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うつ病の原因は?仕事や家族関係のストレスなど12の原因や症状とうつ病になりやすい人の性格を紹介!

「うつ病はなぜ起こるのか?」はっきりした原因はまだよくわかっていませんが、脳の働きに何らかの問題が起きて発症すると考えられています。大切なことは、うつ病は1つの原因だけで発病するのではないということです。ここではうつ病の原因を中心に、なりやすい性格や治療法なども含め、うつ病についてまとめました。



うつ病の原因となる日常生活の出来事とは

うつ病は、珍しい病気ではありません。現代社会では比較的広く知られる病気になっています。うつ病とは一般的に気分の障害が起こる精神障害ですが、精神症状と身体症状が色々な組み合わせで起こります。では、どうしてうつ病になってしまうのでしょうか?

原因はまだはっきりと解明されていませんが、脳で働く神経の伝達物質の働きが悪くなるのと同時に、ストレスや体の病気、環境の変化などの要因も大きいとされています。

日常生活の出来事でうつ病の原因となりうるものには、幼少期の厳しい体験・仕事や財産の喪失・家族や親しい人の死・人間関係のトラブルなど過度のストレスによるものもありますが、結婚や出産・就職など一見すると喜ばしいようなことですが、これも急激な環境変化ですので、うつ病を引き起こすこともあるそうです。

精神的な要因だけでなく、疲労やホルモンバランスの乱れ・脳血管障害・がんなどの身体的なことが要因となる場合もあります。それではうつ病の原因やなりやすい性格、治療法など詳しくみていきましょう。

うつ病になる原因とは

仕事関係

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うつ病は、過度なストレスが引き金になることがあると考えられています。私たちは日々、さまざまなストレスにさらされていますが、ストレスを実感しやすいのは「人間関係からくるストレス」と「環境の変化からくるストレス」です。

仕事関係においてはストレスを感じることも多いもので、もちろん職場の人間関係が原因になることもありますが、仕事の失敗や突然の降格、失業などは大きなストレスになるでしょう。しかし、昇進によるプレッシャーや、栄転であっても人事異動というのは緊張も伴い、大きなストレスとなることもあります。また、仕事を終え、定年を迎えたことで虚無感を感じ、気力がなくなり、うつ病を引き起こすこともあるそうです。

親子関係や夫婦関係

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家庭内における環境の変化もストレスの原因となることがあります。たとえば結婚・妊娠・出産などは大きく環境が変わり、今までの生活が一変する出来事です。また子供の進学や就職などが引き金となることもあるでしょう。もちろん、家庭内の不和や離婚、近親者との死別などもストレスの原因となります。

また、うつ病のような心の病は、幼少期の親子関係が原因であることも多いそうです。幼少期の母親からの愛情不足など、何らかの事情で母親との関係がうまくいかずに心に傷を負ってしまうと、その後の性格形成にも大きく関わるとのことです。

また、家庭がうまくいってない夫婦ほど仕事でのストレスが強くなるという研究結果もあるそうです。社会的・感情的・性的・経済的・人間関係など夫婦間で問題になっていることがうつ病の引き金になると言われます。うつ病は個人の問題ではなく、家族の関係性が大きく関わっているそうです。

精神的ストレス

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精神的ストレスは、人間関係などで基本的嫌だと思うこと、心に負担をかけるようなことになります。「嫌だ」と口に出して言えればスッキリするのですが、社会生活を送るにはトラブルの元となるので我慢するのでストレスになります。

ほとんどの方が「ストレス」というと精神的ストレスを思い浮かべるのではないでしょうか?うつ病の原因となるストレスは精神的なものだけが原因と考えてしまいがちで、それがうつ病を悪化させてしまっていることもあるそうです。

構造的ストレス

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構造的ストレスとは、主に体の歪みのことを言います。体が歪んでいると、その情報が脳に伝わり、本人も無自覚のまま脳はストレスを感じているそうです。うつ病の原因に関係する体の歪みは、頭蓋骨・あご・全身の筋肉・背骨・骨盤などです。精神的ストレスにより筋肉が緊張して、体が歪んで姿勢が悪くなっているということも考えられます。

背骨が曲がっているとか、骨盤の歪みなどは聞いたことがあるかもしれませんが、頭蓋骨も歪むことがあり、実際にうつ病の方には、頭蓋骨が歪んでいる方がとても多いそうです。

化学的ストレス

化学的ストレスとは、ある栄養素が多すぎたり不足したり、化学物質や匂いなどの刺激があったりすると、それによって脳がストレスを感じることです。実はうつ病の原因となりやすい栄養素があるそうです。

うつ病になりやすい栄養素で第一に挙げられるものは「カフェイン」です。カフェインは交感神経を優位に働かせる作用があるので、エネルギーが足りない状態にも関わらず消費し続けてしまうそうです。そしてカフェインが切れると元気がなくなるので、さらにカフェインをとって無理やり元気を出そうとすることで、結果的にはエネルギー切れを起こしてうつ病になるそうです。

もうひとつは「砂糖」です。砂糖を摂ると血糖値が急激に上がります。するとすい臓からインシュリンというホルモンを出して血糖値を下げようとしますが、インシュリンが急激に分泌されると血糖値が下がりすぎて、無気力・倦怠感・イライラ・動機などのうつ病のような症状が出るそうです。

温度と湿度のストレス

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寒すぎたり暑すぎたり、乾燥や高い湿度など、快適でない温度や湿度がストレスになるそうです。気圧の変化や悪天候もこのストレスに含まれます。体温もストレスになりますので、うつ病の方は体温にも注意が必要となるとのことです。

冷房が体に悪いからと暑いのを我慢するのもストレスになりますから、冷やしすぎないようにエアコンを上手に使って快適な温度や湿度を保ちましょう。また、首・手足・おなかは冷えはうつ病を悪化させることにつながりますので、意識的に暖めるようにしましょう。

温度や湿度のストレスといいたことだけでうつ病になることはないようですが。すでにうつ病になっているという方にとっては、悪化させる要因になるものですから、他のストレスと同様に気を配る必要があります。

うつ病になりやすい性格とは

几帳面で真面目な性格

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うつ病の人というと、「几帳面で真面目」など性格に対するイメージを持つ場合が多いようです。几帳面で真面目な性格の人はストレスをためやすく、うつ病になりやすい性格と言われています。

几帳面で真面目な人というのは、何事にも全力で、「こうしなくてはいけない」という義務感が強すぎて、自分自身を追い込む傾向が強いそうです。そのうちに過労とストレスが溜まり、うつ病の引き金になると考えられています。

以前からうつ病に性格が影響していると考えられており、同じストレスを受けても、うつ病になる人とならない人がいます。それはストレスをうまく処理できるかどうかというのは、個人の性格によるものが大きいと考えられているのです。

言いたいことが言えない性格

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相手の気持ちも考えずに、本音ばかりを言うなんてことはできないものなので、多くの場合は言いたいことを我慢していることでしょう。しかし、言いたいことを抑えるだけでなく、言うべき場所と言わない場所を適切に選択することも必要です。

言いたいことをいわないというのは、感情を押さえつけていることになります。これはかなり大きなストレスになるので、時には感情を表に開放することも必要になります。たまにはカラオケで大きな声を出したり、定期的な運動で発散するなど、内に溜め込んだものを吐き出す方法を見つけましょう。

神経質な性格

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神経質な性格でちょっとしたことでも過剰に反応してしまったり、イライラしたりで、不安なことがあると夜眠れなくなるということもあると思います。周りを気にしすぎる性格は辛いことも多いものです。

神経質な人というのは、几帳面だったり、繊細で心配性など、とにかくうつ病になりやすい要素があるとい言えるでしょう。変化を求めるよりも安定が崩れることを恐れているので、急激な環境変化に順応もしにくいそうです。些細なことにも過敏になっているために、ストレスが溜まりやすいのでしょう。

義理人情に熱すぎる性格

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道徳観が強く、世間体や義理人情を重視するタイプもうつ病に陥りやすいといいます。このタイプは、強い道徳観から自分自身で作り上げたがんじがらめの規則でしばり、義理人情に熱すぎるために自分のことより他人を優先することもあって、自分を苦しめてしまうことがあるそうです。

道徳観は人が行うべき正しい道筋として大切なことですが、それを守るために融通が利かなくなっては下も子もありません。すべて「~すべき」としてしまいがちで、自分でも大変な思いをしてしまうのです。

義理人情に厚いタイプは、自分の思いや周りに喜んでもらうためにしていることが、うまくいかないと悩んでしまったり、自分を追い込んでしまったりすることもあるそうです。どんなに忙しくても期日は守るとか、営業のノルマはこなさなくてはならないとか、社会生活において大切なことではありますが、つい無理を重ねてしまうようです。

完璧主義者・潔癖主義者な性格

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仕事熱心で責任感の強い人もうつ病になりやすい性格といわれます。几帳面で凝り性な面もあるので、自分が納得するまで熱中して徹底的な完璧主義で、そのうえ、強い正義感と正直な性格もあって、潔癖症なくらいごまかしが出来ないということもあるようです。

このような性格の人は、ひとつの事に徹底して取り組み、疲れていても弱音を吐くことはありません。普通なら休養をとるような場合でも、休まずに与えられた仕事を完璧にやり遂げようと無理をしてしまうことになるのです。

理想主義な性格

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他の人から求められたわけではないのに、自分自身に高すぎる理想や目標を掲げてしまうような理想主義な性格は、その理想や目標が達成できないと激しく自分を責めてしまって、それが多大なるストレスとなってしまうようです。自尊心が高くて傷つきやすく、ほんの少し理想や目標から外れてしまうと、過敏に反応して悲観的に思ってしまう傾向があるそうです。

臨機応変さがない性格

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社会生活においては、マニュアル通りでない臨機応変さを求められることも多いものですが、中には頑固で融通が利かないタイプもいます。こういうタイプは秩序や規律を重んじて変化を好まない方が多く、秩序を乱されたり、今まであったものがなくなったりすることに非常に敏感だそうです。

つまり、物事に対して柔軟に対処できないので、環境の変化に弱いといえます。結婚・出産・引っ越しなどライフステージの大きな変化についていけず、うつ病を発症しやすくなるとのことです。定年退職を機にうつ病になる方には、現役のころには「頑固なところがあるけど、実直な仕事人間」と言われていたという人が多いようです。

頼まれると断れない性格

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頼まれると断れない性格というのは、何でも自分で抱え込んでしまって、最後にはいっぱいいっぱいになって身動きがとれなくなってしまいがちです。そのため、心身ともに疲れ果てて、うつ病になってりまうこともあるそうです。

他人の評価が気になりすぎる性格

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うつ病になりやすい人は、周囲の人から「いい人」「性格がいい」など、社会的に信頼の厚い人と見られていることが多いそうです。日本人に多いタイプと言えますが、他人の評価を気にしすぎて、関係を円満に保とうとするので、周りからの評価も高いのでしょう。

人との折り合いに気を配るのは当たりまえのことなのですが、他人に対して気を遣いすぎて、我慢が増えたり、自分で抱え込みがちなので、ストレスを内に溜め込むことになってしまうそうです。また、他人から注意をされたり、少し批判的な態度をとられると必要以上に落ち込んでしまうというところもあり、何か問題が起きると悲観的になって、すべて自分の責任だと考えるタイプでもあります。

被害妄想的な面がある人

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被害妄想というか、物事を悪いほうへ悪いほうへ考えてしまうネガティブな面がある人はストレスが多いと言えます。たとえば、ご主人が無言でテレビを見ていたり、少し難しい顔をして考え事をしているだけなのに「自分のせいで不機嫌になった」などと思ってしまうようなことです。何も本人は悪くないのに、自分の考え方でストレスを感じてしまうのです。

うつ病の種類とは

仮面・産後・冬季うつ病

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○仮面うつ病

仮面うつ病とは、他の症状に隠れてしまってうつ病本来の症状が見えにくくなっているうつ病です。たとえばお腹が痛いとか、頭痛が続いているなどの身体に起きている不調の原因はうつ病であるのに、内科系の他の病気だと誤診されかねないそうです。しかし、体調不良の本質はうつ病ですので、これをしっかり見極めないと治療の効果が出ないことになってしまします。

○産後うつ病

女性のうつ病のひとつに、「産後うつ病」があります。出産後1~2週間から起きやすく、多くが3~6ヶ月の間に発症します。心身。出産による女性ホルモンの急激な変動が影響していると考えられますが、さらに育児での疲労、パートナーとの葛藤など心理的が要因も加わって発症すると思われています。赤ちゃんの世話や家事を完璧にやろうと考えず、息抜きしながら心身をリラックスさせて、適度に体を休めることが大切です。特にパートナーの理解やサポートはより重要になります。

○冬季うつ病

うつ病の発症に季節が関係するものがあり、「季節性うつ病」と呼ばれています。特に冬に多いので「冬季うつ病」と言われ、日照時間が影しているという説が有力です。症状としては一般的なうつ病と違って過食傾向で甘いものを好むようになったり、睡眠時間も長くなる傾向があります。

抑うつ・大うつ病

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憂うつで気分が落ち込んでいる症状を「抑うつ気分」といいます。こうした心の不調は誰もが経験するもので、一時的なもので数日で回復する場合もありますし、何か気が紛れることをしていると憂うつだった気分もなくなるということもあります。抑うつ気分が続くことを「抑うつ状態」といいますが、この抑うつ状態が2週間以上も続き、何をやっても気が晴れない状態になると「うつ病」と診断されます。

また、うつ病のことを「大うつ病(大うつ病性障害)」と言うこともあります。すごく重症なうつ病というわけではありませんので、心配しすぎないでください。

現代うつ病

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近年、今までのうつ病とは違った新しいタイプのうつ病が増えており、「非定型うつ病(新型うつ病)」と言われています。特に都市部を中心に急増し、20~30代の若い世代の女性に多く見られるそうです。

従来のうつ病と違い、非定型うつ病は「過食」や「過眠」などの症状が見られたり、好きなことに関しては嬉々として意欲的な行動をすることがあるそうです。他人から見るとただのきまぐれ・わがままに見えるので、人間関係がぎくしゃくしてしまうこともあります。

治療法についても従来のうつ病とは異なり、非定型うつ病は薬物療法や精神療法よりも、生活習慣の見直しなどが必要になります。うつ病のせいで昼夜逆転してしまいがちなので、生活の乱れが病気を悪化させるという悪循環も引き起こしかねないからです。また、家族も病気について正しく理解してもらい、協力を得ることも必要となります。

メランコリー型うつ病

メランコリー型うつ病は親和型うつ病とも呼ばれ、真面目すぎたり頑固すぎて融通が利かないタイプのため、それがストレスを大きくしてうつ病となることが多いそうです。頑張りすぎてしまうことが多く、リラックスが苦手な性格であることも要因といえます。

しかし責任感があって誠実なので、「仕事のできる人」という評価を受けている方が多いそうです。色々な仕事を任されたり、重要な任務やポストについていることもあって、更に責任を重く受け止め、悩みやトラブルも一人で抱え込んでしまうのでしょう。ストレスが限界を超えてうつ病になってしまうというケースが多く見られるのです。そしてうつ病になった自分を責めてしまう傾向があるので、病気が進行してしまうそうです。

うつ病の症状とは

心から笑えない

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うつ病の症状のひとつに、感情面のが抑制されるというものがあります。これは、感情をコントロールする脳の機能が低下するため、生き生きとして感情・表情がなくなってきてしまうのです。喜怒哀楽が乏しく、面白くても笑えない、愛想笑いで心から笑えない、悲しいのに涙が出ないという状態で、普段から無表情となってしまうそうです。

思考力や意欲低下

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うつ病は、脳の機能が全体的に低下するために精神運動抑制症状が起こり、これは思考力や意欲の低下、集中力や行動力の低下、決断力や判断力の低下があります。

思考力が低下すると、頭が働かない、集中できないなどとなり、患者本人は脳がダメになってしまったのではないかと思ってしまうそうですが、精神機能のブレーキがかかっているだけなので、うつ状態が改善されれば正常に戻ります。

また、色々なことが億劫になったり、やる気が出ない等の意欲や気力の低下も見られます。物事に対する興味や関心も低下し、今まで夢中になっていた趣味もやらなくなったり、テレビや新聞も見なくなったりします。このような意欲面の低下は何もやりたくないという気持ちに支配されて、前向きになれない状態になるそうです。

睡眠の異常

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不眠や過眠などの睡眠の異常もうつ病の症状のひとつと言われています。不眠とは、眠りたいのになかなか眠れないことと思っている方も多いと思いますが、眠っても途中で何度も目が覚めてしまったり、もっと寝ていたいのに朝早くに目が覚めてしまうというのも不眠の症状になります。

夜きちんと眠れていないために、疲れが取れずに体調を崩しやすくなります。また、昼と夜が逆になって、日常生活も困難な場合は重症と言えるでしょう。逆に過眠は、寝すぎてしまうという睡眠の異常です。しっかり寝ているはずなのに眠くて仕方がなかったり、昼間もつい眠ってしまうなどの症状があります。

食欲の低下

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食欲の低下もうつ病の方によく見られます。何を食べても味が感じられないというように味覚そのものが変化する場合と同時に、消化器機能の低下が食欲不振となる原因と言われています。

食欲が低下するので体重も減ってしまうことも多いのですが、症状が進んでくると身体を動かさなくなるので、ほとんど食べていなくても体重が増えてくることもあるそうです。食欲が減退するだけでなく、食欲旺盛になることもあります。これは飲食で不安やイライラを紛らわそうとするもので、甘いものやスナック菓子などに限定して大量に食べる傾向があります。

疲労や倦怠感

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うつ病になると、心身ともにエネルギーが低下している状態なので、疲労感や倦怠感を感じることが多くなるそうです。少しのことでも疲れやすく、気力が減退しているので何をするにも億劫で意欲もなく、常にだるさを訴えるという症状が見られます。本人は頑張っているつもりでも、まったく能率が上がらず、日常生活もままならなくなることもあるとのことです。

死について何度も考える

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WHO(世界保健機関)が精神疾患と自殺との関係に調べた結果、自殺者のうち約3割がうつ病だったそうです。また、うつ病の診断基準に「死について繰り返し考える」という項目があるので、うつ病は死にかかわる病気で、うつ病の方にはより一層慎重になる必要があります。

うつ病のチェックの仕方とは

症状がいつから始まったか

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うつ病の診察には問診が非常に重要になります。まず症状がいつごろから始まったのか、病院を受診するまでにどんな経過をたどってきたのかも、診断を確定するために必要な情報となります。また症状が悪化しているのか、日常生活に支障があるか、人間関係に支障が起きているかなど、症状の程度も聞き出します。

悲しみ、不安、ゆううつな気分、無気力な状態が続き日常生活に重大な支障をきたしてしまう病気です。だれでも一時的に気分が落ち込んだり、無気力になったりすることはあると思いますが、うつ病と診断されるのは、こうした症状が2週間以上続いていて日常生活ができなくなるということがポイントです。

どのような症状が現れたか

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うつ病の症状には、憂鬱・集中できない・イライラする・やる気が出ないなどの気分の不調と、だるい・頭痛・腹痛・肩こり・息切れなどの身体の不調があり、どんな症状が起きているのかも聞き出します。

友人や家族からみた症状も重要です。本人で感じ以上に周囲が変化を感じていることが多いものだからです。本人は疲れがたまっているだけとか、ストレスのせいだと思っていても、周りから見て口数が少なくなった・服装に気を使わなくなった・日課として行っていたこと(犬の散歩)などを億劫がってやらなくなった・遅刻や欠勤が増えたなどがある場合には、うつ病である可能性が高いと言えるようです。

症状が現れたきっかけとなった背景

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うつ病の発症にあたって、原因となるような精神的ストレスがあったのかという、患者さんの背景も重要な診断材料になります。それは、ストレスによって脳内の神経伝達物質に働きが低下してうつ病を引き起こすと言われているからです。

たとえば、転勤・昇進・就職・結婚・出産などの環境変化、家族や友人の死・失恋と言った別れ、子供の独立、更年期、リストラ、定年など喪失感、病気や怪我などの身体的不安などがうつ病の原因となるストレスであることがあります。

日常生活や社会生活への支障

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うつ病の進行具合を診断するには、日常生活や社会生活に支障が出ているかどうかを聞きます。うつ病というのは、通常は何かの出来事をきっかけに一時的に落ち込んだり悲しんだりする抑うつ気分から始まり、徐々に進行して気分が塞ぎ込む状態が数日続く抑うつ状態となります。この程度ならまだ日常生活に支障はなく、むしろ何がをすることで気分がまぎれることも多いものです。

しかし更に進行するとうつ病という状態になり、家事や仕事ができなくなるなどの日常生活に支障が出始め、焦りや不安感などが強くなるそうです。

もともとの性格傾向

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患者さんがもともとどんな性格なのか、またはどんな考え方をするのかを知ることも重要です。その人の性格を初診で把握することは難しいものですが、前述したようにうつ病になりやすい性格というものがありますので、おおまかに傾向を知っておくことは必要でしょう。

従来のうつ病の場合は、真面目で几帳面、頑固、責任感が強い、他者との衝突を好まないという性格がなりやすいと言われますが、非定型うつ病(新型うつ病)は他責的で逃避傾向のある性格の方に多いと言われます。

性格や考え方がうつ病の発症にかかわっている場合は、薬物療法だけでなく精神療法が適している場合もあります。性格傾向を知ることは治療法を選択する際にも参考となります。

インターネットで無料診断

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いきなり心療内科を受診するには抵抗があるという方もいると思います。しかし自分にうつ病の可能性があるか、自分の受けているストレスの度合いを知りたいなどのときには、インターネットの簡易診断で、心の疲れ具合をチェックしてみましょう。

ここ1週間のうちで、うつ病に多い症状がどのくらい現れているのかをチェックすることで、うつ病の可能性があるかどうかを判断する方法で、「うつ病簡易診断」と検索すると色々な自己診断が出てきます。オンライン上で行うことが出来ますので、ぜひ活用してみてください。

うつ病になったら行う治療法とは

十分な休養

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うつ病の方というのは、体になにも異常はないのに、いろいろな理由で心のエネルギーを使い果たしてしまって、正常に機能しなくなっている状態です。そのため、うつ病の治療にはエネルギーの補充が必要なので、何をおいても十分な休養することが大切になります。

会社や学校をしばらく休み、主婦の方であれば家事の負担を減らすなどで、疲労困憊している心を癒してあげなくてはならないのです。しかしこれには周囲の理解と協力が必要です。

薬による治療

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うつ病の場合、脳の中では、神経細胞同士の情報を伝えるための物質の放出や代謝のバランスが悪くなっています。このバランスを取り戻すためには薬による治療も有効で、抗うつ薬が処方されます。軽い副作用を伴うことはありますが、多くの方に効果が見られており、即効性も期待できる重要な治療法です。

精神療法

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精神療法とは、いわゆるカウンセリングという心理的治療です。うつ病を引き起こしている性格的な要因や、どんな環境的要因があるかなどはもちろんですが、心がそんな傷を抱えており、再発しないためにはどうすればいいのかなど、人や社旗との関わり方を見つめ直していくことも含めた治療法です。

うつ病患者との接し方とは

休養を取るように勧める

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うつ病は心のエネルギー切れですから、エネルギーが補充されるように心身ともに休養が必要です。家事などの日常生活の負担を減らしてあげましょう。真面目で責任感の強い性格の方が多いので、具合が悪くても頑張って無理をして家事や仕事を続けてしまうことがあります。休ませてあげるためには周囲の協力が必要になるのです。

また、無理に運動や外出はさせないようにしましょう。健康な人にとってはストレス解消になりますが、うつ病の症状ができているときには、逆にとても負担が大きく、ストレスになってしまうそうです。

叱咤激励はしない

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頑張ってなどと励ますことは絶対にいけません。頑張っている状態にいる人に、もっと頑張れと言ってることになるので、本人はこれ以上頑張ることを強いて追いつめる結果になってしまうそうです。

たとえば、「早く良くなって」という言葉は病気の方を励ますためによく言われますが、うつ病の方にとっては「自分の病気のせいで迷惑をかけてる」など、自責の念にかられ、逆効果になってしまうそうです。

希望を与え不安や絶望を和らげる

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うつ病の方への励ましは厳禁ですが、「きっと良くなります」「人間だから調子の悪いときもあるもの」など、希望を与えて不安や絶望を和らげる言葉がけは大切です。

重大な決定は延期させる

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無理にうつ病のときは、重大な決定は延期しましょう。決断力がなくなっているので仕事を辞める、引越しなど大事なことはうつ病が良くなってから決めるように促してあげましょう。

声のトーンに気を付ける

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心療内科では医師や看護師・受付の方まで、きめ細やかな対応を心がけているところが多いものです。心の病を抱えているときは、健康なときには想像もつかないようなストレスを受けやすい場合があります。そういった状況にあるうつ病の方をこれ以上傷つけないように接する必要があるそうです。

声のトーンにも気を遣い、物静かなトーンや安心させるような話し方・声掛けを心がけましょう。病院を受診するときに付き添って、病院スタッフの対応などを参考にしたり、看護師さんにアドバイスをもらうのもいいですね。

まとめ

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うつ病はさまざまなストレスによって心のエネルギーが足りなくなっている状態だそうです。しかも外からのストレスだけでなく、自分の性格にも要因があるというので、もしうつ病になりやすい性格に当てはまる場合には、なるべくストレスを上手に解消して自分の中に溜め込まないようにしましょう。

うつ病は決して不治の病ではありません。憂うつな症状は必ず解消されていくものですが、症状には一進一退があるでしょう。心が疲れているのですから、ゆっくり良くなるものですので、治療が長期にわたることを理解し、決して焦らないようにしましょう。

また、家族の協力も不可欠です。うつ病の方への接し方は大変気を使うこともありますが、より良い情報を正しく幅広く仕入れて、みんなで協力し合っていきましょう。