引き起こします。

尿酸が増える理由として、カロリーの高い食事、食べ過ぎ、飲み過ぎなど、贅沢な食生活が原因として上がってくるため、痛風は「ぜいたく病」ともいわれました。また少し前までは、中年男性が多くかかる傾向にありました。しかし最近では若年であっても痛風を発症する人が増えていますし、飲酒の習慣がない人で痛風にかかる人も少なくなく、ぜいたくな食事や飲酒の習慣だけが痛風の原因ではないことがだんだんわかってきました。

痛風とは?

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関節が激しく痛む

痛風は発作を伴う病気です。ある日突然、足の親指の付け根や足首あたりに骨までズキズキと響くような痛みが走り、歩くことも困難になります。患部を自分で見てもわかるぐらい腫れるため「知らない間に足をひねったのか?」と捻挫を疑って整形外科に行く人も多いといいます。

転んで足を捻ったのでもなく、大きな外傷があって傷が化膿しているのでもないのに、急に激しく関節が痛む場合は痛風を疑ってみるべきでしょう。

高尿酸血症が進行した状態

健康診断で「尿酸値が高い」との診断を受けた人は要注意です。尿酸値が高い程度にもよりますが、健康診断等で血液中の尿酸値が高いと診断された状態は「高尿酸血症」と呼ばれるもので、いわば痛風の前哨戦です。

高尿酸血症が進行すると、血中の尿酸が液体ではいられなくなって徐々に結晶化していきます。血液の中でできた尿酸結晶は関節に溜まる傾向にあり、異物である尿酸結晶が原因で関節が炎症を引き起こした状態が痛風なのです。

風が吹いただけでも痛い発作が起きる

高尿酸血症が続き、体内の組織に尿酸の結晶が沈着すると、免疫細胞・白血球が反応して異物である尿酸結晶を排除しようとします。ヒトの体としては正常な免疫反応なのですが、この反応が痛風発作の正体です。

炎症を起こした患部は、結晶化して沈着した尿酸を白血球が食べようとして闘っている状態にあります。しかし残念ながら白血球は尿酸の結晶を破壊する酵素を持っていないため、免疫反応で尿酸結晶が分解されることはありません。むしろ患部で白血球と尿酸結晶の戦いが起こることによって「痛みの信号」が発せられるといい「風が吹いただけでも痛い」と例えられる激痛が起こるのです。

放置すると痛みが繰り返す

痛風発作はだいたいが1週間から10日ほどで自然に治まり、激しい痛みを起こす発作時からすると嘘のように全く痛くなくなるといいます。

しかし、痛みが治まったのをいいことに放置すると、ほとんどのケースで1年以内ぐらいの間に発作が再発し、また激痛に襲われます。痛風発作は治まったとしても病気が治癒したのではなく、単に激烈な症状が止まっただけと考えてください。

他の病気も併発しやすい

痛風発作が起こったり止んだりを数度繰り返すうちに、だんだん患部が広がっていきます。例えば、はじめは足の親指付け根が痛かったものが、足首や膝関節までも腫れるようになってしまいます。

たとえ発作が治まっても、病気が治癒したわけではありませんから、血液中の尿酸値は依然として高いままです。この状態が続くと、たとえ痛風発作が起きなくても腎障害を引き起こしたり、尿路結石ができたり、他の病気を併発する可能性が高いことも否めません。

発症しやすいのは20歳以降の男性

痛風にかかるのは男性が多いという統計結果が報告されています。痛風専門医による考察では、20代前半の学生時代には毎日のように運動をしていた人が、社会人となってスポーツをしなくなることが、最初の要因と考えられるのだそうです。と同時に、ほとんどの人が学生時代と比べて高カロリーの食事をする機会や酒席の機会が増えます。そうこうしている間に歳を取って基礎代謝が落ちてくるのにも関わらず、比例して摂取カロリーを落とす人はあまりいないため、多くの人が摂取と排出のバランスを崩してしまって高尿酸血症となるのだそうです。

また、女性の痛風患者数は、痛風患者数全体の5%以下です。もともと男性に比べて女性の尿酸正常値が低いことと、女性ホルモンが尿酸の排出を促すことが理由として考えられるようです。女性の場合、閉経して女性ホルモン量が低下すると痛風になりやすいことを、よく心にとめておきましょう。

5つの代表的な症状

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足の親指つけ根や足首の激痛

痛風には独特の症状があります。ここで解説する症状に思い当たる節がある人は痛風発作が起きていなくても、一度、専門医にかかって尿酸値を検査することをおすすめします。

痛風の一番わかりやすい症状は関節の痛みです。ケガをした覚えはないのに、足首や足の親指付け根が痛い。足の甲が痛くて夜中に目が覚めることがある。これは痛風の典型的な症状です。

痛みが出る部位は、ほかに、かかとやアキレス腱あたりに出ることもあります。また、まれにではありますが、手指の関節が痛くなることもあります。

発赤・発熱

ある日突然、自分で見てはっきりわかるほど、患部が赤くなって熱を持つ場合があります。特にケガをした覚えがないのに膝関節が火照っているときや、足首から先が真っ赤になってしまった時。これらも痛風によって関節が炎症を起こしているのかも知れません。

関節の腫れ・変形

痛風はときに二次性関節症を引き起こすことがあります。この場合の二次性関節症とは、痛風によって足の指や手の指の関節に炎症が起こり、関節に関節液が溜まって腫れたり関節を変形させたりする状態をいいます。

痛風結節の出現

たとえ痛風発作が起こらなくても、尿酸値が高い状態が長く続くと関節には尿酸の結晶が蓄積しています。蓄積した尿酸は関節の周りや皮下組織にも溜まり、皮膚がふくらんでこぶ状になることがあります。これを痛風結節といいます。恐ろしいのは、腎臓でも同様の蓄積は起こっているということです。溜まった尿酸の結晶は腎臓の機能を妨げ、別の病気を引き起こしてしまいます。

痛風腎はじめ合併症も!

尿酸の結晶が溜まりやすいのは関節だけではありません。常に血液を濾過し尿を生成している腎臓も尿酸結晶が沈着しやすい臓器であり、注意が必要です。痛風の人は、尿酸値が高い血液が常に腎臓を通過しているため、腎臓に尿酸の結晶が溜まってしまいます。このように腎機能が衰えた状態を「痛風腎」といいます。

「痛風腎」となって、腎臓の機能が低下すると、さらに尿酸が体外に排出されにくくなってしまい、尿酸値が上がるという悪循環を起こします。結果、腎不全を引き起こしたり、慢性の腎臓病となったり、尿路結石を起こすなど数々の合併症を引き起こします。

痛風の原因とは?

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肥満につながる食生活

尿酸値に大きく影響するのは食生活です。長期間、痛風患者さんを調査した結果、肉や海産物が多い食生活は痛風の原因となることがわかっています。逆に痛風を減らすのは、野菜や乳製品です。

ただし「肉を一切食べない」など極端な制限をするのは、他の病気につながる可能性があって良くありません。野菜が多い食事を心がける程度がおすすめです。

痛風の人にとって、気をつけなければならないのは肥満です。痛風の人の約6割は肥満であるといわれますが、肥満になると痛風の合併症を起こしやすくなります。肥満につながるような食生活は避け、適度な運動をし、標準体重を維持できるようにしましょう。

アルコール

アルコールを飲むと、誰でも体内の尿酸値が一時的に上がります。それはアルコールが分解されるときに尿酸が生成されるためですが、アルコールが痛風に良くない理由はもうひとつあります。それは分解時に尿酸とともに出る乳酸が、体内で尿酸を溜め込むことです。そのため、他の食品と比較して、さほどプリン体含有量が多くないのにも関わらずアルコールは痛風によくないといわれるのです。

ところで、アルコールの種類によってプリン体が含まれる量が違うことは、最近ではよく健康関連のテレビ番組や雑誌の特集などで取り上げられるため、ご存じかと思います。アルコールのうち、プリン体を多く含むのはビールで、ウイスキー・ブランデー・焼酎など蒸留酒は少ないとされています。

最近はプリン体の含有量を減らした「低プリンビール」もあって、テレビコマーシャルでも盛んにアピールされています。「低プリンビール」ならば痛風に影響がないかどうかについては、実は長期にわたる研究がされたわけではないので数値で明らかにはされていません。しかし、ビール好きな人が痛風のために泣く泣くビールをやめてストレスを感じるよりは、適度に「低プリンビール」を楽しむのを推奨する痛風専門医も多いものです。

ストレス

仕事が忙しい、会議が立て続けにある、出張中といったときに痛風発作を起こすケースが多いのは以前より知られていましたが、最近の研究によって、ストレスが尿酸値の上昇と関係が深いことがわかってきました。

ストレスというと、イヤなことが精神的な負担となった状態とのイメージがありますが、痛風に関していえば楽しいことに対して気分が高まった状態もストレスのひとつとされます。

それは例えば、ゴルフコンペや旅行の前日、結婚式など一大イベントの直前の状態です。このような場面で気持ちが高揚すると尿酸値が上がり、痛風発作を起こしてしまうことがあるのです。

不規則な生活習慣

生活のリズムが痛風の発症に少なからず影響を与えることも、最近の研究で徐々に明らかにされています。「日本には古くは痛風はなかった」といわれますが、明治以降、痛風を発症する人が増加する傾向が止まりません。

理由の第一は食生活が欧米化したこととされますが、痛風の原因は食べ物だけにあるのではなく、高血圧や糖尿病といった生活習慣病と原因を同じくすることがわかってきました。睡眠時間が極端に短かったり、決まった時間に食事を取れなかったりすると、いわゆるメタボリックシンドロームのリスクが高まるのと同様、痛風発症もこれらの不規則な生活によってリスクが高まるとされています。

激しい運動

健康のためスポーツに勤しむ人は多いことでしょうが、痛風の場合、激しすぎる運動は尿酸値を高めてしまい、よくありません。激しい運動で尿酸値が高くなる理由は、自分の体の中にある「アデノシン三リン酸」という物質の代謝にあります。

「アデノシン三リン酸」とは運動時のエネルギー源となる物質ですが、筋肉の新陳代謝が上がって「アデノシン三リン酸」が大量に消費されると、分解がもっと進んでプリン体となり、さらには尿酸となり、おのずと血液中の尿酸値が上がってしまいます。

ここで言う激しい運動とは、一例を挙げれば体を鍛えるための筋トレです。痛風の人は、運動が大好きであっても、残念ながら筋トレなどの激しい運動は避けた方がよいようです。

遺伝

痛風の原因として食生活をはじめとする環境原因を挙げましたが、その他、体質的な素因や遺伝子の異常など遺伝によるものも原因とされます。

尿酸値が高くなる高尿酸血症は以下の3型に分類され、タイプを決定づける要因が遺伝するといわれます。

1.尿酸産生過剰型(尿酸が過剰に作られる)

2.尿酸排泄低下型(尿酸の排泄がうまくできない)

3.混合型(尿酸産生過剰型+尿酸排泄低下型)

どのような対策・治療法があるの?

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痛風発作を起こしたときの応急処置

関節が腫れて激しく痛む痛風発作を起こしたとき。応急処置は患部を高い位置に保ちながら冷やしてください。例えば足首が痛いときは、足を机の上に上げるなど高い位置に保ちながら、冷やしたタオルなどを当てて、安静にすることです。そして、痛みがある部位を、決して揉んだりしてはいけません。

また、痛みのあまり鎮痛剤を飲みたくなるところですが、アスピリン系の鎮痛剤は発作をひどくする恐れがありますので飲まないほうがよいです。痛風発作を起こす恐れがある人は、できれば前もって医師に痛風発作用の薬を処方してもらいましょう。

痛風発作を抑える薬物療法

痛風発作が起こりそうなときや、ごく初期に医師が処方するのはコルヒチンです。しかしコルヒチンは多量に飲むと副作用の恐れがありますので発作がひどい時には飲まないように医師から指導されます。

発作がひどく起こってしまったとき。炎症を抑えるためには、ロキソプロフェン、ジクロフェナクナトリウム、ナプロキセン、プラノプロフェン、インドメタシンなどの非ステロイド系抗炎症薬が用いられます。注意しなくてはならないのは、腎臓機能が低下している人、胃潰瘍の人です。当然のことながら医師の注意をしっかりと守り、限度を超えて飲まないようにしましょう。

尿酸値を下げる薬物療法

尿酸値を下げる薬は、大きく分けて尿酸の産生を抑える「尿酸産生抑制薬」と、尿酸の排泄を促す「尿酸排泄促進薬」があります。尿酸産生抑制薬の代表的なものはアロプリノール、フェブキソスタットがあり、尿酸排泄促進薬の代表的なものはベンズブロマロン、プロベネシドがあります。

また、尿酸値を下げるのとは目的が違うものの、ウラリットという薬も同時に処方されることがあります。ウラリットは体内に溜まる尿酸を溶けやすくして尿路結石を予防する薬です。

ここでお伝えした薬はいずれも痛風発作の治療薬ではありませんので、痛み止め作用や腫れを抑える作用はありません。毎日根気よく飲み続けることで体内に溜まりがりな尿酸量を減らし、痛風発作が起こるのを防ぐとともに、腎臓などに悪影響を与えないようにする目的で処方されます。

尿酸値を下げる食事療法

尿が酸性になると尿酸が溶けにくくなり、関節や腎臓などへ沈着しやすくなってしまいます。

痛風の食事療法としては、食事で尿をアルカリ化するために野菜や海草を多く摂取することを推奨しています。目安としては野菜を1日350グラム以上食べるようにしましょう。摂取する量を特に気にしていただきたいのは脂肪と糖分です。脂肪は尿酸の排泄を低下させてしまいますし、糖分は尿酸の発生を促してしまうためです。脂肪分の多い肉や魚はできるだけ摂らないのが望ましいです。

それから見落としがちなのが果物に多く含まれる果糖です。果物は体にいいイメージがあって安心して多量に食べてしまうかもしれませんが、実は果糖が多く含まれますので食べ過ぎはカロリーオーバーや糖分の摂り過ぎにつながります。

ほか、痛風といえばプリン体の摂取が良くないことは、最近のテレビ番組や雑誌の特集で盛んに情報発信されているものです。しかし誤解されがちなのは「プリン体を摂ってはいけない」のではないことです。プリン体はどの食品にも多かれ少なかれ含まれるものですから、完全に排除するのは難しいものですし、過剰に摂取しないように気をつけるべき対象です。

食事療法によって尿酸値を下げるならば、まずはプリン体を「特に多く含む」とされる食品の摂取を最小限にするよう、心がけるぐらいがよいでしょう。

ただし、プリン体は加熱すると煮汁などに溶け出す性質があるということを忘れないでください。煮物の汁、肉や魚を具とした鍋物のスープ、麺類のスープなどにはプリン体がかなりの量溶け込んでいます。尿酸値を食事療法で落としたいと思うならば、ラーメンのスープは飲まずに残すのが賢明です。

痛風の時、食事はどうしたらいいの?

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1日の適正摂取エネルギーを守る

痛風と診断され、肥満傾向がある人は食べ過ぎに注意して標準体重になるよう減量しましょう。ただし急激な減量は痛風を悪化させる恐れがありますので、1ヶ月かけて1kg落とすぐらいの緩やかな減量をしてください。標準体重の計算方法は以下です。

標準体重(kg)= 身長(m)×身長(m)×22

例えば 身長170cmの方の標準体重は

1.7(m)×1.7(m)×22=63.58kgです。

そして1日の適正な摂取カロリーは農林水産省「食事バランスガイド早わかり」などにて調べられます。

農林水産省「食事バランスガイド早わかり」によると、何をどれだけ食べるのがよいかは、その人の性別・年齢・身体活動レベルに応じて変動します。身体活動レベルは「高い」「ふつう」「低い」の3段階に分かれ、通常はほとんどの人が「ふつう」か「低い」だそうです。活動量が少ない成人男性の適正な摂取カロリーは2200±200kcalが目安です。

栄養のバランスをとる

農林水産省「食事バランスガイド早わかり」で1日の適正な摂取カロリーがわかったら、主食、副菜、主菜、牛乳・乳製品、果物、5つの料理グループごとにどれだけ食べたらよいのかをチェックしましょう。

急激な減量はかえって尿酸値を高めてしまいます。あくまでも適正な摂取カロリーを守る生活を根気強く続けましょう。中には食べ物の好き嫌いがある人もいらっしゃるかもしれませんが、痛風という病気に対して、食事面で取り組んでいくのであれば、仮にきらいで食べられない品がいくつかあったとしても、同じグループ内の食品で補い、バランスを取るようにしましょう。

どれかひとつの料理グループばかり摂取するのは良くありません。各グループをまんべんなく摂取して、栄養のバランスが偏らない食生活を送りましょう。

1日3食、規則正しく食べる

毎日の食事は1日3食を規則正しく取りましょう。そして毎回の食事内容は「主食」としてごはん・パン・うどんやパスタなどの穀類を、「主菜」として肉・卵・豆腐などを、「副菜」として野菜類を、必ず食べるようにしましょう。

外食が多い人も、できるだけ食事の時間を規則正しくし、かつ「主食」「主菜」「副菜」を摂るようにしたいものです。外食の際に気をつけたいのは、どうしても脂質が多くエネルギーが過多になってしまう点です。できれば単品で好きなものばかりを注文するのではなく、栄養バランスが考えられた定食を選ぶ方が好ましいです。

飲み物を多く摂る

食事の時に、ごはんやおかずを食べると同時に水分をたっぷり摂るように心がけましょう。食事とともに水分をたくさん摂れば尿の量が増えますので、尿酸が自然に排泄されて尿酸値を下げる効果が期待されます。

食事の時、たっぷりと取りたい水分とは、普通の水かお茶です。いくら「水分」とはいえ、アルコールや清涼飲料水、炭酸飲料、缶コーヒーなどは、できるだけ避けましょう。

プリン体を多く含む食品を控える

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プリン体は肉や魚の内蔵に多く含まれる物質で、摂取すると体内で尿酸に代謝されてしまいます。尿酸値の高い痛風の人は、摂取を控えるようにしたいものです。しかし最近になって尿酸値を高くする原因となるプリン体は、自らの体内にもともとある細胞から生まれるプリン体であることもわかってきました。そのため痛風のときの食事も「プリン体を一切排除する」という厳しい制限をするのではなく、抑えめにするのが好ましいとの考えに変わってきているようです。

プリン体が多く含まれる食品は、鶏・豚・牛のレバー、魚の白子、海老やカツオ・イワシなどの魚、それから干ししいたけや魚の干物もプリン体が多い食品です。

総じて「おいしいものに多く含まれる」といわれるプリン体。でもプリン体が多い食べ物を一切排除しようと躍起になるのではなく、食事量を全体に減らしながら、一部においしいものを少しいただくという考え方にしたほうがストレスもなく、食事による痛風対策を長続きさせるコツといえるでしょう。

ビールなどのアルコールを控える

アルコール飲料に含まれるプリン体の量は前述の「プリン体が多い食べ物」と比較すると、あまり多くはありません。しかし、アルコールの働きによって尿酸値が上がると同時に乳酸も生成されるために尿酸の排出が妨げられてしまいます。そのため、飲酒の習慣がある人、特にビールを好む人は痛風になる危険度が高いとされています。

プリン体を話題にするとき、必ずといっていいほどビールが取りあげられるものですが、ビールに含まれるプリン体の量は実はさほど多くありません。しかし、ビールを1缶毎日飲む習慣がある人は、6年間で尿酸値が0.5~1.0mg/dL上昇したとの報告もあります。アルコール特有の習慣性が病気には良くないのかもしれません。痛風が気になる人はビールをはじめとするアルコール飲料は控えたほうがよいでしょう。

塩分を控える

痛風の人が高血圧となるケースは多く、高血圧は痛風の合併症とされています。高血圧が痛風と直接関係があるのか、間接的であるのかは、まだ研究が進められているところとのことですが、深刻な合併症を防ぐためにも、痛風の人は特に、食事の塩分を減らす心がけが必要です。

料理に使う塩を減らしてしまうと、食事が味気なくなり淋しい限りですが、工夫されたレシピがインターネットで検索するといろいろ見つかると思います。たとえば、煮物・汁物には天然のだしを効かせて塩を減らしたり、焼き物にはレモンや酢の酸味、海苔の風味などで味付けを工夫する等で、毎日の食事を味わいながらも食塩の摂り過ぎを防ぐことができます。ぜひこのような工夫で減塩に取り組んでください。

痛風にならないために!4つの予防法

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肥満解消

肥満である人は、まずは肥満を解消することです。毎日の総摂取カロリーを意識して、食べ過ぎないようにしましょう。

肥満になってしまった人は、おそらくこれまでの食事から全体に量を減らす必要があると思われます。しかし、量を減らしても食べ物の品目数はできるだけ多くしてください。食べる量を減らすと、はじめは食事が物足りなく感じるかもしれません。そんなときは、ゆっくりと噛んで食べることです。過去は早食いであった人も、しっかりと食べ物を噛むことで満腹感が得られることをぜひ、体得してください。

ジョギングなど軽い有酸素運動

激しい運動は尿酸値を高めてしまうので行ってはなりませんが、軽い運動は推奨されています。朝の散歩やジョギング、サイクリングなどの有酸素運動を生活に取り入れましょう。運動の前と後、それから運動中にもしっかりと水分補給するのを忘れないようにしてください。

水分を多く摂る

ご自分が毎日どのぐらいの水を摂取しているか、ご存じでしょうか。痛風の方は、もしかしたら水分が足りていないかもしれません。1日の尿の量は2リットル以上が理想といわれます。そうなるためには、食事時はもちろん、仕事の合間にも適宜、水を飲むように心がけ、しっかりと尿を出せるようにしたいものです。

夏場は汗をかきますので水分補給が重要であることは明らかですが、痛風の人は冬も欠かさず水分補給をするように心がけましょう。季節を問わず、水またはお茶を毎日2リットルを目安に飲んでください。

ストレスを溜め込まない

統計的に見て、痛風になる人の傾向は、仕事に対して積極的な人や、自発的で努力を惜しまないタイプが多いそうです。本来の性格はこのように真面目でどんどん前に進むタイプである人も、痛風という病気を克服するためには、できる限りのんびり、ゆったりと生活して、ストレスをためないようにしたいものです。

まとめ

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予防法から正しい知識を身につけて

いかがでしたか。痛風の原因を紹介しました。痛風は健康診断の数値でわかりやすい上、早くから自覚症状も出やすいことから比較的簡単に見つけられます。しかし痛風は、なってしまったらとてもつらい病気です。できれば予防法から、正しい知識をもっておいてください。