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【レボフロサキシン:商品名クラビット】細菌感染の治療薬|特徴や効能は?使用上の副作用などについて徹底解説!

レボフロサキシン(商品名:クラビット)という抗菌剤です。肺炎球菌やインフルエンザ菌、ブドウ球菌など、数多くある抗菌薬の中でも幅広く細菌に対して効果を有しているのがレボフロキサシンだといわれています。副作用も少なく、幅広い科で処方される薬です。今回はこの薬の特徴や効能、種類、併用注意、服用
禁止の人、副作用や問題点についてまとめてみました。耐性菌がでないためにもこの薬は正しく服用しましょう。



レボフロサキシンは細菌感染の治療薬

レボフロキサシン(商品名:クラビット)は簡単にいうと感染症を治療するための薬です。感染症とは、細菌によって引き起こされる諸症状になります。大切なのは、細菌です。ウイルスではなく、細菌に効果がある薬だということです。

まずは性感染症に効果があります。これまでの抗菌薬ではクラミジアをカバーすることが出来ませんでしたが、その点を改善したのがレボフロキサシンです。続いて最も外界と接する呼吸器感染症にも効果があります。具体的には、咽頭炎(いんとうえん)・喉頭炎(こうとうえん)・扁桃炎(へんとうえん)・気管支炎・肺炎などがあります。今までの抗菌薬では効きにくかったマイコプラズマ肺炎にも効果があります。

レボフロキサシンは、日本では「第一三共」が先行して製造・販売しています。ジェネリックも登場しているようです。商品名はクラビットRとなっています。レボフロキサシンはニューキノロン系合成抗菌薬と呼ばれる種類の処方せん医療薬になります。

レボフロサキシン(商品名:クラビット)とは?

レボフロサキシンの作用とは?

レボフロサキシンは感染症に有効とされる抗菌薬です。感染症は、体の中に侵入した病原微生物が増殖し、熱や痛みなどの風邪症状や、腫れや発赤、化膿などの症状となってあらわれます。

レボフロサキシンは病原微生物の中でも、細菌にたいして有効とされています。細菌とは、ブドウ球菌、大腸菌、サルモネラ菌、緑膿菌、コレラ菌、赤痢菌、炭疽菌、結核菌、ボツリヌス菌、破傷風菌、レンサ球菌などで、これらは、感染性胃腸炎、腸管出血性大腸菌(O157)感染症、結核、破傷風、敗血症、外耳炎、中耳炎などの感染症をひきおこすといわれています。

また、細菌は人間の体内で定着し、細胞分裂を繰り返し増殖しながら、人の細胞に侵入したり、毒素を出して細胞を傷害したりします。レボフロサキシンは、これらの細菌の増殖をふせぐことで、腫れや発赤がおさまり、痛みがとれ、熱があれば解熱させる作用があるといわれています。

そのためレボフロサキシンは、幅広い細菌に対してその効果を発揮します。細菌の細胞壁をターゲットにしたものが抗菌薬です。細胞壁を持たないインフルエンザなどのウイルスには効果を示しません。しかし、ウイルス感染症の後は細菌に対しても弱くなっています。そういった際の重症化を防ぐという目的でもレボフロキサシンが使用されます。

抗菌薬と抗生物質って何が違うの?

そこで疑問に思った人もいるのではないでしょうか?レボフロサキシンは抗菌薬だけれど、じゃあ、抗生物質と何がちがうのでしょうか?抗生物質も病原菌を殺してくれる薬です。

抗菌薬には二つの作り方があります。一つは研究室などで人間の手によって作り出される抗菌薬と、もう一つは微生物が生み出した抗菌薬を人間がそれだけを取り出す方法のことです。後者が面白いのは、微生物は自分以外の菌を殺すために、他の菌を排除する物質を作り出しているということがあるそうです。

この微生物が作った物質を取り出して作った抗菌薬を抗生物質と呼んでいるのです。そのため、人工的に合成されたレボフロサキシンは抗菌薬というわけです。

ニューキノロン系抗菌薬

レボフロサキシンは、いろいろな抗菌薬のなかで、「ニューキノロン系」というグループに分類されます。これまでの抗菌薬と比較しますと、細菌を攻撃する力が強く、数多くの細菌に有効であると言われています。細菌が多く集まっている部位に速やかに移行することが魅力の1つです。また、他の薬では点滴が必要なものに対しても経口的に、すなわち飲み薬として治療できることもレボフロキサシンが重宝される理由の1つです。

副作用が少ないことも特徴として挙げられます。病気によってはペニシリンを使うことが出来ないものも存在します。そのような病気に対して第一に選択することもできます。そのためアレルギー反応を起こしやすい体質の方でも比較的問題なく使用できます。

「レスピラトリーキノロン」という分類も存在します。呼吸器を意味する英単語「respiratory」に由来します。その名の通り、呼吸器感染を引き起こす細菌に対して優れた効果を発揮するニューキノロン系が分類されます。高用量のレボフロキサシンはこの「レスピラトリーキノロン」に分類されるようです。

この「レスピラトリーキノロン」は、肺組織へかなり移行しやすいキノロンのことを指します。そのため他の抗菌薬ではカバーしきれない、マイコプラズマやクラミジアに対しても効果を示します。

レボフロサキシンの特徴

選択毒性を持つ

私たちは、細菌によって感染し、感染症を発症します。そのため、感染症を治すためには、体の中で悪事を働いている細菌を退治すればいいということになります。

もちろん、白血球やリンパ球など私たちの身体の中にいる免疫によって、体の中に侵入してきた細菌を退治するのに大きな一役を担っていますが、より早く効率的に病気を治そうとするときの手助けとして、抗菌薬を使用することになります。抗菌薬は細菌を殺す作用がありこれにより、感染症を治療する手助けとするわけです。

抗菌薬には、人間の細胞に対しては作用しないけれど、細菌に対してのみ毒性を示すといった作用があります。これを選択毒性というそうです。選択毒性によって細菌を殺すためには、通常の細胞にはない、細菌に特有の機構を狙うことが必要になってきます。

細菌は一つの細胞からできている生命体ですので、細胞分裂を行い仲間を増やしていきます。これを行うためには細菌は自らのDNAを複製していきます。DNAは細菌にとっても、すべての生命情報が描かれた設計図になります。

DNAは二重らせん構造をしており、この設計図は複雑にねじれあっています。このままの状態ではDNAの情報を読み取れず、複製することができません。そこで、このねじれを解消させ、設計図を読みやすくする酵素として、細菌にはDNAジャイレースと細菌特有の酵素があります。

そこで、レボフロサキシンの登場です。レボフロサキシンにより、DNAジャイレースを阻害してしまうのです。そうすると、細菌はDNAの合成ができなくなり、細胞分裂が行えなくなってしまいます。そのため、細菌を死滅させることが簡単に行えるようになるということです。

人間にはDNAの合成にDNAジャイレースは必要ありませんが、細菌はDNAジャイレースが必ず必要だといわれています。この違いに着眼し、細菌に対して選択的に毒性を発揮させるのがこのレボフロサキシンなのです。

幅広い細菌に効く

肺炎球菌やインフルエンザ菌、ブドウ球菌など、数多くある抗菌薬の中でも幅広く細菌に対して効果を有しているのがレボフロキサシンだといわれています。そのため、皮膚感染症、呼吸器感染症、泌尿器感染症、婦人科感染症、眼科感染症、耳鼻科感染症、歯科感染症など様々な科で、広い範囲の感染症の治療として使用されています。

各組織に移行しやすい

レボフロキサシンは、薬を服用したあと、各組織に移行しやすい性質も持っているため、多くの細菌の感染症に効率よく治療が行える薬だといわれています。そして、体内に薬物が残ることなく、大部分が尿と共に排泄される薬であるため、尿路感染症に対しても有効だといわれています。

高容量で一気に殺菌できる

以前、レボフロキサシンは「100mg錠を1日3回服用する」という方法が主流だったそうです。しかし、レボフロキサシンの作用は、どれだけ薬の濃度が高いかによって効果が違っており、薬の服用量が多くなるほど、殺菌作用が高くなる薬であるため、現在は「500mg錠を1日1回服用する」という方法がとられているそうです。

何故なら、抗菌薬を少ない用量で長く使用し続けていると、その抗菌薬に対し耐性をもつことで「薬物耐性菌」が出現してしまいます。この菌は従来の薬では効果がないため、新しい薬を開発しなければならず、時間もかかってしまいます。

そのため、「一回の投与量を多くし」、細菌に初回に大きな一撃をくらわし、一気に全滅させるという方法が取られるようになってきたそうです。この方法だと、「100mgを1日3回服用」に比べて、「高い初期殺菌効果」や「耐性菌の出現抑制作用」があり、効果的だということが分かっているそうです。

このような特徴により、高用量を1日1回服用することで体内に存在する細菌を一気に排除し、感染症を改善させる薬としてレボフロキサシンが使用されているのです。

レボフロサキシンの効能

インフルエンザの合併症を防ぐ

インフルエンザの合併症にはインフルエンザウイルスそのものによるものと、細菌感染による二次性もしくは混合感染があるといわれています。頻度が高くインフルエンザにより引き起こされた死亡原因の90%以上を占めるのは肺炎だといわれています。

肺炎は、インフルエンザウイルスによる肺炎と、細菌感染による細菌性肺炎に区別されるそうですが、後者の方が発生頻度が高いといわれています。

そのため、ウイルスには無効なレボフロサキシンですが、細菌による二次性のものだと判明した時やその予防として処方されることがあるそうです。

外科手術の二次感染を防ぐ

外傷・熱傷及び手術創等の二次感染の防止のためにもレボフロサキシンはよく使用されるそうです。黄色ブドウ球菌は整形外科の手術のおいて、感染が最も多くみられる微生物の一つといわれています。

ブドウ球菌や緑膿菌も二次感染の原因となる細菌ですので、外科手術をした際は、先に抗菌薬を服用して、これらの細菌感染を予防するといった措置がとられることがあるとのことです。

泌尿器で期待される効能

尿道炎や膀胱炎、淋病にも、一昔前ですと、レボフロキサシンやシプロキサン、ミノマイシンなどの抗菌薬が使われてきたそうです。しかし、今、レボフロキサシンに対して耐性を持つ耐性淋菌が出現してきたことにより、淋病にはレボフロキサシンは処方されないことが一般的になったそうです。

クラミジア菌の抗菌作用ですが、レボフロキサシンは1日投与量300mgでは効果が弱いといわれています。クラミジア菌には、もっと有効で服用しやすい薬が出てきているそうなので、そちらを処方される可能性もあるそうです。抗菌薬は、中途半端な殺菌力しかないと、耐性菌を増やす原因となってしまいますので、慎重な投与と医師の指示通りに服用することが大切だといわれています。

耳鼻咽喉で期待される効能

外耳炎は、外耳道の感染症です。外耳炎は細菌感染によって発症するそうです。中耳炎は風邪などが原因で、鼓膜の奥に細菌が侵入し、うみがたまる病気です。副鼻腔炎は、副鼻腔に細菌やウイルスが侵入し感染することで炎症が起こり、鼻づまりや鼻水、頭痛、歯の痛みなどの症状が起こる病気です。

これらの原因が細菌であると予測される場合には、抗菌薬であるレボフロキサシンが処方されることがあるそうです。

眼科で期待される効能

涙嚢炎は、涙が流れこむ小さな袋状の器官である涙嚢に、鼻涙管閉塞や狭窄が原因で、涙嚢に溜まった涙に細菌が感染して起こった炎症のことです。急性涙嚢炎の治療に際しての抗菌薬としてクラビット点眼、もしくはタリビット点眼が使われることがあります。

麦粒腫は別名ものもらいとも呼ばれ、汗を出す腺や、まつげの毛根、マイボーム腺などから細菌が侵入し起こった炎症のことです。こちらも、抗菌薬として、クラビット点眼、もしくはタリビット点眼が使われるそうです。

瞼板腺炎はマイボーム腺炎ともいわれ、目を乾燥させないように、涙にオイルを分泌するマイボーム腺と呼ばれる場所がブドウ球菌などの細菌が原因となり、脂質の変化を起こして詰まりやすくなったり、炎症を起こしたりしている病気のことです。治療には、目を温めたり、クラビット点眼で殺菌することもあるそうです。

皮膚科で期待される効能

皮膚も細菌感染により、様々な感染症があることでしられています。

皮膚の細菌感染症として

  1. 急性の一般的な皮膚感染症(急性膿皮症)
  2. 慢性の皮膚感染症(慢性膿皮症)
  3. 菌の産生する毒素などによって起こる全身性感染症
  4. その他の特殊な細菌感染症

に分類できるそうです。

その中でもレボフロサキシンは、慢性膿皮症やざ瘡に効果があるといわれています。慢性膿皮症とは、毛包(毛穴)が閉塞することにより、毛包・脂腺の分泌・代謝物が貯留してしまい、これに細菌が感染して生じる症状のことです。

ざ瘡(化膿性炎症を伴うもの)とは、いわゆるニキビのことです。詰まった毛穴にアクネ菌、マラセチア菌といったニキビ菌が増殖して発症します。

レボフロサキシンの種類

従来品(一般品)

一般的な服用方法としては、成人であればレボフロキサシン水和物として1回100mg(錠:1粒もしくは細粒:1g)を1日2~3回を目安にして口から飲むという方法がとられます。

その他の場合は感染症の種類や症状などから医師により適宜増減するそうです。重症度が高い、もしくは効果が不十分だと考えられる症例にはレボフロキサシン水和物として上述の2倍量である1回200mg(錠:2錠または細粒:2g)を1日3回経口服用するとのことです。

腸チフス、パラチフスである場合…レボフロキサシン水和物として1回100mg(錠:1錠または細粒:1g)を1日4回、14日間経口服用するとのことです。

炭疽、ブルセラ症、ペスト、野兎病、Q熱である場合…レボフロキサシン水和物として1回200mg(錠:2錠または細粒:2g)を1日2~3回経口服用するとのことです。

レジオネラ肺炎である場合…レボフロキサシン水和物として1回200mg(錠:2錠もしくは細粒:2g)を1日3回経口服用するとのことです。

細菌に耐性菌が出現しないようこれらの病気の治療をする上で、必要な最小限の期間の投与にとどめ服用することになっているそうです。過剰な投与はないと考え、医師の指示通り服用し、耐性菌を作らないことが大切だといわれています。

錠250mg、錠500mg、細粒10%

レボフロキサシンを500mgを1日1回投与する方法は、100mg1日3回投与と比較しますと、

耐性菌の出現を抑える効果を期待できるといわれています。これは薬の性質によります。数多く投与した方がよい薬もありますが、レボフロキサシンは1回で多くの量(適正範囲で)を投与することが効果的です。レボフロキサシンを服用する際は、250mg及び細粒10%を用いる場合も、1日量を1回で飲み切ることがカギとなります。これを1日に数回飲むというようにしてしまうと、効果が得られなくなります。

一般的に、成人はレボフロキサシン1回500mg(錠500mg:1錠、錠250mg:2錠、もしくは細粒10%:5g)を1日1回経口で服用するとのことです。なお、医師により、疾患、症状、年齢、体重などに応じて適宜減量などがあるそうです。腸チフス、パラチフスの場合にはレボフロキサシン1回500mg(錠500mg:1錠、錠250mg:2錠、または細粒10%:5g)を1日1回14日間経口服用するとのことです。

肺結核やその他の結核症については、原則として他の抗結核薬と併用して服用するとのことです。この方法を多剤併用療法といい、重症度の高い症状ではこうした治療法が選択される場合もあります。

点眼液

通常、1回1滴、1日3回点眼するとのことです。なお、医師により症状などから判断し、適宜増減はあるとのことです。遮光保存となっていますので、薬局で一緒にもらった点眼袋にいれて保存するように心がけてください。

レボフロサキシンと併用注意な内服薬

フェニル酢酸系の内服薬(併用注意)

痙攣(けいれん)を起こす危険性があるとの指摘があり、併用注意となっています。特にてんかんなどの痙攣性疾患を診断されている方は、かかりつけの医師に相談をして、レボフロサキシンは避けた方が良いかもしれないそうです。

〇フェニル酢酸系のNSAIDs内服薬の一例

ボルタレン(一般名:ジクロフェナク)

クリノリル(一般名:スリンダク)

インダシン(一般名:インドメタシン)

ハイペン(一般名:エトドラク)

プロピオン酸系の内服薬(併用注意)

ついてない とことんついてない ギックリ腰でもなくヘルニアとか情けない。 認めたくないけど動けないじゃないか! ロキソニン飲みまくって仕事したら激痛だし、 迷惑かけまくりだし、 もう飲み薬じゃダメで… 仕事帰りに病院直行して レントゲンやらやったらヘルニア… 座薬併用で二週間は動けないと… 二週間とか無理。 今は痛み止め使ってもダメ。 #ただただ落ち込む ご臨終........ お疲れ様自分(TT) #痛みで起きる#情けない#中腰体勢で悪化#ヘルニア#ロキソニン#ボルタレン#座薬嫌#痛み止めオンパレード#動けない#座れない#顔洗えない#クシャミ出来ない#泣ける

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レボフロサキシンとNSAIDsと呼ばれるロキソニン等と併用し服用することで、フェニル酢酸系同様、痙攣(けいれん)を起こす事例が報告されてことから、併用注意となっているそうです。特に高齢者やてんかん等の持病をお持ちの方はかかりつけの医師に相談する必要があるとのことです。注意しましょう。

これらのNSAIDsとは違う代替の薬として、解熱鎮痛目的で服用するのでであればカロナールなどがよいとされているそうですが、カロナールには抗炎症作用がないため、整形領域で使用される際はオキシカム系のモービックやロルカム、コキシブ系のセレコックスなどが服用に適しているとのことです。

〇プロピオン酸系のNSAIDs内服薬の例

ロキソニン(一般名:ロキソプロフェン)

ブルフェン(一般名:イブプロフェン)

ロピオン(一般名:フルルビプロフェン)

ナイキサン(一般名:ナプロキセン)

健康食品を含む併用に金属含有製剤の有無(併用注意)

アルミニウムやマグネシウム分を含む胃腸薬(制酸剤)や健康食品にふくまれる金属含有製剤をレボフロサキシンと併用した場合、レボフロサキシンの効果が落ちることがあるといわれています。

レボフロサキシンを服用してから1~2時間後に上記の金属含有製剤を服用すると効果減弱などの問題を避けることができるそうです。なお、カルシウムは一緒に服用しても、吸収や効果にほとんど影響ないといわれているため併用注意とはなっていないそうです。

抗結核薬(併用注意)

抗結核薬のデラマニド(商品名:デルティバ)などQT延長などの不整脈を起こしやすい薬剤と一緒に服用する必要がある場合は、定期的に心電図検査をおこない、不整脈が出ていないか注意をすることが大切だそうです。

レボフロサキシン服用禁止の人、服用注意の人

妊婦・授乳中の人(禁忌)

レボフロサキシンは、胎児に対する安全性は十分に確認されていないため、妊婦・授乳中の人が服用することは禁止されているそうです。薬剤の添付文書にも「妊婦には使用しないこと」と記載があります。

しかし今までに妊娠初期にレボフロサキシンを服用したかたといって、生まれた子どもに先天奇形が多発したという事実は報告されていないそうです。そのため、妊娠中にレボフロサキシンを服用したとしても、妊娠中絶を考えるほど、危険な薬剤には該当しないとされています。

15歳以下の人(禁忌)

動物実験で幼若犬や幼若ラットにレボフロサキシンを投与したところ、関節異常が認めらたということで、15歳以下に対する安全性は確立していないので、投与しないことになっています。

持病がある人(慎重投与)

てんかんなど けいれん性の病気、重症筋無力症、もしくは重い心臓病のある人は、病状の悪化に注意するなど慎重に用いることが必要だそうです。

また高度腎機能障害のある方も、腎機能が低下しているためレボフロサキシンの高い血中濃度が続いてしまう傾向にあるため、慎重投与とされています。

高齢で衰弱している人(慎重投与)

レボフロサキシンは、主に腎臓から排泄されるのですが、高齢者で衰弱している方ですと、腎機能が低下していることが多いので、なかなか体外に排出されず、高い血中濃度が持続する危険があるので投与量ならびに投与間隔に注意しながら、慎重に投与することが大切だそうです。

レボフロサキシンの問題

副作用

レボフロサキシンの副作用は他の抗菌薬と比較すると、少ないといわれています。発疹や下痢は危険のサインですので、早めに医療機関を受診しましょう。抗菌薬は腸内細菌も殺してしまうことがあり、下痢を起こしてしまいます。

光線過敏症はニューキノロン系で発症しやすいと言われています。薬は口から飲みますと血液を介してあらゆる部位に吸収されます。ですから身体全体に抗菌薬が行き渡っているということになります。そのため外出などで日光が当たってしまうと、抗菌薬と日光が反応を起こし、皮膚が赤くなってしまったり、やけどのような水疱ができてしまったりします。皮膚の弱い方だけでなく、長期間服用した方が外出するときなどは注意が必要になります。

重い副作用は滅多にないといわれています。しかし、体質などで重篤な副作用が出てしまう場合も存在します。レボフロキサシンに特異的な副作用として押さえておきたいのが、「痙攣(けいれん)」と「アキレス腱障害」です。その他には、横紋筋融解症や低血糖、不整脈が見られたとの報告もあるそうです。これらが見られるのは本当にまれなケースですがゼロではありません。薬の代謝は肝臓や腎臓で行われますから、そういった臓器に疾患のある人では注意が必要なこともあります。

重い副作用 (めったにないとのことですが、初期症状等に念のため注意することが大切です)

・ショック、アナフィラキシー…薬が身体とアレルギー反応を起こし、死に至る場合が少なくありません。血圧が低下し、十分に血液が行き渡らなくなるため、顔面蒼白や手足のしびれ・冷えなどが見られます。また、喉頭(のど)が腫れてしまうと、気管が閉塞されてしまい、呼吸困難に陥ります。そのため迅速な対応が必要です。

・重い不整脈…不整脈とは脈のリズムが一定でない状態です。そのため動悸がしたり、脈が1分間120以上または50以下になったりします。また、脈が弱くなり、血液が循環しにくくなるため、めまいを起こしたり、失神したりします。1分間に120回を超えますと、運動をしたかのように疲れます。

・肝臓の重い症状…肝臓は数多くの役割を担っています。ですから、薬剤で肝臓がやられてしまうと、様々な症状が見られます。具体的には、倦怠感や食欲不振が見られ、食べても吸収できないので吐き気がします。血液系にも異常をきたし、皮膚や白目が黄色くなる黄疸を来したり、尿が茶褐色になったりします。

・腎臓の重い症状…薬剤は肝臓や腎臓で代謝を受けて、効果を発揮します。その薬自体が腎臓を攻撃してしまうことも場合によっては起こり得ます。そのため、尿が少なくなったり、極端な場合は出なくなったりします。傷害を受けるとタンパクが漏れ出し、尿が泡立ちます。腎臓は水分量の調節という役割も担っていますから、むくみが見られることもあります。

・重い皮膚・粘膜障害…薬疹です。重症の薬疹ではスティーブン・ジョンソン症候群や中毒性表皮壊死症などがあります。発疹や発赤が見られるだけでなく、水ぶくれができ、破れたところからさらに細菌が侵入するという非常に致死率の高いものです。

・重い血液成分の異常…白血球が少なくなることで細菌やウイルスに対して弱くなり、発熱や喉の痛みが見られます。口の中の普段は悪さをしない菌により、口内炎ができます。また、血小板も減るため血が止まりにくくなり、皮下出血(血豆・青あざ)や鼻血・歯肉出血などの出血傾向が見られます。

・低血糖…最も怖いのが低血糖昏睡です。低血糖により意識を失ってしまうことです。それ以外の症状として、力が抜けた感じがする、ふるえがする、さむけがする、動悸がある、といったものが代表的です。異常な言動や痙攣が見られたら、重症化しているサインですのですぐに医療機関を受診しましょう。

・過敏性血管炎…血管の症状で血管に穴が開く場合もあります。そこから細菌が侵入し発熱や痛みを来します。血液が漏れる場合もあり、関節痛を生じ、紫斑(青あざ)が出ます。斑状の発疹も見られます。

・けいれん…自分が動こうとしていないのに、手がピクピク動いてしまいます。意識が低下する場合もあり危険です。その他、頭痛を自覚したり、震えたり、筋肉がわずかに無意識に動いたり、といった様々な症状があります。

・肺障害(間質性肺炎など)…呼吸器系に異常をきたします。そのため、息切れを感じたり、息苦しさを感じたりします。から咳や痰、発熱も特徴的です。

・横紋筋融解症…横紋筋という筋肉が溶けてしまう病気です。動物には横紋筋と平滑筋がありますが、難しい説明は省略し、普段私たちが話題とする筋肉(上腕二頭筋など)は横紋筋のことだと思ってください。それらの筋肉が溶けて力を発揮できなくなりますので、力が入りにくくなったり、破壊されたことによる痛みを生じたりします。筋肉が壊れるので歩きにくくなったり、腎臓にも筋細胞が見られ尿が赤褐色になったりすることもあります。

・大腸炎…腸自体が炎症を起こします。炎症ですので激しい腹痛があり、発熱を来します。腸内細菌も殺してしまうことにより下痢が見られたり、ひどい場合は、血便や下血が見られます。

・アキレス腱炎、腱断裂…アキレス腱周辺に痛みや腫れが出て、足がむくみます。

・幻覚、錯乱…こちらは脳に対する副作用といってもよいかもしれません。本当ではない声や音が聞こえたり、実際にいない虫や動物・人が見えたりします。混乱状態になったり、取り乱したりすることもあります。言動も言葉にならない声を発するようになることもあります。

・重症筋無力症の悪化…重症筋無力症ではまぶたが下がることが主症状です。その他、力が抜けてきたり、動作が鈍りはじめたりします。

耐性菌

抗菌薬を低用量で長く服用し続けていると、抗菌薬に対して、耐性をもつ新たな細菌が出現し、今までの抗菌薬が効かなくなることがあります。症状が軽減したからといって、自己判断で服用をやめたりせずに、医師や薬剤師のアドバイスに従い、ねらった細菌を根絶やしにするくらいの気持ちで服用しましょう。

服用を途中でやめると、まだ生き残っていた細菌が、耐性菌に変わってしまう可能性があるそうです。耐性菌を作らないようにすることが大切です。

レボフロサキシンまとめ

レボフロサキシンは副作用も少ない薬であるため、耐性菌を作らないためにも、用法用量をまもって、しっかり飲み切ることが大切です。抗菌薬と聞くと、なんだか副作用が強いイメージがありますが、レボフロサキシンに関しては、そんなことはないということが分かっていただけたと思います。

耐性菌をつくってしまうと、また新たにその菌に対して、抗菌薬をつくって、また新たな耐性菌が生まれて…と繰り返すいたちごっこになってしまいますので、耐性菌をつくらないように、責任をもってレボフロサキシンを服用すると決めたら最後まで飲み切ることが大切です。