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親知らずの抜歯の費用はいくら?4本同時!?気になる手術の相場まとめ

親知らずが痛い!抜きたい!でも費用はどのくらいかかるの?という方にオススメの記事です。親知らずの症状はどの程度が抜歯の目安か?生え方別費用、そもそも痛い思いをしてまで抜歯ってメリットがあるの?入院して4本同時に抜く場合もあるの?といった疑問をお持ちの方は、詳しくまとめてありますので是非参考にしてみてください!



親知らずの抜歯費用について

親知らずは日本人の3割以上の方が4本全て生えてくると言われています。しかしながら現代人の狭く細くなった顎の骨格のおかげで(?)4本がきちんと上を向いて出てきてくれるケースは少なく、多くの方が痛み、虫歯、抜歯などの経験をされています。

親知らずは多くの人が持っているトラブルですが、抜歯自体は人生の中で数回あるかないかで、出血や痛み、予後のことも心配になりますよね。また、手術の方法も生え方によって、人によって様々なので費用や入院のことなどもまず先に気になるところです。

生え方別の抜歯費用、抜歯のメリット、抜歯の手順はどうなっているのかなど、詳しくたっぷりお伝えしますので、これから親知らずの抜歯を検討されている方は是非参考にしていただけたら幸いです。

親知らずの症状

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痛み

親知らずが顎の骨の中でじわじわと成長し、他の歯の根元などを圧迫し始めると、痛みが出る場合があります。頭痛、肩こりにも発展する場合があります。

筆者も親知らずには本当に長い間泣かされた一人なので、現在苦労されている方の痛みはよくわかります!私の場合は高校生頃から大学受験まで、生理周期とともに決まって痛くなり、その度に被せ物の中でひどくなった虫歯なのか、親知らずなのかハラハラさせられ、さらに痛みで勉強に集中できないというパターンが頻繁に起き、学校の試験や受験の際は心身ともにヨレヨレでした。

親知らずの痛みは1日の中でも波があります。女性の場合生理周期と重なって毎月痛みが出る期間があることもあります。また、親知らずが成長している時だけ他の歯の神経を刺激して何日も痛むこともあります。

痛み止めが効かないほどの痛みがいつまでも続く場合は早めに歯科医に行きましょう。レントゲンを撮ってもらうと、親知らずが原因なのか、虫歯や他の病気なのかがわかります。

腫れ、出血

親知らずの生え方はいろいろありますが、骨の中から歯茎を破って出てくる際に、腫れや出血が起きる場合もあります。他の歯に迷惑をかけずにまっすぐ出てきてくれる場合はいいのですが、問題は横向きや埋没型での腫れ、出血、炎症です。親知らずの周りの炎症のことを智歯周囲炎と言います。智歯(ちし)とは親知らずの別名です。

炎症がひどくなり、健康な歯の神経や根元を痛めてしまってはもったいないですので、早めの対処が必要です。親知らず自体が外に顔を出さず、中でどうなっているのかわからない場合は必ず歯科医にかかるようにしましょう。

親知らずの生え方別抜歯費用

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まっすぐな親知らずの場合

まっすぐ生えている親知らずの抜歯は一本2000円程度が相場のようです。病院によって料金設定が違いますので、細かく知りたい方は病院に問い合わせてみてください。

親知らずの抜歯は多種多様でリスクも多い為、個人の歯医者さんでは対応していないこともあります。普段のかかりつけの個人の歯科医にて親知らず抜歯の紹介状を書いてもらい、大きな病院の口腔外科を受診すると良いでしょう。紹介状なしで直接大学病院、総合病院にかかる場合は保険なしとなり、全額実費になるので、紹介状をもらってから行くのがベストです。

横向きな親知らずの場合

横向きに生えている親知らずの抜歯は一本3000円程度のようです。横向きで中に入っている場合は、歯茎を切開後、親知らずを上下に割り、上の部分を取り出して内部にスライドさせられるスペースを作ってから、根の部分を横に引っ張って抜くようです。歯自体は小さなものですが、狭い場所でこれだけの作業をされる歯医者さんの技術はすごいですね。

埋まっている親知らずの場合

歯茎や骨の中に生えている親知らずの抜歯は一本4000円程度が相場のようです。歯茎、骨の除去、歯の粉砕など親知らずの抜歯の中では最も難易度が高いです。親知らずの抜歯前には一般的にレントゲン検査、必要であればCT検査などもされる場合があります。

親知らずを抜歯する効果

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虫歯予防

親知らずはまっすぐに出てきてくれたとしても歯ブラシが届きにくく、最も虫歯になりやすい歯と言われています。4本ともまっすぐ綺麗に親知らずが顔を出してくれることは少ないそうですが、綺麗に生えた場合でも、腫れや炎症、虫歯のリスクを考えて抜歯をすることがあります。

歯周病予防

親知らずのせいでいつも炎症がある状態だと、細菌感染や膿のせいで歯周病にかかりやすくなります。また、親知らずの生え方次第では歯周ポケットが大きく、開いた状態にもなる場合があります。

歯周病は日本人の成人80パーセント以上の方がかかると言われていますが、多くの場合はお口のケアで防げます。しかし、親知らずのせいで炎症がある場合はケアだけでは不十分な為、原因を取り除く為に抜歯を勧められることがあります。

歯並びをきれいに保つ

整った歯並びは見た目も美しいだけではなく、良い噛み合わせ、歯の寿命も長く保て、全身の健康に有益です。しかしながら歯の全体の数、大きさからして顎の骨が狭い場合、さらに親知らずが成長してくると健康な歯が圧迫され、長年の間に歯列が将棋倒しのように変化してしまう恐れがあります。20歳以降は顎の骨も成長が終わり、硬くなってきますので、綺麗な歯並びを保つ為に、早めに抜歯を勧められる場合もあります。親知らず自体は病気ではないので、なんだかもったいないですが、害が出てしまう場合はしょうがないですね。

口臭の予防

親知らずはケアしづらい上、炎症を起こすと膿が口臭の原因となります。炎症、虫歯、食べカス、歯周病は口臭の原因になります。歯ブラシや歯間ブラシが隅々まで届かない親知らずはこういったトラブルが頻繁に起きてしまいますので、歯肉炎や歯周病、虫歯が発生する前に抜歯を勧められるケースが多いです。

小顔効果

上の画像の方のように左右の顎に出っ張りがなく、女性らしい美しい卵型のラインは憧れますよね。親知らずを美容目的で抜く人もいます。親知らずの抜歯で小顔になった人の特徴は、顎の骨が張っている、エラが張っている、顎の周りに筋肉が多く付いているタイプの方だそうです。

親知らずの周りには多くの骨がついており、抜歯によって歯がなくなると,それまで歯を支えていた骨の必要性が薄れ、骨の量が減り、その結果顎の骨周りが小さくなるのだそうです。顎の骨は20代を超えると次第に硬くなり、形も出来上がった状態になるので、20歳前後の期間で抜くのが効果的なようです。

親知らずの抜歯手順(日帰りの場合)

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レントゲンを撮る

親知らずが痛い、抜歯を検討している際に歯医者さんに行くとまずレントゲンを撮って内部がどういう状態になっているのかを診察されます。比較的簡単に抜けそうな場合は、個人の歯医者さんでも対応してくれるかもしれませんが、大掛かりなものになりそうな場合、または基礎疾患などをお持ちの患者さんには、総合病院や大学病院の口腔外科宛の紹介状を書いてもらう場合があります。

紹介状がなく大病院に直接行くと、保険がきかずに実費になります。ですので、初診はご近所や職場の近くの歯科医で行い、具体的にどうするのがいいのか医師に相談をしてから、紹介状をもらって口腔外科へ行くコースが良いかもしれません。

麻酔をする

抜歯の際は麻酔をします。最近の麻酔は注射で打つ際に痛くない工夫が色々されており、患者さんのストレスが減るように努力されています。表面麻酔で歯茎の感覚を無くしてから局部麻酔の注射をさすようにしたり、電動の注射器で麻酔をゆっくり入れる方法もあります。

抜歯

麻酔が十分にきいてきたらいよいよ抜歯です。抜歯の方法は先に述べた通り、親知らずの生え方によって変わってきますが、切開をして歯を専用の器具で挟み、てこの原理を使って抜いたり、歯を砕いてから抜いたり摘出したりします。

途中で少し痛みを感じるようであれば手を挙げて知らせましょう。お医者さんが、「痛いですか?」と声をかけてくれる事もあるので手や目で合図をしましょう。ちなみに、親知らず抜歯後の痛みのピークは3~4日後だそうです。痛みや腫れがいつまでもあり、一週間以上も寝れないほどの激痛が続く場合は医師に連絡しましょう。

傷口を縫う

歯を抜いたら次は切開した歯肉を縫合します。また医師から痛いかどうか、麻酔がちゃんと効いているかの確認があります。縫い目の数は親知らずの生え方パターンや状態で変わってきます。

止血

抜歯後は30分から1時間ほどガーゼを噛み、止血します。早く止血できればそれだけ出血、炎症が抑えられます。かさぶたが早くできるように心がけ、帰宅後はブクブクうがいは控え、軽くゆすぐ程度にします。

また、傷口から出血が続く原因になりますので、飲酒、激しい運動、長時間の熱い入浴など血行が良くなる事は避けましょう。 また、麺類やゼリーやジュースをストローで吸うのも口内の圧力が変わるのでよくありません。

かさぶたがうまくできないとドライソケットという厄介な症状になってしまい、抜歯箇所の骨がむき出しになってしまいます。糸には触らないようにし、できたかさぶたは剥がさないようにしてください。

消毒

抜歯後、次の日は経過診察と消毒のためにまた通院すると思います。痛み、腫れ、出血、発熱、その他気になる事はなんでも聞いておきましょう。

抜歯で入院するケース

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水平埋伏智歯

歯茎や骨の中に完全に埋没、あるいは半分埋没した「水平埋伏智歯」は親知らずの中でも大変多く、また難易度が高いとされています。親知らずが歯茎の下に潜っているので歯科医では対応が難しく、大きな病院で行われます。筆者もこのケースで入院して抜歯しました。入院と聞くと焦ってしまいますが、術後も病院にいることでむしろ安心できるので怖がる事はありません。

抜歯手順

通常、全身麻酔か静脈内鎮静法で麻酔をかけ、さらに局所麻酔で親知らずの周りの感覚を麻痺させます。メスで骨膜まで切開し、歯の周りの骨を一部分だけ取り除きます。そして、やっと親知らずが部分的に出てきたら、幾つかに分断し、器具を使って除去、抜歯をします。その後は傷口や親知らずが入っていた内部をきれいに洗浄、消毒し、切開箇所を縫い合わせます。

手術費用

さて気になる手術費用は、先に述べた埋まっている親知らずの抜歯一本あたり約4000円(健康保険を使った場合です。)なのですが、入院しての手術となると、さらに「入院費」、「麻酔費」、「処置費」、「検査費」がかかります。抜歯の費用の相場はどこも似ているかもしれませんが、特に入院費は病院で大きく違うので、事前に詳しく金額のシミュレーションを相談してみましょう。

入院費は一泊あたり10000円から20000円前後が相場のようですが、入院の際は大部屋を利用すれば安くすみます。大部屋を希望していても当日の空きがなければ、個室などランクが高い部屋を使用する可能性もありますので、あらかじめ確認しておきましょう。

麻酔の料金は全身麻酔で大体30000円前後とされています。また、静脈内鎮静法の麻酔は3000円から4000円のようです。検査費はレントゲン、CT等のことで、入院時には発生しないかもしれませんが、手術後の経過を見るために利用される場合もあります。

以上の料金は全て国民健康保険で実費分が3割程度の場合です。無保険の方は全額負担になるので注意が必要です。なるべくお安く済ませたいと考えている方が多いと思うので、他の情報も記載しておきます。

生命保険などの給付金は?

生命保険、県民共済などに加入されている方は手術や入院の給付金が出る場合があります。生命保険でいう手術、入院給付金は通常歯科での処置は含まれないようなのですが、親知らずの手術の内容次第では出る場合もわずかにありそうです。

詳しくは手術を受ける前に、加入されている保険会社に電話で問い合わせてはっきりさせておきましょう。どんな処置の場合給付金が降りるのか、どんな書類が必要なのかは是非知っておきたいところです。また、歯に関する特約が盛り込まれている場合も内容を詳しく確認しておくといいですね。

親知らずの手術のメインの理由が、「顎の骨の問題の場合」や、歯を取り除く際にやむなく「顎の骨を大きく削るなどの手順があった」、あるいは「顎の骨を修復するための整形外科的処置があったか」が問われるようです。こればかりは手術後にならないとお医者さんでもわかりません。

しかし、術後お医者さんにどんな手術だったかよく聞き、顎の骨に関する重大な処置が含まれていれば、その点を診断書に書いて出してもらい、保険会社に必要書類と提出すれば給付金が降りる場合もあります。しかし、診断書も5000円から10000円前後とお値段もするので、もし出したのにも関わらず保険が降りないんじゃ損してしまいます。

ご加入の保険会社やプラン、特約で大きく異なってくるので、事前に聞いておくことが大事です。一般に親知らずの日帰り抜歯、日帰り手術は対象にならないようですが、入院が長期にわたる場合、その後なんらかの原因が重なって通院も多くするようであれば、「手術」としてみなされる場合もあるようです。

多くの場合残念ながら手術前に出るか出ないかを知ることは難しいですが、万が一手術中に難しい処置が追加になった場合はお医者さんに詳しく聞き、診断書をいただくのが良いようです。ちなみに筆者は親知らず抜歯手術は大学生の時に行いました。その際大学の互助会からお見舞金が50000円ほどいただけたので助かりました。会社や学校、組合などでそういうシステムがあれば是非利用してみるのもオススメです。

根が深い場合

親知らずの根が深い、曲がっている、通常の抜歯方法では前の健康な歯に影響が出てしまう場合も手術になる場合があります。根が深いと骨の奥に達しているので歯科医での対応が難しく、口腔外科にて入院、抜歯することが多いようです。

同時に抜く本数が多い

親知らずが全て複雑なケースや、埋没型の場合は一本ずつ入院して抜くよりも、一度の手術で2本、または4本全部抜いてしまうケースもあります。筆者の場合、4本全て埋没型で前の奥歯を刺激していたので全身麻酔で4本同時に抜歯してもらいました。入院は一週間でした。

痛みは最初の一週間はピークなのですが、お薬が出ますし、何より院内にいるのでいろいろ看護師さんを通していつでも対応してもらえてありがたかったです。最初の晩は痛み止め、熱冷まし、睡眠薬を使い、痛みでうなされないようにしてもらいました。それがなかったらやはり痛みと発熱で眠れず回復が遅れたと思います。

また、腫れ方も4本同時となるとひどかったです。入院している間の一週間は首と頬の区別がつかないジャバザハット状態でした。これはお勤めしている方は厳しいと思います。筆者の場合は痛みが強烈で毎回悲惨だったので、これを一本ずつ何年もかかって抜いていたんじゃ精神的にも肉体的にもたまらない、社会人になったら仕事に集中できないと思い、同時抜歯を決めました。

横向きに生えている場合

親知らずが横を向いている場合、神経に近いこともあり、これも口腔外科にて入院を勧められる場合があります。神経に大きな傷がついてしまうと、顎がずっと痺れを感じるようになったり、後遺症が残るとされていますので、経験数の多い評判の良い口腔外科を探して行くのが良いと思います。

親知らずの抜歯には準備万端で!

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親知らずは本当に厄介で頭痛の種ですね。親知らずの痛みをこらえながら数年に渡って少しずつ抜歯するか、「入院」というまとまった費用とまとまった期間を前提に一気に取り除いてしまうかは、患者さんの判断なので、ご家族、お医者さんと具体的に話し合ってよく考えましょう。

インフォームドコンセントと言って、患者さん側からわからないことや、こういう処置をした場合はどうなるか、どういうメリット、デメリットがあるかをとことん医師に聞くことはとても大事です。また、お医者さんにも患者さんの利益のために説明する必要性は充分にありますので、遠慮しないで相談することも大事です。

もし一つの医院、病院の方法や意見では不十分だと感じたら、セカンドオピニオンを求めることも躊躇しないのがいいと思います。筆者は20代で学生(夏休み利用)だったこともあり、入院しても仕事や学校生活に支障が出なかったので、結果として入院して抜歯をしてしまってとても良かったと思っています。でも、社会人でこれをするとなると、実際問題厳しいのではとも感じます。

退院後数週間は腫れもあり、見た目や外での食事も制限され、体力的に無理はできないので、4本同時よりも1、2本を入院で抜歯するのが無難な場合もあるのではとも感じています。一人でも多くの方が早く親知らずの痛みから解放されますように!