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カロナールの副作用って?吐き気や下痢が起こることがある?胃痛やアナフィラキシー様症状などの13個の症状を紹介

カロナールは、頭痛、歯痛などの鎮痛剤や解熱剤として用いられる服用薬です。坐薬もあり子供の解熱にもよく使われるようです。カロナールには副作用があることも指摘されています。発生頻度が少ないものもありますが、副作用の内容を知っておくことで重篤な症状に発展することを防止できます。この記事を読んでカロナールの副作用にはどのような症状があるのか知っていただき、もしもの時の早期の対応にお役立てください。



子供の解熱に使われるカロナールの副作用

カロナールは、頭痛、歯痛などの鎮痛剤や解熱剤として用いられる服用薬です。錠剤一粒の大きさによりカロナール200、300、また、坐薬もあり小児用にカロナール坐剤小児用50などの商品があり、子供の解熱にもよく使われるようです。主成分はアセトアミノフェンという化合物です。

インフルエンザ治療の解熱剤としても用いられているようですが、同時にカロナールには副作用があることも指摘されています。発生頻度が少ないものもありますが、副作用の内容を知っておくことで早期の対応が可能になり、重篤な症状に発展することを防止するのに役立てることができます。

この記事はカロナールの副作用にはどのような症状があるのか、広く知っていただくために書きました。この記事を読んだ方がカロナールの副作用に対処する一助になれば幸いです。

カロナールの主な副作用

過敏症状

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それでは、具体的な副作用について症状などを見て行きましょう。

カロナールの添付文書には「その他の副作用」として過敏症が挙げられており、「このような症状(異常)があらわれた場合には、投与を中止すること。」とあります。またカロナールのインタビューフォームには、重篤副作用疾病別対応マニュアルを参照するように記載があります。

その重篤副作用疾病別対応マニュアルによりますと、薬剤性過敏症症候群の早期発見のポイントとして、「皮ふの広い範囲が赤くなる」、「高熱(38度以上)」、「のどの痛み」、「全身がだるい」、「食欲が出ない」、「リンパ節が腫れる」「発疹がでてかゆくなる」がみられ、その症状が持続したり急激に悪くなったりするような場合には、医師、薬剤師に連絡するというようにとの記載があります。

また、原因と考えられる医薬品の服用後2~6週間以内に発症することが多く、服用を中止した後も何週間も症状が続き軽快するまで1か月以上を要することがしばしば認められる、ともありますので注意が必要です。

このような薬剤性過敏症症候群は、医薬品などにより生じた免疫・アレルギー反応をきっかけとして、薬疹(薬を内服したり注射したりしたことにより生ずる発疹)と感染症が複合して発症することが特徴と考えられているとあります。もしもこのような症状があわれたら、すぐに、医師、薬剤師に連絡しましょう。

※添付文書とは、医薬品の使用上の注意事項など重要な内容が記載されている文書で、医薬品メーカーに提出が義務付けられています。インタビューフォームとは添付文書を補完する文章で、薬剤師など医療従事者がその医薬品を使用するに際して必要な情報が添付文書より詳細に記載されています。どちらも公開されておりインターネットで検索して入手が可能です。

吐き気・嘔吐(おうと)

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カロナール錠200、300、500の患者向医薬品ガイドによりますと「この薬は、肝臓に重篤な障害(からだがだるい、白目が黄色くなる、吐き気、嘔吐(おうと)、食欲不振、皮膚が黄色くなるなど)があらわれることがあります。」との記載がありますので、そのような症状が出たら副作用を疑い早急に受診する必要があるでしょう。

※患者向医薬品ガイドとは、医薬用医療品の正しい理解と重大な副作用の早期発見などに役立てるために、添付文書をもとにわかりやすく記載された文書で、独立行政法人医薬品医療機器総合機構のホームページに掲載されています。

食欲不振・胃痛

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前章でもありましたが、食欲不振が副作用としてあらわれる場合があると指摘されています。

胃痛については、添付文書に「軽度の胃部不快感」があらわれたとの副作用症例の記載があります。またこの副作用は治療を必要としたものではなかったとされていますが、同時に空腹時の投与は避けるようにとの記載もありますので用法を守った使用を心がけたほうが良いでしょう。

腹痛・下痢

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患者向医薬品ガイドには、「この薬の高用量の使用によって腹痛・下痢の副作用があらわれることがあります。上気道炎に伴う消化器症状との区別が難しいことがありますので、これらの症状があらわれたら医師に伝えてください。 」とあります。

なお、上気道炎(じょうきどうえん)に伴う消化器症状との区別がむずかしいとは、かぜなどによる腹痛、下痢なのかカロナールの副作用なのかの区別が難しいということで、もしそのような症状があらわれたら早期に受診することが重要と指摘されています。

肝臓障害

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患者向医薬品ガイドに記載のあるとおり、肝臓に重篤な障害があわられることがあるとされています。また患者向医薬品ガイドには「この薬を高用量(アセトアミノフェンとして 1 日量1500mg を超える場合)で長期間使用する場合は、定期的に肝機能検査が行われます。 」とありますので、医師の指示に従って肝機能の検査を受けることが重要と思われます。

また、そもそも重篤な肝障害のある患者は禁忌(きんき:次の患者に投与しないこと)と添付文書に記載がありますので医師に病歴などをきちんと伝えることが重要でしょう。

血小板機能低下(出血時間の延長)

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カロナールの添付文書には副作用として「血小板減少、血小板機能低下(出血時間の延長)」との記載があります。血小板の血液中の数が少なくなると傷がなくても出血する(内出血)ようになります。このような状態になり、止血するまでの時間が長くなる症状がカロナールの副作用とされています。

この副作用は添付文書によれば、あわられた場合は投与を中止するとありますので、正確に状況を伝えて医師の指示を仰ぐ必要があると思われます。

カロナールの重大な副作用

アナフィラキシー様症状

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カロナールの患者向医療品ガイドには、重大な副作用としてアナフィラキーと記載されています。その症状は「からだがだるい、ふらつき、意識の低下、考えがまとまらない、ほてり、眼と口唇のまわりはれ、しゃがれ声、息苦しい、息切れ、動悸(どうき)、じんましん、発汗 」とあります。

アナフィラキシーは、発症後、極めて短い時間のうちに全身性に、上記のようなアレルギー症状が出るとされていて、重篤になると血圧の低下や意識障害を引き起こし、場合によっては生命を脅かす危険な状態になることもあると指摘されています。

アナフィラキシーは食物などによって起こされることもありますが、カロナールのような薬物でも起こるとされていますので、このような症状を感じたら緊急に受診することが極めて重要でしょう。

皮膚・粘膜障害

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カロナールの患者向医療品ガイドには、重大な副作用として皮膚粘膜眼症候群と記載されています。その症状は「からだがだるい、高熱、発熱、まぶたや眼の充血、結膜のただれ、ひどい口内炎、唇や口内のただれ、食欲不振、赤い発疹、中央にむくみをともなった赤い斑点、陰部の痛み」とあります。

皮膚粘膜眼症候群(スティーブンス・ジョンソン症候群ともいうようです)は、抗生物質、解熱鎮痛剤、抗てんかん薬などの多くの薬で発症されると指摘されており、カロナールでの症例も紹介されています。この例では、服用後、口内のただれ、発熱、陰部のだだれ、膀胱炎などの症状があらわれて、副作用を疑ってすぐに受診することで対応したとされています。

喘息発作の誘発

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カロナールの患者向医療品ガイドには、重大な副作用として喘息発作(ぜんそくほっさ)の誘発と記載されています。その症状は「ヒューヒュー音がする、息をするときヒューヒューと音がする、息苦しい、息切れ 」とあります。

また、禁忌として「・アスピリン喘息(非ステロイド性抗炎症剤などにより誘発される喘息発作)のある人または過去にアスピリン喘息があった人 」と記載されています。アスピリン喘息とは、アスピリンだけでなく解熱鎮痛薬全般に過敏な体質をもつ人におこる喘息のことを指すとされています。

生命の危険を伴うような強い喘息発作がでる可能性も指摘されており、このような症状を過去に経験している人は、カロナールに限らず解熱鎮痛剤の使用には十分注意して医師に相談することが必要と指摘されています。

肝臓の重篤な症状

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カロナールでは、重篤な肝臓の障害があらわれることがあるとされています。また患者向医薬品ガイドには、カロナールを多く使用した時(過量使用時)の対応として「・肝臓に重篤な障害(からだがだるい、白目が黄色くなる、吐き気、嘔吐(おうと)、食欲不振、皮膚が黄色くなるなど)があらわれることがありますので、ただちに受診してください。

・過量使用の治療薬としてアセチルシステインがあります。 」とあります。

アセチルシステインは、痰の切れを良くする薬ですが、2002年に解熱鎮痛薬アセトアミノフェンによる中毒解毒剤として承認されたと指摘されています。

重篤な血液成分の異常

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患者向医薬品ガイドには、禁忌(この薬を使用することはできません)として「血液に重篤な異常のある人」とあります。血液の異常がある人、または過去にあった人についても医師、薬剤師の判断がいるとされています。

添付文書には、「重篤な血液の異常のある患者[重篤な転帰をとるおそれがある。]」とあります。転帰(てんき)とは病気が進行して別の症状が出ることです。つまり、カロナールにより血液異常が進行する恐れがあるということになりますので注意してください。

間質性肺炎

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カロナールの患者向医療品ガイドには、重大な副作用として間質性肺炎(かんしつせいはいえん)と記載されています。その症状は「発熱、から咳、息苦しい、息切れ 」とあります。

間質性肺炎は、肺の中にある肺胞(はいほう)という呼吸によって取り込んだ空気が入る袋と、その袋を囲む壁(肺胞壁といいます)に炎症し厚く硬くなる症状(この症状を線維化するといいます)がおきて、初期では、から咳(せき)、運動時の息切れなど起こす病気です。発見が遅れると命にかかわる重篤な症状になる可能性があるので、充分に注意する必要があると思われます。

腎臓の重篤な症状

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カロナールの患者向医療品ガイドには、重大な副作用として間質性腎炎(かんしつせいじんえん)と記載されています。その症状は「関節の痛み、発熱、頭痛、膨れあがる感じ、血尿 」とあります。また急性腎不全(きゅうせいじんふぜん)も重大な副作用とされ、その症状は「からだがだるい、からだのむくみ、疲れやすい、意識の低下、頭痛、眼がはれぼったい、息苦しい、尿がでない、尿量が減る」とされています。

腎臓の病気は重篤化すると死に至ることもある重大な病気ですので注意が必要と思われます。なおインタビューフォームには、間質性肺炎、間質性腎炎、急性腎不全について、「国内において因果関係の否定できない症例の集積がされていることから、注意喚起を図ることになりました。」とされていますので、このような症状があわれたら、早期に医師の受診をすることが重要と思われます。

これら以外に患者向け医薬品ガイドには、中毒性表皮壊死融解症:TEN(ちゅうどくせいひょうひえしゆうかいしょう:テン) 、急性汎発性発疹性膿疱症(きゅうせいはんぱつせいほっしんせいのうほうしょう)、劇症肝炎 (げきしょうかんえん)なども副作用として挙げられています。

カロナールとの飲み合わせで副作用が表れる薬

リチウム製剤(炭酸リチウム)

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カロナールの添付文書には、併用注意の薬剤の記載があります。リチウム製剤(炭酸リチウム)について「他の非ステロイド性消炎鎮痛剤(インドメタシン,イブプロフェン等)で,リチウムとの併用によりリチウムの血中濃度が上昇し,リチウム中毒を呈したとの報告がある。」とされいます。

リチウム中毒では、嘔吐、下痢、極端な口渇、体重減少、筋肉のピクピクや異常な動き、言葉のもつれ、眼のかすみ、めまい、意識もうろう、脈拍異常などが、あらわれるとされています。

チアジド系利尿薬

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チアジド系利尿剤(ヒドロクロロチアジド等)について「他の非ステロイド性消炎鎮痛剤(インドメタシン等)で,チアジド系利尿剤の作用を減弱することが報告されている。」とされいます。ヒドロクロロチアシドは、高血圧症、むくみ(浮腫:ふしゅ)などの治療に使われる利尿剤とされています。そのような薬を服用している場合は医師に相談することが重要と思われます。

クマリン系抗凝血剤

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クマリン系抗凝血剤(ワルファリンカリウム)について「クマリン系抗凝血剤の作用を増強することがあるので,減量するなど慎重に投与すること。」とされいます。

ワルファリンカリウムは、血栓塞栓症(けっせんそくせんしょう:脳塞栓症など)の治療に使われる薬とされています。

カルバマゼピン、フェノバルビタール、フェニトイン、プリミドン、リファンピシン、イソニアジド

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カルバマゼピン、フェノバルビタール、フェニトイン、プリミドン、リファンピシン、イソニアジドについては「これらの薬剤の長期連用者は,肝薬物代謝酵素が誘導され,肝障害を生じやすくなるとの報告がある。」とされています。

カルバマゼピン、フェノバルビタール、フェニトイン、プリミドンは、抗てんかん薬とされています。また、リファンピシン、イソニアジドは抗結核薬として使用されるとされています。

抗生物質、抗菌剤

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抗生物質、抗菌剤については「過度の体温下降を起こす頻度が高くなることから,併用する場合には観察を十分に行い,慎重に投与すること。」とされています。なおこの副作用については機序不明とされていますので、なぜこのような副作用が起こるかはわかっていないようです。

まとめ

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カロナールは解熱鎮痛剤として使われる服用剤ですが、副作用も存在も指摘されています。薬剤の副作用に対しては、どのような副作用があらわれるかを知った上で、もしあわられた場合はただちに受診して早期に対処することが重要と指摘されています。

カロナールの主な副作用としては、過敏症状(アレルギー症状)、吐き気・嘔吐、食欲不振、腹痛・下痢、肝臓障害などがあります。また、アラフィラキシー、皮膚・粘膜障害、喘息発作、肝障害、血液障害、間質性肺炎、腎障害などが指摘されています。

また、いくつかの薬が併用禁止とされています。このような副作用の内容を知った上で、もしかしたらカロナールの副作用かもしれないと思ったら、決して放置せずすぐに医師、薬剤師などに相談して対処するように心がけましょう。