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坐骨が痛い!これって坐骨神経痛!?運動などの3つの原因と冷え改善のストレッチなど6つの予防法も紹介!

慢性的な腰痛やぎっくり腰になって病院に行ったら、坐骨神経痛と診断される方はたくさんいるようです。なんとなく「へえ、そうなんだ」で済ませていることが多いのですが、坐骨ってどこにあるの?どんな病気なの?と聞かれると知らないものですよね。今回は坐骨神経痛に関して詳しく解説していきます。



坐骨神経痛の治し方

突然ですが、坐骨神経痛って「病名」だと思っていませんか?病院で坐骨神経痛と診断されると「病気になったの?手術しなければ治らないの?」と不安になると思います。

実は、坐骨神経痛は病名ではなく「症状の説明」に過ぎません。何らかの原因で坐骨神経の通り道のどこかが圧迫されて神経痛を起こしていますよ、ということです。これは正確には診断とは言えません。

どういことかというと、お医者さんに「坐骨神経痛です」と言われることは、原因を突き止めて確定診断されいるわけではなく、「あなたは坐骨神経沿いに痛みが出てますね」と症状を説明されているだけだからです。

なぜそんなことが起きるかというと、そもそも坐骨神経痛の原因となる椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症、腰椎すべり症や分離症といった疾患が、腰痛全体の2割程度しかなく、後の8割は原因不明と言われているからです。

だから、坐骨神経痛治すにはまず、どこに症状が出ていて、その原因となる神経圧迫がどこで起こっているかを突き止めることから始まります。

坐骨について知ろう!

坐骨ってどこにあるの?

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坐骨は骨盤の「一部」です。骨盤というのは、寛骨、仙骨、尾骨(いわゆる尾てい骨)で構成されています。さらに寛骨とは、腸骨、坐骨、恥骨の3つの部分の総称です。坐骨とは読んで字の通り、椅子にや床に座ったりする時に、まず最初に接する場所です。

坐骨神経ってなに?

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解剖学的にいうと、坐骨神経は腰仙骨神経叢に端を発し、梨状筋の前面を通り、下殿神経と共に大坐骨孔を通って、骨盤の後ろ側に出ます。その後、太ももの裏を下に下がって行き、膝の裏で総腓骨神経と脛骨神経に分かれる、人体で一番長い神経です。

坐骨神経痛がお尻や太ももの裏に出やすいのは、梨状筋と上双子筋・下双子筋に挟まれた部分で神経圧迫を受けやすいのが原因の一つと考えられています。

坐骨結節について

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坐骨結節とは、ハムストリングスと言われる大腿二頭筋長頭・半腱様筋・半膜様筋および、大腿方形筋、大内転筋、短内転筋、下双子筋が坐骨に付着している部分をいいます。

中でもハムストリングス(太ももの裏側の筋肉)は人体の中でも大きい筋肉群の一つなので、そこに緊張が生じると、その牽引力によって骨盤が引っ張られることによってざまざまな疾患を招くだけでなく、おしりのラインも崩れてしまいます。

坐骨神経痛になると、どんな症状が出るの?

腰痛

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椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症、腰椎分離症や腰椎すべり症が原因で坐骨神経痛が出ている場合には、腰痛を訴えられるのが一般的です。原因が分からない場合には、筋筋膜性腰痛が疑われたりします。

臀部の痛み

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坐骨神経は骨盤の後ろ側に出る時に、梨状筋という筋肉の内側を通ります。この時に、梨状筋と上双子筋、下双子筋によって圧迫されると、梨状筋症候群といってお尻に痛みが出ることがあります。

足のしびれ

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坐骨神経は人体で一番長い筋肉で、最初はお腹からスタートしますが、その後骨盤の後ろ側から足の後ろ側を中心に走行しています。なので、神経圧迫が起きると足にしびれが出るというのも、坐骨神経痛の代表的な症状です。

歩くのがつらい

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腰痛や下肢のしびれ、痛みを伴うことから歩くのがつらくなります。特に坐骨神経痛が脊柱管狭窄症からきている場合には間欠性跛行といって、歩き始めてから10分ほどするとしびれがひどくなって歩けなくなります。ただ、少し休むとまた10分歩けるようになるのが間欠性跛行の特徴です。

座ると坐骨が痛い

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先程も述べましたが、坐骨結節にはハムストリングスをはじめとする様々な筋肉が付着しています。その筋肉が筋症して固くなることにより、坐骨結節部に負担がかかり、椅子や床に座った時に痛みが生じます。

坐骨神経痛の原因にはどんなものがあるの?

腰の疾患

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最初に述べたように坐骨神経痛とは病名ではなく症状名です。病院ではっきりと原因が分かるものの方が数が少ないのですが、その代表的なものは椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症、腰椎分離症や腰椎すべり症など、腰の疾患が挙げられます。

デスクワーク

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長時間同じ姿勢でいることによって、骨盤周囲や腰椎への負担がかかるとともに血行不良が起こります。さらに坐骨は座る時に座面に常に接しているので圧迫が起こりやすく、坐骨神経痛の要因の一つとなります。

ロードバイクなどの運動

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長時間の同一姿勢が筋肉が緊張する要因だという風に書きましたが、ロードバイクもその一つ。ロードバイクって乗ったことのある人なら分かると思うのですが、むちゃくちゃしんどいんですよね。

イメージだと足がつらいように思われるかもしれないのですが、なにせお尻と腰がつらいです。腰痛の原因としてもポピュラーですし、また、坐骨をサドルに押しつけるような姿勢で座っていることから、坐骨神経痛の要因ともなります。坐骨神経痛の治療法にはどんなものがあるの?

整形外科的治療

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坐骨神経痛の痛みがひどい場合には、炎症を抑える薬が処方されます。病院で処方される場合には消炎鎮痛剤といって、痛みも抑える効果があります。薬で治らない場合にはブロック注射や、日常生活に影響を及ぼすような場合には手術も検討されます。

ストレッチ

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坐骨神経を圧迫している筋肉をストレッチングをすることで、神経圧迫による症状の緩和を図ります。また、血液の循環を促進することで、症状が出ている場所の組織の回復を早めます。以下にいくつか坐骨神経痛に有効なストレッチをご紹介します。

まずは坐骨神経が梨状筋(おしりの部分)で圧迫される場合に有効なストレッチです。あおむけに寝た状態で伸ばしたい方の足首を反対側の膝上の乗せておしりの筋肉を伸ばします。30秒×3回行いましょう。

次にハムストリングス(太ももの裏側の筋肉群)のストレッチです。慢性の腰痛持ちの人の場合、ほとんどの人がここの筋肉が固いです。30秒×3回、しっかり伸ばしましょう。

最後に腸腰筋のストレッチです。坐骨神経のスタート地点はお腹側にある腰仙骨神経叢です。

以前お笑い芸人のダチョウ倶楽部のリーダーである肥後さんが、マッケンジー体操で長年患っていた腰椎椎間板ヘルニアが治ったと著作に書かれていましたが、あれも腸腰筋にアプローチする手法です。無理せず痛くない程度に行って下さい。

坐骨神経痛の予防法

冷え改善

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体が冷えると、筋肉が硬直して栄養状血が悪くなります。そこが坐骨神経沿いだった場合に坐骨神経痛が発症してしまいます。「冷えは万病のもと」と以前から東洋医学では言われてきましたが、最近では西洋医学の見地からも冷えを改善することで症状の緩和を図る考え方が出てきています。

冷え症の原因は、自律神経やホルモンバランスの乱れ、代謝機能の低下、貧血などの内的要因と、薄着だったり、お風呂に浸からない生活だったり、暴飲暴食、睡眠不足などの生活習慣的要素があります。なので、冷え症の改善は自分がどのタイプの冷え症かを知るところから始まります。

太らないようにする

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太っているからと言って必ずしも坐骨神経痛になるわけではないですが、太っていることが原因で運動をしなかったり、生活習慣病などがあったりすると、結果として坐骨神経沿いに負担がかかることになります。太っている人というのは、その体重を支えるだけの筋力はあるわけですから、症状の改善には大っとも有効です。

正しい姿勢を保つ

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頭が前に出て首がストレートネック気味になってくると、脊椎のS字(アーチ)構造が減少し、椎間や周囲の筋肉に負担がかかってしまいます。骨盤と頭のバランスを見直すことで、坐骨神経痛だけでなく、肩こりや腰痛の改善も期待できます。

ただし、胸を張るのが必ずしも良い姿勢という訳ではなく、例えば脊柱管狭窄症の人の場合は、少し猫背気味になった方が症状が楽になります。症状を相談しながら改善すると良いでしょう。

体の柔軟性を保つ

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体が固いと、全身の血行が悪くなったり、同じ運動をしていても怪我をしやすかったりと、なにも良いことがありません。日頃からストレッチなどを行って柔軟性を保つことが大事です。

適度な運動をする

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血行が悪くなると、栄養状態の悪くなったところに疾患が現れるので、ウォーキングやジョギングなど、血液の循環を促す運動をすると良いでしょう。忙しくて暇がないという人は、エスカレーターを使わず階段にするとか、一駅手前で降りて歩いて帰るなど、少しでも体を動かすよう工夫しましょう。

食習慣の見直し

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少し調べてみると分かりますが、腰痛に限らず、頭痛にしてもめまいやリウマチにしても、現代医学をもってしても、本当の原因は分かっていないことばかりです。

ただ一つ言えるのは、免疫機能の低下が疾患を招くということです。インフルエンザになりやすいのが高齢者や幼児が中心というのが一つの証左ですよね。

毎日の習慣である食事を見直すことは健康への第一歩です。朝ごはんを含む3食を決まった時間に食べ、なるべく21時以降は食事をしない。また現代人に不足しがちなビタミンやミネラルをフレッシュな野菜や果物から取ることで、体の免疫機能の向上を図ることが大事です。

坐骨に関する病気・怪我

椎間板ヘルニア

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腰の骨と骨の間にあってクッションの役割を果たしている椎間板から髄核が飛び出して、神経圧迫を起こすことによって痛みやしびれが出る疾患で、坐骨神経痛とは密接な関係にあります。特に第4腰椎と第5腰椎間、および第5腰椎と第1仙椎間に好発します。

坐骨結節部痛

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ハムストリングスや多くのインナーマッスルが付着している坐骨結節が、バランスの悪化や筋肉の牽引力によって痛みを生じている状態です。特にハムストリングスが固い人に起こりやすいです。

坐骨骨折

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交通事故や、墜落性の外傷によって骨盤の一部である坐骨を骨折した状態です。坐骨骨折の治療は、手術をすることはまれで、1週間もすれば歩行器を使ってのリハビリが可能になります。

坐骨直腸窩痔瘻

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簡単に言うと「痔」です。深くて複雑な痔ろうで、発症頻度としては低いですが、肛門科専門病院ではよく見かけられます。変形や再発を起こすことが多いので、手術がすすめられています。

まとめ

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坐骨神経痛について説明してきましたが、いかがだったでしょう?意外と腰痛で足のしびれを感じたことのある人って多いのですが、その大部分が原因不明と言われるので、日常生活に支障がない限りはそのまま放置しがちです。

でも、本当の原因はきっと、あなたの生活習慣や日常の動作の中にあるはずです。今回の記事を参考に、あなたの坐骨神経痛が根本的に解決されることになったら、これほどうれしいことはないありません。