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抗うつ薬を解説!5つの分類や作用機序に効果!太り易いって本当?5つの副作用と注意点・市販の商品も紹介!

うつっぽくて、病院に行こうかなと思っている人や、抗うつ薬を飲んでいてどんな薬なのか気になる人も多いかと思います。ここでは、抗うつ薬の分類一覧、作用機序、効果、副作用、副作用が比較的少ない抗うつ薬、抗うつ薬と同時に処方される薬、服用時の注意点、市販の商品について詳しくみていきましょう。



抗うつ薬について

抗うつ薬は、うつ状態やうつ病などの治療に用いられるお薬です。うつ病の症状としては気分の落ち込み、不眠症、食欲低下などがあります。服用に際しては、医師の診断のうえ処方箋が必要なお薬です。うつ病の病気の治療に用いられることもあり、また、ほかのお薬が同時に処方されることもあります。

ここでは、抗うつ薬の分類一覧、作用機序、効果、副作用、副作用が比較的少ない抗うつ薬、抗うつ薬と同時に処方される薬、服用時の注意点について解説します。個人輸入で購入できる市販の商品も紹介します。うつっぽいと感じていてこれから病院を受診しようとしている人や、抗うつ薬を処方されている人などぜひ参考にしてくださいね。

抗うつ薬の分類一覧

三環系

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三環系抗うつ薬とは構造上三つの環により構成されたお薬のことをいいます。三環系抗うつ薬は神経末端におけるモノアミンという物質が再び取り込まれる(再取り込み)のを阻害し、ノルアドレナリンやセロトニンの作用が強くでるようにします。

三環系抗うつ薬にはアミトリプチリン(商品名:トリプタノール)やイミプラミン(商品名:トフラニール)があります。抗うつ作用が表れるまでに2~4週間程度必要ですが、抗うつ効果が一番期待できるお薬といわれています。 効果が強いぶん副作用が強い傾向があり、特徴としては、抗コリン作用という症状があらわれます。

四環系

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四環系抗うつ薬は構造上四つの環から構成されているお薬のことで、三環系抗うつ薬と比べて作用発現が速く、持続時間が長いのが特徴です。三環系抗うつ薬よりもマイルドな効果をもった抗うつ薬です。四環系抗うつ薬にはミアンセリン(商品名:テトラミド)、セチプチリン(商品名:テシプール)、マプロチリン(商品名:ルジオミール)があります。

ミアンセリン、セチプチリンはノルアドレナリンの作用を強める働きがあり、マプロチリンはノルアドレナリンの再取り込みを阻害することで作用をあらわします。

SSRI

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SSRIは神経末端で選択的にセロトニンの再取り込みを阻害するお薬で、選択的セロトニン再取り込み阻害薬といいます。SSRIにはフルボキサミン(商品名:ルボックス、デプロメール)、パロキセチン(商品名:パキシル)、セルトラリン(商品名:ジェイゾロフト)、エスシタロプラム(商品名:レクサプロ)があります。

SNRI

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SNRIは神経末端で選択的にセロトニンとノルアドレナリンの両方の再取り込みを阻害するお薬で、選択的セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬といいます。SNRIにはミルナシプラン(商品名:トレドミン)、デュロキセチン(商品名:サインバルタ)があります。

NaSSA

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NaSSAは、ノルアドレナリン・セロトニンの作用を増強するお薬で、ノルアドレナリン・セロトニン作動薬といいます。NaSSAにはミルタザピン(商品名:リフレックス、レメロン)があります。

抗うつ薬の作用機序

ステップ1

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うつ病では、脳内の神経伝達物質に異常が起こっていて、セロトニンやノルアドレナリンと呼ばれる神経伝達物質の量が少なくなっていたり、弱まっています。このため、これらの量を増やしたり強めることによりうつ病を治療することができます。

セロトニンの場合、神経末端で余ったセロトニンは再び神経の細胞内へと回収されます。これを、「セロトニンの再取り込み」といいます。セロトニンの再取り込みだけに関係している輸送体をセロトニントランスポーターといいます。抗うつ薬は、セロトニントランスポーターなど特定のトランスポーターに結合します。

ステップ2

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神経伝達物質が神経細胞に再取り込みされると、脳内の神経伝達物質量が減ってしまいます。抗うつ薬は、この再取り込みを阻害することにより、脳内の神経伝達物質の量を増やします。

SSRIの場合はセロトニンの、SNRIの場合はセロトニンとノルアドレナリンの両方の再取り込みを阻害することにより、それぞれが長くとどまって作用し、意欲などの情報を伝え、うつ病を治療することができるのです。また、α2受容体という受容体を阻害することで、ノルアドレナリンやセロトニンの作用を増強することによってもうつ状態が改善されます。

抗うつ薬の効果

うつ状態の改善

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抗うつ薬を服用すると、セロトニンやノルアドレナリンのα2受容体を阻害したり、各神経伝達物質の再取り込みを阻害し量が増えたりすることにより、脳内機能が改善され、神経伝達系が活性化されます。これにより、気分が持ち上がったり、意欲が高まったりして、うつ状態が改善されます。

パニック発作の改善

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抗うつ薬の中には、抗不安作用をあわせ持つものがあります。このため、うつ病以外にもパニック障害や不安障害などの治療に使われ、精神科や心療内科の薬物治療にとって欠かせないお薬となっています。

SSRIのパロキセチンにおいて、パニック障害に対する効果をプラセボ(にせ薬)と比較する試験がおこなわれた結果、改善率(中等度改善以上)は、薬を服用した人で51.8%、プラセボの人達で32.5%であったと報告されています。

抗うつ薬の副作用

口渇

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抗うつ薬の副作用として、抗コリン作用があります。自律神経系にあらわれる副作用で、口渇のほか、起立性低血圧、頻脈、血圧が下がる人や、逆にあがる人もいます。目のかすみ、鼻閉眼圧などもみられることがあります。

口渇は唾液の分泌が減るために起こるので、水を飲んだりチューインガムを噛むなどでしのぐことができます。心臓に持病のある人や緑内障のある人は服用前に医師に申し出ておきましょう。

胃腸障害・排尿障害

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抗コリン作用の一つで、頻度の多い副作用として便秘があります。便秘は腸の運動が抑制されるためで、なるべく繊維の多い食事を心がけましょう。ひどい場合は担当医に相談して下剤をもらうようにしましょう。

そのまま放置するとイレウス(腸閉塞)になることがあります。また、SSRIでは、胃のムカムカや吐き気などの胃腸障害がみられることがあります。吐き気止めや胃薬で対処可能なので、医師と相談しましょう。

アセチルコリンの作用を阻害する抗コリン作用により、膀胱が収縮する過程が抑制されます。これにより副作用として、前立腺肥大症のある人で、排尿障害が起こることがあります。一方、この作用を利用し、特に子供の夜尿症(おねしょ)の治療にイミプラミンが使用されています。

頭痛

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SSRI、SNRIでは、副作用としての頻度が高いものとして、頭痛があげられます。特に、ミルナシプランで多くみられます。重い副作用として、利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)があり、症状としては、体がだるい、のどが渇く、頭痛、吐き気、けいれん、意識がもうろうとするなどです。ひどい頭痛の場合は、医師の診察を受けましょう。

眠気

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抗うつ薬の中には、眠気が強いものがあります。三環系抗うつ薬は、服用初期には、眠気やめまいが高率にみられますが、普通は薬の効果の出現とともに気にならなくなります。眠気やめまいが持続してみられる場合は、医師に相談して薬を変更してもらった方がいいそうです。

パシロキセチンは眠気がやや強い傾向があります。NaSSAのミルタザピンの副作用として眠気がありますが、睡眠障害のある人には適している薬剤です。

太る

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短期間の服用で太ることはなく、全ての人が太るわけでもありません。同じ薬を同じ期間服用しても、太りやすい人と、ほとんど太らなかったり、全く太らない人がいます。抗うつ薬による副作用よりも、うつ状態にあるときには、活動や外出が極端に減るため、そのことが原因となっている場合が多いそうです。

軽症で、仕事をしながら通院治療をしている人は、滅多に太らないそうです。薬の種類によってもかなり異なり、一般に、効果の強い薬は太りやすく、弱い薬は長期間服用しても全く太らないものもあります。弱い薬には、むしろ食欲が抑えられて多少やせるものもあります。

副作用が比較的少ない抗うつ薬

四環系

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四環系抗うつ薬は、三環系抗うつ薬よりもマイルドな効果をもった抗うつ薬です。一般に、効果の強いお薬は副作用も強い傾向にあるため、副作用も弱く高齢の方や体の弱った方でも安心して服用することもできます。テトラミドには睡眠の質を改善する作用もあります。

SSRI

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SSRIの特徴は、三環系抗うつ薬や四環系抗うつ薬に見られていた抗コリン作用がとても少ないということです。これは、セロトニン系の神経にだけ選択的に働くためで、この特性により、従来の抗うつ薬に多い口渇や便秘、心毒性などの副作用が軽減されます。

SNRI

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SNRIは、セロトニン系とノルアドレナリン系の神経にだけ選択的に働くのが特徴です。この特性により、従来の三環系抗うつ薬に多い口の乾きや便秘などの副作用が軽減されます。効果はマイルドなほうで強力とはいえないものの、比較的効き方が速いため早期の治療効果が期待できます。

抗うつ薬と同時に処方される薬

抗不安薬

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抗不安薬は、不安や緊張をやわらげる作用が強く、主に不安障害や強迫性障害、更年期障害、不眠症などの治療に使われます。抗不安薬は、根本的な治療薬ではなく、調子が悪いときに一時的に服用したり、抗うつ薬の効果を高めるため補助的に使われることが多いものです。主な抗不安薬としては、デパス、ソラナックス、レキソタン、メイラックス、リーゼなどがあります。

数種類以上の抗不安薬を同時に服用すると酔っ払ったような気分になり意識障害を起こすことがあり、アルコールと同時に飲むことも同様に危険です。また、抗不安薬を決められた以上の量で常用すると薬物依存になるので、医師の指示の元正しく服用しましょう。

睡眠薬

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うつ病の患者さんは、不眠を訴えることが多いため、抗うつ薬と一緒に睡眠薬が処方されることがあります。睡眠薬は、睡眠の質や量を改善させる薬です。現在使用されているものはベンゾジアゼピン系の睡眠薬で、用法と用量さえ守ればとても安全な薬です。

主に寝つきをよくするお薬(作用時間が短い)としては、マイスリー、レンドルミンなどがあります。途中で何度も目が醒めて眠れないという人に効果的な、主に睡眠の持続をよくするお薬(作用時間が長い)としては、ベンザリン、ユーロジン、フルニトラゼパムなどがあります。

気分安定薬

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気分安定薬は、気分の浮き沈みをおさえるお薬で、躁病や躁うつ病の治療に用いられています。リーマスは、抗うつ薬と併用することで、抗うつ薬の作用を増強する効果を持っています。ラミクタールは、抗てんかん薬として開発され、後に双極性障害のうつ状態の再発予防効果が確立したお薬で、うつ状態の急性期に対する作用も示唆されていて併用されることがあります。

抗うつ薬服用時の注意点

副作用が強い時は医師に相談

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副作用が強い時は医師に相談しましょう。副作用が強いからと自己判断で勝手に服用をやめてはいけません。急に服用を中止すると反動で症状が悪化したり、体の具合が悪くなることがあります。中止する際は、医師の判断で徐々に減量しなければならないので、必ず相談しましょう。飲み忘れにも注意しましょう。

服用中に飲酒・喫煙は控える

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服用中は、飲酒は控えましょう。アルコールといっしょに飲むと、いろいろな副作用が出やすくなります。タバコの煙に含まれる環式芳香族炭化水素と呼ばれる化学物質は、ある種の代謝酵素を活性化させます。これらの代謝酵素は特定の薬を体外へ排出しやすい形に変換する働きがあります。

イミプラミンやフルボキサミンといった抗うつ薬は、喫煙により効果の弱まる可能性のある薬として知られています。服用中は、喫煙は控えましょう。

妊娠・授乳中は服用しない

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お腹の赤ちゃんへのリスクが少し高まるおそれがあるため、妊娠中の使用は、治療上の有益性がそのリスクを上回ると判断される場合のみ使用することになります。服用中に妊娠した場合には、継続するかどうか医師とよく相談しましょう。自己判断で止めてはいけません。授乳中の投与は避けることが望ましいとされています。やむを得ず投与する場合は授乳を中止しなくてはなりません。

市販の抗うつ薬商品

1、ジェイゾロフト

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抗うつ薬は、薬局などで購入できません。通常は医師の処方箋が必要ですが、現在は個人輸入で購入することが出来ます。精神科などで処方される薬と同様のものになります。

ジェイゾロフトは、ファイザー社が開発した抗うつ剤です。 主成分セルトラリンは、気分をコントロールする神経伝達物質のノルアドレナリン(不快感)とドーパミン(快感・興奮)を抑制する作用があります。 うつ病やパニック障害・不安障害・ストレス障害に効果があります。また副作用が少ない特徴があります。

ジェイゾロフト 50mgで、1錠\81~\90で購入できます。「意欲低下があり、うつ病のためジェイゾロフトを購入しました。 しっかりとした効き目があり、副作用も少ないので安心して服用することができています。」「うつ病と診断されてから、医者に処方してもらった薬が、ジェイゾロフトでした。以前飲んでいた薬でみられた吐き気などの副作用が全く無かったので、すぐに気に入りました。医者に行く手間もなく安いので助かってます。」などの口コミがあってお勧めです。

2、サインバルタ・ジェネリック

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サインバルタ・ジェネリックは、サンファーマ社が開発したSNRI系の抗うつ剤です。 SNRIは、従来の抗うつ剤と比較して効果が高い上に、副作用が少ない第4世代の抗うつ剤です。マイナスな気分を緩和させ、無気力を改善してくれるお薬です。 うつ病の他にも、パニック障害や摂食障害などにも効果があります。

サインバルタ・ジェネリック 20mgで\44と価格が安いのが魅力ですね。「 効果の違いも無く、医師処方のものと相違ないので、処方箋無しはとても便利です。」「サインバルタ・ジェネリックはマイナスな気分が緩和してくれ、リラックスできます。 副作用も今のところでていないので助かっています。」などの口コミがありお勧めです。

まとめ

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抗うつ薬には、三環系、四環系、SSRI、SNRI、NaSSAがあります。抗うつ薬は、主に、トランスポーターに結合し、神経伝達物質の神経細胞末端での再取り込みを阻害し、脳内の神経伝達物質の量を増やし、うつ病を治療することができます。

抗うつ薬は、うつ状態の改善以外にもパニック障害の治療にも用いられています。副作用としては、三環系では抗コリン作用の口渇、便秘、排尿障害などの症状が強く、SSRIやSNRIなどでは吐き気や頭痛が、SSRIやNaSSAでは眠気が強い場合があります。また、抗うつ薬を服用して太る場合もあります。四環系、SSRI、SNRIは、比較的副作用が少ないお薬です。

抗うつ薬と同時に処方される薬としては、抗不安薬、睡眠薬、気分安定剤があります。副作用が強い時や妊娠、授乳中の場合は医師に相談が必要で、自己判断で中止しないようにしましょう。飲酒により副作用が強まることがあり、喫煙で作用が弱まることがあります。禁酒・禁煙しましょう。

個人輸入で海外の抗うつ薬を購入することは可能ですが、うつ状態が長引くようであれば、心療内科や精神科を受診してくださいね。