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【一酸化炭素中毒の症状】喫煙で起こる?予防に大切なことってどんなこと?6つの症状と3つの治療法を紹介します!

一酸化炭素中毒は、冬季に換気をせずに火気を使用したりした時によく耳にしますね。それでは、主にどのような症状が出るのでしょうか?そしてもし罹患してしまった時の治療法、後遺症などは?起こりやすい状況はあるのでしょうか?疑問の数々をまとめてみました。



一酸化炭素中毒の症状について

一酸化炭素は無色透明で無臭の気体で、酸素が不十分な環境での燃焼時に発生します。また、その特性として酸素の250倍、赤血球のヘモグロビンと呼ばれる体の組織に酸素を運搬する役割を担っている細胞とくっつきやすいと言われており、少量の吸入でも体の組織の酸素欠乏状態に陥ると言われています。

軽い中毒症状は風邪の症状とよく似ていて、頭痛、吐き気、耳鳴り、めまいなどで、さらに症状が進むと手足のしびれをきたし意識消失が現れるようです。最終的には呼吸や心臓の機能が働かなくなり、死に致す恐ろしい中毒症状と言われています。

一酸化炭素中毒の症状

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先にも述べたように、一酸化炭素中毒の症状は様々で軽症から死に至る重症例まで様々なようです。具体的には、頭痛、疲労感、判断力の低下、めまいや吐き気、意識障害や肺に水が溜まる肺水腫などまで種類は様々です。

頭痛や疲労感

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一酸化炭素中毒は軽症の場合、頭痛、疲労、倦怠感、息切れなどの症状が主症状として現れると言われています。風邪の症状とよく似ているため、本人が気がつかない場合が多く判断が難しいようです。

冬季にガス、石油などのストーブ、ファンヒーターなどの暖房器具を使用している人は多くいらっしゃるでしょう。これらの暖房器具は、部屋の中の酸素を使って燃焼し部屋を温める仕組みになっています。

換気をしないで使用し続けると室内の空気汚染が進むとともに室内の酸素濃度が不足し不完全燃焼となって一酸化炭素が発生するため中毒に陥ることがあるようです。

また、タバコの喫煙にも一酸化炭素中毒の恐れがあると言われています。タバコの煙には車の排気ガス以上の高濃度の一酸化炭素が含まれていると言われています。ですから、タバコを吸っている人の血中の一酸化炭素濃度はそうでない人と比べて3−7倍であると言われています。

判断力低下

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一酸化炭素中毒症状が中等度程度まで進行すると、判断力や注意力の低下を引き起こすと言われています。

頭痛やめまい、失神なども同程度の症状で起こることがあるようです。

めまいや吐き気

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めまいや吐き気も、一酸化炭素中毒の軽い症状だと言われています。

これは身体の組織の低酸素状態を示していて、細胞障害が起こっている結果であると言われています。

意識障害

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一酸化炭素中毒が起こる状況はその空気中の濃度と時間に比例して起こると言われています。通常、空気中の一酸化炭素濃度は0.09ppm(ppmは単位でmg/L、0.0001%の意味)と言われていますが、空気中の濃度が200ppmに上昇すると2~3時間で頭痛などの初期中毒症状が現れると言われています。

その約4倍、800ppmにまで一酸化炭素の濃度が上昇すると2時間程度で失神などの意識障害が現れると言われています。失神などの意識障害は中等度の中毒症状で、他にも顔面紅潮やチアノーゼなどの症状も現れる可能性があるようです。

けいれん

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一酸化炭素の中毒症状も重症になるとけいれんなどの身体症状が現れることがあります。他にも、不整脈や心機能不全、低血圧、ショック状態に陥ることもあり、最悪の場合は死に至ることもあるようです。

けいれんは全身の筋肉の異常な収縮で、脳の障害などで起こることがあると言われているものの一つです。

肺水腫

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肺水腫は肺に水が溜まっている状態で、身体に送るための酸素と細胞で使われた二酸化炭素のガス交換が水が溜まっているとうまく行われず呼吸困難になっている状態と言われています。肺水腫もけいれんと同様に重度の一酸化炭素中毒症状の一つと言われています。

脳浮腫

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脳浮腫とは、脳の組織の中に正常の範囲を超えた水分がたまって脳が腫れている状態のことと言われています。脳が腫れると正常の位置また頭蓋骨の中には納まりきれなくなり、他の組織や場所を圧迫する状態になると言われています。頭蓋骨の真下にあいた穴の先には呼吸や心臓などの動きを司る中枢で生命維持に必要な大事な部分があり、そこを圧迫すると死に至ることもあると言われています。

脳浮腫は様々な病気で起こりえますが、一酸化炭素中毒の急性症状の一つとしても起こり得るようです。ほかには心機能障害や急性腎障害も急性症状として現れると言われています。

一酸化炭素中毒の後遺症

病気になって最も心配なのは後遺症が残るかどうかということです。一酸化炭素中毒の一部には知能低下や記憶障害、感覚異常や異常行動、計算ができなくなる、文字が読めないなどの後遺症が残ることがあると言われています。

急性症状の意識障害が長く続くほど後遺症を残しやすいと言われており、また一旦改善したのち2−240日(平均22日)の潜伏期間を経て再び意識障害を起こしたり、重症であれば植物状態になることもあるそうです。

知能の低下や記憶障害、異常行動

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一酸化炭素中毒の後遺症の一つに、知能低下や記憶障害、異常行動が起こることがあると言われています。これらは高次脳機能障害と呼ばれるもので日常生活に大きな障害をもたらし、運動麻痺などとは違って、周囲の理解を得にくいもののようです。

日常生活上で見られる症状としては、古いものの記憶は保たれているけれど新しいことが覚えられない、場所が覚えられず迷子になる、言動が暴力的である、表情が読めない、性格が別人になってしまったなど、普段の生活がスムーズに行えなくなることがあるようです。

高次脳機能障害に対するリハビリは日常生活動作などで代償が必要であればそれらの提案やビデオによる本人へのフィードバッグ、家族への理解を高めるなどの訓練を行うことがあるようです。例えば記憶障害があると言われていれば、紙に書くことを繰り返し行い、家族にも理解を得た上で日常生活に反映させるといった訓練を行うことが多いようですね。

感覚異常

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感覚異常も後遺症の一つの症状として起こることがあるようです。感覚異常とは、痛みや触覚、寒い暑いなどの温度の感覚などが敏感になりすぎたり、感じなかったり、しびれがあったりする症状のことを意味するようです。

感覚か鈍くなると、察知能力が薄れるため、怪我ややけどをしやすくなり、指先などしびれなどの異常があれば細かい作業ができなくなると言われています。また足の裏にも起これば、正座の後に足が痺れるような感覚に陥り、歩行能力に障害が出ることもあるようです。

一酸化炭素中毒の治療

では、一酸化炭素中毒になってしまったら、病院ではどのような治療を行うのでしょうか。一酸化炭素中毒の解毒剤は酸素ですから、一酸化炭素を酸素で洗い流す治療を行う必要があり、それと並行して全身状態の管理(呼吸や心臓の機能などをコントロールする)を行うことが必要だと言われています。主な対象法としては、新鮮な吸気を吸う、高圧酸素療法、純酸素による機械呼吸が行われるようです。

新鮮な空気を吸う

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先ほども述べたように、一酸化炭素中毒に陥る原因はストーブなどの密室での燃焼などがイメージしやすいでしょう。しかし近年では車の排気ガスや密室で練炭を使用した自殺企図が急増し大きな問題となっており、その数は2003年度で4394人となっており、それまでの2000人前後から急増していると報告されています。

他にも意図しなくても雪などでマフラーが塞がれ、車の中に一酸化炭素が充満してしまい中毒に陥るということも起こりえないことではないようです。

もし一酸化炭素中毒が疑わしいと思った際には、直ちに汚染された空気の場所から移動させ、もし意識が障害されているなら気道を確保し新鮮な吸気を吸わせることが、対処の一つだと言われています。

高圧酸素療法

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一酸化炭素中毒の急性治療法のひとつとして高圧酸素療法というものがあると言われています。高圧酸素療法は大気圧より高い気圧にした酸素を投与する方法で、特殊な装置を用いてマスクを通して高圧の酸素を吸入することで、血液中に溶けている酸素の量が増えて体内の組織や細胞に供給する方法だと言われています。

ただし、治療には装置を高圧することと減圧することが必要で時間を要するのと、耳抜きが出来ない、閉所恐怖症の人には行えない治療法のようです。また着衣も静電気などで発火すると大変危険なため、綿100%ものもしか着用できないといった制限があるようですが、神経精神症状が改善したとの報告もあり可能な限り実施されていることが多いようです。

純酸素の投与

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通常、空気の中に含まれる酸素の濃度は20%前後であるが、一酸化炭素を洗い出すために100%の純酸素を酸素マスク、場合によっては人工呼吸器などの機械呼吸を用いておこなう治療が施されることが多いようです。

血液の中の一酸化炭素ヘモグロビン濃度(COHb)が正常値になるまで行われることが多いようです。また、妊婦さんの場合には、正常値になった後もその4倍の時間は純酸素の吸入を続けることが多いようです。

まとめ

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いかがでしたか?一酸化炭素中毒は意外と身近にも起こり得るもののようですね。一度起こってしまうと後遺症にも悩まされる可能性もあるようですし、しっかりと対策をしたいものですね。治療に関しても、方法を知っておくことはもしもの時に理解する上で大変重要なポイントにもなりそうです。

でもまずは、一酸化炭素中毒にならないために、日常生活の中でも気をつけるべきこともたくさんあるようですから、これを機会に考えて見られてはいかがでしょうか。