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高次脳機能障害ってどんな病気?認知症とは違う?3つの原因と4つの特徴や症状・治療法や回復過程まで紹介!

高次脳機能障害は、世代に関係なく発症する可能性のある病気と言えます。一体どんな病気で、どんな症状が見られるとされているのか、症状や原因などをまとめてみました。また、どのような治療が行われているかも紹介しています。高次脳機能障害について知りたいという方だけでなく、身近に患者さんがいるという方にとっても参考になれば幸いです。



高次脳機能障害について

わたしたちは毎日の暮らしの中で、特に意識をしていなくてもいろいろなことをしています。ものを読み書きしたり会話したりと言葉を使い、考え事をし、様々なものを記憶に留めるなど、こうした活動は脳の働きによるものとされています。

このような空間認知、言語、記憶、思考といった脳による働きを高次脳機能と呼ぶそうです。高次脳機能障害とは、簡単に言えば、この高次脳機能に何らかの問題が生じた状態を指すようです。

高次脳機能障害には様々な症状が見られ、新しくものを覚えられなくなったり最近のことを忘れてしまったりといった記憶障害、集中力の低下といった注意障害、お茶を入れるなどいつもやっていた行動のやり方がわからなくなってしまうといった失行症、知っている場所なのに道に迷ってしまうといった地誌的失認など、実に多様なものが報告されています。

こうした症状は、先天的な疾患、進行性の疾患、精神疾患などによって脳に何らかの障害が生じた場合にも見られることがあり、一方で、頭部外傷や脳卒中、脳腫瘍など後天的な脳の疾患や損傷によっても引き起こされることがあるとされます。一般的に高次脳機能障害という言葉を用いる場合は、後者の方、後天的な脳の疾患や損傷によるものを指すそうです。

高次脳機能障害の定義は?

脳の損傷によって生活への適応が難しくなる障害

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高次脳機能障害は、脳卒中や頭部外傷といった後天的な脳の疾患や損傷により、認知機能に障害が起きるものと考えられています。そして、認知機能の障害により、普段の生活や社会的な生活への適応が難しくなってしまうことも、高次脳機能障害の定義に含まれるようです。因みに認知機能とは、言語、記憶、思考、空間認知、注意、情緒といった脳の働きを指すそうです。

一説によれば、高次脳機能障害を発症する原因として、最も多いのが脳梗塞や脳出血、くも膜下出血といった脳卒中で、比率で言うと8割程度と見られているようです。その他、1割程度が交通事故などによる頭部外傷、残る1割はそれ以外のものとされています。

損傷部位によっていろいろな症状がある

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高次脳機能障害では、障害が起きた部位によって様々な症状が報告されているようです。多くの場合、左脳は言語や数字に関する働きや、分析といった働きを担っているとされ、右脳は空間認識などを担っていると考えられています。

そのため、左脳に障害が起きると、読み書きや会話、書くといった言語を用いる行動ができなくなってしまう、普段何気なくしていた動作のやり方がわからなくなってしまうなどの症状が見られることがあるようです。

一方、右脳に障害が生じた場合、体の左側にあるものを認識できない、よく知っている場所なのに道に迷ってしまう、といった症状が見られるようです。高次脳機能障害に見られる症状はそれだけでなく、右脳か左脳かの違いに限らず、損傷を負った部位によって実に様々な症状が報告されています。

高次脳機能障害の原因は?

脳血管障害

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高次脳機能障害の原因として最も多いと言われているのが、脳卒中――つまり、脳梗塞や脳出血、くも膜下出血といった脳血管障害だそうです。脳血管障害とは、簡単に言えば、脳の血管が破れる、あるいは詰まることによって引き起こされる症状、と考えられるようです。

大きく分けて、血管が詰まることで脳の細胞が死んでしまうタイプ、血管が破れて頭蓋内での出血が起こるタイプの2つがあると言われています。脳梗塞は前者の血管が詰まるタイプに分類され、脳出血やくも膜下出血は後者の血管が破れるタイプに分類されるそうです。

脳出血の場合は脳内の細い動脈が破れ、くも膜下出血の場合は、脳の表面を通っている動脈にこぶができ、そのこぶが破れるものと見られています。

外傷性脳損傷

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交通事故などで頭部に強い衝撃を受け、外傷によって脳に損傷を負うことも、高次脳機能障害の一因と考えられています。画像診断で明確に損傷が確認できるものもあれば、激しい振動により脳がダメージを受けた場合など、画像では確認が難しいものもあるようです。

脳梗塞や脳出血といった脳血管障害の場合、脳の損傷を受けている部位は比較的限られていることが多いとされています。しかし、外傷の場合、脳の限られた一部分が損傷を受けるケースは少なく、損傷が広範囲にわたることが多いと考えられているようです。

そのため、外傷性脳損傷による高次脳機能障害は、様々な症状が同時に起こることが比較的多いと言われています。障害の回復にかかる時間も比較的長いと見られているそうです。

その他の原因となる疾患

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脳血管障害や、外傷による脳損傷の他にも、高次脳機能障害の原因となり得る病気があるようです。挙げられるものとしては、脳炎、低酸素脳症(心筋梗塞や窒息などによって引き起こされると言われる)、脳腫瘍などがあるとされています。

高次脳機能障害の診断基準は?

原因となる事故や疾病発症の事実の有無

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高次脳機能障害は、事故などの外傷による脳の損傷、あるいは脳血管障害など病気による脳の損傷が原因となって引き起こされるものとされています。そのため、高次脳機能障害と診断するための基準のひとつとして、こうした原因が確認できていること、というのが挙げられるようです。

つまり、高次脳機能障害の原因となる病気を発症したこと、あるいは事故により怪我を負ったことなどが事実として確認できることが、高次脳機能障害と診断される上で満たすべき条件と言えそうです。

日常生活に支障がある

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高次脳機能障害と診断する基準として、日常生活や社会的な生活に支障をきたしていることも挙げられるようです。さらに、生活に支障をきたす主たる原因が認知障害である、ということも含まれるとされます。

認知障害とは、認知機能の障害、つまり記憶障害(新しく物事を覚えられない、最近あったことを覚えていないなど)、注意障害(注意力散漫、ぼーっとしているなど)、遂行機能障害(物事を計画し実行に移すことができないなど)、社会的行動障害(感情的になりやすい、やる気がないなど)といったものを指すそうです。

検査で脳の器質的病変が確認されているか

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MRIやCT、脳波など検査を行い、脳に病変が確認されていることも、高次脳機能障害と診断する基準のひとつとなっているようです。検査を行って異常を確認するだけでなく、診断書から脳に病変があったと確認できる場合も、この診断基準を満たすと考えられているようです。

しかし、損傷がごく小さなものだった場合、MRIやCTなどの検査では検出できない可能性もあると言われています。こうした細かい損傷を検出するためには、コンピューターを用いてMRIなどの検査結果を解析するといった方法が用いられているようです。

画像検査の他にも、高次脳機能障害の診断のためには、知能テストなどの神経心理検査が行われるようです。複数の検査結果を組み合わせることにより、高次脳機能障害かどうかの診断だけでなく、症状の程度を推測することも可能とされています。

高次脳機能障害の4つの特徴と症状は?

記憶障害

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高次脳機能障害の症状のひとつに、記憶障害が挙げられるようです。記憶障害は新たに覚えること、思い出すことといった記憶に関する作業ができなくなってしまうことを言うそうです。記憶障害と一口に言っても様々な症状が見られ、症状もいくつかに分類されているようです。

病気や外傷を負ったときを基準にして、その前後の記憶に障害が出た場合は「前向健忘(前向性健忘)」「逆行健忘(逆行性健忘)」の2つに分けられるとされています。

そして、記憶というのものは情報が保たれる時間によって「短期記憶」と「長期記憶」に分けられると言われているのですが、これらに障害が現れた場合は「短期記憶障害」「長期記憶障害」という分類がなされると見られています。

注意障害

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注意障害も、高次脳機能障害の主な症状のひとつとされています。注意障害は、大まかに言えば、注意力や集中力に障害が起きるというものを指すようです。同時進行で2つのことを行おうとすると、混乱してしまい実行できないといったものも、この症状に含まれると見られています。

他の具体的な症状としては、ぼーっとしていたり反応が鈍くなってしまったりする、周囲のことが気になってすぐに気が散ってしまい物事に集中できない、反対に周囲のことに気づかない、同じことを何度も繰り返し言う、同じ動作を何度も繰り返すといったものなどが報告されています。

遂行機能障害

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何か物事を進めるにあたり、目標を設定したり計画を立てたりすることができず段取りが悪い、急な事態に臨機応変な対応ができないといった遂行機能障害も、高次脳機能障害の症状のひとつとされています。

遂行機能障害では、「こうしたらどうなる」といった予測ができず思いつくままに物事を進めてしまう、定められた段取りを無視して気の向くままに作業してしまう、予定が変更されたときそれに応じて自分の行動を変えることができない、といった症状が見られると言われています。

社会的行動障害

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人との適切な距離を保つ、感情を抑えるなど、社会的な生活を送るためにはいろいろな能力が必要とされています。こうした社会でうまくやっていくための能力に障害が起きるものを社会的行動障害といい、これも高次脳機能障害の症状のひとつに数えられているそうです。

社会行動障害では、意欲の低下、突然暴力をふるったり怒鳴ったりする、怒りをコントロールできない、抽象的な話を理解できない、新しいことに対応できないといった症状が見られると言われています。

記憶障害の主な症状は?

高次脳機能障害の主な症状について、もう少し詳しく見ていきましょう。まずは記憶障害について紹介します。

前向健忘

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高次脳機能障害の原因となる外傷、病気などが生じたときを基準とし、それよりも後、つまり発症後の記憶に障害が現れるものを前向健忘(前向性健忘)と言うそうです。

たとえば、自分や家族のこと、以前から知っている人のことは思い出せるのに、受傷後や発症後に出会った人のことは覚えられない、新しいことが覚えられないなど、発症後の記憶の保持に障害が現れたり学習障害が現れたりといったことがあるようです。

逆行健忘

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逆行健忘(逆行性健忘)とは、高次脳機能障害の原因となる外傷、病気などが生じたときを基準とし、それよりも前の記憶に障害が現れるものを言うそうです。たとえば、発症後に出会った人のことは覚えられるのに、自分や家族のこと、発症以前に出会った人のことが思い出せないといった、発症前の記憶の喪失などが見られると考えられています。

作話

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記憶障害の症状のひとつに、作話というものも挙げられるそうです。作話というのは、実際に体験していないことを記憶として思い出してしまうことを指すようです。作話の内容は一定ではなく、変動するケースもあると見られています。

中には当惑作話というものがあり、これは思い出せないことがあったとき、それに対する当惑をごまかす、あるいは思い出せない部分を補うようにして現れるものを言うそうです。内容としては、過去に経験した記憶の一部を用いたり、それを脚色したりするなど、実際の記憶を利用したものが多いとされています。

短期記憶障害/長期記憶障害

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記憶は、計算するときなどに用いられる、短い時間保たれる「短期記憶」、経験・学習したことが永続的に保たれる「長期記憶」に分類することができるそうです。記憶障害では、これらの記憶に障害が起きることもあると言われています。

短期記憶に障害が起きる短期記憶障害では、少し前のことを覚えていられないといった症状が見られるとされます。たとえば食事をしたばかりなのに、そのことを忘れてしまうといったことが起こるようです。

長期記憶に障害が起きる長期記憶障害では、発症前は自転車に乗ることが難なくできていたのに、自転車の乗り方がわからなくなってしまう、通い慣れた道でも迷ってしまう、といった症状が見られると言われています。

注意障害の主な症状は?

高次脳機能障害の主な症状のひとつ、注意障害について詳しく紹介していきます。

全般性注意障害

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注意障害の症状のひとつとして、全般性注意障害というものが挙げられるようです。何かに注意や集中を向けることが難しくなる注意散漫や集中困難、集中力や注意の維持・継続が困難になる、状況に応じて注意を向ける先を変えることが困難になる、といった症状が見られると言われています。

詳しい症状としては、ぼーっとしていたり反応が鈍くなってしまったりする、周囲の物音などが気になって作業に集中することができない、何か作業をしているときに別のことが起きても対応できない、ものを探すとき同じ場所ばかり探し続ける、といったものが見られるようです。

半側空間無視

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注意障害では、半側空間無視という症状が現れることもあると言われています。これは、脳損傷を負っている側とは反対側の空間で、様々な見落としや無視が見られるものを言うそうです。右半球の損傷により生じる左側の空間に対する無視――左半側空間無視が起こることが比較的多いと見られています。

半側空間無視が起こると、歩いているときに左側にあるものに気づかずぶつかってしまう、食事をしていても左半分だけを残して食べ終わったと認識してしまう、といった症状が見られると言われています。

遂行機能障害の主な症状は?

高次脳機能障害の主な症状のひとつ、遂行機能障害について詳しく紹介していきます。

目的に沿った行動計画の障害

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遂行機能障害では、何か物事を行う際、そのために必要な目標を立てることや計画を考えることができないといった症状が見られることがあるようです。たとえば、締め切りの設定を具体的にすることができない、段取りを気にせず思いついたままに行動してしまうような衝動的な行動を取る、といった症状が見られるとされています。

他にも、急に予定が変更されたとき、それに応じて計画を変更するといった臨機応変な対応ができないという症状も見られることがあるようです。

目的に沿った行動の実行障害

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遂行機能障害では、目的に沿った行動の実行に障害が起こることもあるようです。段取りに従って行動することができないといった症状が見られると言われています。

たとえば、段取りが決められているのに、行動を開始すると、気が向くままに作業してしまい正しい手順で物事を行えない、といったことが起こるようです。もしもそれで失敗したとしても、また同じようなことを繰り返してしまうといったこともあると言われています。

社会的行動障害の主な症状は?

高次脳機能障害の主な症状のひとつ、社会的行動障害について詳しく紹介していきます。

意欲や行動力の低下

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社会的行動障害では、意欲や行動力の低下といった症状が見られることがあるようです。何かをする気になれず、ぼーっとしたまま1日を過ごすというような症状が見られると言われています。他にも、問題なく体が動かせるにもかかわらず、1日中ベッドから出ずに過ごすといった症状も報告されているようです。

情動コントロール障害

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感情のコントロール困難も、社会的行動障害の症状のひとつと考えられています。イライラを抑えきれずに感情を爆発させてしまうといった症状が見られるようです。

他にも、突然暴力など攻撃的行動を取る、性的な行為をする、大声で怒鳴るといった、反社会的な行為を突発的に行うという症状も見られることがあるようです。これらの症状以外にも、自分の障害を認識せず否定し、リハビリを拒否してしまうといった症状も見られることがあると言われています。

対人関係の障害

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社会的スキルの低下も、社会的行動障害の症状のひとつと言われています。対人関係など、社会で生活するために必要な能力に障害が起こってしまうようです。たとえば、過度に親密な言動をする、「それをここに置いて」というような抽象的な指示を理解するのが難しくなる、急に話題が変わるとついていけない、といった症状が見られるとされています。

他にも、皮肉や風刺といったものを理解しにくい、自分からいろいろな話題を提供することが困難になる、相手の言葉をそのまま繰り返してしまう、といった症状が見られることもあるそうです。

依存的行動

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依存的行動も、社会的行動障害の症状のひとつとされています。誰かに必要以上に頼ろうとしてしまう依存性や、子どもに戻ってしまったかのような状態になる退行などが見られるようです。

他にも、食欲が抑えられなかったり、金銭面における節制や我慢ができなくなったりなど、欲求をコントロールすることが困難になるといった症状が見られることもあると言われています。

固執

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何かひとつのことにこだわってしまうという固執も、社会的行動障害の症状のひとつとして挙げられるようです。この場合、習慣的に行っていることであれば問題なくこなせるのに、新規のことに関しては行動を起こすことができず、ひとつのことに過度にこだわってしまう、といったことが起こると見られています。

たとえば、何か新しい問題が発生した場合、以前行っていた方法では解決することが難しいにもかかわらず、その方法に固執してしまうというような症状が見られるようです。

高次脳機能障害と認知症の違いは?

認知症は脳の神経細胞が壊れていく

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高次脳機能障害は回復する部分がある認知症も脳の障害のひとつとされており、高次脳機能障害とは間違えられやすいようですが、 この2つは区別して考えられているようです。

認知症とは、いろいろな病気によって脳の神経 細胞が壊れていき、それによって日常生活に支障が出てしまうといった病気を総称したものと されています。 中でも多く見られるとされるのがアルツハイマー病で、これは本来の老化よりも早く脳の神経 細胞が壊れてしまうという進行性の病気と言われています。

認知症になると判断力の低下、意 欲の低下、記憶障害といった高次脳機能障害と同じような症状が見られる他、時間や場所に関 する認識に障害が現れると言われています。 認知症と高次脳機能障害はその程度によって区別でき、障害の程度が重く、1人での生活が困 難な程であれば認知症と言える、という意見もあるようです。

高次脳機能障害は回復する部分がある

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高次脳機能障害は、症状に合わせた適切なリハビリテーションを受けることによって回復することもあると言われています。適切なリハビリを行うためには、症状を正しく把握することが重要と見られており、詳しく検査を行いリハビリの方針を決めていくようです。

リハビリでは、障害が起きている能力を向上させる訓練、障害が起きている能力を保たれている別の能力で補う訓練、生活しやすい環境を作り出す工夫などが行われているとされています。症状だけでなく、患者さんの能力や性格、発症からどのくらい経過しているか、といった様々な状況を考慮してリハビリが行われていくそうです。

高次脳機能障害の治療方法と回復過程は?

リハビリテーションプログラムを行う

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高次脳機能障害の治療として、症状に応じた医学的リハビリテーション(病院などの医療機関で行われるリハビリ)を受けるというものがあるとされています。

たとえば記憶障害がある場合、頻繁にメモを取りそれを確認するという習慣をつける訓練をするなど、障害された能力を補う訓練などが行われると言われています。

他にも、日常生活や社会的な活動を行うために必要な能力を向上させる生活訓練、復学や復職に対する支援、仕事をする上で必要な知識の習得や職場探し、仕事を続けていくためのバックアップなどを行う就労移行支援などのリハビリプログラムがあるそうです。

発症後1年程度は著しく回復する

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高次脳機能障害のリハビリを受けて症状の改善が見られたという人のうち、約74%が半年で、約97%が1年でリハビリの効果が現れたとする報告があるそうです。また、発症から約1年後までの間に治療を開始した場合、めざましい回復が期待できるという意見もあります。

発症後2年経過すると症状がほぼ固定

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一方で、発症から約1年経過した後は、治療を受けても著しい回復を見込める可能性は低くなり、大体2年以上の期間が経過したところで症状が固定されるという指摘もあります。そのため、高次脳機能障害は早期に正しい診断を受け、早期に適切な治療を受けることが大切と見られているようです。

まとめ

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高次脳機能障害は病気や頭部外傷などによって引き起こされるため、世代を問わず発症する恐れのある病気と言えます。実に多様な症状が報告されていますが、早期に適切な治療を受ければ、回復が見込める病気とも言えるようです。

脳卒中などの病気をした後、あるいは交通事故などで頭部に外傷を負った後などで気になる症状があった場合は、早めに専門医に相談した方が良さそうです。また、家族など身近な人に同様の異変が見られた場合も、専門医の受診を勧めるようにすると良いでしょう。