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子宮筋腫の手術費用は以外とかかる!?健康保険で自己負担額ってどれくらいかかるの?4つの症状と治療や入院期間など解説!

最近生理が重くなったような気がすると悩んでいるなら、子宮筋腫の可能性があります。放っておくと手術が必要になるかもしれません。早めの検査と適切な治療をうけましょう。こちらでは、子宮筋腫の種類、症状、治療法、そして費用などについて取り上げます。



子宮筋腫とは

子宮筋腫とは、子宮にできる良性の腫瘍です。子宮の内側にできるもの、筋肉の中にできるもの、そして外側にできるものがあります。子宮筋腫自体は命に関わることはありません。子宮筋腫は女性ホルモンの影響でできるものなので、閉経すると自然になくなることが分かっています。しかし、筋腫が大きくなったり生活に支障がでるほどの症状がある場合は、手術などの治療が必要になってきます。中には、10キロを超える大きさになることもあるようです。これを機会に、子宮筋腫の種類、症状、治療法や費用などについて調べてみましょう。

参考:日本産婦人科学会 病気を知ろう:産婦人科の病気

子宮筋腫の種類

粘膜下筋腫

子宮粘膜に筋腫ができます。子宮の内側は月経の時に剥がれる子宮内膜で覆われていますが、この子宮内膜の下に筋腫が出来てしまいます。筋腫は子宮の中で大きくなるので、筋腫の表面の内膜が月経時に剥離するので、過多月経と貧血を引き起こします。さらに、不正出血、不妊症、流産の原因にもなります。このタイプの筋腫はサイズが小さくても症状が出やすく子宮筋腫の中で一番症状が重いと言われています。

筋層内筋腫

子宮の筋層である平滑筋の中にできる筋腫です。子宮筋腫の中で一番多いタイプです。周りの子宮筋を押しのけるように大きくなり、子宮の形が変わってしまうほど大きくなると、過多月経などの症状が現れはじめ不妊症や流産の原因にもなり得ます。

漿膜下筋腫

子宮の外側にある漿膜に筋腫ができます。外側に突き出すように大きくなるので、大きくなっても、あまり症状がなく気がつかないこともあるそうです。大人の握りこぶし大くらいより大きくなると、腰痛、下腹部痛、圧迫感などの症状が出てくるようです。注意すべき点として有茎筋腫の場合、ねじれる事がありその場合は激しい痛みが伴います。筋腫は閉経と共になくなるので、閉経まで乗り切ることができれば問題ないようです。子宮筋腫の中で漿膜下筋腫の確率は2割と言われています。

参考:レディースクリニックかたかみ 子宮筋腫

子宮筋腫の症状

過多月経(月経血量が多い)

生理の時の出血量が多いというのは、代表的な症状のひとつです。筋腫の増大に伴って月経血量が増えてきます。その結果、貧血が起きてしまい疲れやすくなるという症状もでてきます。

月経困難症(生理痛が重い)

進級筋腫の患者さんの間では、重い生理痛を訴える方がたくさんいます。鎮痛剤を飲んでも普段の生活や仕事に支障があるほどの痛みがある場合は、ホルモン治療や手術などの治療が行われます。

頻尿

子宮筋腫がお腹の中で大きくなると、膀胱を圧迫してしまいトイレが近くなります。また、尿道が圧迫され尿の通りが悪くなると尿が出なくなることもあります。

不妊

筋層内筋腫の場合は、内腔に近い場所に筋腫ができ内腔が変形するほどの場合は不妊になりやすいと言われています。子宮の外側にできる漿膜下筋腫の場合は不妊の原因につながることはないようです。

子宮筋腫の治療法

特に症状がない場合は、定期的に検査を受けながら、まず経過観察をします。普段の生活に支障をきたすような症状があると以下の治療法がとられます。

投薬によるホルモン療法

ホルモン療法とは、薬によって女性ホルモンの作用を増やしたり減らしたり調整する治療法のことです。子宮筋腫ができた時は、ホルモン作用を減らすことが必要になってきます。

低容量ピルの服用

低容量ピルは、過多月経や月経困難症の症状の暖和を助けてくれます。低容量ピルを服用すると排卵が抑制されるので、子宮内膜が薄くなり生理痛や出血量を軽くすることができるのです。日本ではまだまだピルに対する抵抗のある方が多いようですが、実際飲み始めると症状のページTOPへ軽減を期待できます。ただ、ピルは子宮筋腫自体の治療にはならないので、あくまでも症状暖和させるために使われます。

ミレーナ

ミレーナとは子宮内避妊用具のひとつで、数年前から過多月経や月経困難症の治療にも使えるようなりました。黄体ホルモンの放出作用により子宮内膜増殖を抑制することができるので、生理痛や出血量を軽くすることができます。毎日ピルを飲むのが面倒と思われる方には便利です。ただし、これも子宮筋腫自体の治療ではなく症状を暖和するために使われるものです。

GnRHアゴニスト

GnRHアゴニストを投与することで、卵巣機能を一時的に停止させ閉経と似た状態にする治療法です。生理がなくなるので月経困難症などの症状から解放され、子宮筋腫を小さくする効果や子宮内膜を薄くする効果もあるようです。副作用として更年期症状がでたりする場合があります。長期的な使用は骨粗鬆症を引き起こす可能性があるため長くて半年くらいが目安とされています。

手術療法

子宮筋腫核出術

子宮筋腫核手術とは、子宮を残し筋腫だけを摘出する手術法です。ホルモン療法では症状を暖和できないとき、筋腫が不妊や流産の原因になっているとき、将来妊娠を希望してる患者さんを対象に行われる手術です。開腹手術で行われる場合もありますが、身体に負担の少ない腹腔鏡手術で行われることが多いようです。

子宮全摘出手術

子宮全摘出手術とは、子宮を全部とってしまうことです。根治手術とも言われます。核手術の場合は再発の可能性がありますが、子宮摘出をすることで再発を防ぐだけでなく、子宮ガンなどの予防にもなります。ただ、あるはずのものがなくなってしまうと体調などにも影響がでてきますし妊娠もできなくなるので、主治医としっかり相談をしてください。

子宮鏡手術 (粘膜下子宮筋腫の場合)

子宮鏡手術とは、膣から子宮内を直接みるためのピストル型のカメラを挿入し、子宮鏡と電気メスを使って、膣内で筋腫を切除する治療法です。おなかに傷を残すことなく筋腫をとることができます。

子宮動脈塞栓術(UAE)

子宮動脈塞栓術とは、子宮へ流れる血液量を減らし子宮筋腫を小さくする治療法です。患者さんの負担が少ないのが利点ですが、不妊や流産のリスクが高く、妊娠しても胎児の成長に影響がでるなどの問題点があるため、今の段階では妊娠を希望されてる方にらすすめられていません。

集束超音波治療(FUS)

集束超音波治療とは超音波を収束して筋腫を変性させて退縮させる治療です。これはまだ、試験的な治療法で保険が適応されていません。利点はあるものの、治療後の子宮の機能が低下するというデータがあり慎重な決定が必要です。

参考:子宮筋腫の治療方法―ホルモン療法、手術療法 メディカルノート

子宮筋腫手術の種類

子宮全適手術

子宮全摘術は、子宮を全部取り除く手術です。開腹して行われる腹式と腟式がありますが、腟式では視野も限られ安全な実施にはいくつかの制約があり適応が限られているために、大半が腹式手術で行われるようになっているようです。複式手術には、体に負担の少ない腹腔鏡下手術が一般的になってきています。ただし、筋腫のサイズが大きすぎる場合はGnRHアゴニストの投与によって子宮を小さくしてから実施するなどの方法もとられるようです。

参考:Dr.堤治の世界 子宮筋腫核手術

子宮筋腫核手術

子宮筋腫各手術とは、子宮を残し筋腫だけを取り除く手術です。これも腹腔鏡下手術が多くのケースで選択されるようです。開腹手術に比べて体への負担が少ないので、入院期間も短くなり仕事復帰も1~2週間でできるようになります。子宮を温存するのでその後の妊娠も可能で、傷も小さいので女性にとっては嬉しいですね。腹腔鏡手術には特殊な器具が必要なので、それゆえに合併症が起こる可能性があるということを覚えておかなければなりません。さらに、設備が整っている医療機関や経験のある医師を探すことも必要です。

参考:Dr.堤治の世界 子宮筋腫核手術

非観血的手術

悲観血的手術とは、メスをいれない治療法です。子宮動脈塞栓術(UAE)と集束超音波治療 (FUS)があります。子宮動脈塞栓術とは、子宮へ流れる血液量を減らし子宮筋腫を小さくする治療法です。集束超音波治療とは超音波を収束して、筋腫を変性させて退縮させようという治療です。これらの治療法は利点はあるものの子宮の機能が低下したり、不妊・流産、妊娠した時の胎児への影響などいくつか問題が指摘されているようです。

参考:子宮筋腫の治療方法―ホルモン療法、手術療法 メディカルノート

子宮筋腫手術の入院期間と費用

子宮全摘出の場合

1週間程度の入院。保険適用の3割負担で、平均20~25万くらいと言われています。

筋腫核手術の場合

1週間程度の入院。保険適用の3割負担で、平均20万くらいと言われています。

非観血的手術の場合

3日前後の入院。保険がきかず費用は50万前後と言われています。

参考:医療法 人医誠会 医誠会病院 レディスセンター

手術後の妊娠の可能性について

子宮全適手術をした場合は妊娠はできないようです。手術を受けるかどうかは慎重に決定しましょう。子宮核手術をした場合は妊娠は可能です。人によって妊娠しない場合もあるので、妊娠の希望がある方は主治医としっかり相談してから治療を選択しましょう。

手術後の痛みや後遺症について

手術後の痛みや後遺症は?

手術後の痛みや違和感は、1カ月もすればおさまり安定して普段の生活にすぐ戻れるようです。腹腔鏡下手術の場合は早くて1週間後には仕事復帰をする方もいるくらいに身体への負担が少ないと言われています。

子宮全適手術をした場合、子宮筋腫の再発や子宮ガンの可能性はなくなるものの後遺症で悩む方がいるのも事実です。子宮を失ったと言う精神的なショックから鬱状態になる場合があります。痛みは軽くなっていくものの、ホルモンバランスのくずれ、倦怠感、発熱、食欲不振などの症状がでる場合もあります。

さらに、子宮全摘をしても卵巣を残している場合は卵巣の働きが悪くなるため卵巣の病気のリスクが高まるようです。子宮と卵巣は血管を共有しているので、子宮がなくなることによって卵巣機能が衰える可能性がでてくるのです。術後は卵巣機能不全からホルモン補充療法を受けるケースが多いようですが、それによる副作用がでる場合もあります。

参考:佐藤病院 子宮筋腫治療

再発率は?

子宮筋腫は再発の確率が高い病気と言われています。手術をしたとしても、新たな筋腫ができたりする可能性もあります。再手術をするこもできますが、傷口の癒着などの問題で核手術をするのは2回までとされているようです。子宮全適手術をした場合は再発はありません。

まとめ

子宮筋腫とは、子宮にできる良性の腫瘍です。子宮筋腫自体は生命を脅かすものではありませんが、どんどん大きくなってくる場合や症状が強くて生活に支障がでる場合は適切な治療が必要になってきます。

症状には過多月経、月経困難症、貧血、頻尿などのがあります。症状が軽い場合は痛み止めなどを服用して経過観察をすることが多いようですが、症状が強い場合はホルモン療法によってホルモンのバランスをとる治療、または手術療法があります。

手術には、筋腫だけをとる核手術、メスを入れない悲観血的手術、そして子宮を全部とってしまう子宮全適手術があります。核手術の場合は、再発の可能性はありますが術後の妊娠は可能です。悲観血的手術はまだ歴史が浅いため慎重に決める必要があります。全適手術の場合は、術後の妊娠はできず後遺症もある場合があるという点があげられますが、再発や子宮がんのリスクを避けられます。

入院期間は腹腔鏡下手術によるものであれば、1週間以内、開腹手術であっても1週間程度といわれています。費用に関しては、医療機関や症状の度合いなどによって変わってきますが保険適用後平均で20~25万、悲観血的手術は高めで50万前後のようです。

子宮筋腫は月経のある女性の誰でもなりうる病気です。はやめに適切な治療を行えば普段の生活にすぐ戻れるようになるので症状の変化には敏感でありましょう。最近、生理の量が増えたなあ、とか生理痛がひどくなってきたなど症状に心辺りがある場合は検査してください。婦人科の定期検診はかかさないようにしましょう。