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【圧迫骨折】骨粗しょう症によってリスクが高い!? 主な9つの原因や症状・7つの治療法と手術について!

圧迫骨折は、スポーツや交通事故、高所からの転落によって骨に圧力がかかって起こる骨折です。腰や胸などの場所で起こりやすいのですが、骨粗しょう症の人は圧迫骨折を起こしやすくなるのです。そんな圧迫骨折について、原因や症状、治療方法などをまとめてみました。



圧迫骨折ってなに?

「骨折」といっても症状や場所によってさまざまな種類に分けられていますが、そのなかのひとつとして、「圧迫骨折」というものがあります。

圧迫骨折とは、スポーツや交通事故、高所からの転落や転倒などによって、骨に外側からの強い力が加わり、その外からの圧力によって骨が圧迫されて折れてしまうことを言います。

圧迫骨折といっても症状や場所によってさまざまな種類があります。圧迫骨折を起こしやすいのは脊柱の椎体という部分なのですが、それ以外にも胸椎や腰椎などでも起こることがあります。

ここでは圧迫骨折について、原因や主な症状、圧迫骨折の種類や治療方法などについてご説明していきたいと思います。

圧迫骨折を起こす原因

骨粗しょう症

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骨粗しょう症は、加齢などによって骨の密度が少なくなり、骨がもろくなってしまう病気です。この骨粗しょう症にかかると、骨の強度もなくなってしまうので、骨が折れやすくなります。そのため、ちょっと転んだだけでで骨が折れたり、強くぶつけていなくても骨にひびが入ってしまうことがあるのです。

骨粗しょう症は高齢者に多いのですが、なかでも女性に多く見られると言われています。その理由は、閉経によって女性ホルモンの分泌量が低下してしまうからです。

女性ホルモンのひとつにエストロゲンというものがあるのですが、このエストロゲンは骨からカルシウムが解け出てしまうのを防ぐ働きや、骨吸収をゆるやかにするなど、骨を丈夫に保つ手助けをおこなっています。

しかし女性ホルモンが減るとエストロゲンも減ってしまうため、カルシウムが溶け出しやすくなってしまい、骨密度も低くなってしまいます。これによって骨がもろくなり、骨粗しょう症になりやすくなるのです。

また、骨の密度は50歳を迎えるあたりから低下してしまいます。腸のカルシウム吸収も悪くなってしまうので、加齢によって骨粗しょう症になりやすくなってしまうのです。

閉経や加齢以外でも、骨粗しょう症になることがあります。その原因はダイエットです。ダイエットで食事制限などをしてしまうと、栄養不足になることがあります。

カルシウムは私たちの骨のなかに蓄えられています。カルシウムの役割は骨を丈夫にするだけでなく、身体のなかのさまざまな臓器の細胞の働きをサポートする役割を持っていますが、カルシウムの摂取量が少なくなると、ほかの臓器の細胞の働きを助けるために、骨に蓄えられていたカルシウムが溶け出してしまうことになるのです。

外傷

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圧迫骨折は骨に対して垂直方向の力が加わって起こるのですが、スポーツや交通事故などで骨に垂直方向の圧力がかかって骨が折れてしまうこともあります。

外傷によって圧迫骨折を起こすのはとくに若い人に多く、高いところから転落したり、サッカーやラグビー、アメリカンフットボールなどのスポーツをする人にも多い症状です。

くしゃみなどの軽い衝撃で起こることも

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くしゃみで骨折?と思う人も多いと思いますが、実はくしゃみや咳などの軽い衝撃でも、圧迫骨折を起こしてしまうことがあるのです。とくに高齢の方や、閉経を迎えた方などは骨粗しょう症になりやすく、それによってくしゃみなどの小さな衝撃でも、もろくなってしまった骨が折れてしまうことがあるのです。

くしゃみの衝撃によって骨がつぶれて折れてしまう、というのは、骨がもろくなっていたり、骨密度が低下している場合があります。

圧迫骨折の主な症状

疼痛(とうつう)

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疼痛というのは、ジンジン、チクチク、ズキズキ、といった痛みの症状を現します。単なる痛みというだけではなく、ビリビリとしびれるように感じたり、だるさを感じるなど、不快感を感じる場合にも疼痛と呼ばれます。

多くの人は圧迫骨折を起こしたときに痛みを感じます。ベッドに寝転がっているときなど、安静にしているときには痛みをあまり感じず、身体を動かしたときに痛みが現れることが多いようです。

また、圧迫骨折を起こした部分の周りに神経があってそれを傷つけている場合、神経痛を感じることもあります。そのため、神経の圧迫によって足や手にしびれの症状が現れることもあるのです。ただし、なかには圧迫骨折を起こしても、痛みをほとんど感じないという人もいます。

激しい痛み

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圧迫骨折では安静にしているときにはあまり痛みを感じず、身体を動かしたときに痛みを感じることが多いのですが、激しい痛みを感じるのは圧迫骨折を起こしたときです。そして、急性期には前かがみになったり、寝返りすらできないような激しい痛みを感じることもあります。

また、圧迫骨折を起こ下部分がポコンと飛び出したようになることもあり、その部分を叩くと痛みが強くなります。激しい痛みの症状は、圧迫骨折を起こしてからだいたい1週間ほどは続く場合があるそうです。

筋力低下

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圧迫骨折を起こすと、歩いたり身体を動かしたりしたときに痛みを感じます。そのため歩くのを避けてしまったり、身体を動かすことを避けてしまうことがあります。また、圧迫骨折の治療で長期間ベッドなどで安静にしていなければならない場合もあります。

こういった状況が長く続くと、足腰の筋肉がどんどん衰えていってしまいます。とくに、筋肉は40歳ごろからどんどん低下していくと言われています。その状況でさらに圧迫骨折を起こして身体を動かさない状態になってしまったら、ますます筋力を落としてしまうことになります。

筋肉は身体を動かすために大切な働きを持っているので、筋力が低下してしまうと、せっかく圧迫骨折の治療を終えることができたとしても、歩行障害などが残ってしまうことがあるのです。

知覚麻痺

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圧迫骨折は腰椎や胸椎、脊椎などで起こりやすいのですが、圧迫骨折を起こした骨の近くには神経がたくさん通っているため、その神経が圧迫されると、知覚麻痺などが起こることがあります。

軽度の圧迫骨折ならば、神経が傷ついてしまうほどのことはないのですが、交通事故などで強い衝撃が腰椎などに加わると、脊髄の神経を圧迫して、足のしびれや知覚などに麻痺症状が起こることがあるのです。

直腸膀胱症状

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圧迫骨折などで脊髄の神経が損傷を受けてしまうと、その神経が繋がっている部分にさまざまなトラブルが起こることがあります。そのひとつが、「直腸膀胱症状」というものです。

直腸膀胱障害とは、尿道などに繋がっている神経が損傷を受けたり不調を起こしてしまうことで、おしっこを出しにくくなったり、頻尿になったりと、尿のコントロールが難しくなります。また、尿のコントロールができなくなることで膀胱に負担がかかってしまうと、腎臓にも影響を与えてしまうことがあります。

圧迫骨折の種類

腰椎圧迫骨折

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腰椎圧迫骨折とは、外傷などによって腰椎が圧迫されて起こります。症状は主に腰の痛みや背中の痛みで、身体を動かしたときに圧迫骨折を起こしている部分に負担がかかって痛みが現れます。

また、腰椎圧迫骨折によって神経まで圧迫されていると、しびれなどの症状が現れることもあります。腰椎圧迫骨折は動いたときなどに腰に痛みを感じるので、ぎっくり腰と間違えてしまうこともあるので注意が必要です。

胸椎圧迫骨折

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胸部で起こる圧迫骨折には、「胸椎圧迫骨折」があります。この胸椎圧迫骨折は、腰椎圧迫骨折と同様に、圧迫骨折のなかでも起こりやすいと言われています。

胸椎圧迫骨折は事故や高所からの転落、骨粗しょう症などによっておこります。痛みは背中や腰に現れることがあります。また、神経を傷つけてしまったり圧迫してしまうと、下肢にしびれや痛みが現れたり、麻痺するといった症状が現れることもあります。

脊椎圧迫骨折

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脊椎圧迫骨折は、強い衝撃などを受けて背骨が押しつぶされて変形し、圧迫骨折を起こしてしまったものです。転んだりくしゃみをしたり、重いものを持ったときなど、ちょっとしたことで圧迫骨折を起こしてしまうことがあります。

脊椎圧迫骨折を起こしたまま治療を行わないと、背骨のバランスがくずれてほかの部分にかかる負担が大きくなってしまい、それによってほかの骨で骨折が起こってしまうことがあります。

また、脊椎圧迫骨折による痛みを和らげようとして背中を丸めてしまうと、胸を圧迫することになります。そのため肺活量が減少してしまうこともあるのです。また、胸だけでなく、胃も圧迫されてしまうので、食欲がなくなることもあります。

圧迫骨折の診断方法

単純X線

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診断にはまず、X線(レントゲン)検査を行います。これによって圧迫骨折を起こした部分はどこなのか、また、その骨折の範囲や程度はどのくらいなのか、ということを判断していきます。

また、X線検査を行うことで、その痛みなどの症状が本当に圧迫骨折を起こしたことによっておこっているのか、それともガンなど別の病気によって症状が現れているのかなどを判断することもできます。

CT

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CTは脳や肺、腹部、そして骨などの診断に特化していると言われています。そのため、圧迫骨折の診断のためにCTをとることもあります。このCTは撮影時間がMRIと比べても短く済むというメリットがあります。

MRI

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X線検査やCTなどで検査を行っても、骨折による骨の変形が少ない場合ははっきりと診断できないときがあります。そのため、MRI検査を行うことがあります。

MRI検査は診断率がとても高く、90%以上の高い確率で診断ができるそうです。そのため、ほかの検査を行っても圧迫骨折の判断ができないときは、MRI検査を行って骨折の範囲や検査を行います。

圧迫骨折の治療方法

保存療法

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圧迫骨折の治療では、おもにコルセットを装着するなど、保存療法を行っていきます。コルセットは固いものをつかったり、場合によってはギプスを身体に巻く方法もあります。

圧迫骨折を起こしてから1カ月程度の間は、骨折を起こした部分はとても不安定な状態です。

ちょっとした衝撃で椎体がさらにつぶれてしまうこともあるので、注意する必要があります。

そこでコルセットを使用して圧迫骨折が起こった部分を固定することで、負担を軽くすることができるのです。

ただし、コルセットやギプスを付けたからといって、圧迫骨折による痛みがなくなるわけではありません。痛みの症状はコルセットなどを装着しても現れるので、寝たり、起きたりといった動きの回数を減らすことも大切です。

圧迫骨折を起こしてから2週間から4週間ほどすると、骨が形成されてくるので、痛みなどが楽になってくることもあります。しかし背骨などは前側が治らないと変形が進行することもあるので、もうしばらくコルセットやギプスなどを付けておきましょう。

手術

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圧迫骨折によってはコルセットやギプスなどで固定する保存療法よりも、手術が必要になってくる場合もあります。手術で金属製のねじや棒などを付けて、圧迫骨折を起こした部分の骨を固定する方法などがあります。

圧迫骨折の程度や圧迫骨折を起こした場所、また神経を圧迫しているかなどによって手術方法も変わってくるのですが、通常は手術をしたあとは、病院に入院して看護を受ける必要もあります。また、動かなくなると筋力が低下してしまうので、リハビリも必要になることがあります。

鎮痛薬

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圧迫骨折では腰や背中に痛みを感じたり、神経が圧迫されている場合は足や手などにも痛みを感じることがあります。また、圧迫骨折を起こした直後は強い痛みが現れることがあります。身体を動かしたり重たい荷物を持ち上げたときなどにも、痛みが強くなると言われています。

これらの痛みや炎症を抑えるために、消炎鎮痛薬を服用したり、湿布を貼ったりすることがあります。とくに圧迫骨折の急性期には痛みが強いので、鎮痛薬による痛みの緩和も必要になることがあります。ただし鎮痛薬を使用しても、治療には時間がかかることがあります。

セメント治療

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セメント治療では、圧迫骨折を起こした背骨に医療用セメントを注入し、骨を補強して固定する治療方法です。セメント治療とは正式な呼び方ではなく、正確には「経皮的椎体形成術」と呼びます。

コルセットなどで圧迫骨折を起こした部分を固定したり、鎮痛薬などを使って痛みを和らげる治療方法もあるのですが、痛みが引くのに時間がかかったり、長い間安静にしていなければならないので、筋力が低下するなどのデメリットもあるのです。しかしこのセメント治療では、痛みが消えるのがほかの治療方法よりも速かったり、歩けるようになる期間も早いと言われています。

費用は圧迫骨折の症状などによっても変わってきますが、健康保険がきかないため、日帰り治療でおよそ28万円、また3泊ほど入院した場合も30万円程度かかることがあるそうです。

圧迫骨折の手術方法

経皮的椎体形成術

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経皮的椎体形成術は「セメント治療」とも呼ばれています。この手術方法についてはさきほども説明しましたが、ここではもう少し詳しく説明していきます。

この経皮的椎体形成術(セメント治療)は、医療用のセメントを使って、圧迫骨折を起こした部分を補強して固定し、痛みを取っていく手術です。この手術は加齢や閉経によって骨がもろくなってしまった骨粗しょう症や、転移性脊椎腫瘍などによっておきた圧迫骨折の椎体の痛みに対して行われます。

この手術は急性期も慢性期も関係なく行うことができるのですが、手術を行う前にMRIを行います。また、局所麻酔を使って1本の針で手術することができるため、身体にかかる負担も少なく済むと言うメリットがあります。手術にかかる時間はおよそ30分ほどです。手術を行った後は、長期的な安静もいらず、数時間で痛みが消えて、自分の足で歩けるようになるそうです。

ただし、ごくまれに、骨セメントに対してアレルギー反応が生じることがあります。しかし、身体への負担も少なく、痛みも取れて数時間で自分の足で歩けるようになると言ったメリットもある手術なので、気になる場合は医師に相談してみましょう。

椎後方椎体間固定術

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この手術は、腰椎の圧迫骨折や腰椎の変性側弯症、腰椎すべり症などの治療のために行われます。神経を圧迫している骨や靱帯の切断のために腰の後方を切開していきます。また、腰椎変性側弯症や後湾などがある場合は、その矯正を行って固定していきます。

これによって脊髄への圧迫がとの除かれるだけでなく、脊椎が安定することができます。また、この手術は、腰椎後側方固定と組み合わせて行われることもあります。この手術後、すぐに足の痛みやしびれが軽くなったり、少しずつ腰痛も軽くなり、1ヶ月ほど経つと自分の足で歩けるようになった、という人もいるそうです。

低侵襲腰椎前方固定術

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この手術では、足のしびれや痛み、腰椎のすべりや分離などといったことが原因で現れる腰痛を取り除くために行われます。皮膚を大きく切開する従来の手術方法と違い、手術にかかる時間も少なく済みます。また、手術での出血量も少なくなり、手術が済んだ後の痛みや、術後の入院期間なども短くなるため、負担が少なくなるそうです。

ただし、この手術方法を導入している病院はまだわずかなようです。今後広まっていくと思われますが、気になる場合は医師に相談してみましょう。

圧迫骨折の鎮痛薬の種類

ロキソニン

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骨折による疼痛(痛み)や、手術後の痛みのコントロールを行うために、鎮痛薬を使用することがあります。そのひとつとして、ロキソニンを用いることがあります。ロキソニンは強い痛みが落ち着いてきたころに、内服薬として使用されます。

つい先日には、腰痛症や変形性の関節症などの消炎や鎮痛効果を目的として使われるロキソプロフェンナトリウム水和物(ロキソニン錠)の服用に伴う副作用として、まれに大腸閉塞などの重篤な副作用が現れることがある、ということがニュースなどでも報道されました。

ただし、これは「まれな重篤副作用」であり、これ以外の副作用を伴うこともあります。服用によっておこる可能性のある副作用について、気になる場合は医師に確認しておきましょう。

ボルタレン

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ボルタレンもロキソニンと同じく、強い痛みが落ち着いてくるころに鎮痛薬として使われることがあります。ただし、妊娠中などはロキソニンやボルタレンを服用すると、胎児に影響を与えることがあります。ボルタレンは妊娠中・妊娠している可能性のある人に対しては、使用してはいけないということになっています。

退院後のリハビリテーション

負荷トレーニング

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負荷トレーニングでは、マシーンによるトレーニングを行う方法があります。負荷をかけすぎると大きな負担がかかってしまいますが、身体にかかる負荷の低いマシーンを使えば、安心してリハビリを行うことができます。使用するマシーンによって鍛えられる部分が変わってくるので、通院をして相談しながらトレーニングを行って生きましょう。

大幹伸展エクササイズ

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体幹を鍛えるトレーニングも、リハビリ方法のひとつです。背骨を中心として、腹筋なども鍛えていくことが大切です。また、高齢者の場合、転倒によって圧迫骨折を起こしてしまった場合も多いので、また同じように転ばないよう、身体のバランスを整えるエクササイズなども行っていきます。

圧迫骨折を起こしやすい人

中高年

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年を重ねていくと身体のさまざまな部分に不調が現れるものですが、そのなかのひとつに骨がもろくなってしまうことがあります。骨を丈夫にする役割を持つカルシウムは腸内で吸収されることで力を発揮することができるのですが、加齢とともに腸管の機能は低下してしまいます。

それによって今までは出来ていたカルシウム吸収が悪くなってしまうのです。これによって骨がもろくなってしまうと考えられています。また。加齢とともに細胞なども老化してくるため、骨を作る細胞の働きも弱くなってしまいます。骨が作られるスピードが遅くなってしまうのです。

また、骨がもろくなるのは女性に多いと言われているのですが、男性もホルモンの分泌が減ることによって、加齢とともに骨粗しょう症になりやすくなります。

女性

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女性は閉経を迎えると、女性ホルモンの分泌量が減少するので、骨がもろくなる骨粗しょう症になりやすくなります。そのため、ちょっとした衝撃で圧迫骨折を起こしてしまうことがあります。骨粗しょう症にかかる人のなかでは、女性は80%以上を占めていると言われています。

閉経は身体に起こる自然な現象なので避けられないことなのですが、これによって更年期障害が起こったり、骨がもろくなったりすることがあるので、注意が必要です。閉経によって骨粗しょう症になり、それによって圧迫骨折をしてしまった場合は、圧迫骨折の治療ももちろんですが、女性ホルモン製剤を用いて身体のホルモンバランスを整える治療を行う方法もあります。

女性ホルモンの減少は身体にさまざまな不調をもたらすことがあるので、骨折などの症状がなくても、気になる場合は早めに産婦人科などを受診するのがいいですね。

大きい外力を受けた人

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外からの強い力が加わって圧迫骨折を起こすので、そういった機会の多い人は圧迫骨折を起こすリスクが高くなります。スポーツではラグビーやアメリカンフットボールなどは身体に強い衝撃を受けやすいので、骨折を起こす可能性があります。また、スポーツではなくても、交通事故に遭った場合や、学校での体育の授業などによっても起こることがあります。

圧迫骨折の後遺症

背骨の曲がり、歪み

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よく、年を取ってくると腰が曲がってくる、といわれますよね。とくに女性の場合は高齢になると腰が少しずつ大きく曲がってしまうことがあります。これは閉経を迎えて骨の密度やが低下し、骨粗しょう症などによって背骨が圧迫骨折を起こし、さらにその骨折が複数の場所で発生したことによっておこっている場合があるのです。

男性でも老化によって腰が曲がってしまう人はいますが、高齢で腰が曲がってしまうのは、やはり閉経の関係で骨密度が低くなってしまう、女性に多く見られると言われています。

神経麻痺

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圧迫骨折を起こした部分によっては、その周りにある大切な神経を傷つけたり、折れた骨で圧迫してしまうことがあります。すると、神経に麻痺がおこって、手や足がしびれたり、歩行障害などが残ることがあります。とくに腰椎圧迫骨折の場合は下肢麻痺を起こすことがあり、この麻痺によって歩けなくなってしまうことがあるのです。

歩行障害

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圧迫骨折の治療や手術によって長期にわたって安静にしていることが必要となった場合、身体を動かさないことによって身体の筋力が低下してしまうことがあります。

とくに、動いたり歩かないことによって足腰の筋肉量が減少し、圧迫骨折の症状が治っても、すぐに歩くことができなかったり、思うように動くことができなくなる場合があります。また、上に上げたように、圧迫骨折による神経の圧迫や損傷によって、足にしびれなどが残り、うまく歩くことができなくなることもあります。

逆流性食道炎

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圧迫骨折によって腰が丸くなってしまうと、姿勢が前かがみになってしまいます。それによって胸や胃などを圧迫してしまうので、肺や胃に不調が現れることがあります。

例えば、肺が圧迫されることによって、肺活量が少なくなり、それによって身体の機能がスムーズに働きにくくなることがあります。また、胃が圧迫されてしまうので、食欲がなくなったり、胃液が食道に逆流して食道に炎症が起こる、逆流性食道炎が起こってしまうこともあります。

便、尿の失禁

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圧迫骨折による後遺症として、神経が損傷を受けることによって、便や尿などの排泄のコントロールができなくなることがあります。また、圧迫骨折の後遺症で背中が曲がってしまうと、筋肉のたるみによって腸をしっかりと支えられず、それによって腸が便を絞り出すことができなくなり、便秘がちになってしまうことがあります。

終わりに

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圧迫骨折は日常生活のふとしたきっかけで起こることがある骨折です。とくに、閉経を迎えた女性や、加齢によって骨がもろくなったり筋肉が衰えてしまった方はなどは、圧迫骨折を起こすリスクが高くなってきます。

圧迫骨折を起こしたら手術やリハビリなどによって治療を行うことはもちろんですが、まずは圧迫骨折を起こしにくい身体を作るために、骨粗しょう症予防や筋力アップを行っていくことが大切です。バランスの良い食事と適度な運動や筋力アップなどに努めて、丈夫な骨と身体を作っていきましょう。