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目にいぼができた!ものもらいではなかった。霰粒腫と麦粒腫2種類のいぼの正体と原因とは?6つの治療法と予防法のまとめ

目にいぼができるとうっとうしいし、気になりますよね。ここでは、目の周りにできる2種類のいぼの正体と、それぞれの原因・症状・治療法そして予防法を詳しくみていきましょう。



目の周りに出来る「いぼ」の正体

目の周りに出来る「いぼ」の正体は、霰粒腫(さんりゅうしゅ)と麦粒腫(ばくりゅうしゅ)という、瞼(まぶた)の病気でよくみられるものです。俗にいう「ものもらい」とは、麦粒腫のことをいうのですが、一般的には、霰粒腫が化膿したものも含めて2種類の病気を合わせた総称として用いられているようです。

原因、症状はそれぞれ違います。地方によって呼び方に違いがあり、関東方面では「ものもらい」、関西方面では「めばちこ」、その他の地方では「めばち」、「めいぼ」、「めっぱ」など、様々な呼び方があるようです。

ものもらいの原因はウイルスではなく雑菌が原因です。霰粒腫、麦粒腫ともに人から人へはうつりません。患部に触れた目薬を他の人が使ったり、患部に触れたタオルで顔を拭いたりして、菌に触れた場合は感染します。

いぼの種類

霰粒腫(さんりゅうしゅ)

霰粒腫とは、「めいぼ」とも呼ばれています。その名の通り、瞼にやや硬いしこりができたり、腫れたりします。瞼にあるマイボーム腺の出口がつまって慢性的な炎症が起きる結果、肉芽腫という塊ができる病気です。

細菌感染を伴わない無菌性の炎症ですが、細菌が感染して化膿した化膿性霰粒腫では、腫れて、しこりがあり痛みを伴います。

麦粒腫(ばくりゅうしゅ)

「ものもらい」と呼ばれる病気で、原因は細菌感染によるものです。瞼も赤く腫れあがり、まばたきをしても痛みを伴う場合があります。

汗を出す腺や、まつげの毛根に感染した場合を外麦粒腫、まつ毛の生え際にあるマイボーム腺の感染を内麦粒腫と呼びます。

霰粒腫の原因と症状・治療法

症状は「痛みを伴わない腫れ」

霰粒腫の原因は、マイボーム腺という油の出る場所で脂肪が詰まることにより、白いしこり(肉芽)ができたり、腫れたりします。

症状としては、炎症を伴わない場合には痛みのない腫れです。細菌が感染すると化膿してきて痛みを伴う化膿性霰粒腫になります。炎症を伴った場合は、麦粒腫と似た症状が出ることで、区別がつきにくくなることもありますが、霰粒腫は、そのままの状態で放っておくと、同じ状態のまま何カ月も続くことがあります。

炎症を伴う場合は、脂肪が自然に吸収される場合もありますが、悪化していくると硬いカプセルのような膜に脂肪が包まれ、自然治癒は難しくなります。

治療は「放置」が基本

まだ小さい時にはそののままにして様子を見ていていいそうですが、感染症予防の目薬・軟膏だけで様子を見る場合もあります。

急に腫れてきて痛みが強くなった場合は、抗生物質や抗炎症の内服薬や点眼を行うこともあるそうです。

トリアムシノロン(ステロイド)注射

腫瘤が大きくなった場合はトリアムシノロン(ステロイド)薬を腫瘤に注射する治療が行われます。トリアムシノロンは弱いステロイドです。大人、子供ともに、注射による治癒率は約80%で、20%の人は注射では治らないので、切開手術がなされます。

注射が効く場合でも、通常治癒するのに2週間から1ヶ月ほどかかるそうです。また、瞼はたいへん血管の多い部分なので注射により内出血で瞼が黒くなってしまう人が10人に1人ぐらいの割合でいるそうですが、通常1、2週間で引くそうです。瞼が局所的に白くなる場合もあります。これはとれるのに数ヶ月かかる場合があるそうです。

切開手術

切開手術で腫瘤を摘出するのは、一番確実です。しかし、瞼は血管が多いため、術後は赤みや腫れが1週間ぐらい続きます。根治したい人にはお勧めですが、見た目的には1週間ぐらいは切ったことによる腫れが残るそうです。

手術は局所麻酔で行われ、病院により手術を行う年齢基準は異なりますが、小さいお子さんは受けることはできないそうです。

麦粒腫の原因と症状・治療法

細菌感染による「痒み・痛み・赤い腫れ」

麦粒腫は細菌に感染することで起きる急性の化膿性炎症です。麦粒腫を起こす細菌は特別なものではなく、黄色ブドウ球菌や表皮ブドウ球菌など生活環境のどこにでもいる種類の細菌です。これらの細菌は、切り傷を化膿させたり、にきびを作ったりもしますが、健康な人の喉や鼻の穴、手などの皮膚、毛髪にも付いている常在菌と呼ばれる仲間です。

炎症を起こしてしまい化膿することです。症状としては、はじめは痒みを感じ、次第に痛みを伴うようになるケースが多く、目瞼の赤い腫れ、まばたきすると目が痛い、充血、ゴロゴロするなどの症状を伴うこともあります。

治療は目薬・目軟膏の外用薬

麦粒腫は発病後4~7日で、自然に膿が皮膚の方から出て治癒することがあり、放置しておいてもいい場合もありますが、ほとんどの場合は薬を使用しないと治らないそうです。

初期に抗生物質の入った外用薬を使用すると悪化することが避けられます。一般的な治療として、主に黄色ブドウ球菌を殺菌できる抗菌目薬や抗菌目軟膏などの外用薬が用いられます。

治療が適切な場合は、約1~2週間で完治するそうです。

抗生物質・抗炎症剤等の内服薬

症状が重く腫れが強い場合は抗生物質や抗炎症剤等の抗菌内服薬を用いる場合があります。治療が適切な場合は、約1~2週間で完治します。

切開手術

膿は出そうな場合は穿刺して膿を出すことがあるそうです。

外用薬や内服薬の治療でも症状が改善しない化膿が進んだ状態の場合や早く治したい場合は、切開手術により膿を出すそうです。目瞼の腫れがひどい場合は、お薬を使用しある程度腫れがひいてから切開するそうです。

幼児の場合は、切開後、眼帯したほうの目の視力が低下することがあるため、よほど大きく、視力にまで影響している場合以外は、切開はしないそうです。

手術は部分麻酔ですが、視力に影響がある場合には、全身麻酔で切開されるため、大きな病院での治療となるそうです。

霰粒腫と麦粒腫、それぞれの治療期間

霰粒腫は長期の付き合い・完治しない場合も

霰粒腫は麦粒腫とは異なり、そのままの状態で放っておくと、同じ状態のまま何カ月も続くことがあります。治療でも1週間ほどで治る場合もありますが、しこりが残ると完治まで数ヶ月かかることもあるそうです。

また、霰粒腫は瞼の縁にあるマイボーム腺という脂腺が詰まることにより起こりますが、なりやすい体質の人がいて、治療しても何度も霰粒腫にかかる場合があるそうです。再発して切開しない場合は、薬による治療で小さくしていくため、長期の付き合いになったりします。体質によっては、完治しない場合もあることを知っておきましょう。

また、なりやすい時期もあるため、再発しないように、瞼を温めてマッサージするようにすることが大切です。

麦粒腫は1週間~10日で完治

麦粒腫は放置しておいても発病後4~7日で、自然に膿が出て、治癒することもありますが、通常は、病院で抗菌外用薬や抗菌内服薬を用いて治療を受けます。治療が適切な場合は、1週間~10日で完治します。

切開手術の場合は、手術して1週間後に検査を受け何も異常がなければ治療は終了です。

いぼの予防法

体の基礎体力をあげる

細菌が体に入っても体に抵抗力があれば、化膿性霰粒腫や麦粒腫にはなりにくく、どこにでもいる細菌の感染を受けるのは、風邪や糖尿病、自己免疫疾患などで体の抵抗力が弱まっているときが多いのです。

普段から十分な睡眠時間をとり、バランスのとれた食事を摂り、適度に運動するなど健康管理にも気を配り、体の基礎体力をあげて予防しましょう。

目の周りを清潔にしておく

細菌の数が多いと、少ない場合よりも感染が起こりやすくなります。ですから、目の周りをいつも清潔にしておくことが、霰粒腫や麦粒腫だけでなくいろいろな目の病気の予防にもなります。

洗顔のとき顔を拭くタオルは清潔なものを使い、手洗いを習慣化しましょう。目に異物が入ったときや目が疲れた時などに汚れた手で目をこすってしまうと手に着いた細菌などが目に入ってしまい、細菌に感染しやすくなります。

コンタクトレンズをつけている人は、レンズをいつもきれいな状態に維持し、雑菌が付かないようにしておきましょう。

まつげの根元は細菌が住み着きやすい場所ですが、女性の場合アイラインを濃くひくと、余計に細菌の住み着く場所を提供してしまうことになり麦粒腫が起こりやすくなります。また、メイクを落とすときは蒸しタオルなどを活用し、アイラインやマスカラなどが付いた部分もやさしく、しっかりと落としましょう。

瞼を温める

夏場は特にシャワーが多くなりますが、体が温まらないと瞼も温まらず、マイボーム腺に脂肪がつまりやすくなり霰粒腫になりやすくなります。40度前後の湯船に10~15分程度つかり、体も瞼も温めましょう。

霰粒腫になりかけの場合、マイボーム腺の出口が詰まり気味になります。ホットタオルで温めると改善したり予防にもなります。お風呂に入っているときや寝る前に2、3分温めましょう。特になりやすい体質の人は、予防のために行うと効果的です。

霰粒腫と麦粒腫、自己判断の治療は避けよう

最近は、抗菌成分が入った麦粒腫(ものもらい)治療用目薬が市販されていて手軽に入手できます。麦粒腫になってすぐの段階で何回か使用してみるのはいいでしょうが、改善が見られない場合は自己判断の治療を続けないで眼科を受診しましょう。自己判断の治療を続けると症状が悪化してしまう可能性があります。

霰粒腫の場合は、痛みなど見られない場合ほうっておきがちですが、そのまま何ヶ月も治らないでしこりのある状態が続いたり、細菌感染して化膿したりと悪化してしまう可能性があります。しばらく様子を見ても自然に治らないならば、眼科を受診しましょう。

まとめ

目にいぼができる病気は、霰粒腫と麦粒腫(ものもらい)という2種類があります。原因も症状も異なり、治療期間も異なります。

いずれの場合も早い段階で、点眼薬や内服薬による治療を行うことで、早くよくなることが多いようです。霰粒腫の場合は、しこりが残り完治に時間がかかったり、何度も再発する体質の人もいるので、日頃から瞼を温めるなど予防しましょう。

抵抗力をつけ、目の周りを清潔にすることで、いずれの場合も予防可能です。