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耳の穴にできる病気症状について!耳瘻孔とは?原因から治療法までとそのほかのトラブルの対策方法を徹底解説!

日本人は耳掃除が大好きな人が多いと言われています。でも耳掃除をし過ぎるのは危険。また、耳に謎の穴が開いていて驚いたことはありませんか?あれも耳の病気なのです。なぜ耳のトラブルは起きるのか。原因と、トラブルが起きてしまった時の対処方法について知っておきたい情報をまとめてみました。



耳の穴のトラブルは意外と身近に多くある

他人の耳掃除をしたことがある人はわかるかも知れませんが、耳の入り口は見えるけれども少しでも奥に入ると殆ど見ることが出来ない部分です。耳かきで痛い思いをしても、なかなか傷口を見ることは出来ません。また強く鼻をかむと耳が聞こえにくくなることもあります。高層階へのエレベーターに乗った時や飛行機などで耳がボーっと聞こえにくくなるのと同じ状態です。

その症状も内耳で起こる耳の穴トラブルの一つです。放置すれば難聴になったり脳に影響が出ることもあると言います。その他にも耳掃除のし過ぎで耳を傷つけてしまったり、耳は頭の中のあちこちと繋がっているため鼻炎から炎症や細菌感染を起こしたりもします。思いの他トラブルは日常に潜んでいるのです。

耳孔って何?

読み方

「孔」という字は、あまり普段使わない慣れない字ですが「あな」という意味の字で「こう」と読みます。「耳(みみ)」の「孔(あな)」と書いて「じこう」と読むのです。「じこう」で変換しようとすると、耳に関する熟語は「耳孔」「耳垢」の2種類出てくるのではないでしょうか。「みみのあな」と「みみのあか」どちらも「じこう」というのは面白いですね。

耳孔って耳の穴のこと

前述にて、孔とは「あな」のことであり、耳孔とは「耳の穴」のことと説明しました。耳に穴があるのは当たり前だと思われるかもしれませんが、一般的に考えられているのは「外耳孔」と言われる部分です。みなさんが耳掃除で掃除をしている部分が外耳孔~外耳道にあたります。外耳孔の奥が外耳道と呼ばれる、鼓膜までの部分。

そして鼓膜の奥が内耳となります。しかし、実はその他にも耳には穴が空いていることがあるのです。トラブルにならずに過ごせていれば、自分自身でも気づかずに過ごしていることも。あえて声高にする程のことでもないと話さないために、存在すら知らない人もいるかも知れません。

耳瘻孔って何?

耳瘻孔って、どういう症状?

耳の軟骨などの部分に針の穴程の小さい穴(小孔)があるという場合は「先天性耳瘻孔(せんてんせいじろうこう)」という病気です。穴の中が細い袋状になっていて、軟骨の上を後方に向かって伸びています。2~3cmぐらいの盲管になっていて、生まれつきのものです。普段の生活にはあまり支障がありませんが、耳瘻孔の袋の中に白い泥上の分泌物が溜まります。

その分泌物は自然に出てくることもあれば、周りを圧迫することで絞り出すことで出てくることもあります。この耳瘻孔に細菌などが入ると炎症を起こしたり、かゆみ・膿や熱・臭いなどの症状を引き起こすことがあります。耳瘻孔の盲管周辺が化膿し腫れ始めると痛みが起こります。

自然と膿が出てくる場合もあります。腫れたり、膿が出てくるような場合には病院で治療をする必要が出てきます。

耳瘻孔になる原因

胎児期に耳を形成する時、いくつかの軟骨性の塊が集まって一つの軟骨として融合すると考えられていますが、その際に上手く融合できずに隙間が出来てしまったのがこの耳瘻孔だと言われています。生まれつき、すなわち先天性の病気なのです。また、両親が耳瘻孔を持っていた場合などにも遺伝することがあると言われています。

100人に2人程度はあると言われているこの耳瘻孔。左右同じ確率で発生し、なぜか女性の方が遺伝の確立が高いようです。両親になくても、祖父母からの隔世遺伝ということもあるとのことで、意外と多くの人が持っている穴なのです。

耳瘻孔の治療について

通常、殆どの場合で治療は必要ありません。清潔にしておくことで化膿を防げますので、気にしなくても大丈夫です。もし雑菌などが入り化膿した場合でも、抗生物質などの投薬で化膿が治まるようであれば慌てて手術ということにはならないようです。気にして触ったりし過ぎると、それが原因で雑菌が入り炎症が悪化することがあります。

腫れが始まったり膿が出てきたなどの場合は早めに病院へ行って相談しましょう。そして、何度も腫れや膿を繰り返すような場合には切除と判断されることがあります。切除の際には腫れや膿がある状態での手術を避けるために、抗生物質の投薬で症状が治まるのを待って摘出します。抗生物質でも治まらない場合には、切開して膿を出すこともあります。

また抗生物質を投与しても腫れや膿が引かず痛みが酷くなってきた場合は、腫れが引かないままでも切除と判断されることがあります。切開して膿を出してからでは後々切除手術を行う際に盲管の形がわかりにくくなったり、炎症が酷くなり膿瘍(のうよう)になると抗生物質が効かなくなるためです。

その辺も含めて医師の判断によるところが非常に大きい病気です。同じ状態でも医師が違えば治療法も違ってくる可能性があります。小さい子どもの場合は自然と改善し症状が出なくなることもあるため、全身麻酔で手術をするかどうかというのは判断が難しいかも知れません。

耳瘻孔の手術の方法と料金

腫れや化膿を繰り返す場合には、医師が摘出手術の判断をすることがあります。その場合は耳鼻科または形成外科での手術となります。局部麻酔で小孔周辺の皮膚を1cm前後小さく切っての切除となることが多く日帰りで済みますが、盲管が長く入り組んでいたりすることもあります。取り切れずに残ってしまうと腫れや化膿が再発することもあります。

そのため全身麻酔での完全摘出を勧められることもあります。また乳幼児や小学生の場合は、手術中に暴れてしまわないように全身麻酔になることが多いようです。担当医師の判断による部分が非常に大きいために、どうしても取りたいなどという場合には医者を変えるなどの必要があるかも知れません。

手術費用については、局部麻酔での摘出であれば日帰り1万円程度で簡単に終わる手術です。半日程度の経過観察入院があっても2万円程度で済みます。大人でも根絶治療のためなど全身麻酔での手術と判断した場合には、麻酔料が6万円前後に手術費用や入院費用などで10万円を超えることがあります。

その場合でも高額医療費の対象となれば限度額までの負担で済みますので、加入の保険組合などに問い合わせてみると良いでしょう。

耳垢掃除はどのようにすれば良い?

耳垢には2種類ある

手術中に暴れてしまわないように全身麻酔になることが多いようです。担当医師の判断による部分が非常に大きいために、どうしても取りたいなどという場合には医者を変えるなどの必要があるかも知れません。

手術費用については、局部麻酔での摘出であれば日帰り1万円程度で簡単に終わる手術です。半日程度の経過観察入院があっても2万円程度で済みます。大人でも根絶治療のためなど全身麻酔での手術と判断した場合には、麻酔料が6万円前後に手術費用や入院費用などで10万円を超えることがあります。

その場合でも高額医療費の対象となれば限度額までの負担で済みますので、加入の保険組合などに問い合わせてみると良いでしょう。

耳垢掃除はどのようにすれば良い?

耳垢には2種類ある

人の耳垢を気にすることは少ないでしょうが、耳垢は大まかに2種類に分けられます。日本人に多いのは乾燥タイプの耳垢。85%程度が乾性耳垢と言われています。人種によって耳垢のタイプが分かれており、黒人や白人では9割以上の人が湿潤タイプの湿性耳垢、モンゴルでは全ての人が乾性耳垢だそうです。アジア圏では乾性耳垢が多いようです。

更に耳垢のタイプで先祖を辿ることが出来るとも言われているようで、湿性耳垢の人は縄文人、乾性耳垢の人は弥生人の遺伝子を受け継いでいるという説もあって面白いですね。耳垢は更に細かく分けることが出来るそうです。

・乾性耳垢 … 粉状、日焼け跡の皮膚のような薄い膜状、膜状だが湿っている

・湿性耳垢 … ねっとりとした水あめ状、水あめ状の上に粉状の耳垢が付く

あなたは、どのタイプに当てはまりますか?

正しい耳垢掃除の仕方

耳掃除は気持ちよくて、ついついやり過ぎてしまうということはありませんか?耳には迷走神経という神経が通っており、耳かきをするとその迷走神経を刺激するために「気持ち良い」という感覚になるのです。そして耳掃除は気持ち良いのですが、やり過ぎると鼓膜や外耳道を傷つけてしまう原因になります。

耳に強い痒みが出たり、耳から水が出てくるようなことがあれば、それは耳掃除のし過ぎで外耳道を傷つけてしまっているかも知れません。実は耳垢にもきちんと役割があり、細菌や真菌の発生を抑えたり、殺菌効果を持っていたり、皮膚の乾燥を抑えてくれたりしているのです。

だからと言って耳掃除をせずにいると「耳垢塞栓(じこうそくせん)」と言って耳の奥を塞いでしまうこともあるので、注意が必要です。また逆に、耳には鼓膜から耳の外へ向かって耳垢を押し出そうとする力が働いています。そのため、人によっては耳垢が自然に出てくるということもあるのです。

耳掃除は耳の入り口から1cm程度までを、細い綿棒で軽くぬぐう程度で十分なのだそうです。

耳鼻科で掃除してもらう

小さい子どもは耳の穴も小さく耳掃除がし難いために、耳垢を奥に押し込んでしまうことがあります。育児書などでは「お風呂上りに毎日耳掃除をしてあげましょう」と記載があるものもあり、痛みなどを上手に訴えられない小さい子どもは注意が必要です。

またお年寄りは耳の聞こえが悪いことが加齢によるものと勘違いしやすく、気が付いたら耳垢塞栓を起こしているということもよくあります。成人でも耳の穴の小さい人や、毎日耳掃除をする習慣がある人、やり始めると止まらない人など多くいるのではないでしょうか。耳には細かい機能が多くある分弱く出来ています。

そのためトラブルなどを起こしやすいのです。病院でも耳鼻科で耳掃除をしてもらうことを勧めているところは多くあります。料金も1,000~1,500円程度(初診料を含めても大抵2,000円ぐらいまで)、2~3分もあれば安全にきれいに掃除してもらえますので、耳鼻科で耳掃除をしてもらうと良いのではないでしょうか。

耳掃除クリーナー

乾性耳垢の人を膝枕などで耳掃除をしたら奥に入り込んでしまった、などという経験はありませんか。奥に入り込んでしまった耳垢は自然に出てくることもありますが、出てこずに耳垢塞栓となることもあります。でも耳掃除はしたい…そんな時には「耳掃除クリーナー」を使うという方法があります。

耳掃除クリーナーは、金額も1,000円程度の物から6~7,000円の物など様々なものが出ています。安価なものはモーター音が気になったりすることもあるようなので、音に敏感な方などは高めのを買うと良いのではないかとのこと。ポイントは耳かきの部分に掃除機のような機能がついていること。

これだとはがした耳垢を奥に落としてしまうことがありませんので安心です。耳かき部分も柔らかい素材で出来ているものが多く、外耳道を傷つけにくくなっているのがありがたいですね。

耳垢掃除ってどのくらいの頻度で必要?

耳には鼓膜から耳の外へ向かって、耳垢を押し出そうとする力が働いています。そのため、人によっては耳垢が自然に出てくるということもあるのです。人によって耳垢の溜まる日数や量、外耳孔の大きさなどに違いがありますので目安として

  • 自分での耳掃除は月に1~3度程度まで
  • 1回の耳掃除の時間は2~3分程度
  • 耳垢の程度により、1~3か月に1度程度は耳鼻科で耳垢取り

を基準に耳垢の掃除をすると良いでしょう。

耳から汁が出てる

症状

耳からさらっとした水が垂れてきたり、ベトッとした黄色っぽい粘液性の耳垢が詰まっている感じがしたりということがあったら、「耳垂れ」の可能性があります。さらっとした耳垂れの場合は、外耳道が炎症を起こしている可能性があります。外耳道炎は、時間が経つと粘液性の耳垂れに変わることもあります。

特に黄色などの色のついた耳垂れは、細菌感染を起こして出てくる膿の可能性が高いため、臭いにおいを伴います。聞こえが悪くなったり痒みを伴うことが多く、そのような症状を感じたら耳掃除はしないようにしましょう。悪化すると難聴などの原因にもなりかねません。耳垂れに気づいたら、早めに耳鼻科を受診しましょう。

原因

耳垂れは、主に外耳に傷がつくなどして浸出液が漏れ出したもの(外耳炎)。足や腕などを擦りむいたときなどにも同じような浸出液がなかなか止まらなかったという事があると思います。それと同様、耳の穴の中で傷が出来てしまった場合に出てくるのです。外耳炎で一番多いのは、耳掃除のし過ぎです。

耳掃除で外耳道に傷をつけ、自己修復の際に出た痒みのためにまた耳掃除をすることで徐々に悪化させてしまうケースがあるそうです。他にも中耳炎などで内耳(鼓膜のすぐ奥)で細菌感染をし、膿が発生した場合などにも膿を排出しようとして耳垂れを起こすことがあります。鼻炎などで鼻を強くかみ過ぎた時などにも起こります。

鼻や耳は繋がっているために、鼻水が耳に入り込み内耳で細菌感染を起こすのです。

治療と対策

耳垂れが起きているという事は、耳の内部で炎症が起きているという事。症状が軽い場合は自然治癒することもありますが、耳垂れが気になる程に出ていたり他に症状が出ているようであれば病院へ行きましょう。外耳炎の場合は、痒くても気になっても耳掃除を我慢することが、実はとても大切です。折角治そうとしている傷口を更に傷つけてしまいます。

痒い時の耳掃除は膝を擦りむいた時にカサブタを剥き続けるようなこと。違うのは、耳は身体の表面の刺激に慣れておらず敏感で弱いために、悪化しやすいということ。細菌感染が起きている場合は、抗生物質などの投薬となることが多いです。また中耳炎などが悪化し真珠腫性中耳炎に移行してしまうと、手術が必要になることもあるので早めの治療が大切です。

耳にかさぶたができる

症状は耳のかさぶたも、他のかさぶたと同じ

耳垂れはないけれど、外耳道にカサブタが出来るという事があります。見えない部分のカサブタで乾性耳垢の方は、耳垢と間違えることもあるかも知れません。しかし、耳垢だと思って剥がしてしまうと、外耳道炎や耳垂れの原因となってしまうことがあります。

膝や肘などの擦り傷で経験した人は記憶にあるかも知れませんが、カサブタは傷口の自然治癒途中であるために痒みを伴うことがあります。耳も同じようにカサブタとともに痒みを伴うことが多いので、つい耳掃除をしてしまいそうになりますが、耳の痒みは外耳道炎のサインかも知れません。

耳にかさぶたが出来てしまう原因

やはり耳掃除のし過ぎで、外耳道に傷が出来てしまっている可能性があります。乾性耳垢の場合には耳掃除の際の区別がつきにくいかも知れません。耳垂れに至ることなく「かさぶた」になっていますが、剥がすほどに傷口が広がったり悪化する可能性が非常に高いです。また自然治癒中ですので、治りきっていない状態で傷口がむき出しになることで、細菌感染も起こしかねません。

耳のかさぶたの治療と対策

前述の通り痒みを伴うことが多いため、耳に痒みを感じたら耳掃除は控えた方が良いのではないでしょうか。我慢が出来ない場合には、耳鼻科に行って確認することをお勧めします。また痒みは冷やすことで緩和することがありますので、保冷材などをハンカチにくるんで耳に当ててみるのも一時的には良いのではないでしょうか。

まとめ

日本には耳掃除用のアイテムがたくさんあるくらい、耳掃除好きはたくさんいます。しかし、耳の穴というのは頭にある分意外と怖い症状が待っている部分でもあります。

外耳炎・中耳炎・耳瘻孔など意外と知らない人も多いのではないかと思いますが、お風呂上りに耳掃除が習慣になっている人などはちょっと気にしてみてください。お子さんをお持ちの方などは尚更、たかが耳掃除と思わずに定期的に耳鼻科で見てもらう習慣をつけると良いのではないでしょうか。