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うつ病の種類?メランコリー型など色々なものがある?診断する方法や症状別にチェックをする方法など徹底紹介

現代病の1つであるうつ病。身近なものではありませんが、誰にでもかかる可能性のある病気です。うつ病とひと口に言っても様々な種類があります。対処の仕方や症状がうつ病の種類で違う場合も!今回は各うつ病の種類と症状、うつ病の見分け方についてまとめました。



うつ病の種類について

うつ病といっても基準もさまざま、症状の出方も様々です。各うつ病の種類と症状をまとめました。

抑うつ症状の現れ方で見るうつ病の種類

抑うつとは落ち込みや気が沈んでいる事を表す言葉です。この症状からうつ病を見てみましょう。

大うつ病

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大うつ病は落ち込みやイライラ、物事に興味を示さないと言った症状や自殺願望、睡眠障害などが見られ強い抑うつ症状が続きます。うつ病になった人が感じる症状としては憂うつ感、気分が重い、悲しい、不安を感じる、イライラする、集中できない、好きな事に興味を持てなくなった、自分を責める、死にたい、眠れないなどがあるそうです。

体調面ではは食欲がなくなったり、めまいや肩こり、性欲がない、便秘などが症状として出やすくなります。周囲から見ると暗かったり、よくお酒を飲むようになったり、泣き出しやすくなったと感じる事が多いようです。

双極性障害(躁鬱病)

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双極性障害は躁鬱病とも言われますが、うつとは異なり、治療方法も異なるそうです。症状は躁状態というハイテンションの状態とうつ状態を繰り返します。

気分の波とも違います。気分の波は誰にでもありますが、双極性障害の場合周りの人が「いつもと違う!」「何だかおかしすぎる」と不安に思う程落差があります。具体的に言うと無茶な買い物をする・現実離れした行動をとるなどです。双極性障害には3つの分類があります。

1つ目は双極性障害のⅠ型です。躁状態は、突拍子もない行動ばかりする、買い物などにかなりの額を使う、思い通りにならないと怒ったりするとかなり活発的かつ態度が大きくなります。鬱状態は人が変わったように落ち込み、興味が落ち、活発的でなくなります。

2つ目は双極性障害のⅡ型です。うつ状態は同じくらいですが、Ⅰ型より躁状態が無く、ほとんどうつと同じように見えます。

3つ目は双極性障害の急速交代型です。こちらは名前の通り躁状態とうつ状態が急速に入れ替わります。入れ替わりの頻度は人それぞれで年数回の方から週ごと、日ごとの方もいるそうです。

気分変調症

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気分変調症は軽い抑うつ症状が長期間続くため周りの人から見て変化がないように見え、病気と認識されにくいようです。

主な症状は他の人と比べて頑張っていない、人生に希望が見えない、何をやっても上手くいかない、人間として欠けている、など自分を特別に否定するといった症状が見られます。

気分変調症は性格の問題と思われていた時期もありましたが、現在は病気として診断されるそうです。心当たりのある方は医療機関を訪ねてみてください。

性格タイプから見るうつ病の種類

決められた事はきちんと守り抜くと言った性格がうつ病の原因に?

メランコリー(親和)型うつ病

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周りの評価が高く、何でもきちんとこなす、そんな方はいませんか?とてもすごい事ですが、その状態に抑圧感、脅迫感を抱いている場合、メランコリー(親和)型うつ病の可能性があります。

頑固、几帳面、働き者、真面目、親切、などの性格を持った人が周囲の評価を下げないように無理をしてる内に体と心が疲弊し、メランコリー(親和)型うつ病を発症しやすいそうです。

症状の特徴から見るうつ病の種類

非定型(新型・逃避型・ディスチミア型)うつ病

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非定型(新型・逃避型・ディスチミア型)うつ病は一般的にうつ病と判断される症状と反対のような症状を示します。非定型うつ病の主な症状は

1.一般的なうつでは常に気分が落ち込むのに対し、非定型うつ病は気分に上下があります。気分屋に見える場合も。

2.一般的なうつでは朝方に落ち込みやすいですが、非定型うつ病は夕方から夜にかけて気分が悪くなる事が多いとされています。

3.一般的なうつ病が食欲不振に陥る事が多いのに対して、食欲の増加、過食や体重増加が見られます。

4.一般的なうつでは不眠になりやすいが、非定型うつ病は過眠や朝起きれない症状が出やすいと言われています。

5.身体が重く感じてしまう。

6.生活リズムが崩れている事も多い。

若い人に多く、周囲から仕事を頑張っていないように見えたり、ぼんやりとしているように見えたり、決まりに従わないように見えてしまい、誤解を与えやすい病気でもあります。

仮面うつ病

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仮面うつ病は身体的な症状が多く出て、うつ病の精神的な症状を仮面のように隠してしまう症状で大きくは気分障害の1つです。

身体的な症状とは疲労や胃の不快感、頭痛、頭が重い、首こり、肩のこり、口が渇わく、便秘などです。このような症状が出ていると身体の病気だと思い内科を受診する人が多いのですが、心の病気ですので内科に行っても治らないという事が多くあります。

微笑みうつ病

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微笑みうつ病は中高年を中心に増えているそうです。軽症のうつ病の場合が多いのですが、周囲に気付かれないように、心配をかけまいと、と無理に笑顔を作っている状態です。

また、微笑みうつ病の場合気を付けたい事があります。微笑みうつ病は重症のように全く体が動かないというわけではないので、自殺をしようと考え、行動に移す事ができるので実際に自殺してしまう事もあります。患者さんの行動に気を付けましょう。

季節性うつ病

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季節性うつ病とは秋から冬終わりまで症状が出る事が一般的です。夏に発症する事は稀です。

症状としては無気力感を感じる、人付き合いをしたくなくなる、外出したくない、過眠ぎみ、体重増加や食欲増加が見られる、集中力がなくなるなどです。春になると自然に回復する事が多いのも季節性うつ病の特徴です。

難治性うつ病

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難治性うつ病の判断は難しいのですが、2種類の抗うつ薬を4~6週間使用してもうつ状態が治らない場合に判断される事が多いようです。その他にも躁状態が見られる場合もあるようです。

難治性うつ病ととらえて、診断を再検討し、今後の治療方針を立てる必要があります。一般的な体の病気によるうつ病や、元気になりすぎる躁状態を示すこともある躁うつ病のうつ状態などが含まれ、うつ病ではない可能性も検討する必要があるからです。

難治性うつ病の原因はよくわかっておらず、遺伝的要因、環境的要因、性格、神経の受容異常(神経の伝達が悪い)などが考えられています。うつ以外にアルコール依存症や気分変調症などを経験しているとなりやすいとも言われます。治療しにくいのも特徴の1つです。

自律神経失調症

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自律神経失調は診断基準がなく、色々調べても他の疾患が見られないのに体に不調が起きている場合に診断されます。症状としては頭痛、胸やけ、吐き気、嘔吐、不眠、下痢、便秘、疲労感、腹痛、食欲不振、冷えなどが見られます。

起立性低血圧や過敏性腸症候群、緊張性頭痛、片頭痛、過呼吸症候群、逆流性食道炎なども自律神経失調症から起こると考えられています。

要因から見るうつ病の種類

物質型

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アルコールや薬物などに依存している場合、これらの依存する物がしばらく取れない状態になるとうつ状態になる場合があります。

ホルモン変化型

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更年期障害、PMS(又はPMDD)、甲状腺機能に関する病気などのホルモンのバランスが崩れる病気の症状としてうつ状態が現れる場合があります。

更年期障害は卵巣を活性化させる為に脳がホルモンを分泌し過ぎてしまう、PMSの場合排卵後に女性ホルモンであるプロゲステロンやエストロゲンが急に増え、いきなり減る、と言ったホルモンの変化で自律神経が乱され憂鬱になったり、抑うつ状態になったりします。

甲状腺は甲状腺ホルモンを出しており、この甲状腺ホルモンが減ってくると気力が徐々になくなり、抑うつ状態になる事があるようです。

器質型

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器質型とは事故などでケガをしてしまい脳や体に後遺症が残った場合や、脳卒中の後に見られるうつ症状を指します。

脳卒中後は血管障害からうつ症状が見られる他、認知症になったり、うつ状態がアルツハイマーを助長するといった報告もあるようです。

職場で見られるうつ病の種類

ストレスの多い現代社会の職場。職場で見られるうつ病にはどんなものがあるでしょうか?

過重労働型

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過重労働型とは名前の通り労働のし過ぎでうつ病にかかる場合です。過重労働の基準は「1月の間に時間外労働(休日出勤も含む)が100時間以上」又は「2~6か月間で時間外労働(休日出勤も含む)が80時間以上」とされています。

過重労働型の場合うつ病だけでなく心臓病や血管の病気などのリスクも上げます。もし、過重労働で病気になり死亡ないし後遺症が残った場合、1月の時間外労働が45時間以上あると労災認定が認められる事も多くあるようです。

過重労働は病気のリスクを上げるだけでなく、仕事の能率も落とします。忙しくても十分な休養を取りましょう。

転職・業務変更型

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転職・業務変更などで環境が変わり、ストレスが増えたり、新たな環境になじめず自分を認めてもらえないと言った要因でうつ病になる場合があります。会社で立場が上になる事でストレスが増し、うつ病となる場合も。

環境変化ですので、人によっては結婚、引っ越し、子供の独立など様々な環境変化がうつ病を引き起こす原因となります。

うつ病を診断する方法

うつ病かも、でもこれは単に性格?思い違い?と思う方、一度自分でうつ状態チェックをしてみましょう。

重いうつ病のチェック

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次の9種類の症状のうち5種類以上見られ、2週間以上見られると大うつ病の可能性があります。また、社会的生活や日常生活に影響しているかどうかも大うつ病の判断の1つです。

1.多くの時間(1日中、毎日)悲しみや空虚感を感じたり、若い方ではイライラすると言った症状が見られる。

2.日常の生活や活動(趣味や仕事)に対する興味や喜びがほとんどない。

3.ダイエットなどをしていないのにかなり体重が減っている。又は、体重がかなり増えている(50キログラムの人が55キログラムになるなど)。食欲がない、又は食べ過ぎてしまう。成長期の場合はあまり大きくならない事も挙げられます。

4.毎日のように眠れない又は寝すぎてしまう。

5.毎日のように何もないのに焦る。又は何も考えられない。

6.毎日のように疲れている、疲れが取れない、気力が湧かない。

7.自分に価値がないように思う。又は何もないのに罪責感を感じる。

8.集中力がなくなったり、考えられなくなったり、判断ができなくなったりする事がしょっちゅう起こる。

9.死にたいと思ったり、自殺しようと思ったり、自殺の計画を立てたりする。

軽い~重いうつ病のチェック

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軽い~重いうつ病のチェック診断に使われている以下の25の質問に点数式で答えてみましょう。

ない:0点

少し:1点

かなり:2点

いつも:3点

で計算してください。

1.何をしても楽しくない

2.焦ってしかたない

3.気持ちがすっきりとしない

4.不安で仕方ない

5.取り越し苦労が多い

6.とても憂うつである

7.過ぎたことをくよくよと悩む

8.体の調子がわるい

9.食欲がない

10.夜よく眠れない

11.朝のほうが調子が悪い

12.理由もないのに疲れる

13.普段のように仕事ができない

14.何事にもおっくうである

15.なかなか決断できない

16.頭の回転が鈍くなったように思う

17.気力がわかない

18.なにかにつけて満足できない

19.根気が続かない

20.自分は不必要な人間に思える

21.生活に張りがない

22.自分が嫌になってしまう

23.将来に希望が持てない

24.とてもさびしい

25.「死ぬ」ことを考えてしまう

得点を合計してください。24点以下がうつ病なしの正常、25点~34点が軽度抑うつ状態、34点以上が中等度・重度うつ病が疑われるという結果となります。

軽いうつ病のチェック

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軽いうつ病の診断の1つに下記の質問に答えていく「東邦大式抑うつ尺度」という物があります。

答え方は点数式で

いいえ:0点

ときどき:1点

しばしば:2点

常に:3点

として計算します。

1.体がだるく疲れやすいですか。

2.騒音が気になりますか。

3.最近気が沈んだり気が重くなることがありますか。

4.音楽を聴いて楽しいですか。

5.朝のうちが特に無気力ですか。

6.議論に熱中できますか。

7.首筋や肩がこってしかたがないですか。

8.頭痛もちですか。

9.眠れない、朝早く目覚めることがありますか。

10.事故やけがをしやすいですか。

11.食事が進まず味がないですか。

12.テレビの視聴は楽しいですか。

13.息が詰まって胸苦しくなることがありますか。

14.喉の奥にものがつかえている漢字がしますか。

15.自分の人生がつまらなく感じますか。

16.仕事の能率が上がらず何をするにも億劫ですか。

17.以前にも現在と似た症状がありましたか。

18.本来は仕事熱心で几帳面ですか。

各質問の点数を合計した点数が「10点以下なら抑うつ傾向なし」「11~15点なら境界領域(どちらかあいまい)」「16点以上なら抑うつ傾向あり」と判断します。

ただし、あくまでも自己チェックなので、気になる方は医療機関を訪れてみましょう。

まとめ

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うつ病にはいろいろな種類があり、誰でもかかる病気です。周りの方も気を付けてあげることが大切だと言われています。心当たりのある人は医療機関を受診しましょう。