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【親知らずの超危険なドライソケット】|抜糸までの過ごし方!痛みの期間は?

ドライソケットってご存知ですか?親知らずを抜いた後うまく傷口がふさがらず、再手術が必要になったり、最悪の場合骨が細菌感染を起こして壊死してしまう恐ろしい病気です。実は親知らず抜歯後、抜糸するまでの1週間前後の過ごし方がドライソケットにならないための要なんです。抜歯後の薬、食事、痛み、腫れの対応からよかれと思ってやったのに実はNGという口内ケアも説明します。是非参考にしてみてください。



親知らず抜歯の抜糸後の生活

親知らずの抜歯後は痛み、腫れ、傷口の炎症など、辛い症状がしばらく続きます。そこで誰でも気になるのが、症状がいつまで続くのか、痛みの緩和法、歯磨きの仕方、傷口にも安心な食事のメニューだと思います。

誰でもできる痛み対策、歯磨きの際気をつけるポイント、食事のタブー、さらによく知られていないけど実は怖い、親知らず抜歯後になりやすい「ドライソケット」の症状、予防などを細かく解説していきますので、親知らず抜歯を控えた方は是非参考にしていただけたら幸いです。

親知らず抜歯後とは?

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抜糸までの期間

親知らずを抜歯した後、抜歯までの期間は1週間から10日ほどが目安です。その間に消毒で通院を何回かするかと思いますが、毎日の食事、歯磨きははっきりいって大変です。

傷口の周りに付着した食べ物、炎症した箇所から出る膿、糸に付着した食べカスが細菌の感染源となることもあるので、食べた後や口の中の匂いが気になる時、出血がある時は適宜清潔に保つことが必要となってきます。

といってもしばらくは隅々までの歯磨きや強いうがいはできませんし、うがいのしすぎは後に述べるドライソケット予防の観点から絶対タブーとされています。歯ブラシで患部をゴシゴシこすったりはできませんし、難しいところです。実際のところ多くの方が口臭を経験されます。

それでは、抜歯後の過ごし方で具体的にどんなことに注意すべきか見ていきましょう。

痛みのピーク

親知らず抜歯後の痛みのピークは抜歯後2~3日後と言われています。初日は麻酔が切れる前に痛み止めを飲み、夜は腫れと痛みが増しますが、それでも2~3日後を山に、一週間は薬があってもかなり辛いと言われる方が多い様子です。

処方された薬を飲んでいるのに激痛で眠れない、炎症がひどい、発熱がある、出血が治らない、腫れが増してきた、それらのせいで生活に支障が出るほどといった場合は必ず歯科医に相談してくださいね。

痛む期間

抜歯後痛む期間は抜歯、手術の規模によって個人差がありますが、だいたい抜歯後1~3週間と言われています。3週間はかなり長いですが、日に日に痛みが少なくなっていれば少し安心できますね。もし痛みが悪化しているようであれば、通院の日でなくても歯科医に相談しましょう。

痛みを緩和するには?

抜歯当日からなるべく冷やしましょう。タオルに包んだ氷枕や保冷剤で一回5分を目安に冷やすと良いようです。ずっと冷やし続けると血行が滞り、傷口を治すための栄養がいかなくなるので、合間を開けることが大事です。

親知らずを抜いて病院から帰って来る際は最低でも30分ガーゼを噛むよう指示があるかと思います。硬く噛むことによって物理的に止血ができ、予後が良いと言われています。30分たっても出血がある場合はガーゼを交換して噛んでください。

寝るときはなるべく枕やクッションで頭を高くしましょう。体は横になっていても頭が心臓よりも高い位置だと血が下に流れやすいので、腫れ、炎症が抑えられると言われています。

痛み止め

親知らず抜歯は軽く済む方もいますが、顎の骨を切開したり、出血が多かったりと人それぞれです。抜歯を担当されたお医者さんの判断により、痛み止め、抗生物質、熱冷ましなどが帰りに処方されると思いますので、必ず薬局で受け取ってから帰りましょう。

最初の痛み止めを飲む時間は、抜歯後2時間以内とされています。痛み止めはかなり強い薬で胃壁を荒らすと言われているので、空腹では飲まないようにし、必ず何か食べてから飲みましょう。痛み止めはなるべく飲みたくはないですが、この時ばかりは是非利用して乗り切りましょう。

痛み止めのロキソニンはお医者さんから処方されるお薬で、ロキソニンSは薬剤師がいる薬局で購入できます。お医者さんから処方されたものが無くなってしまった場合はロキソニンSを購入して代用可能です。飲んでから効き始めるのに1時間前後かかると言われているので、痛みが増してくる前に使うのが良いようです。

親知らず抜歯後の食事は?

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食事可能な時間

親知らず抜歯後、約30分程は止血のためにガーゼを硬く噛むと思います。その後まだ出血があれば、ガーゼを交換し、もうしばらく噛んでいるように医師から指示があるかもしれません。抜歯後初めての食事は抜歯後二時間後になるでしょう。麻酔が取れてくるのはだいたい約2時間後とされていますので、出血なしであれば薬を飲むために何か食べなければいけません。

もし薬を飲む時間になっても出血がまだかなりひどい場合は医師に相談しましょう。夜間の場合は救急センターに電話をし、指示を仰いでください。

刺激物は避ける

抜歯当日はもちろん、アルコールは控えましょう。アルコールは血行をよくしますので、まだ塞がっていない傷口から再度出血してしまうことがあります。

また、親知らず抜歯後は数時間はまだうっすらと麻酔は効いているので、熱に対しても感覚が鈍っています。火傷防止のため熱いもの、冷たいものは避けましょう。

七味、からし、わさび、粗挽きコショウなどのスパイス、薬味は考えただけでもゾッとしますね!傷口にしみますし、荒い粒子が患部を傷つけたり、傷の中に入ってしまうことがありますので使用は避けましょう。

カツやおせんべいなどの硬いものも傷が治るまではやめておきましょう。

抜歯後のおすすめメニュー

抜糸後は出血、傷の腫れ、痛みで通常の食事をすることができません。しかし回復、免疫力をキープするためにも食べないわけにはいきませんので、工夫して栄養をとりたいものです。

抜歯当日はとにかく食べることは辛いと思いますので、噛まなくても飲み込めるものがいいでしょう。香辛料や刺激物は抜いて、おかゆ、おじや、雑炊はお汁を多めにすればさらさらと食べられます。はんぺん、豆腐、茶碗蒸し、胡麻豆腐を細かく崩して食べるのもオススメです。後で述べる「ドライソケット」の対策として、抜歯後傷口がしっかりかさぶたで固まるまで「吸わないこと」を心がけてくださいね。

ウィダーインゼリーなどの高カロリーゼリーやパウチ入り食品、飲むヨーグルト、シェイク、スムージーは手軽に栄養が摂れ、冷たくのどごしもよさそうですが、吸ってしまうと口の中の圧力の変化でかさぶたが剥がれてしまう場合があるので、 スプーンで食べましょう。

ゼリー、プリン、杏仁豆腐、ヨーグルト、茶碗蒸し、ムース、スムージーはスプーンで口に運べ、抜歯の反対側で食べやすいので前もってストックを買っておくといいですね。なんだか甘いものばかり羅列になってしまいましたが、栄養バランスを考えてちゃんと野菜、タンパク質もとれるよう工夫しましょう。

2、3日後あたりから麺類も食べられると思いますが、再度気をつけたいのは吸わないことです。うどん、柔らかい麺類は細かく切って、吸わずにレンゲなどですくって食べましょう。

そのほか柔らかいものとしてはジャガイモや人参の野菜の煮物、細かく切ったシチュー、かきたま汁、細かい具の野菜スープ、温泉卵などがオススメです。火傷防止のため、くれぐれも充分冷ましてから食べてくださいね。

ドライソケットとは?

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ドライソケットの症状

多くの方はドライソケットという症状は聞きなれないと思います。親不知抜糸後は特に気をつけたい怖い病気です。特に下顎の親不知抜歯後に患う方が5%未満ということで、あながち無視はできない症状です。細かく見ていきましょう。

ドライソケットは歯肉が骨に被さらず、骨がむき出しになっている状態のことを言います。親不知の抜歯自体は人によって軽く済む方も大変な手術だった方もあり、いつが痛みが取れる目安なのかは一概に言えませんが、以下の症状がある場合は要注意だと言われています。

・痛みのピークとされる2、3日を過ぎてからさらに痛みがひどい

・ズキズキと激しく痛む

・2週間以上痛みが続く、よくならない

このような症状がある方は早めに医師に相談してくださいね。

ドライソケットの原因

先にも述べましたが、ドライソケットを防ぐには出血した血が抜歯後の傷でちゃんとかさぶたになってくれることが重要です。かさぶたが取れてしまうことで傷口が綺麗にふさがらず、骨が歯肉の間から出てしまうといつまでも痛みの原因となり、今度は新たにドライソケットのための治療が必要になって、親知らずどころではなくなってきます。ドライソケットになってしまう原因は主にこんなことです。

・抜歯後のうがいのしすぎ

・舌で傷口を触る

・食いしばったり、歯に負担がかかる激しい運動

抜歯をした日は口にじわじわ血が溜まるせいで、うがいを頻繁にしたくなりますが、強いブクブクうがいはかさぶたをはがすため厳禁です。水を含んで首を横にまた向けるなど工夫して、水を口の中に行き渡らせてうがいしてみましょう。

縫い目が気になって舌で触ってしまうのも気をつけたいですね。万が一食べ物が挟まってしまっても、通院の際に取ってもらえるので自分で触らないようにしましょう。

抜歯当日はもちろん、しばらくは走ったり筋トレなど負荷がかかる運動は避けましょう.食いしばることで糸が切れてしまったり、傷口が開いたりしてしまうかもしれません。

痛みを取る方法

ドライソケットの痛みは相当だと言われます。仕事や勉強をしながら耐えるのはとても辛いものがありますよね。痛み止めの薬として病院から処方されるロキソニン、市販で買えるロキソニンSは、特に痛みがひどい時は4時間おきに飲むことができます。

ドライソケットになってしまった場合の処置は他に、食塩水でうがいをし、親知らずを抜いた穴に抗生物質軟膏を詰めておくと楽になるようです。しかし、これは歯科医での処置でのみの方法です。

ドライソケットと医師に診断された場合、さらに通院があると思いますので、その際に改めて家庭での処置の方法の指導があるかと思います。

ドライソケット部に再度かさぶたを作るために、一回傷口をリセットする処置をする場合もあります。歯科医にてもう一度麻酔をかけ、同じところを切開し、再度出血をさせてかさぶたの作り直しを図る方法です。炎症がひどいと麻酔の効きは薄くなるので痛い場合があるようです。痛い時は手術中医師に伝えましょう。

ドライソケットの予防

せっかく痛い思いをし、親知らずを取り除いてもドライソケットでさらなる辛い治療をする羽目になってはたまりませんよね。なので、なんとしてもドライソケットにならないように気をつけたいところです。

一番大事なのが、抜歯直後の圧迫止血です。抜歯をしてから30分は最低ガーゼを硬く噛んでいにも電話に出たり人と話さなくてはならなかったりするかもしれません。

しかし、是非ここでリスクを減らしておくためにも、おしゃべりも電話も完全にシャットアウトするよう頑張ってみてはどうでしょうか。

またドライソケットは細菌感染がひどい場合も起こります。日々のお口の洗浄は大事ですが、特に抜歯直前には歯磨き、うがいもしっかり清潔にしておくのが良いですね。

抜いた後はしばらく念入りにはできなくなります。また、歯医者さんに行く前に飲食、ガムやキャンディ、タバコも避けましょう。

ドライソケットの心配が強い方はオプションでドライソケット対策をしてもらえる場合もあるようです。「コラプラグ」というコラーゲンベースのもので、抜歯後の穴に詰めて治りを早め、ドライソケットを防ぐという処置がありますので、医師に相談してみるのもいいでしょう。

ただし、まだ一般的ではなく、保険もきかないので実費で5000円以上10000円以内の予算となりそうです。

悪化すると危険

ドライソケットなんて有名じゃないし、周りの人でもそんなのになっている人がいないから自分も大丈夫…と過信はしない方が賢明です。ドライソケットで何より怖く、処置も大変なものになるのは、むき出しになった骨が細菌感染を起こしてしまう「骨炎」と、骨の細胞が腐って死んでしまう「骨壊死」です。

骨炎は長い間の抗生物質でないと治療できず、体にも負担になります。骨壊死は大学病院や口腔外科でないと治療が難しく、長期になりますので、とてもやっかいなのです。

親知らず抜歯後の歯みがきは?

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いつから歯磨きしていいの?

抜糸後は口内を清潔にするために歯磨きを始めお口のケアは欠かせないのですが、なんせ傷口がデリケートになっている上、腫れもあるのでなかなかうまくいきません。しかし、抜糸した当日から必ず歯磨きはしましょう。

歯磨きの仕方

抜糸後の歯磨きのコツはいくつかあります。抜歯した側は腫れのせいで歯ブラシが触りやすくなっていますので、極力触れないようにしましょう。抜歯した場所に近い奥歯は柔らかい歯ブラシを使い、傷口に触れないよう、大まかでいいので汚れを取り除きましょう。この時ばかりは抜歯した近辺はざっくり歯磨きする感じで大丈夫です。

前歯や反対側の歯は通常通りに綺麗にすることができると思いますので、大丈夫な部分は普段通りに歯磨きをし、細菌を増やさないようにしましょう。

また、抜歯後2、3日はぶよぶよした血の塊が傷口についていることがありますが、これは後で大事なかさぶたになりますので、そのままにしておきましょう。後に血の塊がもっと硬くなってきたら、骨と傷口の蓋になるかさぶたになります。先に述べたドライソケットは是非防ぎたい症状ですので、かさぶたを取らないでくださいね。

おすすめの歯磨き粉

抜歯後は歯磨き粉は使っていいのかも気になるところです。歯磨き粉は使ってもいいとされていますが、殺菌効果が高いものや発泡剤が入っていないもの、ジェルタイプのものがなお良いと言われているようです。

まとめ

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ドライソケットってあまり聞いたことがないのに、実は怖いんですね。骨に達する再手術なんて、何のために親知らずを抜いたのかと思ってしまい、とても辛いと思います。

抜歯後は口内ケアがうまくできず不安になりますが、まず止血をしっかり30分以上ガーゼを噛む、歯磨きの時にかさぶたを取らない、食べる時吸わないなど是非守って、ドライソケットを回避しましょう。

一人でも多くの方が親知らず抜歯後を問題なく過ごせますように!