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おでこがかゆいのはどうして?ストレスや冬の乾燥、蕁麻疹が原因のことも!ニキビやアトピーなど4つの病気のまとめ

人間の肌はとてもデリケートなもの。湿度や気温の変化・紫外線・花粉など外からの刺激や、喫煙やストレス・生活習慣や食生活の乱れなどによって、ゆらぎ、調子を崩してしまいます。おでこがかゆくなるのも、その一つです。おでこのかゆみの原因と、かゆみにひそむ病気、対処方法、受診すべき科、などをまとめました。



「おでこがかゆい」のはよくあること

昔から「おでこにニキビができるのは、誰かに想われているから」というジンクスがありますが、実際におでこにぶつぶつができたりかゆくなるのはイヤなものですよね。

でも空気が乾燥する冬や季節の変わり目などに、おでこにぶつぶつが出来たり、かゆくなったりする人は意外とたくさんいるようなのです。おでこがかゆくなってしまう原因も、一つや二つではないようです。

おでこがかゆくなる原因は?

乾燥のせい

冬になると、気温と共に湿度もぐっと下がります。いわゆる空気が乾燥している状態で、一緒に肌も乾燥してきます。頬や腕などかゆみを感じるとき、肌がカサカサしたりつっぱったりしていませんか?おでこも勿論肌なので、同じ理由でかゆみが起きてきたりするのです。

「少々のかゆみ程度だから」と放置はしないようにしましょう。乾燥した肌のままだと、外の刺激から守るための肌機能がどんどん衰えてしまいます。そして、肌が刺激に過剰反応するようになり、ますますかゆみが強くなります。さらにかゆみとともに肌に炎症がでたり、あるいは白い粉をふいて肌が剥がれるといった状態になっていきます。

「ちょっとかゆいかな?」とかゆみが気になる段階まできたら、それはすぐにでも保湿ケアを始めるサインです。乾燥肌が悪化すると肌触りの悪い湿疹ができてくることもあり、衰えきってしまった肌機能を取り戻すのは自分では難しくなるので、早めに対処するようにしましょう。

アレルギー

おでこがかゆいのは、アレルギーが原因かもしれません。特にスギ花粉の季節には、まぶたやおでこが赤くなったり、カサカサしたりかゆくなる方が多いようです。

花粉症といえば、鼻炎や気管支、結膜などに表れる症状が有名ですが、実は皮膚に花粉が付着することで、皮膚にもアレルギー反応が起こることが分かってきています。このようなスギ花粉皮膚炎の症状は軽い場合がほとんどで、薬を塗ればすぐにおさまることが多いようです。

ただし花粉のシーズン中は症状を繰り返す人も多いので、花粉症の人やアトピーの人、乾燥肌の人は帰宅したらすぐに顔を洗うようにするなどして、肌についた花粉を落とすことが大切です。

蕁麻疹

おでこに蚊にさされたような腫れができて、そのぶつぶつがだんだん広がって激しいかゆみがあるような場合は、蕁麻疹の可能性もあります。蕁麻疹には、皮膚の一部に赤みのある盛り上がりができて、しばらくすると消えてしまうという特徴があります。数分から数時間で消えることがほとんどですが、半日から1日程度続くこともあるそうです。

蕁麻疹の原因としては、アレルギー性のものと非アレルギー性のものがあります。アレルギー性の蕁麻疹の原因になるのは、食べ物・食品添加物・動植物・シャンプーや洗剤などです。非アレルギー性の蕁麻疹の原因になるのは、圧迫や熱さ寒さなどの物理的刺激、汗などです。

蕁麻疹が出た時は、できるだけ安静にして、できれば患部を冷やすと良いようです。逆に血行が良くなると蕁麻疹は悪化しやすくなるため、温めたりさすったりするのは控えましょう。

蕁麻疹の治療の中心は、かゆみを抑える抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬などの内服薬です。

薬を飲むと、たいていの人の場合は数日で症状が治まるようです。かゆくて我慢ができずに、患部を掻き壊してしまうと治るまでに時間がかかります。蕁麻疹が出たら、早めに医師に相談するようにしましょう。

シャンプーの洗い残し

シャンプーが髪の生え際やおでこに残っていれば、かゆみや湿疹が起こる可能性があります。洗浄力が強すぎるようなシャンプーは避け、シャンプーする際にはしっかりすすぐようにしましょう。

前髪による刺激

肌が敏感になっていると、少しの刺激でも負担になります。前髪がおでこにかかっている髪型の場合、髪の毛が触れることでおでこの皮膚に刺激を与えてしまいます。特に毛先は尖っているため、刺激を与えやすいのです。また前髪がおでこを常に塞いでいると、通気性が悪くなり、ニキビなども悪化しやすくなります。

根本原因は肌の「バリア機能」の低下

バリア機能というのは肌の表面にある角質層が持っている大切な機能です。具体的には、汗や皮脂が肌の上で混ざり合ってつくられる「皮脂膜」と、角質層の細胞の間にある「天然保湿因子(NMF)」が保持する水分、角質細胞の間にあって接着剤のような働きをしている「細胞間脂質」の3つが、バリアのような働きをしているのです。

バリア機能が正常であれば、体内の水分が皮膚から外に漏れ出るのを防ぎ、外部からの刺激(紫外線・ウィルス・菌など)が体の内部に影響を及ぼすのを防ぐことができます。

しかし、乾燥や加齢・ストレス・食生活の偏り・紫外線・たばこ・掻きむしり・間違ったスキンケアなどの様々な原因によってバリア機能が低下してしまうと、外部からの刺激によって肌トラブルを起こしやすくなり、アレルギー反応や皮膚疾患も起こしやすくなります。また、赤ちゃんや幼児も肌機能が未熟なため、肌のバリア機能は十分ではありません。

バリア機能がその役割を十分に果たしていない場合には、かぶれやすくなり、乾燥や花粉・シャンプーや前髪といった刺激によっておでこがかゆくなってしまうのです。

おでこがかゆい時に考えられる病気とは?

ニキビ

ニキビは誰しもが経験したことがあるような身近な「できもの」ですが、医学的には「尋常性ざ瘡」と呼ばれる、れっきとした皮膚疾患なのです。ぶつぶつができておでこがかゆい時は、ニキビが悪化してかゆみの原因になっているという可能性も考えられます。

ニキビは、古い角質や汚れによって毛穴が塞がれることで皮脂が毛穴に詰まり、やがて炎症を起こします。皮脂が詰まった毛穴に菌が繁殖して、毛穴の周りが赤く炎症したり、膿が溜まったりすることもあります。こういった状態になると、痛みやかゆみを感じるようになるようです。

ニキビは脂っぽい肌にできるものというイメージがありますが、実は肌が乾燥している場合もニキビができやすくなります。乾燥している肌は、表皮の生まれ変わり(ターンオーバー)のリズムが崩れてしまい、古い角質が肌に溜まってしまいます。その古い角質が毛穴をふさぐことで、毛穴に皮脂がつまり、ニキビができてしまうのです。

脂漏性皮膚炎

かゆみがあり、かゆい部分に赤みがあってカサカサしているのなら、脂漏性皮膚かもしれません。皮脂が古くなって酸化してできた過酸化脂質が皮膚を刺激することで、皮膚が炎症を起こすのが脂漏性皮膚炎です。脂っぽい場所を好むカビの一種であるマラセチアも、脂漏性皮膚炎を悪化させると考えられています。

目で見ただけでは真菌感染症である皮膚カンジタや白癬症との判別がつきにくいため、皮膚科では顕微鏡で拡大して菌の有無を調べます。

接触皮膚炎(かぶれ)

接触皮膚炎とは簡単に言うと「かぶれ」のことで、外から皮膚に触れた物質によって皮膚炎を起こしている状態です。症状としては、患部にはかゆみがあり、皮膚がポロポロと剥がれ落ちたり、だんだんと赤くなってたりするようです。湿疹や大きな水泡ができることもあるそうです。

接触皮膚炎は大きく2つに分けることができます。1つは原因物質によって皮膚が直接ダメージを受ける刺激性接触皮膚炎、もう1つはかぶれの原因物質を免疫細胞が覚えて皮膚が反応することで起こるアレルギー性接触皮膚炎です。

接触皮膚炎の原因になる物質としては、化粧品や香水・ヘアケア用品・洗剤・指輪や時計などの金属製の装飾品・衣類・医薬品・家庭用化学薬品・植物・動物などがあります。身の回りのほとんどの品に、接触皮膚炎の原因になる可能性があると言えます。

接触皮膚炎の場合は、原因になる物質に触れないことが大切です。洗剤を使う時は手袋をする、刺激の強い化粧品やヘアケア用品は使わない、などの対策をおすすめします。

アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎の症状は、かゆみのある湿疹が繰り返しでき、良くなったりひどくなったりを繰り返すといったものです。アトピー性皮膚炎の根本には皮膚の乾燥とバリア機能の異常があり、そこへ様々な刺激やアレルギー反応が加わることで、症状が引き起こされると考えられています。

アトピー性皮膚炎は遺伝的要素が大きく、様々な悪化要因のある皮膚病です。現時点では、アトピー性皮膚炎そのものを完全に根治する薬物療法はなく、対処療法が治療の原則となるようです。アトピー性皮膚炎の炎症を抑えて症状を落ち着かせるためには、塗り薬や飲み薬を用いますが、同時にバリア機能を高めるスキンケアを行うことも大切です。

おでこがかゆい時の治療法と対策

医師の指示を守る

かゆい時に皮膚を掻くと、気持ちが良くてやめられなくなりますよね。でも、一時的にはすっきりしたとしても、皮膚が掻き壊されて症状が悪化してしまいます。

かゆみが強い時は、症状がひどくなる前に病院を受診するようにしましょう。かゆみを抑える抗ヒスタミン薬や塗り薬を処方されたら、医師の指示通りに服用したり、塗ったりするようにしましょう。

ステロイド薬に対する抵抗感から、医師の処方通りに塗らなかったり、民間療法で代用したくなったりするかもしれませんが、症状を早く緩和してこじらせないために、医師の指示を守るようにしましょう。

バリア機能を整える

アレルギー性皮膚炎やアトピー性皮膚炎の重症化を防いだり、様々な外部刺激によって引き起こされる皮膚炎を防止するためにも、肌のバリア機能を高めることが重要です。

肌のバリア機能を高めるためには、なによりも保湿が大切です。赤ちゃんのうちから、スキンケアを習慣にしてバリア機能を高めていくことをおすすめします。

赤ちゃんや子どもの場合は、刺激の少なく安全性の高いワセリンなどを使ったスキンケアがおすすめです。お風呂上りに体の水分を拭く前に塗れば、水分を閉じ込めてしっとりします。

大人の場合は、セラミドを配合したものや低刺激のスキンケアなどの中から、肌に合ったものを選びましょう。ごしごし肌をこすらずに、優しい力加減でスキンケアを行うのも大切なポイントです。

おでこがかゆい時は何科に行くべき?

おでこがかゆいのは、皮膚炎を起こしているせいであることが多いようです。かゆい時はがまんせず、掻きむしって症状がひどくならないうちに、早めに皮膚科を受診しましょう。

まとめ

一口に「おでこがかゆい」と言っても、その症状や原因は様々です。素人判断は禁物で、皮膚科で詳しく調べてみないと本当の原因は分かりません。

顔の一部であるおでこにトラブルがあると、かゆいだけでなく気分も憂鬱になりがちです。すっきり治すためにも、早めに皮膚科を受診してみてくださいね。