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ワセリンの使い方って?マラソンのときに塗るといい?顔や髪など11の使い方や効果と塗りすぎなどの3つの注意点などを紹介します

昔から馴染み深いワセリンは、なんとなく保湿剤として使っている人がほとんどではないでしょうか?そんな人たちにチェックしてもらいたいのがその万能すぎる使い勝手です。乾燥防止のために手足に塗るだけじゃなく、知っておくと便利なマルチな使用方法やアイデア、そして気になる副作用、気をつけたい使い方などを詳しく紹介します。



万能なワセリンの使い方や効果とは?

小さい頃から見慣れたワセリン(ヴァセリン)ですが、何気なくお肌の保湿剤として使っている人がほとんどなのではないでしょうか?

実はワセリンには、お肌をツルツルにするだけじゃなく、擦り傷や切り傷の応急処置や靴擦れの予防、メイク落としに花粉症対策までマルチに活躍できる万能すぎるアイテムとして活躍します。

さまざまな使い方やその効果、副作用に使用上の注意などを詳しくみていきましょう。

ワセリンとは?

ワセリンの役割や働きについて

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ワセリンは、原料である原油を高純度に精製して作られた、皮膚を保護する保湿剤です。バリアのように肌表面に留まることによって、主にホコリや化学物質などの刺激から肌を守る膜を作ってくれる働きをしてくれます。

このように、皮膚をしっかりとコーティングして、水分が蒸発しないように守ってくれる効果があるため、皮膚から水分が失われるのを防ぐ保湿剤として利用することができます。

顔に使っても大丈夫なの?

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化粧水や美容液などと違うのは、肌内部までは浸透せず、その人の持つ自然治癒力を助けてくれることです。肌内部に浸透しない為、肌が弱かったり、肌に心配がある人、皮膚の厚さが薄い顔部分でも使用することができます。

顔に使用する場合の使い方とは、グレードの高い白ワセリンを使うようにしましょう。ワセリンは保湿剤が添加されていない“油”そのものなので、水と油を混ぜて作られた化粧クリームのように、“お肌を潤わせる”という効果は期待できません。皮膚の上にバリアを形成して外部の刺激から肌を保護したり、水分の蒸発を防ぐ目的で使用します。

副作用があるの?

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ワセリンは安全性が高く保存性にも優れた鉱物油です。医療現場や薬の基剤として使われていることからも、基本的に副作用はないと考えられています。

ただしユニリーバ社が販売するヴァセリンや、黄色ワセリンには、若干の不純物や酸化防止剤が入っているため、これらの成分が刺激となる可能性はあります。副作用が心配な人は、市販されているワセリンの成分を見て、純度の高いワセリンを使うと安心です。

ワセリンで赤味やかゆみが出る、という人も稀にいます。これは、副作用というよりも鉱物油そのものが肌に合わなかったり、ワセリンが空気中のホコリや汚れを吸着し、それが刺激となったためと考えられます。

ハンドクリームとの違いは?

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一般的に角質細胞間脂質の1つであるセラミド、人が元来持つ保湿成分として働く尿素、またはそれに類似した保湿成分が配合されたハンドクリームは、手肌の表面から浸透し、もともとお肌にあるセラミドの一部として吸収されて保湿力をアップしてくれます。

ワセリンやシアバターの植物油などは、肌が保湿された後に表面に薄く塗ることで、極度の乾燥やひび割れを防ぐ肌のバリア機能や保持能力を高めることを目的として使います。

石油が原料!?ホントに大丈夫なの?

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ワセリンの成分は、元をたどると石油に行き着きます。地中の奥深くから採取した原油を精製すると、ガソリン、灯油、LPGなどの石油製品が作られます。このときに出た不純物の中から、ワセリンの原料である「ペトロラタムゼリー」という油性の物質が取り出されます。

このペトロラタムゼリーから、各製造メーカーが不純物を取り除き、高純度に精製したものがワセリンとなります。石油が原料だと肌に悪いというイメージがあるかもしれませんが、そもそも石油自体も今から5億年以上昔の地球に生えていた植物が地層に堆積した物質・自然素材です。

石油が原料ということで、悪いイメージが定着してしまったのは、大正~昭和時代の精製技術が発達していなかった頃に、石油由来の化粧品で肌トラブルを起こす人が続出したなごりです。技術が進んだ今は、ワセリンは医療機関でも幅広く使われており、精製された“白色ワセリン”なら顔にも使用できるほど安全とされています。

ワセリンの種類について

黄色(おうしょく)ワセリン

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精製度が低い代わりに安いのが「黄色ワセリン」と言われる種類です。とはいえ皮膚トラブルのない人が使用する分には、全く問題ない品質です。比較的安いため、外出先などで応急処置的に乾燥肌に使ったり手軽に購入することができます。

ただし、純度の低い黄色のワセリンは酸化しやすいため、酸化防止剤が入っていることがほとんどです。長持ちするのは良いポイントですが、手荒れや手湿疹が酷い人にとっては、余計な成分は肌への刺激となります。炎症などの問題がある肌、手荒れが気になる人、荒れやすい肌質の場合などは、なるだけ不純物が少ないワセリンを使用するようにしましょう。

白色ワセリン

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ワセリンは純度が高ければ高いほど白くなり、低ければ黄色がかった色になります。白色ワセリンは大きくわけて2種類に分かれます。より精製度が高いのは「日本薬局方」と表示されたものです。紫外線を浴びやすい顔、炎症のある皮膚に適してます。

日本薬局方の白色ワセリンは病院や調剤薬局で処方される他、ドラッグストアや通販で購入できます。

日本薬局方の表示がない白色ワセリンは、法律上「化粧油」に分類されますが、中には日本薬局方と同等の品質をもつ商品もあります。アトピー性皮膚炎の人、赤ちゃんや敏感肌や傷など肌が弱めの人は精製度が高く、不純物が少ない白色ワセリンがおすすめです。

ワセリンとヴァセリンの違いとは?

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ワセリンとヴァセリン、どちらもよく聞く単語ですが、違いは何なのでしょうか? ヴァセリン(Vaseline)とは、ユニリーバ社によって開発・製造されたワセリンのことを指します。登録商標されているブランド化された商品名が広く浸透した言葉です。

ワセリンは、全く同じ原材料を使って精製されたヴァセリン以外の保湿剤のことを指します。

ワセリン(ヴァセリン)の万能すぎる効果や使い方!

1. ハンドケアに

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ワセリンの基本的な使い方として広く普及しているのがハンドケアです。手や指先に薄くなじませて、ハンドクリームとして使用することができます。ワセリンの油分が水をはじきますので、手をしっかりガードしてくれます。乾燥する冬の季節や毎日の炊事で手荒れが気になる人は、ハンドケアとしてワセリンを使ってみましょう。

いつでも気になったときに使えますが、入浴後、手に湿り気と潤いのあるうちに薄く塗ると次の日の朝にスベスベした肌質を実感できます。

2. 顔・唇の乾燥防止に

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ワセリンは唇にも使用可能なので、リップクリームやリップケアとして使用することができます。市販のリップクリームに比べると刺激が少ないため、乾燥して荒れた箇所へも使用できます。

寝る前やスキンケアの後に顔に少量塗ることで、乾燥を防ぐバリアの役割を果たし、潤いを肌内部に閉じ込め、睡眠中の水分蒸発を防いてくれるため乾燥対策にもなります。ただし、もともと皮脂が多い部分やニキビ部分は塗り過ぎない、または避けるようにしましょう。

ワセリンを塗りすぎると、肌表面の脂の割合が高くなり、余計に皮脂が目立ったりニキビが悪化してしまう場合もあります。

3. ボディケアに

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ワセリンは乾燥対策としてボディケアにも使用できます。お風呂上がりなど肌に潤いがあるうちに、ワセリンを薄く塗ることで、肌の乾燥を防いでくれます。また、ワセリンは赤ちゃんから大人まで年齢を問わず使用することができるため、ワセリンが一本あれば家族全員で使えるため便利&経済的です。

塗りすぎるとベタつきの原因になってしまうため、薄く均等に塗りこみます。外出前などに塗ることで外気の極端な温度の違い、乾燥などから肌を守ってくれます。

うっかり日焼けしてしまった背中などにも日焼け後のケアとして薄くワセリンを塗ることで、乾燥を防ぎます。また、ヒリヒリ痛い場合でもワセリンを塗ってシャワーを浴びると、水を弾いて、水圧による刺激を減らしてくれます。

4. メイク下地・落とし・直しに

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一般的なメイク下地には、界面活性剤や保存料、香料など肌トラブルを悪化させる恐れのある成分が含まれていますが、不純物の入っていないワセリンなら安心してメイク下地として使うことができます。薄く伸ばした上からファデーションなどを付けることで、ファンデーションに含まれる成分を肌に浸透するのを防いでくれる役割も果たしてくれます。

ちょっとメイクがよれてきた、目の周りだけ乾燥している、というときも、綿棒に少量のワセリンを塗って、目の周りなどの細部のメイク落としに使うこともできます。

5. 眉毛・まつ毛のケアに

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夜寝る前に、少しの量のワセリンをまつげに塗るだけでまつげの伸びるを促してくれる効果もあります。毎日のつけまつげや、マスカラ、まつげエクステなどを使用してまつげを酷使している、と感じたときに塗り方としては綿棒などで薄く塗るだけで完了です。

眉毛のお手入れにもワセリンは重宝します。ピンセットで眉毛を整える前に、抜きたい部分に少量のワセリンを塗っておくことで、肌が柔かくなり、抜きやすくなる効果があります。

6. 髪のダメージケアに

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ヘアカットに行く時間が取れないときなどに活躍する枝毛防止トリックとしてもワセリンは有効です。シャンプーの後、毛先部分にほんの少しのワセリンを塗りこむと、摩擦による刺激が減り、毛先の枝毛が予防できます。

髪の毛が乾燥やダメージでパサついている場合は、洗い流さないトリートメントとしてシャンプー後のドライヤーをする前の髪にワセリンをうすく塗る方法もあります。髪内部の水分が蒸発するのを防ぐことができ、髪のしっとり感が続きます。

皮膚や髪についてしまったワセリンは、なかなか石鹸では落ちません。付けすぎてしまったワセリンの落とし方はオリーブオイルを馴染ませて石鹸で洗うと取れます。くれぐれも付けすぎには注意しましょう。

7. 花粉症対策に

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春になると憂鬱になる花粉症ですが、微量のワセリンを鼻の中鼻の周り、目の周りに塗るだけで、花粉を体内に侵入することを防ぎ、花粉症の症状を抑えてくれ、花粉症の症状を暖和してくれる、という効果があります。

8. マメ・靴擦れ予防に

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新しい 靴を履くと気になるのがかかとの靴擦れですが、靴を履く前にうすくワセリンを塗っておくことで靴擦れ防止としても活用できます。

また、マラソンなど長距離を走る場合には、股や脇部分など摩擦が起きる部分にうすくワセリンを塗ることで、摩擦による肌ずれ予防としても使えます。足の指に塗りこんでおけば、マメ防止にもなります。

9. 虫刺されに

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蚊に刺されてしまったら、すぐにワセリンを厚く塗って絆創膏を貼りましょう。ワセリンは軟膏の成分としても使われていますが、そもそも痒み止め軟膏は、かゆみを抑えるのではなく、患部の乾燥を防ぐのが目的として使われます。ワセリンが刺された場所の乾燥を防ぎ、痒くなるのを抑えてくれます。

10. 切り傷・擦り傷・カミソリ負けに

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ボクシングの試合でインターバルのときにボクサーが打たれた顔にワセリンを塗ってるシーン見たことありませんか?あれは、試合中に打たれた時による外傷や 流血を補修するために塗ってるのです。

このようにワセリンは、切り傷や擦り傷を問わず開いた傷口に塗ることで膜を作り外からの菌や異物などの侵入を防ぐ効果があります。あかぎれなどが辛い水仕事においても、痛い部分に薄く塗ることで水を弾くので傷口は濡れません。

このように、ワセリンは切り傷・擦り傷・カミソリ負けにも有効です。ただし決して傷薬では無いので、最初に消毒、薬の塗布をした後の仕上げのケアとして利用しましょう。

11. 赤ちゃんのお肌のケアに

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赤ちゃんのお肌ケアとして気をつけたいのが、蒸れてしまいがちなのがおむつで覆われる部分です。お肌が赤くなってしまう前に少量のワセリンをお尻部分などに塗っておくと、蒸れなどの水分から肌を守りかゆくて辛いおむつかぶれを防いでくれます。

12. 革製品のお手入れに

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少量のワセリンを革製品に塗りこむことで、埃を防いて光沢感をアップしてくれます。また、水を弾く性質があるため、防水効果も期待できます。

お気に入りの鞄や靴は、ワセリンを少量塗った乾いた布を使ってこまめにお手入れしましょう。

ワセリンを使用する時の3つの注意点

塗り過ぎに注意する

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ワセリンを塗りすぎると、肌表面の脂の割合が高くなり、余計に皮脂が目立ったりニキビが悪化してしまう可能性があります。

特に顔に塗る場合、量が多すぎると空気中のホコリを吸着して、かえって肌コンディションを悪くしてしまいます。顔に塗る場合は、手の平に耳かき1~2杯分のワセリンの量を目安として、直接肌に塗りこむのではなく、手のひらに広げてから、優しくハンドプレスするような感じで肌にのせた後は、余分な油分をティッシュで拭き取ります。

デリケートな肌の人は白ワセリンを選ぼう

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前述したように、ワセリンは大きく分けると白色ワセリンと黄色ワセリンの2つに分類されますが、アトピー性皮膚炎の人、赤ちゃんや敏感肌など肌が弱めの人は精製度が高く、不純物が少ない白色ワセリンを選ぶようにしましょう。

黄色ワセリンが肌に悪い、という訳ではありませんが、防腐剤として添加されている成分が肌に影響を与える場合があります。

酸化したワセリンは使用しないこと

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ワセリンは一度開封すると酸化しやすくなるため、使う前に色と匂いを確認して、酸化していないかを確認してから使うようにしましょう。酸化したワセリンは色に黄色みが増して、油の匂いも強くなります。

ボトルタイプのワセリンを使っている場合、色が変色した、と思ったら、色が変化した箇所をきれいなスプーンで削ってみましょう。酸素に触れていない部分はまだ酸化が進んでいないため使える場合もあります。大体において、ワセリンの使用期限は2年程度のため、あまり大きな容器のものを買うより小さめの容器を買って2年に一度買い換える方が効率的です。

最後に

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保湿はもちろんのこと、ニキビ対策やメイク落とし、虫刺されやや靴擦れなど、万能に使いこなせるワセリンは家庭にひとつ常備しておくと非常に便利です。界面活性剤や保存料、香料などが含まれている可能性のあるスキンケア製品や化粧品類は原材料をしっかりとチェックする必要がありますが、無香料・無着色・防腐剤無添加のワセリンは不純物が少なく、化粧下地としても安心して使えます。

くれぐれも塗りすぎには気をつけると同時に、ワセリンの使い方や副作用もよく理解して、家族みんなでいろんな場面で活躍させましょう。