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肘を骨折したら全治までどれくらいかかるの? 手術やリハビリなど、8つの種類と3つの応急処置ついて詳しく説 明します!

肘を骨折したらショックですね。物を持てないし、書く事もできない、シャワー浴びるのも寝るのも大変です。でも骨折してしまったら、少しでも早く治療することを考えて適切な治療を受けましょう。この記事では、肘の骨折の種類、症状、治療法、そして注意点などについて取り上げます。



肘骨折の主な症状

痛みについて

骨折すると、骨折した部位に強い痛みがあります。外から見てもわからなくても、骨折が疑われる部分の骨をそっと押してみると強い痛みを感じることがあり、その場合は骨折している可能性があります。押した時に感じる痛みを「圧痛」と言いますが、骨にヒビが入っているだけでも同じ痛みを感じます。

骨折とは外部からの衝撃などで突然起こります。転んだりぶつかったりした後に、強い痛みを感じたら絶対に放置せずに正しい対処法をとりましょう。

特に怪我をした心当たりがないのに痛みがある場合は、病気などの原因が考えられます。骨粗しょう症などの「病的骨折」や、過度の運動によって症じたヒビから骨折してしまう「疲労骨折」の可能性かあります。いずれにせよ、痛みが続く場合は骨折が疑われますので自己判断はせずに整形外科で検査を受けてください。

変形・異常可動性について

外からみて、明らかに骨が曲がっていたり飛びでていたりするのが分かる骨折を「変形」といわれます。この場合、強い痛みと共に腫れてきます。「異常可動性」とは関節以外の場所で骨が動いたり曲がることです。異常可動性がある時は骨折しています。

内出血について

骨折すると、骨折した部分や周辺から出血します。出血量が多い場合は、アザがあらわれてきます。皮膚の下までにくるのに数日かかるそうで、骨折してからしばらくすると黒ずんだ紫色のアザが見えるようになります。大量出血している場合は、低血圧に陥り、冷や汗、眩暈、意識消失などの脳貧血の症状がでることがあり、その場合は緊急な処置が必要とされるので迷わず救急車を呼びましょう。

腫れについて

骨折してしばらくすると、出血や炎症のために腫れがでてきます。急激に腫れてきたり脳貧血症状がある場合は、折れた骨によって血管が傷ついていたり大量出血している場合があるので緊急な処置が必要とされます。

応急処置の方法

冷やす

氷を入れた袋を骨折した部分にあて冷やす。この時に凍傷を防ぐために洋服やタオルを当ててから冷やしましょう。

可能なら心臓より上の位置で固定する

添え木などで固定しながら布や包帯で固定すると骨折部を安静にすることができます。固定するときに、きつくしばりすぎないのもポイントです。そして、心臓より高い位置で固定できれば出血と腫れを最小限に抑えることができます。

三角巾で支える

スカーフなど適当な布を三角巾代わりにして腕をつり支えることもできます。応急処置をしたらなるべく早く整形外科を受診しましょう。怪我の度合いでは命に関わることもあります。レントゲン検査で骨折の有無や程度を確認してから適切な処置を受ける必要があります。

肘骨折の種類

上腕骨顆上骨折

上腕骨顆上骨折とは、肘周辺の骨折で一番多いと言われており、子供の場合は5割~8割がこのタイプの骨折のようです。鉄棒やすべり台などからの転落で起こり、強い痛みや顔面蒼白などの症状があります。この怪我にあった時は、あり合わせのもので添え木をし痛みの少ない姿勢で肩の下から手までを固定してなるべく早く病院へ行く必要があります。

まれに「橈骨神経麻痺」や「正中神経麻痺」などの神経麻痺を合併することがあります。ほとんどは自然回復します。忘れてはいけない重大な合併症として、「阻血性拘縮」というものがあります。これは強い腫脹により前腕への血流が障害され、神経や筋が壊死してしまうもので

す。これは手の指に強い機能障害が残る重度の後遺症があらわれます。さらに、骨が曲がってくっついてしまう「変形治癒」というものがあります。変形が強い場合には、手術によって治す必要になることがあります。

上腕骨外顆骨折

上腕骨内顆骨折とは、関節内の骨折であり成長軟骨を損傷する骨折であるので、わずかなズレも許容されない慎重な治療が必要となります。一般的には、2ミリ程度まではギプスで治ることが多いとされていますが、数週間後にズレが大きくなっている場合があり、その場合は手術治療になる場合もあるそうです。2~4ミリ以上のズレがあると、骨折が癒合しにくかったり、変形治癒、成長障害など起こる可能性があるので手術治療となるケースが多いようです。

上腕骨内上顆骨折

上腕骨内上顆骨折も、節内の骨折であり成長軟骨を損傷するので慎重な治療が必要になります。一般的に滑車核が現れる時期以降に見られる骨折ですが、それ以前に発生した場合はレントゲンで確認できないため診断がとても難しいと言われています。

上腕骨内顆骨折

肘関節の脱臼を起こした時に、大人では靭帯が切れてしまいますが、子供の場合はこの部分が骨折してしまうことが多いようです。特に大きな合併症が残ることは少ないと言われていますが、尺骨神経が近くを通っているのでそれを傷つけつる可能性があります。

手術治療に関しては意見がわかれることあがあるようですが、基本的には骨折の程度によって判断され、関節内に骨片が入り込んでいる場合も手術が必要とされています。

上腕骨遠位骨端線離開

このタイプの骨折は、成長軟骨を横断するような形で骨折が起こります。子供の場合は、骨端の核が小さく骨片のほとんどが軟骨であるために、脱臼と間違われることがあるそうです。転位が大きさによっては、手術治療が必要になります。

橈骨頭骨折・橈骨頚部骨折

子供の場合は、ほとんどが頚部で骨折し橈骨頭の骨折は少ないと言われています。8~9歳までの骨折で、転位が30度くらいの傾きであれば成長とともに再形成されていくようです。

尺骨肘頭骨折

成長線の骨折です。これは「モンテジア骨折」という橈骨頭の脱臼を伴うことがあり注意が必要です。不全骨折と間違われることがありますが、骨折は関節面から起きるのに対し、成長線は関節面から閉鎖し始めることが判断のポイントのようです。モンテジア骨折を伴っておらず、転位も少なければ、通常はギプスのみで治るようです。

橈骨頭脱臼骨折 (モンテジア骨折)

尺骨の骨幹部で骨折した時に多く見られ、肘のレントゲンも撮らないと脱臼が見つからないこともあります。子供の場合は、肘頭骨折に伴って発生することがあります。主な骨折をある程度整復すると、橈骨頭も整復され後遺症はほとんど残りませんが、「橈骨神経麻痺」という合併症を起こす可能性はあります。

肘を骨折したときの治療方法

手術療法

手術によって、骨のずれを整復し体内で骨を固定します。

金属のピン、ワイヤー、スクリュー、プレート、ロッド(棒)などを用いて体内で骨を固定します。 ピンやワイヤーなどに用いられる金属は、ステンレス、高強度金属、チタンでできていて、感染に強くMRIの撮影も可能な製品が増えているようです。

ピンニング

Kワイヤーという先のとがった針金を骨に刺して折れた部分をつなげて固定します。皮膚の上から直接刺す場合もあります。

プレート固定

金属製のプレートを骨折部位にあてネジで骨にとめて固定します。

髄内釘固定

これは大きな骨の中央部が折れた時にとられる治療法です。骨の中心部にある髄腔に、骨端か

ら金属製の長いロッドを打ち込みます。骨折部を切開せずに固定できます。

ギプスによる固定

骨折した部分にグラスファイバーや石膏でできたギプスをあてて動かないように固定します。

最近では強くて軽いグラスファイバーのギプスがよく使われています。石膏のギプスは、細かな成形が必要な場合に使用されるようです。

治療期間について

軽症である場合は検査入院を含めて1日から、重症であれば1カ月以上入院が必要になる場合もあります。症状と必要なリハビリによって治療期間は変わってきます。

治療費について

治療費に関しては医療機関や個人の症状、リハビリの長さによって変わってきます。ここにあげるのはあくまでも目安です。(保険適用の3割負担の場合)

初診料 1000円前後

レントゲン/MRI 画像 1000円~ 5000円

ギプス固定 2000円~3000円

リハビリ 500/回

手術・入院 医療機関による

肘骨折のリハビリについて

リハビリの必要性

骨折の治療をすると、しばらく患部を動かさないように固定するので、その周りの筋肉が弱くなってしまい関節も固まってきてしまいます。リハビリは弱くなった筋肉と関節の回復のために必要となります。

リハビリの方法

まず、リハビリは必ず医師や専門家の指導のもとに行なってください。よく知られているリハビリ方法は、関節が動かないように抑えてもらい自力で動かせるように力をいれて筋肉の回復を試みます。そして、力を抜いている間に医師や専門家に少しずつ関節を動かしてもらい可動域を広げる方法かあります。

肘骨折の注意点

子供の場合

特に幼少時の成長期では骨がまだ柔らかく痛みも軽いので、骨折が見逃されてしまうことがあるようです。ですから、転んでから手を動かさない、手がたれているなどの症状に気が付いたら整形外科で検査をすることが勧められています。

症状が重い場合は、痛み、腫れ、変形などの症状があらわれます。さらに、成長中の骨は「骨端線」という弱い部分があり、成長障害、変形、骨端線が損傷すると遅発性尺骨神経麻痺などが起きる場合あるので要注意です。

後遺症を残さないために

骨折の後遺症には以下のようなものがあげられます。

変形治癒

骨折したすぐ後に正しい位置に骨を戻さなかったことで、骨がずれたり曲がった状態でくっついてしまうことです。変形治癒になると、神経も圧迫されるので神経麻痺やしびれなどの後遺症がでてきます。

過剰仮骨残存

骨折した部分が治って行く過程で関節の機能に異常がでる症状のことで、慢性的な痛みが長く残ってしまう後遺症です。

遷延治癒

骨折した時に治療を受けなかった場合に残る後遺症です。骨がきちんと結合されず、剥離骨折、裂離骨折など症状がどんどん悪化した状況です。遷延治癒は、骨折によって血行が遮断されている時におこりやすいそうです。

後遺症を残さないためにできることは一目瞭然ですね。骨折したらすぐに適切な処置と治療を受けましょう。放置するのだけは避けてください。

まとめ

骨折とは思いがけない時に起こるものです。突然ぶつかったり、転んだり、衝撃があった時に一瞬のうちに骨が折れます。特に肘を骨折してしまうと、しばらく生活が不自由になってしまいますね。しかし、適切で正しい治療を受けることでもとのように自由に動かすことができるようになることがほとんどですかから、正しい対処法を知っておくのは大切なことですね。

まず、骨折している場合の症状としては痛み、腫れ、変形、内出血がありました。まれに外からの衝撃ではなく「骨粗鬆症」などの病気が原因で骨が折れることもあるようですね。また、骨に入ったヒビが原因で結果的に骨折してしまう場合もあるようです。

小さいお子さんの場合に注意しなければならない点もありました。骨がまだ柔らかいということから、痛みが軽い場合があるようです。転んだりぶつけた後に、腕がだらっとたれていたり腕を使いたがらなくなったと気づいたら、骨折の可能性があるのですぐに整形外科にいって検査を受けましょう。

応急処置には、まず冷やすこと。袋に氷を入れて患部を冷やしましょう。こと時に凍傷をさけるために洋服やタオルを間に挟む事をわすれないでください。それから、有り合わせの硬いもので固定し、スカーフなどで支えることも重要です。

骨折しているのに放置してしまうと後遺症が残ってしまう恐れがあるので、何かしらの症状がある場合はすぐに病院へ行って治療を受けてください。治療には、ケガの度合いにもよりますがギプスで固定したり場合によっては手術による治療が必要な時もあります。

骨折した場合は、しばらく患部を固定するために周りの筋肉が弱くなり関節も硬直してきます。そのために治療後のリハビリも必要になってきます。医師の師事に従って正しい治療とリハビリを受ければもとの生活に戻れるようになるので頑張りましょう。