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アレルギー検査ってひとつじゃないの?症状別に原因を把握することが大切!最新の血液検査と食物アレルギーまで一挙解説!

アレルギー検査というと血液検査が浮かぶかもしれませんが、実はアレルギー検査には沢山の種類が存在しているのをご存知でしょうか?最近は数十種類の項目を一度に調べられる検査まで登場してきています。また、近年問題になってきている食物アレルギーについて悩んでいるお母さんたちは検査についてきちんとし
た知識を身につけておくことが大切です。いざ陽性となっても焦らないで済むように、ここで勉強しておきましょう。



アレルギー検査とは

アレルギー検査を受けたことはありますか?金属アレルギー、食物アレルギー、また花粉症などの疑いでアレルギー検査を受けることがあります。アレルギーとは身の回りの物質に対して反応して起きる症状です。アレルギーはつらい症状が起きてから対処するよりも、未然にあるかどうかを知ることによって回避することが大切です。

自分では何にアレルギーがあるのかわからない場合や、アレルゲンを特定したい場合、アレルギー検査を受けることが必要になります。ここでは、アレルギーの基礎知識、どのようなアレルギー検査があるのか、また最近問題となってきている乳児のアレルギーについても紹介していきたいと思います。

アレルギーの主な原因となるもの

ダニ

ダニに対してアレルギーを起こすと、皮膚のかゆみや鼻水、くしゃみなどのアレルギー反応が起きる場合があります。特に、アレルギーの中でも問題となるアトピー性皮膚炎については、その原因の大多数がダニであると言われています。

ダニは肉眼では見えない小さな生き物なので、まさか自分の家にはいないと思っていても、家の絨毯などがダニの温床となっている可能性があるのです。もし、自分のアレルギー症状に季節性があまりなく年中症状がでて、特に家にいるときに症状が強いという場合には、自宅のダニが原因になっている可能性も考えられます。

ダニ対策としては、まずは風通しを良くすることです。ダニは湿気を好みます。10時間以上窓を開けておくと部屋の湿度が下がり、ダニも減ると言われています。換気を心がけましょう。

また家族が重症なアトピー性皮膚炎などの場合は、部屋の絨毯をフローリングに変えることも考えてみてください。また、エアコンや除湿機などもこまめに掃除するようにしましょう。

ハウスダスト(HD)

ハウスダストというと、単なるホコリをイメージするかもしれませんが、様々な物質が含まれます。例えば、ダニの死骸や、人やペットの毛、フケ、虫の死骸やフン、室内の空気中のカビや細菌、室内に入った花粉などです。室内に存在するチリやホコリなど全てを含めてハウスダストと呼ぶのです。

ハウスダストは様々なアレルギーを引き起こします。アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、アトピー性皮膚炎、また気管支喘息にも影響します。ハウスダストは空気のある世界で生活している限り、家の中に自然と発生してしまうものなので完全に除去するというのは困難なことです。

日常生活において出来る対策としては、こまめに掃除、洗濯をすることで出来るだけ毎日行うことです。室温、湿度に注意し、除湿機や空気清浄機などを利用して、室温は20~25℃、湿度は50%以下に保つとカビやダニ、ホコリを増やさないように心がけましょう。

花粉

アレルギーとして最も身近に感じられるのは花粉症ではないでしょうか。春先になると多くの日本人が悩まされる症状ですね。マスクをつけて、薬を飲んでもつらい症状は完全には治らないので大変辛い時期を過ごす方も多いでしょう。

花粉症は、スギなどの花粉が原因となって起こるアレルギーの一つです。特にスギ花粉症は冬の終わりから春にかけて、飛散して多くの人をくしゃみ、鼻水、鼻づまりなどの症状で悩ませます。また、花粉症は、スギだけではありません。日本では、ヒノキ、イネ、ブタクサ、ヨモギなど約50種類の植物が花粉症を引き起こすとされていて、ひどい方では年中通して花粉症だという方もいるのです。

花粉症の対策としては、花粉症の薬を服用する、花粉を家の中に持ち込まないようにする、飛散する時期は外出をなるべく控えるということが挙げられます。また部屋の中をこの時期は念入りに掃除することも大切です。

食物

食物に対するアレルギーも有名です。特に近年は乳幼児や小児で食物アレルギーが昔よりも増えてきている傾向があって問題となっているようです。

食品を買うときにアレルギー表示があることにはお気付きの方も多いでしょう。現在、表示されているアレルギー物質には、必ず表示されるもの7品目と、表示が勧められているもの20品目があります。特に必ず表示される7品目には、アレルギーを起こす人が多い「卵」、「乳」、「小麦」、「えび、かに」と、重篤な症状に至ることが多い「そば」と「落花生」が指定されています。

しかし、食物アレルギーはどんな食物でも起きる可能性があります。アレルギーは外から来た物質に対して、それを抗原として身体の中に抗体を作ることによって起きる反応です。食べ物の場合は食べ物自体が抗原であり、厳密には含まれているタンパクが抗原となっていることが多いそうです。

食べ物としてアレルギーを起こすことが多い傾向があるものは特に注意が必要になります。幼児にとっての主な原因食物は3大アレルゲンである鶏卵、牛乳、小麦です。また、学童期以降になるとエビ、カニなどの甲殻類や果物類、小麦などが主な原因食物となってくると言われています。

カビ

カビというと、お風呂場のタイルに生えていたり、パンなどの食べ物に生えてきてびっくりすることがあるかと思います。カビがアレルギー源になっているというのは、あまりイメージがないかもしれませんが、実は、アレルギーを持っている方やお肌の弱い方にとってカビはダニよりも手ごわい相手なのです。

カビが生息する温度範囲は非常に広く、氷点下でも高温の90度でも生息できる種類もあり、約7万種が地球上で生息しているといわれています。その中で、室内には青カビや黒カビ、ほこりカビなどおよそ360種ほどが生息し、その胞子(カビから発生する粉上の物質)が室内に浮遊しているのです。

カビの対策には、まずは換気を良くすることです。1時間あたり1回程度が目安です。また、室内に洗濯物をなるべく干さないようにします。

アレルギーの症状

皮膚、粘膜の症状

アレルギー反応が出る身体の部分として皮膚、粘膜があります。アレルギー源になる物質に触れた場合でも、アレルギー源を口にした場合であっても皮膚や粘膜に症状が現れることがあります。

例えば、じんましん、かゆみなどの皮膚症状や、口の中の粘膜のイガイガ感や唇の腫れなどの口のまわりの症状もみられます。目の充血や目のまわりが腫れるなどの目の症状が現れることがあります。

また、花粉症の人が特定のフルーツ、野菜、ナッツなどを食べた時に、口の中や唇の違和感や痺れを感じたり、顔面の腫れ、呼吸困難が出現するアレルギー反応があります。この場合、ラテックスを含んだゴムでも同様の症状を起こすことが特徴的であるため、合わせて口腔アレルギー症候群・ラテックスフルーツ症候群と呼ばれています。症状が激しい場合には気管支喘息の発作やアナフィラキシーショックを引き起こすこともあるということで甘くみてはいけないアレルギーです。

呼吸器に出る症状

アレルギー源を吸い込んだ場合や、食べ物を食べた場合などでも呼吸器にアレルギー症状が出ることあります。例えば、くしゃみ、鼻みず、鼻づまりや、咳、咳込む、ゼーゼーする、呼吸困難などの症状があります。

わかりやすいのは花粉症です。代表的なものとしてスギやヒノキなどの植物の花粉が原因となって、くしゃみ・鼻水などのアレルギー症状を起こす病気です。季節性アレルギー性鼻炎とも呼びます。

気管支喘息もハウスダストや花粉などのアレルゲンを吸い込んで呼吸が苦しくなって咳込んでしまうアレルギー症状が一説としていわれています。喘息については様々な要因が原因となっているといわれていますが、アレルギーによる喘息はアトピー性喘息ともいわれています。

消化器に出る症状

胃や腸などの消化器にもアレルギー反応が出ることがあります。ある特定の食物を口にすることによって、皮膚、呼吸器、腎臓、眼など全身のあらゆる臓器にアレルギー反応による様々な症状を起こすことがあり、これを食物アレルギーと呼びます。

食物アレルギーでは呼吸器や皮膚などにも症状が出ることがありますが、その中で、腹痛、嘔吐、下痢、血便などの消化器に関連した症状が前面に出てくる場合は消化管アレルギーと診断されるそうです。

ほとんどがアレルギー抗原となるタンパク質を含む食品に由来しているといわれています。牛乳、鶏卵、小麦、魚介類、大豆などが主要なアレルギー源となる食品です。誰でも同じように反応が出るわけではありませんが、体質によって何らかの食品にアレルギーがあると消化管アレルギーを起こす可能性があります。

アナフィラキシー(全身に出る症状)

アナフィラキシーという言葉を聞いたことがあるでしょうか。アナフィラキシーショックという表現も良く使われているのでご存知の方も多いかもしれません。例えば、スズメバチに2回目に刺された事によって死亡したという事故がありますが、これもアナフィラキシーショックの一つだといわれています。

アナフィラキシーとアレルギーはどう違うのでしょうか。アナフィラキシーとはアレルギーの一種で、発症後、極めて短い時間のうちに全身性にアレルギー症状が出る反応のことをいいます。

きっかけとしては、主にアレルゲンを食べる(飲む)、吸い込むことによって起こります。アレルギー反応の結果、全身性に複数の臓器(皮膚、粘膜、呼吸器、消化器、循環器など)にアナフィラキシーが起こり、血圧の低下や意識障害などを引き起こし、場合によっては生命を脅かす場合もあり、大変危険な状態となります。このような状態をアナフィラキシーショックというのです。

アレルギー症状かなと思った場合

子供は小児科のアレルギー外来へ

もしお子さんがアレルギー症状かどうか心配な場合は、小児科を受診することをお勧めします。小児科は、小児に対する治療のエキスパートであり、アレルギーに関しても小児特有の症状などを診ているため経験が豊富だと思われます。

特に、小児科でもアレルギー外来を設置している病院もあります。特に小児科アレルギー科などを掲げている病院では、喘息や食物アレルギー、アトピー性皮膚炎などの治療を積極的に行っているそうです。アナフィラキシーなどを起こすお子さんの場合は、特に適切な医師からの指導が必要となります。アレルギー外来、小児科アレルギー科などを探して受診してみると良いでしょう。

皮膚炎なら皮膚科へ

もし皮膚炎を起こした場合には、皮膚の専門家である皮膚科を受診するのが安心です。小児の場合は小児科でも皮膚炎を診てもらうこともできますが、皮膚に関しては皮膚科の医師の方が知識も経験も豊富なので、高いレベルでの治療を受けられるでしょう。

また皮膚科を受診すれば、通常のアレルギー検査に加えて、皮膚パッチテストなども受けることが可能です。皮膚科であれば、頭から足までのすべての皮膚を診察してもらえます。アトピー性皮膚炎、接触性皮膚炎、じんましんなど、アレルギーに関連する皮膚炎については皮膚科を受診するようにしましょう。

鼻炎なら耳鼻科へ

鼻炎、花粉症で鼻症状が強いようならば耳鼻科、耳鼻咽喉科を受診しましょう。鼻炎については内科などでも診察は可能ですが、鼻の専門家である耳鼻科であれば、より専門性の高い治療を受けることが可能です。耳鼻科での治療は、投薬だけではなく、院内での吸入などの処置も受けることができ、辛い鼻症状に対して直接的な治療を受けることも可能です。

耳鼻咽喉科では喘息についても治療を受けることができます。喘息などの呼吸器症状がある場合は、呼吸器内科なども良いでしょう。最近は、耳鼻咽喉科や呼吸器内科にアレルギー科を併設しているクリニックや病院も多いので、探してみるとお近くに見つかるかもしれません。

アレルギー検査の種類

血液検査

アレルギー検査というと血液検査は基本的な検査として良く行われている検査です。血液を採取して、その中に含まれるIgEという抗体の量を調べます。アレルギー反応には様々な抗体が関与しているのですが、代表的なものがIgEというタンパク質を介したアレルギーなのです。

血液検査によって、どの食物に対するIgE抗体がどれぐらいあるか(特異的IgE抗体価)を調べることにより、原因食物を探すことに役立ちます。このIgE抗体価はその値によって0~6のスコアで表され、スコアが高いほど陽性度が強くなりアレルギー反応が高いということになります。しかし、血液検査は必ずしも診断を確定するものではなく、確定には他の検査も必要な場合があります。

MAST33という検査では、33種類のアレルゲンにアレルギーがあるかを一度に測定できます。キウイ、バナナ、ゴマなどの食べ物、花粉、ダニ、薬剤などを一度にチェックできるセット検査です。ただし、症状がない場合のスクリーニング検査では自費診療となります。

他にもイムノキャップという最新のアレルギー検査では、たくさんある項目の中から自分の不安な種類を13項目まで選べます。こちらはMAST33では調べられない項目を調べることができるので、さらに詳しく調べたい場合はおすすめです。症状があれば保険も適応になるようです。

病院によっては、あまり行われていないIgG抗体をチェックする検査を実施している場合もあります。IgE抗体を調べる一般的な検査ではわかりにくい、長期間摂取による慢性的な影響を調べることができます。ただし保険適応とならないので高額となるケースが多いようです。

これらの抗体を調べる検査とは別に、血液中のじんま疹の原因物質であるヒスタミンを調べるヒスタミン遊離試験(HRT)も行われています。

皮膚テスト

アレルギーがあるかどうか調べる方法としては皮膚テストも一般的に有名です。皮膚テストには種類があり、例えばパッチテストなどは受けたことがある方も多いのではないでしょうか。

パッチテストとは、化粧品や薬品、金属などによって起こるⅣ型アレルギーを調べるための検査です。大きなガーゼ付き絆創膏のようなものに何種類かの疑われる抗原をつけて、皮膚に貼り付けて24~72時間後の反応を見ます。赤くかぶれるような反応を起こしていれば陽性となってアレルギーが疑われるのです。

皮膚テストにはプリックテストという方法もあります。これは、少量の抗原液を皮膚につけて、皮膚の表面を針で軽く刺し反応を見るものです。痛みが少ないので小児でも簡単に検査できるのがメリットですが確定診断は難しいとも言われています。他にも皮膚テストには皮内テストや、スクラッチテストなどがあります。皮膚テストを受けたい場合は、やはり専門である皮膚科を受診するようにしましょう。

食物除去試験

食物除去試験は、アトピー性皮膚炎や慢性蕁麻疹の原因として食物アレルギーを疑った場合に行われます。これは疑わしい食品を2から4週間完全に食べないように(除去)して症状が改善するかどうかを観察する方法です。もし母乳栄養の赤ちゃんの場合が調べる場合は、お母様も除去が必要です。お母さんからの母乳で原因となる食物の成分が入ってしまうからです。

医師と相談して除去期間などを決めて、場合によっては食物日誌を記入し、症状の変化を注意して観察します。もし症状が改善した場合には、可能ならば確定診断のために食物負荷試験を行います。原因として疑われる食品をあえて食べさせるということで、注意深く観察しながら行う必要があります。

食物経口負荷試験

食物除去試験とは逆に食物を与えることで、原因となる食物を特定する試験もあります。食物経口負荷試験というもので、手間と時間がかかるだけでなく、症状が出現したときの緊急処置ができる準備を整えて行う必要があります。

簡単に言えば、実際に食べてみて症状を観察する方法で、非常に原始的な手段ですが、食物アレルギーの診断においてこの方法が正確な結果が得られるといわれています。試験の方法は病院によって少し異なりますが、基本的にはごく少量から始めて、15から20分ごとに量を増やしながら繰り返し食べていく方法が良く行われているようです。

入院で行う食物負荷試験は、平成18年4月から、必要な条件を満たした施設が保健所に届け出して認められれば、保険診療として認められています。

しかし、この試験は方法として確実ではありながらも、あえて危険なアレルゲンを口にするということで、危険が伴うのがデメリットです。実施する場合は絶対にご家庭などでは行わず、専門医のいる病院で医師などの観察のもとに受けるようにしてください。

アレルギー検査の費用

保険適用かどうかで変わる

アレルギー検査の費用については、保険が適応されるかどうかで金額が異なってきます。もし何らかの症状があってアレルギー検査を受ける場合には医師によって保険適応と判断されますが、個人的な興味などで症状が無いにもかかわらず検査を受けたいという場合には、保険が適応されない場合もあるでしょう。

保険適応になるかどうかは医師の判断となるので絶対とは言い切れませんが、例えば、じんましんが出ているけど何が原因か分からないという場合や、金属アレルギーのような症状があるがどの金属に反応しているか知りたい、という場合であれば保険が適応されるかと思われます。

また、特にアレルギー症状は何もないけれど、自分が何アレルギーがあるか知っておきたいというだけで希望している場合には、保険適応外となって全額自費となってしまう可能性もあります。心配な方は、費用については事前に医師に確認してみると良いでしょう。

血液検査の場合

血液検査の場合は、特異的IgE検査では何種類検査を受けるかによって金額が変わってきます。採血は1回ですが、その検体を何種類の抗原と反応させるかによって金額に差がでるのです。

例えばある医院では、保険適応で3割負担であれば1種類検査したとき約760円、5種類検査したときは約2,450円、10種類検査したときは約3,770円となっています。

また血液検査でも検査項目が多い、「MAST33」および「View アレルギー36」については33項目、36項目おこなって約4,800円だということです。ヒスタミンを測定するヒスタミン遊離試験(HRT)は5種類で約2,800円となっています。

それぞれ症状によって受けるべき項目数が異なるため医師と相談してどの試験が最も合っているかを選んで貰うようにしましょう。また、金額については病院によって、差がありますので事前に確認するようにしてください。

皮膚テストの場合

皮膚テストの中でもパッチテストの金額は、保険適応で3割負担の場合、例えば21箇所以内の場合(1箇所につき) 約50円であれば、20種類テストを受けると約1,000円となります。ここに、初診料や診察料などの他の項目が算定されてきます。金額については病院ごとに少しずつ差があるので、事前に確認してみると良いでしょう。

乳児のアレルギー検査について

検査方法

アレルギーかどうかは大人だけではなく、乳幼児の頃から食物アレルギーやアトピー性疾患などの疑いがあれば検査を受けて調べることがあります。乳幼児の場合も検査は大人と同様で、血液検査やプリックテストなどが行われるようです。

検査としては血液検査が一般的です。この検査では一回の採血だけで、「卵」や「牛乳」など、どの食物に対してアレルギー反応を起こす可能性があるかを複数同時に調べることができます。

しかし、乳幼児の場合は、注射を嫌がって血液検査が大変なこともあります。痛みが少なくて比較的簡便な方法としてはプリックテストが使われています。食物などのアレルゲンを特定するには、皮膚テストであるプリックテストが便利な方法の一つです。

この方法のメリットは安全であることで、一般的に広く行われている検査で血液検査が困難な乳児でも可能なのでお母さんも安心でしょう。また、プリックテストは血液検査よりも安価で、たった15分で結果が出るというのもお勧めなポイントです。

検査でアレルギー反応が出た場合

もしアレルギー検査で陽性反応が出た場合、すぐに慌てる必要はないそうです。血液検査の結果が陽性であっても実際には食べられることがあり、その反対で偽陽性や陰性なのにアレルギー反応が出ることもありえます。例えば食物アレルギーかどうか判定する場合は、血液検査だけで確定することは難しく、他にも食事日誌や除去テストや負荷試験などを行って総合的に判断する必要があるのです。

例えば、生後8ヶ月の乳児が血液検査で卵白の反応が陽性であっても、卵の完全除去(卵製品全てを食べない)治療を行うことなく、多くの乳児のアトピー性皮膚炎は改善していくといいます。

プリックテストも同じく正しく反応が起こらない場合もあるといいます。一つの検査の結果だけでは完璧では無いため、他にも試験を行ってから判断することが大切です。血液検査の結果にあまり一喜一憂しないようにしましょう。

検査は生後4か月ごろから可能

検査は乳幼児ではいつ頃から可能かどうかについては、生後4カ月ごろから可能だそうです。皮膚テストの一つであるプリックテストは、生後4ヶ月からできる検査で、乳幼児にアレルギーの多い「たまご・小麦・牛乳・大豆・ダニ」のアレルゲンについて検査できるそうです。他に、12種類程度のアレルゲンについて調べることができる血液検査も行われています。

しかし血液検査は針を刺す必要があるので、赤ちゃんによっては非常に嫌がって動いてしまって難しい場合もあるかと思います。針が誤って刺さってしまったりすると大変危険ですよね。

病院によっては乳幼児の血液検査を実施していない場合もあるそうです。検査が必要かどうかは、医師に相談して年齢や状態などを総合的に判断した上で検査を受けるようにしましょう。

まとめ

アレルギーは非常に身近なもので、誰もが何かしらにアレルギーを持っている可能性があります。アレルギーとい反応自体、自分にとって良く無いものを身体が教えてくれているサインともいえます。

しかし、アレルギー反応が強いと生活に支障をきたしたり、生命に危険が及ぶことがあるため、アレルゲンとなる物質をあらかじめ知っておくことは有用だといえます。もし今までアレルギーを起こしたことが無い方も、偶然アレルギーを起こす物質に出会っていないだけということもあり得るのです。

そして、大切なのはアレルギー検査で陽性かどうかということではなく、自分がその物質に対して本当にアレルギー反応を起こすかどうかということを忘れないようにしてください。陽性だからといって必ずしも絶対に、その物質を避けて生活しなければならないという訳ではありません。症状の強さや、完全に回避できるものなのかどうかを含めて判断していきましょう。

また、検査を受けるとともに、日頃から自分がどんな物質や食品によって症状が起こるのかを観察しておくことも大切です。アレルギー検査はアレルギーを疾患を起こさないために未然に防ぐためのツールの一つとして、身体を健やかに保つために役立てて行って貰えればと思います。