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うつ病で入院って?お見舞いに行っても大丈夫?大阪や東京などの施設や薬物などの治療内容を徹底紹介

うつ病は、現在まだまだ増え続ける現代病と言っても過言ではない病です。軽いうつ病だと通院して薬物療法で良いのですが、自殺願望があったり薬物でコントロールできない場合は、入院して治療する方が結果的には早く治ることがあります。うつ病で入院するときに気になる情報をいくつかご紹介していきます。



うつ病での入院について

近年依然として患者数が増加傾向にあるうつ病。みなさんは心の病として、簡単に片づけてしまってはいませんか?うつ病の症状は人ぞれぞれです。そして環境が変わるとまた再発してしまうこともあり、完全に治すということができません。軽いうつ状態なら、正常な方でもありますが、それが長期にわたると適切な治療を行わないと、うつ病がひどくなってしまいます。

うつ病がひどくなる場合、うつ病で入院することもあります。うつ病は、本来どのような状態なのでしょうか?また入院する程のうつ病はどのような人が多いのでしょうか?うつ病の入院に関してを中心にお届けしていきます。

うつ病の症状

1. 抑うつ気分

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うつ病の症状で一番多いのが、抑うつ状態になることです。

人は誰しも失敗が重なると、落ち込んだりするものですが、これとは全く違う次元で落ちこみが始まります。体も心も疲れ果てたという段階で、思考能力がなくなってしまい、頭でこうしたいと思っても、行動がついていかず、まったく動けなくなったりします。

落ち込みの頻度も、ほとんど毎日のように落ち込んでいて、どんなに楽しいことがあっても、感情が動かされず、ぼーっとしていることが多くなります。そして、仕事の効率が上がらず、何をしてもおっくうになったりします。このような症状がある場合、うつ病であるかをチェックリストで確認する必要があります。

<DSMⅣTR診断基準(1994年に発行)>

① ほとんど毎日、1日中ひどく憂うつを感じる。

② ほとんど毎日、1日中何をやってもつまらないし、喜びというものを感じない。

③ ひどく食欲がないか、逆にひどく食欲があり過ぎる。

④ ひどく眠れないか、逆にひどく眠り過ぎる。

⑤ イライラして仕方ないか、動きがひどく低下している。

⑥ ひどく疲れやすく、気力が減退している。

⑦ 自分はダメな人間だ、悪い人間だと自分を責める。

⑧ 思考力が低下し、集中力が減退し、決断力が落ちた状態である。

⑨ 死について繰り返し考え、自殺を口にする。

この中の5つ以上の項目が最近2週間以上続いているとか、苦痛を感じている、あるいは生活に支障がでてきているという場合は、うつ病と診断されます。

2.思考力、意欲の低下

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うつ病になると、思考能力が乏しくなってきます。初期段階はまったく自覚症状はありませんが、今まで完全に覚えられていた事項が、なかなか覚えられなくなったり、仕事や家事に対するやる気などもなくなってきます。このようなやる気がでない状態がずっと続き、言葉数もすくなくなり、集中力もなくなってくる経過から仕事中にミスがふえたりしてきます。

そして自己嫌悪に陥り、ますます抑うつ状態から回復できなくなってきます。

3.食欲、睡眠の異常

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落ち込みが続くと、その落ち込んだ事項にずっととらわれ、食欲が減退してきたり、不眠症になったりします。夜は寝ようと思ってもなかなか寝付けず、やっと寝たと思っても、夜中に何度も目が冴え、時計を見るとまだ一時間もたっていなかったりして、そのことでも落ち込んだりします。

毎日布団に入るだけで、眠れるかどうかと心配になり、ますます寝付けなかったします。不眠症のため、ほとんどの方は食欲が減退しますが、中には過食気味になったりする方もあります。

うつ病かもしれないと思ったら、早めに診断してもらうようにしましょう。うつ病の診断テストは無料で出回っているので、簡単に自分でも検査はできます。

また家族がうつ病ではないかと思われる時は、口頭でも診断テストをしてみるとよいでしょう。

4.疲労、倦怠感

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うつ病になってしまう人は、他人との関係でいざこざがあったり、うまくいかなかったりすることが多いです。それが引き金となって考えすぎてしまい、自己嫌悪や自己否定がひどくなっていきます。

夜になっても頭で考えてしまうことがあると、眠れなくなって、疲労感や倦怠感がひどくなってきます。朝起きるときは、体を起こすのもおっくうなくらい、だるさや倦怠感があり、なかなか朝からシャキッと起きれなくなります。

5.ホルモン系の異常

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うつ病になると、ホルモン異常を伴う場合があります。代表的なのが更年期障害です。更年期障害の時は、急激な女性ホルモンの減少によるストレスで、うつ病になってしまう方もあります。生理前などもホルモンの増減が激しいときですが、この時も気分が不安定になりやすいです。

その他には甲状腺機能低下症、クッシング症候群、アジソン病(副腎皮質機能低下症)、副甲状腺機能亢進症などでもホルモン異常によるうつ病が起こったりします。

うつ病で入院が必要な場合

うつ病はほっておくと、だんだん症状がひどくなります。自己で回復することができず、さまざまな症状がでてきます。うつ病がひどくならないようにチェックを行うためにも入院が必要になる場合もあります。

1.自殺する危険性がある

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うつ病で一番心配になるのが、自殺を行ってしまう方が多いことです。うつ病で自殺をする場合は、前もって何らかのサインが出ている場合が多く、それを見逃したり無視していたために、うつ病患者は命を落としてしまうこともあります。

うつ病では疲れ果ててもう何もしたくない状態ですが、死に対する行動力は驚くものがあるそうです。突然何か起きることもあります。ご家族の中に、うつ病の方がいらっしゃったら、注意深く言動や行動を見ていることが非常に大切です。もしも、これが家庭でできないようであれば、自殺防止のため入院することになります。

2.衰弱状態に陥っている

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うつ病になったということは、今まで努力してきたことが報われなかった場合が多く、心も体もすっかり疲れ果てている状態になっています。今までどんなに苦しくても弱音を吐かなかったため、その反動は大きく、何かをする気力もなくなり完全に衰弱状態になってしまいます。食事も水さえもとれなくなって、寝転んでいるだけで何日も過ごしてしまう場合もあります。

そんな時は、命の危険もありますので、すぐに水分を取らせるか、病院にいって様子を話し、診察してもらいましょう。自力で水も飲めない場合は入院する必要があります。

3.うつ病が慢性化している

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うつ病が最初は軽度であったものが、きちんとした治療をしていなかったり、医師の指示どおりの薬剤を服用していなかったりすると、うつ病がひどくなっている場合があります。一度ひどくなると、今まで飲んでいた薬剤が効果がなくなる場合もありますから、勝手に治療を放棄していて、うつ病がひどくなってきているときは、入院しなくてはいけなくなる場合もあります。

4.家庭から離れなければ安静できない

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うつ病の原因が家庭にある場合は、家庭にいるだけでストレスを感じてゆっくり療養できないこともあります。特に女性の方は、家事や家族のことなど考えることが山ほどあります。家庭にいることで、気を回さなければいけない状態でしたら、治療の初期段階でも入院してゆっくり休むことも必要になってきます。

中には家族にあうだけでストレスになる方もあります。

円満にこれから生活していくためにも、ひとたび休憩する意味で、入院という選択肢もあると思います。

5.副作用が強く薬が飲めない

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うつ病の薬剤治療は、うつ病の症状によって種類や飲む量も違ってきますが、お薬は副作用がひどいものもあります。飲んでからすぐにひどい副作用があらわれるタイプもあり、継続して飲んでいくことがどうしても困難な場合は、漢方薬なども処方されたりします。

しかしそれでも副作用が強くてうつ病の状態もひどく、薬剤治療がどうしても必要とならば、入院をして点滴による治療を行う場合もまれにあります。

うつ病で入院のときの過ごし方

1.人に干渉されずゆっくり過ごす

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うつ病で入院中は、どのようなお部屋になるかわかりませんが、自由に動けるお部屋でしたら、面会は極力なしにして、ゆっくりと自分を取り戻す時間を過ごしてください。人が訪れるとかならず気をつかってしまいますから、大丈夫だろうと無理をすることはないようにしましょう。

2.規則正しい時間に過ごす

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うつ病の場合、よくなるためには規則正しい生活をすることが非常に大切になってきます。今まで不規則だった方は、入院することによって規則正しい生活のリズムを取り戻すことができますので、その機会を逃さずしっかりと療養しましょう。

うつ病の入院生活の治療内容

うつ病で入院する場合は、当然治療も並行して行います。薬物治療や精神治療などがあり、自分と向き合うことにつらさを覚えることもあるでしょう。しかしそれを克服していかなければ、退院してもつらさが増すばかりです。入院中はどのような治療をするのでしょう。

1.十分な休養をとる

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入院中はとにかく心身共に疲れた体を癒す必要があります。十分な睡眠と栄養、そして規則正しい生活を送ることがなりより大切です。なるべく何もせず眠ることが、脳を休めることができます。

入院中はテレビやゲームなどの刺激を受けない生活を送るほうが、十分休めて退院も早くなります。無理をせずとにかくリラックスできる環境にいることが大切です。治療があり落ち着いていられない場合もありますが、時間があれば少しでも脳を休める生活をしてみましょう。

2.薬物療法

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うつ病で有効な薬物療法は、入院中も継続して行われます。中には眠くてたまらないほどの薬剤の副作用がある場合もあり、入院中は寝てばかりかもしれません。薬物療法はときに自殺したくなる衝動を抑えてくれる効果があります。薬物療法が落ち着いて、元気が出たころに自殺願望があらわれる時がありますので、退院後は注意しましょう。

3.精神療法(心理的治療)

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入院中は、薬物療法のほかに精神療法(心理的治療)を行います。これは医師によって違う場合もありますが、長年の心の癖を直してあげるような心理療法です。

今までならこう考えたという考え方を、精神療法で新しい考えの癖をつけてあげるのです。

うつ病で入院の病棟等の種類

1.開放病棟

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比較的病状の穏やかな人が入院するのが開放病棟です。ここでは閉鎖病棟よりも規定が緩く、テレビが見れたり、部屋にもちこむものにも制限が少ないです。お見舞いも可能なところもあります。割合通常の入院と同じような感じで過ごすことができます。入院すると入院費は、自立支援法(精神通院)の適用が受けられず、3割負担になるので注意しましょう。生命保険金も、契約内容によって出してもらえます。

2.閉鎖病棟

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入院するときには、本人の同意が必要になりますが、同意なしで強制的に入院させる場合を強制入院と言います。この場合は、閉鎖病棟に入院することになります。閉鎖病棟は外にでることができません。部屋に入るまでに鍵がかけられていることもあります。精神的にかなり重症度の高い方が閉鎖病棟の対象です。

閉鎖病棟では持ち物の制限が厳しく、ほとんどの物が持ち込めません。暴れたり、自殺願望の強い場合は手足を縛られる場合もあります。

大阪では大阪府立急性期・総合医療センターに閉鎖病棟があります。東京では東京都立松沢病院に閉鎖病棟があります。

3.大部屋

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開放病棟も閉鎖病棟もそれぞれ大部屋と個室があります。多くは大部屋になっています。大部屋は通常の入院と同じですが、隣に人がいるとどうしてもだめな場合は、個室使用になります。入院期間が長くなる場合は個室よりも大部屋のほうが金銭面では助かります。

4.個室

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個室の場合は、人目を気にせずストレスからも解放されるので、回復も早くなると思います。うつ病や精神疾患で入院しているので、どうしても入院期間が長くなったりします。個室は入院費用の問題でなかなか利用できないのというデメリットもあります。

うつ病入院施設

1.東京

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東京にはたくさんの入院施設があります。中でもうつ病に関してさまざまな治療を行っている病院がありますので、いくつかご紹介します。

●医療法人青峰会くじらホスピタル

摂食障害などのメンタルな疾患から、老後や術後のリハビリ期に起きやすい喪失感からくる心の変調などを、包括しておこなう病院です。病院・施設・自宅などの地域との連携を図った、心のストレスを少なくしていくのが特徴です。

●医療法人社団 天紀会 こころのホスピタル町田

都内では落ち着いた環境でなかなか入院できる場所も多くありませんが、町田では自然豊かで環境もよくゆっくりと療養できる施設です。無料のバス送迎もあり便利です。

2.千葉

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●精神科入院 海上寮療養所 千葉県旭市の精神科病院

「甘えの構造」の土居健郎医師による精神科病院です。 全開放で、カウンセリング・環境調整・薬物療法により、 きめ細かい治療が期待できます。施設も心の病気にふさわしい雰囲気です。

●医療法人社団 心癒会 しのだの森ホスピタル

薬物療法も大切ですが、一番は癒しを考えたカリキュラムで入院中をリラックスした雰囲気で過ごせます。ストレスケア病棟や社会復帰する施設もあります。動物園も併設していて動物による癒しも可能です。

3.大阪

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●大阪医科大学附属病院

高槻市にある総合病院です。施設も一般の入院と同じなので安心して入院できます。

●関西記念病院|心療内科・精神科

近代的な建物で、美しい内装など清潔感のある病棟です。コメディカルも充実していて総合的に診断治療してもらえます。

4.福岡

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●油山病院

福岡市にあるうつ病や認知症を受け入れる病院です。あたたかな雰囲気で、癒しの雰囲気を感じられる院内です。うつ病に積極的な診療を行っています。

まとめ

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うつ病の入院に関して述べてきましたがいかがでしたか?

うつ病は現代病と言えるほど罹患率の高い病です。責任世代の方には特に誰にでも起こりうる病気かもしれません。特に多いのが、責任感を感じてがむしゃらに、人の言われる通りに頑張ってきた方に多いのも特徴です。

仕事はよくできるのに、自分の自己主張が立場上できないとか、ずっと無理をして頑張っているのに、誰からも評価してもらえない、いつまでたっても心無い言葉しか返ってこないなど、具体的に頑張ったことに対して、きちんとした評価が得られないと、心もすり減ってきてしまい病になってしまいます。

これからの生活をどのようにしていけばよいのかを教えてくれるのが、入院になります。入院をして、ストレスのない生活をしてみて本来の自分の力を一日も早く取り戻せるとよいですね。