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背骨が痛い原因は?圧迫骨折の可能性もある?ふとももなどのストレッチの方法と影響する症状13個を詳しく説明

背骨は人体においてとても重要な役割があり、体を支える骨としての役割だけでなく、脳と手足や臓器をつなぐ神経を守る役割などがあります。背骨についての知識と、背骨のゆがみが原因と考えられる病気、それを防ぐストレッチ方法など、広くご紹介します。



背骨について

背骨は人体においてとても重要な役割があり、体を支える骨としての役割だけでなく、脳と手足や臓器をつなぐ神経を守る役割などがあり、背骨の健康状態によって様々な病気の原因になると考えられています。この記事では、背骨の役割と痛みが出たときの症状や原因、考えられる病気の名前やなどを紹介します。

背骨の矯正に有効なストレッチの方法など、幅広く背骨について知っていただけるような記事になっていますので、背中の背骨付近にちょっと違和感がある方や、背骨の病気について知りたい方にお読みいただければ幸いです。

背骨の機能と役割

中枢神経を守っている

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背骨のことを脊椎(せきつい)と言います。また脊柱(せきちゅう)と呼ぶこともあるようです。脊椎は椎骨(ついこつ)と呼ばれるブロックのような骨が積み重なって、一本の骨のように構成されています。

頭の方から、頸椎(けいつい)、胸椎(きょうつい)、腰椎(ようつい)、仙椎(せんつい:仙骨(せんこつ)ともいうようです)、尾骨(びこつ)の5つにわかれて呼ばれていて、頸椎は7個、胸椎は12個、腰椎は5個の椎骨があたり、上から第1、第2、・・・と呼ばれています。

椎骨は、椎体(ついたい)と椎弓(ついきゅう)という部位で構成されています。椎体がお腹側で、椎弓が背中側になります。椎体と椎弓の間は空洞になっています。

この空洞のことを脊柱管(せきちゅうかん:椎孔(ついこう)ともいいます)といい、ここに脊髄(せきずい)が通っています。脊髄は、脳からの指令を手足などの末梢(まっしょう)に伝える、また末梢からの情報を脳に伝える神経の塊(かたまり)です。

脊髄を損傷すると手足がしびれるなどの症状が起こり、完全に断裂してしまうと手足が動かなくなったり、手足の感覚が完全になくなる重篤な症状が発生します。脊髄は、脳とともに中枢神経(ちゅうすうしんけい)と呼ばれています。この中枢神経を守ることが脊椎の大きな役割の1つです。

背骨のカーブの役割

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脊椎(背骨)を人の体の横から見た場合S字のようなカーブを描いています。正常なS字カーブの人の場合は、耳、肩の関節、大転子(だいてんし)、膝関節(ひざかんせつ)、踝(くるぶし)が、直立したときに地面に垂直に一直線にならぶと指摘されています。

※なお大転子とは、足の太もも部分の骨の大腿骨(だいたいこつ)の、腰側(上側)の外側に出っ張っている部分のことです。

このS字カーブが正常なカーブを描いていないと、頭の重みを分散して支えることができなくなり、一部の筋肉や骨に負担がかかって様々な症状が発症することが指摘されています。カーブが強すぎる場合でもカーブが弱い場合でも、腰痛、背中の痛み、肩こり、首の痛み、膝や股関節の痛み、などを発症する可能性があると指摘されています。

また、横から見たときに背骨のS字カーブが正常でない場合は、正面から見たときも背骨が歪んでいるとの指摘もあります。

背骨が痛む原因

骨折

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脊椎(背骨)の骨折には、骨そしょう症による骨折、移転性の腫瘍による骨折、事故など外傷による骨折などがあります。通常は骨折した部分が痛むと指摘されています。

骨そしょう症による骨折は、尻もちやくしゃみ、体をひねるなどの弱い力で起こり圧迫骨折と呼ばれることもあるようです。軽度の骨折であれば、簡易コルセットなどで固定して安静にすることで、3~4週ほどで治ると指摘されています。

高齢の方の場合は、入院期間が長期になると寝たきりになってしまうリスクがあるようですので、早期の離床を目指して治療することが重要とされているようです。

移転性の腫瘍による骨折はがん細胞が脊椎の骨に運ばれて、増殖したがん細胞が骨を破壊して脊椎が負荷に耐えられなくなり骨折が起こるとされています。また、骨折した骨片や腫瘍が骨髄を圧迫して末梢神経に麻痺が起こることもあるようです。

がんに対する化学療法(抗がん剤での治療)が基本とされるようですが、全身へのがん治療とのバランスを取りながらケースごとに検討されると指摘されています。事故などの外傷による場合は、ギプスや装具などで固定して早期に歩行訓練などのリハビリを行うのが基本になると指摘されていますが、脊柱管が骨折で圧迫されたり、いつまでも疼痛(とうつう)が残る場合は、手術が必要となる場合もあると指摘されています。

背骨のゆがみ

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背中のゆがみが左右のバランスを崩して、足の関節に負担をかけて足首やかかとの痛みの原因になるとの指摘があります。また足の痛みから背骨がゆがむこともあるようです。背骨のゆがみで頭の位置を正常に保つために、余分な力が肩や首にかかり痛みが発生するとの指摘もあります。

背骨のズレ

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すべり症といわれていて、腰椎の椎体と椎体の間の関節(椎間節(ついかんせつ))が前後にずれたり、壊れてしまったりすることで背骨のズレが発生することがあるようです。すべり症になると腰痛が現れることが一般的であるとの指摘があります。

症状が進むと歩行や立っていられなくなることもあるようで、そのような場合は手術を検討して、神経の圧迫を取り除くか、それでも改善されなければ、椎間板の代わりになる物質を入れて金属棒で椎体を固定する固定術も検討されるようです。

筋肉疲労

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筋肉疲労によって背骨(背中)に痛みを感じることもあるようです。すわりっぱなしのパソコン操作、立ちっぱなし、中腰などを長時間続けると背中の筋肉が疲労して血行が悪くなることで、背中の痛みにつながるとの指摘があります。また過度な運動での筋肉疲労も背中の痛みにつながるとの指摘があります。

内臓の病気、障害

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内臓の病気、障害などが原因で、背骨(背中)の痛みにつながることがあるようです。腰痛とともに背中の痛みの原因としては、腎盂腎炎(じんうじんえん)、腎・尿路結石(じん・にょうろけっせき)、胃・十二指腸潰瘍(い・じゅうにしちょうかいよう)、胆石症(たんせきしょう)、大動脈解離(だいどうみゃくかいり)、腹部大動脈瘤(ふくぶだいどうみゃくりゅう)、膵炎(すいえん)などが指摘されています。

むち打ち、寝違え

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むち打ちによって背中が痛いこともおこると指摘されています。また寝違えで背中の痛みが起こることもあるようです。寝違えは、無理な姿勢で寝ることで起こるとされ、通常は寝返りを打つなどで姿勢を変えるところを過労や飲酒で長時間、同じ無理な姿勢で寝続けることで起こるとの指摘があります。

背骨のゆがみと全身への影響

体型のくずれ

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体形が崩れることに背骨(脊椎)のゆがみが関連しているとの指摘があります。脊椎の中で仙椎にゆがみがあると、そこから上にある、腰椎、胸椎、頸椎に連鎖的にゆがみが生じて、背骨全体にゆがみが生じるようになるとの指摘があります。

肩こり

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肩こりの原因として背骨のゆがみを指摘する声もあります。長時間のパソコンなどで悪い姿勢を保っていると、筋肉疲労が起こり肩こりが発生するとされています。また、そのような悪い姿勢を長時間続けると、姿勢を維持するための筋力が徐々に弱まり、正しい姿勢を保ことがますます難しくなってゆくという悪循環を起こすとも指摘されています。

頭痛

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精神的なストレスや長時間のデスクワークなどで悪い姿勢を続けた際に、首や頭の筋肉が緊張することによって起こる頭痛を緊張性頭痛、緊張型頭痛などと呼ばれているようです。この頭痛の原因に背骨のゆがみが指摘されています。特に頸椎のゆがみにより正常なS字カーブが保てないことで、首や頭の筋肉に負荷がかかっているために起こるとする説があるようです。

耳鳴り

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耳鳴りの原因は、トレプトマイシンなどの薬剤による内耳障害、中耳炎の炎症が内耳に波及した場合、めまい、難聴、耳鳴を3大症状とするメニエール病、ディスコなどで大きな音を聴いた時に起こる難聴(音響外傷)、聴覚の神経に腫瘍ができる、など様々あるようですが、原因が特定できないケースも多いようです。

一方で原因不明の耳鳴りは背骨のゆがみから起こってるとの主張もあるようです。耳鳴りだけでなくいろいろな症状を併発している場合に背骨のゆがみが原因ではと疑う必要があるとの主張もあります。

腰痛

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背骨が原因となる腰痛で最も多いのは、腰椎の一部である椎間板や椎間関節とよばれる部位の老化によって起こるものだとの指摘があります。姿勢が悪いとさらに腰痛が起こりやすくなるようです。

病名としては、腰椎椎間板ヘルニア、脊椎分離症・すべり症、腰部脊椎間狭窄症などが挙げられています。これらによって背骨のゆがみが引き起こされるようです。

ヘルニア

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脊椎(背骨)で起こるヘルニアでもS字カーブがゆがむことがあるようです。脊椎は椎骨と呼ばれる骨が重なっていると説明しましたが、その椎骨と椎骨の間には、椎間板と呼ばれる軟骨がありクッションの役割を果たしています。

この椎間板が外に飛び出して神経を刺激するのが椎間板ヘルニアです。神経を刺激すると痛いので、痛みを避けるために椎間板が神経を刺激しないように、不自然に体を曲げるようして無意識にしてしまい、いろいろところの筋肉が疲労してさらい痛みが出るという悪循環に陥るとの指摘があります。

なお椎間板ヘルニアは腰椎にほとんどの場合出るとの指摘がありますが、頸椎でもヘルニアになる場合があるとされています。腰椎の椎間板ヘルニアは座骨神経痛の原因となるようです。

肌荒れ

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背骨や骨盤(仙骨)のゆがみによって、女性の場合はホルモンバランスが乱れることで、肌荒れにつながる可能性があるとの指摘もあります。不妊や生理不順になるとの指摘もあるようです。

胃の不調

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背骨のゆがみが胃の働きを悪くするということも指摘されています。脊椎と並走するような形で交感神経管が走っています。交感神経管とは交感神経が束になっているもので、脊椎から胃やその他の臓器などの全身に広がっています。背骨にゆがみがあると交感神経が障害されることで、自律神経に障害が及ぶ場合があるとされています。

また、副交感神経という神経は首の付け根と、骨盤(仙椎)と頸椎から出て臓器などに至ります。先にご説明した交感神経は体を活発にするように働く神経、副交感神経は体を休ませるように働く神経と言われているようです。

胃の働きで見ると交感神経が優位になっていまうと、胃の働きが鈍り、胃液の分泌が抑制されるため、食べ物が消化されずらくなり胃もたれ食欲不振などになると指摘されています。副交感神経が優位になると、胃が活発になり胃液が必要以上に分泌されると指摘されています。このように背骨のゆがみから、交感神経と副交感神経の働きが阻害されると胃の不調につながるとされるのです。

しびれ

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上記ご説明した交感神経経と副交感神経は自律神経とも呼ばれます。この自律神経や脊髄に背骨のゆがみによって障害が起きた場合などにされた場合などに、手足のしびれが起きるとの指摘があります。

神経痛

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背骨のゆがみから来る神経痛には坐骨神経痛(ざこつしんけいつう)、肋間神経痛(ろっかんしんけいつう)などが挙げられるようです。坐骨神経痛は、腰から足にかけて伸びる「坐骨神経」がさまざまな原因で圧迫、刺激されることであらわれる、痛み、しびれなどの症状のことを言うようです。

腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)と言って、腰椎の脊柱管が老化などの原因で狭くなって脊髄を圧迫することで起きる、痛みやしびれなどの症状が起こることがあり、それが原因で坐骨神経痛になる場合があるようです。これ以外でも、腰椎椎間板ヘルニアやなども坐骨神経痛の原因として挙げられるようです。

肋間神経は肋骨(ろっこつ)の間にある神経で、胸椎から肋骨と肋骨の間を胸部や腹部に分布している末梢神経です。これが圧迫などされることにより鋭い胸やわき腹の痛みが症状として現れるとされているのが肋間神経痛です。肋間神経の圧迫は、背骨がずれて肋骨(ろっこつ)のゆがみをつくって肋間神経を刺激することが原因であるとの指摘があるようです。

脊椎後弯症

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脊椎後湾症(せきついこうわんしょう)は、胸椎が極端に後湾したり(後ろに曲がったり)、腰椎の前湾がなく逆に後湾になったりして、正常なS字カーブが失われる状態のことを言います。俗にいう猫背が極端になった状態です。

思春期に原因不明で起きる場合があるとの指摘があります。また、脊髄髄膜瘤(せきずいずいまくりゅう)、軟骨無形成症(なんこつむけいせいしょう)、強直性脊椎炎(きょうちょくせいせきついえん)などが原因となるとの指摘もあります。

このように原因は様々ですが、病院では整形外科を最初に受診することになるようです。

変形性脊椎症

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変形性脊椎症(へんけいせいせきついしょう)は、椎体と椎体の間のクッションの役割をしている椎間板が老化により弾力性を失って圧迫により平たくなった時に、椎体に骨棘(こっきょく)という骨に棘(とげ)が生えたような状態になり、それが神経を刺激して痛みが出るとされます。老化により誰にでも起こりますが、痛みなどの症状が出ない場合も多いの指摘されています。

胸椎前方変位

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胸部前方変位は、胸椎が前方に入って関節が詰まった状態になることをいい、深呼吸をすると圧痛を感じる症状が現れるようです。また脊椎が側側(横方向)にも曲がる症状(側弯症)も同時に現れるとも指摘されています。柔軟性に優れた人によく現れるともされています。

背骨の矯正ストレッチ

太もものストレッチ

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背骨の矯正にストレッチを行うと効果があるとされています。いくつかご紹介しましょう。

ます太もものストレッチです。四つん這いになって、片足をあぐらをかくような形で腰の前で体と垂直に交差させます。もう片方の足はまっすぐ後ろにのばして、そのまま上半身を垂直に交差させた足の上に乗るような形で倒して行きます。

つらければ無理に上半身を倒さなくても良いようです。30秒から1分 1日3回から5回をめどに実施します。また、正座の状態から上半身は後ろに倒して無理のかからない体勢を、10秒程度キープします。この時も無理に伸ばし過ぎないことがポイントのようです。

腰のストレッチ

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腰のストレッチです。足を肩幅に開いて、ラジオ体操のようなイメージで両腕を体に巻き付けて腰を左右に回します。ゆっくりと左右に10回程度行うと効果があるとされています。

背中のストレッチ

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背中のストレッチです。足を肩幅に開いたままで手を上げてまっすぐ伸ばします。その状態で頭の上で手を握ります。手を握ったままの状態で横に上体を倒します。無理のかからない位置で20秒程度キープして戻します。これを左右で行います。

いずれのストレッチも無理をして筋肉に損傷を与えてはいけません。コンディショニングを考えて、無理のない範囲で行ってください。また、すでに痛みなどの症状が出ている場合は、早目に整形外科などを受診することをお勧めします。

まとめ

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背骨には脊柱管という空洞があり、そこに脊髄という神経の塊が通っています。この神経を守ることも背骨の大きな役割の1つです。また背骨は正常な状態では、横から見るとS字カーブと呼ばれるカーブを描いていて、頭の重さを分散して支えるようにしています。

このS字カーブが何らかの理由で崩れる、あるいは正面から見たときに背骨にゆがみが生じると、神経を刺激したり、特定の筋肉に疲労を起こして痛みやしびれの原因になるとの指摘があります。また、背骨から出る自律神経が障害されることで、胃などの内臓にまで害が及ぶことがあるとされています。

以上のように重要な役割の背骨ですが、それが障害された時の原因は様々です。上記の記事に思い当る痛みや違和感がすでにある方は、早目に整形外科を受診して診療を受けることをお勧めします。