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ワセリンの意外な効能とは?副作用はないの?唇や髪、傷の手当にも!今日から役立つ効果や使い方をご紹介!

ドラッグストアでも簡単に手に入るワセリン。名前くらいは聞いたことがある人が多いと思いますが、実際に使ったことはありますか?実はこのワセリン、安全性も高く、用途も幅広い優れものなのです。今日からでも使ってみたくなるワセリンの効能や使用方法をまとめました。



ワセリンの効能は?

ワセリンは様々な塗り薬の中でも、とても優れた薬の1つです。安価で手に入れることができて、日常のスキンケアから医療用まで非常に幅広い用途に使えます。また、普通の塗り薬なら時間がたつと劣化してしまいますが、ワセリンは半年以上品質が保たれるので保存にも便利です。家に1つ置いておくと重宝しますね。

それでは、ワセリンの効能やいろいろな使い方をまとめて見てみましょう。

原料は?副作用は?ワセリンのあれこれ

原料は?

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ワセリンは原油の中に含まれる「ペトロラタムゼリー」から作られます。「石油のドロドロしたものを皮膚に塗るなんて!」と思われるかもしれませんね。でも、ワセリンはその原油を高度に精製して作られており、特に医療用の白色ワセリンは、塗り薬の中でもっとも純度が高いのです。安価な製品になると不純物が多くなりますが、それでもまだ少ない方です。

ちなみに、クリームやローションタイプは、界面活性剤が配合されていて、角質層にダメージを与える場合があるのです。ワセリンは「ペトロラタムゼリー」以外のものは含まれておらず、非常に安全性の高い物質です。

医薬品としても使われる

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「日本薬局方」の基準を満たした白色ワセリンは、いろいろな効能があるので医療現場でも大活躍です。香料や酸化防止剤も含まれておらず、間違って飲み込んでしまっても体内に吸収されないので、赤ちゃんにも安心して使えます。また、純度が極めて高く、他の物質と相互に反応しないので、他の薬と混ぜ合わせて基剤としても使われます。

なお、白色ワセリンは第3類医薬品なので、町中のドラッグストアやインターネットで処方箋なしで購入することができます。通常、処方される薬品と一般に販売されている医薬品は、同じ名前でも少々成分が異なることも多いのですが、白色ワセリンは、処方箋をもらっても、町中で買っても同じものです。もちろん効能も同じです。

なお、外国製の黄色のワセリンもよくお店で目にするかと思います。こちらは、純度が下がりますがそれでも効果は白色ワセリンと変わりません。一般的にはこちらのワセリンでも十分です。

効果・効能は?

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ワセリンは、塗った場所に薄い油の膜を作り、外からの刺激や異物から中のものを保護してくれるという効能があります。

皮膚にはもともと外界の異物に対するバリア機能が備わっていますが、カサついたり、傷ついたりするとその機能が低下してしまいます。そこで、ワセリンを塗ると、失われた皮膚のバリア機能を補うことができます。

なお、この際、ワセリンは皮膚に吸収されないため、皮膚にはほとんど影響を与えません。この点もワセリンの利点の1つです。

副作用は?

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副作用は基本的にありません。

ただ、少し注意が必要なのは、軟膏を使用するときに汚い手のまま使用すると、容器に残っているワセリンに雑菌がついてしまい、その次に使用するときに雑菌が一緒に傷口などについてしまう可能性があります。全量を使い切るのでない限り、清潔な手や綿棒などを使用するとよいでしょう。

ワセリンの活用方法

ハンドケア・スキンケア

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全身のカサついた皮膚に塗りこむと、荒れた皮膚への外からの刺激を防ぎ、皮膚のかゆみを改善できます。また、余計な物質が肌に入らないので、傷ついた皮膚が皮膚本来の治癒能力を回復するのを助けます。

ただ、ワセリンは水分を補うわけではありませんので、まずは化粧品と同じく、ローションなどで水分を先に補い、その後にワセリンを使うとよいかもしれません。

なお、ワセリンは顔から足まで体のどの部位にも使用できます。他の多くの塗り薬が使いにくい目の周りでも使えます。たとえ目に入っても大きな副作用はありませんので、やさしく取り除いてあげれば大丈夫です。

唇のかさつきに

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ワセリンは、リップクリームの代わりに、唇のかさつきにも使用できます。唇はもともと角質層が薄く、角質層の外部にある皮脂膜もないため、乾燥しやすい部分です。

特に、ワセリンにはちみつを混ぜて使用するのも、ぷっくり唇になれておすすめですよ。はちみつにはビタミンBなどの美肌成分も含まれ、さらには保湿効果もあるからです。

花粉症対策

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ワセリンを綿棒などで鼻の入り口につけておくと、鼻に侵入する花粉をキャッチしてくれます。ただ、ワセリンはベタベタするので、ちょっと鼻がむずむずしてしまうかもしれませんね。

その点、「花粉 鼻でブロック」という製品でもワセリンの成分が使われていますが、もう少しベタつき感の少ない成分が採用されているようです。

ただ、いずれにしても、鼻をふさぐわけにはいかないので、100%花粉が防げるわけではありません。マスクなど他の方法と合わせて使用すると効果が高いと思われます。

髪、頭皮

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髪のパサつきや頭皮の乾燥にも、夜少しワセリンを塗り込むと効果はあります。

ただ、かなりベタベタしますので、枕がべたつく可能性があります。また、朝にはシャワーを浴びないとベタベタが残って気持ち悪いかもしれませんね。

皮製品にも

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ワセリンは油ですので、革でできた靴やバッグのひび割れや汚れにも有効です。

やわらかい布にワセリンをつけ、硬くなった皮に塗り込んで軟らかくすれば、ひび割れ防止になります。また、特に油性のなかなかとれない汚れはワセリンを使うとよく落ちます。ただ、衣服につくと逆に洗濯しても取れにくいので気をつけてくださいね。

こんな人にもワセリン!

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ワセリンは傷を治すのに今、もっとも注目されている薬です。

実は、傷口に消毒薬をかけると、皮膚の治癒能力が低下してしまうのです。また、傷口がじゅくじゅくしているからといって、乾燥させてもダメです。傷を治すには、湿った環境が必要なのです。

そこでワセリンの登場です。傷ができたら、まずきれいに水で洗い、汚れを落としましょう。

その後、ワセリンを傷口に分厚く盛り、そのうえにラップをあてます。これで痛みも少なく、治りも早くなります(ただ、出血がひどい場合や、ばい菌がついて膿んでいたりする場合はこの方法では治りません)。

詳しく知りたい方は、「NPO創傷治癒センター」のHPなどにも詳しい情報がありますのでご覧ください。

ニキビ

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ニキビにワセリンが効くと思う方…。それは間違いです!ニキビのような雑菌がついて炎症を起こしている部分にワセリンを塗り込むと、さらに雑菌を閉じ込めるだけで、悪化しますのでやめましょう。

ただ、ニキビの予防には効果があるかもしれません。ワセリンをクレンジングオイル代わりに使うことで毛穴の汚れを取り除き、さらに、寝る前にワセリンを塗れば、ニキビの原因ともなる乾燥を防ぐ効果が期待できます。

アトピー

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白色ワセリンはアトピー性皮膚炎の方にも広く使用されています。アトピー性皮膚炎の方はもともと皮膚のバリア機能が非常に低下しています。したがって、ワセリンでバリア機能を補うことができます。

ただ、ワセリンには炎症を鎮める効果はありません。アトピー性皮膚炎の炎症が起きているところはワセリンだけでは治せません。炎症がうまくおさまっている部分には、ワセリンを使うことでバリア機能を補い、次の炎症を防ぐ効能が期待できます。

馬油もワセリンと同様、アトピー性皮膚炎に使われることがありますが、その効果はまだきちんと証明されたわけではありませんので、使用する場合は皮膚科医に相談しましょう。

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痔も肛門にできた傷ですので、ワセリンを使用することができます。特に痔の場合、大腸菌などの菌がつきやすく、傷の治りを妨げることが多いですが、ワセリンを使用することでそうした菌にバリアを作ることができます。

ワセリンを塗るときは、肛門周囲をきれいに洗浄したあとでワセリンを塗るか、女性の場合であればナプキンにワセリンを盛って、あてがってもかまいません。

ただ、やはり炎症がひどい場合、ワセリンには薬効成分が含まれていないので、ワセリンでは治せません。また本来は、便秘や下痢のないよい便通に整えておくことも大事です。

まとめ

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ワセリンとは、本当に幅広く使えるということが分かって頂けたでしょうか?

安全性、値段、保存性、他の薬との相性など、様々な点を総合しても、まさに最優秀のお薬です。自宅の常備薬の中にぜひ加えておいてくださいね。