スープが風邪に有効といわれる嬉しい理由とは?
1.風邪で弱っている喉や鼻の粘膜を温めるため
風邪とは、私たちの喉や鼻の粘膜に風邪のウイルスが付着して、喉の痛みや咳・クシャミ・鼻水・鼻づまりといった風邪特有の症状を引き起こします。
暖かいスープを摂ることは体を温めるだけではなく、炎症を起こしている喉や鼻の粘膜を温めることができます。
2.野菜をふんだんに入れて作れるため、栄養を摂りやすい状態になる
スープは白菜・ニンジン・ジャガイモ・ネギなどの様な野菜を入れて煮込んで作れるため、温かい状態で野菜の栄養が溶け込んだ汁ごと摂れて、しかも消化に優しいと、良い条件が揃っています。しかもさほど時間をかけずに簡単に作れるのが魅力です。
スープの状態なら食欲がなくても摂りやすいですし、風邪の時は水分の補給も大切なのでまさに理にかなっています。スープ以外では鍋でも同様に汁ごと摂れて体が温まるのでおススメです。
風邪以外にも疲れている時に是非摂ってほしいものです。
3.コトコト煮込んで作るので、やや多く食べてしまっても消化に良い
色々な野菜を入れてコトコト煮込んで作りますので、具材が柔らかくなって胃腸に負担をかけないため、体調が思わしくない時にはとても食べやすい料理です。
その他にも肉類や別の食材を入れても味に深みや栄養がスープに溶け出しますので、さらに食べやすくなるでしょう。
4.「チキンスープ」は美味しい上に“薬要らず”といわれている食事療法
ドイツやアメリカで昔から風邪になると摂ってきたチキンスープは、たくさんの家庭に伝わる定番料理です。
鶏肉は、ウイルスを弱らせる働きがあって健康な粘膜の維持・免疫力を高めるビタミンAと、亜鉛がたくさん含まれている嬉しい食材なのです。さらにアミノ酸も含まれていて滋養強壮が期待できる、消化の良い食材の1つといわれています。
風邪の症状から通常よりも早い段階で回復を見込めること、炎症を鎮める作用に期待ができるチキンスープからこれ程必要な栄養が摂れるなら、摂っておいて損はないでしょう。どうしても薬に頼りがちになってしまいますが、自然から摂れるもので改善を図っていくことも大切なのです。
5.体にとって不要なものを、スープでデトックス
“デトックス”という言葉は、今や誰でも耳にしたことのあるものでしょう。
デトックスとは、私たちが日々送る生活の中で取り込んでしまう有害なものを体内から減らしたり、予防をすることです。
有害なものというと、薬類・食品の添加物や農薬などを指します。これらは体内には容易に入り込みますが、体から出すということがなかなか難しい厄介なものなのです。
その結果、血も次第に汚れていくため体の不調の原因の一因となったり、健康面・美容面でも様々なトラブルを招きやすい環境を作るといわれています。
このデトックススープがなぜ風邪に?と思われる事でしょうが、実はこのスープのすごさは腸内環境をキレイにしてくれることにサポートする面があるので、オススメなのです。
腸内が整ってくると血もキレイになっていくといわれており、免疫力の向上で期待できますので、風邪などの改善に繋がります。
スープを美味しく食べるだけで良い結果を得られるとなれば、嬉しい限りです。
スープを風邪のときに食べる際の注意点やデメリット
1.食物繊維が多いもの・きのこ類の様な消化が良くない食材
普段なら健康面において良い働きが期待できる食物繊維やキノコなどの食材ですが、食材の性質上どうしても消化されにくい一面をもっているため、風邪を引いている時は消化に影響を及ぼしかねないため控えた方が良いでしょう。
この時期は消化に優しいものを優先して摂りましょう。
2.刺激の強い味
風邪を引いている時は喉などの粘膜に炎症を起こしていたり、胃腸の働きが良好とはいえない状態です。
辛いものやスパイスなどの刺激となるものを摂取することで炎症を起こしている粘膜・咳の状態を悪化させる要因となりかねませんので、そのような時は、極力控えた方が無難でしょう。
3.脱水症状に繋がりかねない、「利尿を促す」もの
風邪を引いている時は体内の水分量が足りなくなりがちです。仮に食欲がなくて食事が喉を通らず食べられなくても、水分だけは意識して摂る工夫が必要な状態です。
普段なら鍋やスープなどに入れても美味しく食べられる食材ですが、利尿を促す可能性のある、冬瓜・ジャガイモ・白菜・小豆や大豆、ハト麦といった豆類は控えた方が良いでしょう。
スープで風邪対策!体を温めるスープのレシピはこれがオススメ!
1.薬に頼らず、食材の栄養で回復を図る「チキンスープ」

出典:レシピブログ
<材料>簡単に作れる、鶏ガラスープにレシピです
お水:1000ml程度
(手羽先などから取り除いた)鶏骨:120g程度
- キレイに水洗いした鶏骨とお水を一緒に鍋に入れます。
- 沸騰するまで強火で、沸騰後は弱火に落として50~60分程煮込みます。
- スープが冷めたら、ふきんやペーパーを使ってこします。
通常よりも簡単に、時短で作れるので忙しい人にもオススメです。
あとは、材料をコトコト煮込んでコンソメや塩などでお好みの味に整えます。
具材に栄養豊富な鶏肉、大根やニンジン、長ネギ、ブロッコリーなどの「冬野菜」を使った鍋を食べて、優しく体の中から温めながら風邪からの早い回復に努めましょう。
2.腸をきれいにしながら、免疫力向上のサポートが期待できる「デトックススープ」

出典:レシピブログ
<材料>
ニンジン:90~95g
セロリ:90~92g
玉ねぎ:200g前後
トマト:100~150g
コショウ:お好みの量
コンソメ:約14g(固形のものは砕いておいた方が溶けやすいです)
お水:500~600ml
- 野菜は一口くらいの大きさで切っておきます。
- 鍋に野菜、お水、コンソメを全て入れて火にかけます。
- 具材に火が通ったら、火からおろします。コショウをかけて完成です。
体もポカポカになりますし具材の栄養を丸ごと摂れて、デトックスが期待できるスープは嬉しい存在です。簡単に作れるのも魅力です。
3.風邪を引いて弱った体に「水炊き」

出典:レシピブログ
<材料>
白菜:400g
ニンジン40~45g
玉ねぎ200g前後
ニラ100g位
手羽元1600g程度
(ダシ)昆布:5㎝×2枚程度
ポン酢:お好みで
- 鍋に500~600ml程度の水と昆布と手羽元を入れて火にかけます。
- 沸騰したら一旦手羽元を出して、白菜の芯部分とニンジンを入れます。
- 火が通ったら、玉ねぎを入れて煮ます。
- 玉ねぎが透明になってきたら白菜の葉、ニラ、取っておいた手羽元を入れます。
- 白菜の葉やニラに火が通ったら完成です。
体を温めてくれる「冬野菜」だけではなく、体を冷やすといわれる白菜の様な野菜も、加熱することで上手に摂ることができます。
忙しい現代だからこそ、栄養をしっかり摂りましょう。
仕事や人間関係など様々なことでストレスを抱えやすくなっている今の社会は、体調不良を招きやすい環境となっています。その中で風邪を引いて調子が思わしくなくても、なかなか仕事が休めなかったりと、精神的にも追い込んでしまう場合もあるでしょう。
そんな時は、簡単に栄養補給ができる術を上手に利用して、体の内側から癒してあげましょう。