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非定型うつ病って?定型うつ病とは何が違うの?気分が落ち込みやすい人は要注意!12のチェックで症状を見極め!

近年増加している心の病気、「うつ病」このうつ病ですが、一口にうつ病といっても様々な種類があります。非定型うつ病はその中の1つです。普段明るく振る舞っている人でも、この非定型うつ病に当てはまる可能性があるので、心が落ち込みやすい人はチェックしてみましょう!



非定型うつ病チェックリスト!

なんだか気分が落ち込む・・・そんなことありませんか?楽しいことがあると気分もよくなるのに、普段気分が落ち込みがちな人は、もしかしたら非定型うつ病かもしれません。

非定型うつ病は20代~30代の女性に多く、「神経症性うつ病」ともよばれています。2週間以上気分が落ち込むことがある方は、以下の項目に当てはまると、非定型うつ病の可能性が高いので、チェックしてみましょう。

1. 楽しいことがあると元気になる

2. 食欲が増し、体重が増えた

3. 寝ても寝ても寝たりない

4. 疲れがとれず、身体が重たい

5. 夕方になるにつれて体調が悪くなる

6. 他人の目や言葉がとても気になる

7. イライラして落ち着きがない

いかがでしょうか。当てはまる項目はありましたか?非定型うつ病は生活習慣で改善されることもあるので、非定型うつ病のについて、一緒にみていきましょう。

非定型うつ病とは?

非定型うつ病の原因

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非定型うつ病の原因としては4つの要因が挙げられます。

まず1つ目はストレスです。ストレスはうつ病を引き起こす重要なリスクファクターとされています。わたしたちは日頃から、多少なりとストレスにさらされながら生活していますが、そのストレスが大きすぎたり、自分の中で処理しきれないことで、心がパンクしてしまい、うつ病を発症します。そのため、イライラしたり、気分が落ち込んだりしてしまうのです。

2つ目の要因は性格に起因するものです。同じストレスでも、その人の性格によっても受け止め方は様々です。その中でも非定型うつ病の方に多い性格の傾向としては、幼い頃から物わかりがよくてほめられることが多く、学校の成績も優秀で周りからの評判も良い、いわゆる「良い子」だった人が多いようです。

そのため「周りの目を気にして自己主張できない」「自分の意見を積極的にいえない」といった自分を押さえ込んでしまう性格や、「失敗をしかられるのが怖い」「自分でやらないと気が済まない」といった責任感が強く、甘えるのが苦手な性格である傾向にあります。

3つ目としては遺伝によるものです。これは親が非定型うつ病だからといって必ずしも遺伝するわけではありません。しかし体質的な部分など、多少なりと影響してくる部分はあります。

4つ目は生活リズムの影響です。昼夜逆転した生活リズムや、不規則な生活を続けていると、身体の生体リズムが崩れてしまいます。そうすることで疲れがとれにくくなったり、脳内にイライラ物質が分泌されることで、うまく気分をコントロールできなくなることが原因の1つとしてあげられます。

このように原因は様々考えられるので、原因はどこにあるのかを探るために、自分自身や生活を一度見直してみましょう。

非定型うつ病の治療法

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非定型うつ病の治療法としては主に4つあげられますが、1つ目として最も大切なのは生活習慣を改善することです。前項にもあげたように、生活リズムの乱れが非定型うつ病の原因となっている場合が多くみられます。そのため、どんな治療をするにしても、規則正しい生活を送ることは必須となります。

2つ目は適度なストレスのある環境です。非定型うつ病はもちろん休養は必要ですが、定型うつ病と比べると、ある程度ストレスがある方が治りがよいといわれています。そのため、がんばりすぎるのはよくないですが1日中家で安静にしているよりも「ちょっとだけがんばる」ことを心がけることがよいでしょう。

3つ目はカウンセリングなどの精神療法です。人に話を聞いてもらって、自分の中にたまったものを吐き出したり、専門家の話を聞くことで、自分自身を見つめ直すことができます。カウンセリングというと、少しいくのにも勇気がいるかもしれませんが、気分が落ち込んでつらいときは気軽にいってみるといいかもしれませんよ。

4つ目は薬物療法です。薬を使うことに抵抗がある人もいるかもしれませんが、これによって気分が落ち着いて社会復帰される方も大勢います。そのため医師の指示に従って、用法容量を正しく守って内服すれば、問題ありませんよ。

非定型うつ病の治療薬

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非定型うつ病で用いられる薬はさまざまですが、その人の症状などによって薬を組み合わせて使用されます。以下の6種類の薬が主に用いられます。

最も代表的なのが「抗うつ薬」や「SSRI」とよばれる不安や興奮を抑えるお薬です。そして気分を安定させる「気分安定薬」、不安やうつ状態を緩和させる「抗不安薬」、さらに不安や焦燥感の強い人は「向精神病薬」などが使われます。また、不安などによって眠れない人は、「睡眠薬」や「睡眠導入剤」などが用いられます。

非定型うつ病にかかってしまったら

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もし非定型うつ病にかかってしまったら、近年ではうつ病に対する社会の認知度も上がってきているため、仕事を一度休職することも対応の1つです。休職することで、比較的短期間で症状は改善することもあります。休職している間にしっかりと生活習慣を整えて、克服を目指しましょう。

非定型うつ病かどうかチェックしよう

非定型うつ病か甘えかチェック

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うつ病の患者さんは、基本的に気分は落ち込んだままのことが多いです。しかし、非定型うつ病の患者さんは、楽しいことや自分の興味のあることがあると、たちまち気分がよくなるという特徴があります。これを「気分反応性」といいます。

そのため、仕事などで嫌なことがあると気分が落ち込んで抑うつ状態となるのですが、楽しいことがあるとたちまち改善するため、しばしば「甘え」と勘違いされることもあります。しかしこの「気分反応性」が「甘え」と異なる点は、この感情の波を自分ではコントロールできな

いという点です。

そのため、気分やきまぐれではなく、病気がそうさせているため、自分ではどうすることもできないのが、この非定型うつ病の特徴です。

新型うつ病の心理検査でチェック

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うつ病かどうかチェックする方法として、病院で検査してもらう方法もありますが、自宅のパソコンからできる心理検査もあります。その中でも最も広く知られているものとして、CESDとQIDSJという方法があげられます。

これらは質問に対して選択肢を選んで回答するという簡単な検査で、5分~10分程度でできます。また、実際に多くの医療機関でも使用されており、うつの検出率も高いため、かなり有用性の高いものといえます。

そのため、「うつ病かもしれないけど、病院に行くのは抵抗がある」という方でも、自宅で1人で検査することができるため、もしかしたらと思ったら一度検査してみてもいいかもしれません。

なお、この心理検査は非定型うつ病に特化したものではなく、うつ病全体としての心理検査となります。

こころの症状があるかどうか

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非定型うつ病を含め、心の病気の場合は心の症状があり、それで自分自身が困っているのかという点が大きなポイントとなります。そのため、気分反応性の症状があり、自分でうまく感情のコントロールをできないことで困っているのであれば、それは治療した方がよいといえます。

気分の波があっても、日常生活でさほど支障がなく、困っていないのであれば大きな問題はありません。しかし、感情コントロールができないことで仕事でミスが増えたり、気持ちがさらに落ち込むなど、支障がでるのであれば一度専門家に相談することをおすすめします。

定型うつ病にあてはまるか

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うつ病とは、憂鬱な気分が2週間以上続く場合をさしますが、その中でも定型うつと非定型うつはそれぞれ特徴が異なります。まず定型うつについて、診断基準としては5つの特徴があります。

まず1つ目は気分の落ち込みがほぼ毎日みられるということです。それも1日中続くことがほとんどで、特に朝から午前中にかけて悪化します。

次に2つ目は活動意欲が全くわかないということです。定型うつの場合、ほとんどの時間気分が落ち込んだ状態が続きます。そのため、それまで興味のあったことに大しても活動意欲がわかず、何に対しても楽しいと感じられないのが特徴です。

3つ目は寝付きが悪く、早朝に目が覚めるということです。そのため、睡眠時間が短くなり、慢性的な睡眠不足に陥ることが多いようです。

4つ目は食欲が低下するということです。定型うつでは食欲が低下し、食べる元気もなくなってしまうため、体重減少がしばしばみられます。そのため、気分が落ち込むことが多く、体重が減ったという変化から、「もしかしたらうつ病かも」と気がつく人も多くみられます。

5つ目は集中力が低下します。何に対してもやる気が起きず、頭がぼーっとして回転が遅くなる傾向にあるのが特徴です。

これらの特徴に当てはまると、もしかしたら定型うつの可能性があります。「もしかしたら」と思ったら、まずは簡単な心理検査でチェックしているといいかもしれませんね。

非定型うつ病にあてはまるか

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非定型うつ病は、定型うつ病と正反対な特徴を示すことが多いです。診断基準としては定型うつと同様に5つの特徴があります。まず1つ目は気分の落ち込みが一定ではなく、自分の好きなことや興味のあることに大しては元気が出るという点です。これは前項にもあげた「気分反応性」という特徴で、感情の波を自分でコントロールできない状態です。

2つ目は好きなことに対しては活動意欲がわくという点です。定型うつ病は何をするにも活動意欲がわかないのに対し、非定型うつ病は好きなことには活動意欲がわくのが特徴です。そのため「甘え」と勘違いされることもしばしば見受けられます。

3つ目はいくら寝ても寝たりないということです。定型うつ病では慢性的な寝不足になりがちなのに比べると、全く正反対となることが特徴で、過眠傾向になることも多いようです。

4つ目は食欲が増し、体重が増えることが多いです。非定型うつ病の場合、食べることで気を紛らわしたりすることも多いため、このような特徴がみられます。

5つ目はイライラしが出現し、注意散漫になりがちになります。そのため他人と衝突することが増えたり、それによってまた気分が落ち込むことが多いようです。

このように、非定型うつ病は定型うつ病とは異なる点が多く、「甘え」と誤解されやすいことが特徴です。しかし、非定型うつ病はれっきとした心の病気です。自分でもなかなか感情をコントロールできず、うつ病だと気がつかない方も多いかもしれませんが、こころがつらかったり、生活に支障が出る場合は、早めに受診した方がいいかもしれませんね。

非定型うつ病チェックの後に

診断は専門家へ

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非定型うつ病のチェックをして当てはまるようであれば、精神科医に一度みてもらいましょう。心療内科や精神科でみてもらい、投薬やカウンセリングなどきちんとした治療をうけることで、改善することが期待されます。

まとめ

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非定型うつ病とは、従来の定型うつ病とは全く正反対な性質を持ちます。気分反応性のため「甘え」と誤解されやすいですが、本人はとっても苦しんでいるのです。非定型うつとわかったら、心がパンクする前に誰かに相談したり、専門家にみてもらうようにしましょう。