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貝の食中毒、甘く見ていませんか?記憶喪失や死の危険?!時間が経って出る症状も!貝好き必見!主な症状や対処法!

みなさんは食中毒になったことありますか?典型的な食中毒の症状としては、上から下からもうそれはそれは大変なことになります。貝の食中毒の症状は様々で、中には火を通したからといっても安心できないものもあります。大好きな貝と安全に接するためにはどうしたら良いのかを知り、危険を回避し安全に美味しくいただきましょう。



貝で食中毒になることはある?

貝で食中毒になることはあります。よく聞くのが、生牡蠣だと思います。生牡蠣が大好きな人は、食中毒覚悟で食べる!なんて強者もいるのではないでしょうか。

そもそも食中毒とは、食品に混入した細菌や、それらが作った毒素、化学物質、自然毒によって引き起こされる健康障害のことを言います。この自然毒はふぐや、きのこは良く知られていますが、実は貝にもあるのです。

貝類には様々なものがありますが、特に食中毒の発生率が高いのはアサリ、牡蠣、ホタテ、ムール貝などに代表される二枚貝です。二枚貝とは、その名の通り二枚の「貝殻」で、私たちが美味しく頂く体の部分を挟み込んでいるので二枚貝と呼ばれます。

貝の食中毒は命にかかわることもあるので、もしものときのために知っておいて損はないです!

貝で食中毒になる原因や理由は?

フグやきのこと同じ自然毒、二枚貝によって起こるもの

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貝に含まれる毒を「貝毒」と言います。「貝毒」とは、ホタテや牡蠣などの二枚貝が、餌として有毒プランクトンを食べ、それが一時的に蓄えられている状態のところを人間が食べることで起こる食中毒症状です。貝毒の症状にも種類があり、日本で確認されているのは、「麻痺性」と「下痢性」の貝毒です。

他にも、日本では事例は報告されていませんが「神経性」の貝毒、そしてまさかの「記憶喪失性」の貝毒もあるそうです。麻痺性の貝毒は、日本で起こったものは二枚貝、二枚貝を捕食した巻貝、カニによるものです。日本では貝毒による食中毒を防ぐため、定期的に有毒プランクトンの出現を監視しています。

もし貝毒が起こる可能性がある有毒プランクトンが発生した場合、日本の場合は毒性値を測定して規制値を超えたものは出荷を制限しているそうなので安心です。

しかし、日本でも貝毒が報告されています。これは潮干狩りなど個人取った貝を食べたことによるものだそうです。潮干狩りなどで貝を取るときは、必ず地元漁港などが管理している有料のところで行うことが確実です。

さらに海外では有毒プランクトンの測定を行っていない国もあります。しかも最悪なことに、この貝毒は加熱調理をしても無毒化されません。もし海外旅行で貝料理を食べるときには、加熱調理されていても安心はできません。

ノロウィルスによるもの

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ノロウィルスが原因のものは、二枚貝が海中のプランクトンなどと一緒にノロウィルスを溜め込んでしまい、これを人間が生食用などで食べることで起きます。しかしこちらは貝毒とは違い、85度以上で1分以上加熱すれば死んでしまいます。加熱調理を行えば避けられる食中毒です。

こちらの食中毒は、生食にこだわらなければ回避できそうです。ノロウィルスによる食中毒患者が増えるのは11月から3月に多いです。これは、牡蠣の出荷量が冬に増えることに原因がありますが、他の季節にも発生します。

腸炎ビブリオによるもの

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腸炎ビブリオは、海中や海中の泥の中に住む菌で、海水温が20度を超えると増加傾向になります。そのため夏場の近海の、サバやアジ、タコやイカ、赤貝などの内臓やエラなどに付着していることが多くなります。

これらを生食で食べる場合、切り身に菌が付着してしまったりすることで起きるそうです。また調理道具に付いてしまい、そのまま他の調理を行うことで、食材に菌が付着し起こることもあるそうです。皮膚の傷口からの感染もあるので、夏場の海水浴で傷口から感染することも考えられるそうです。

菌は目に見えないので、これらの食品を取り扱う時は、「菌が付いている」という意識のもと取り扱う必要がありそうです。

食中毒を引き起こす菌の潜伏期間は?

貝毒の潜伏期間は短い

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麻痺性貝毒の潜伏期間は食後約30分です。下痢性貝毒の方が長く潜伏することもあるようで、期間は食後約30分から4時間です。潜伏期間が共に短めなので、あっという間に発症します。貝毒の恐ろしいところは、毒を持っていても見た目も味も変わらず、さらに熱にも強いというところです。

日本で市販されているもの、管理されている潮干狩り場では毒値を測定しているのでまず問題なさそうですが、外国では注意しましょう。

ノロウィルスの潜伏期間は24~48時間と長い

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ノロウィルスの潜伏期間は24~48時間です。こちらは、少し時間が経ってから発症するので、「生食で海産物を食べても、特に問題なかった」と安心した頃にやってきます。

腸炎ビブリオの潜伏期間は時間に幅がある

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腸炎ビブリオによる食中毒の潜伏期間は、食後10~36時間と振れ幅がとても広めです。すぐに症状が出れば見当がつきますが、36時間後だとなかなか思い出せないかもしれないです。

貝で食中毒になった時の症状は?

貝毒による食中毒の症状(麻痺性)

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麻痺性の貝毒による食中毒の症状は、口唇、 舌、顔面のしびれから始まり、首から全身にかけて広がっていくそうです。フグの毒の時に起こる症状と類似しており、軽症の場合は、24から48時間で回復するようです。

下痢性の貝毒による症状は、激しい腹痛、下痢や吐き気、嘔吐などの消化器系の症状です。幸い、死に至ことはないそうです。他の食中毒と区別されやすい点として、発熱がないという特徴があるそうです。

貝毒による食中毒症状(下痢性)

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下痢性の貝毒による症状は、激しい腹痛、下痢や吐き気、嘔吐などの消化器系の症状です。幸い、死に至ることはないそうです。他の食中毒と区別されやすい点として、発熱がないという特徴があるそうです。

貝毒による食中毒の症状(神経性)

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日本では起きた事例はないのですが、神経性の貝毒の症状は、食後数時間後に唾液などを飲み込んだ時に、口腔内に違和感を覚える症状から始まり、口腔内が激しく熱い感じになったり、赤くなったりするそうです。その後、症状は喉から身体全身に広がり、時間が経過すると酔ったような状態になるそうです。

貝毒による食中毒の症状(記憶喪失性)

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こちらも、日本では起きた事例のない食中毒です。記憶喪失性の貝毒の症状は、下痢性の貝毒

のような消化器系の中毒症状の他、脳の記憶を司る「海馬」というところが毒によって破壊さ

れ、記憶喪失を起こし、最悪の場合、死に至るそうです。

ノロウィルスによる症状は下痢や吐き気・発熱など

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ノロウィルスによる食中毒の症状は、消化器系の中毒症状で、腹痛、下痢、吐き気、嘔吐、さらに発熱が起こります。発熱は、そこまで高くはならないそうで、38度くらいだそうです。症状は3日以内に治ることがほとんどです。

腸炎ビブリオによる症状は消化器症状と発熱・しびれなど

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腸炎ビブリオの食中毒症状は、下痢を伴った激しい腹痛に襲われます。下痢、嘔吐、発熱を伴います。稀に、しびれやチアノーゼを起こすこともあるそうです。

症状が悪化したらどうなる?

貝毒の症状が悪化した場合

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麻痺性の貝毒の症状が悪化した場合、症状がしびれから麻痺に変わり、頭痛、嘔吐、運動障害、言語障害へと進み、最悪の場合、呼吸困難で死亡することもあるそうです。記憶喪失性の貝毒も、その名の通り重症化すると記憶喪失の症状が起こり、平行感覚の症状が失われ、麻痺も起こります。さらに最悪の場合死に至ります。

貝で食中毒になった時の対処法や治療法は?

病院へ行きましょう

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貝の食中毒もさまざま原因があるので、病院で抗生物質や整腸剤などを処方してもらうことが一番安心です。勝手な判断はせずに、プロの指示に従いましょう。特に、体力のない子どもやお年寄りは、他の疾患を併発してしまう可能性もあるので、早めの受診が大切です。

下痢止めの服用は、絶対にやってはいけないこと

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絶対に行っていけないことは、市販の下痢止めを飲むことです。毒素を下痢や嘔吐することで排出することができるので、症状が辛いからといってこれを行ってはいけません。

食中毒は、時間とともに毒素が排出されることで治癒します。気をつけることは下痢、嘔吐などの症状で脱水症状にならないように、常温のスポーツドリンクなどで水分補給をすることです。大体2~3日で治癒するそうですが、その後も消化の良いものから食事をスタートさせましょう。

食中毒にならないために貝を食べるときの注意点や予防法は?

加熱・水でよく洗う

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貝毒のように、加熱調理しても無毒化されないものもありますが、ノロウィルスや腸炎ビブリオのように加熱調理して食べることで食中毒をある程度回避することができます。また腸炎ビブリオは、真水では生きられないので、お刺身などで食べる場合はよく水で洗うことも感染予防になります。

注意点

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麻痺性の貝毒は、恐ろしいことに加熱しても毒性は無くならないという特性があります。日本では原因となる有毒なプランクトンの発生を政府が定期的に調査しているので安心ですが、海外で貝類を食べるときには特に注意が必要です。加熱してある貝料理だからといって安心できないことを心に留めておいてください。

予防法

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貝毒に対する予防法は、海外で貝料理を食べる場合に、先進国などでは有毒プランクトンの監視を行っている国かどうかを確認すること、行っていない国ではなるべく食べないことで食中毒を回避することができます。

食べないことは貝に限らずに言えることですが、調理するまでは冷蔵庫で5度以下で保存し、なるべく早めに食べましょう。フキンやまな板に菌が付着して他のものに移る可能性もあるので、使った道具類は殺菌、乾燥して使いましょう。

免疫力が低いお年寄りや子供の場合は、特にノロウィルスにかかりやすいので注意が必要です。同じものを食べても食中毒になる人とならない人いるのは、免疫力の違いです。

免疫力を高めておくことで回避できることもあるので日頃の健康管理が大切です。生牡蠣に挑むときは、免疫力を高めることでリスクを減らすことができそうです。

まとめ

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いかがでしたか?貝による食中毒は意外に怖いものでした。食中毒=梅雨の時期というイメージがありますが、原因により、食中毒は一年中起こる可能性があるのです。知識をつけることで回避できる可能性が高まります。知識をつけて、貝との美味しく安全な関係を築いていけると良いですね。