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太る病気って知ってる?最近太ってきた…と感じた時に考えられる病気10コと原因になる薬について解説!

食べ過ぎた覚えもないし、食べる量も変わっていないのに太ったなと感じたら何か病気が背景に隠れているかもしれません。太る病気にはいろいろなものがあります。また太ると言っても脂肪がついて太ることもありますし、身体の中に水分が溜まり太るということもあります。太る他にも何か症状は出ていませんか?もし症状があれば病気があるのかもしれません。



要注意!女性に多い「太る病気」には何がある!?

「最近太ったな…」と感じた時に何か思い当たる理由はありますか?最近ストレスに感じることが多くて食べ過ぎたというようなはっきりとした理由がない時、もしかしたら何か病気が背景に隠れているのかもしれません。

ここでは太る理由になる病気についてまとめてみます。

肥満の種類は2種類

女性に多い皮下脂肪型

この皮下脂肪型の肥満とは、女性に多く見られると言われている肥満です。なぜ女性に多く見られるのかというと、女性特有の行動「授乳」に関係しているのです。

授乳をする時には体力を使います。しかも産後すぐの体力が消耗している時から授乳は始まります。そのため、昔から女性は妊娠中から脂肪を蓄えておくような身体になったとも言われています。その名残から女性には皮下脂肪が付きやすくなっているのかもしれません。

メタボと関係している内臓脂肪型

内臓脂肪型の肥満は男性に多く見られると言われています。この肥満は身体の中の腸の周りに脂肪が多くついてしまう状態のことを指します。この内臓脂肪型の肥満はメタボリックシンドロームに大きく関わるものです。そして溜まってしまった脂肪で臓器の働きを抑制し、様々な弊害を出してしまう怖い肥満でもあるのです。

太る原因を把握しよう!

生活習慣が原因

毎日仕事で忙しく、休む暇もない人にとってストレスはとても大きなものとなります。ストレス太りという言葉があるようにストレスを感じると暴飲暴食をしてしまった経験がある人は少なくないでしょう。

なぜストレスは暴飲暴食や太る原因となってしまうのでしょうか。それには交感神経との関係が指摘されています。交感神経は自律神経という神経でコントロールされています。自律神経はストレスがかかるとバランスが乱れてしまい、その結果交感神経の働きを抑制してしまうのです。

交感神経には脂肪の燃焼を亢進する働きがありますので、抑制されてしまうと燃焼されにくくなり脂肪がたまりやすくなり太る原因となるのです。

病気が原因かも

もしかしたら太ったと感じた時に身体の中で何か病気が起こっていることも考えられます。糖尿病のような内臓疾患、多嚢胞性卵巣症候群などの卵巣の病気から起こるホルモン異常や婦人科系疾患が当てはまるかもしれません。もし、太ったと感じた時に他にも症状が何か出ているようであれば病気が隠れている可能性があるため、病院を受診して検査をした方が良いかもしれません。

体重増加で考えられる病気とは

腎臓病

腎臓病では身体の中の水分が外に排出されないことが原因でむくみが生じ、太ってしまうことがあります。腎臓には全身の血液の中の毒素やいらなくなった老廃物などをろ過して不要な水分と共に尿に換えて身体の外に出す働きをしています。また身体の中の水分量を調節し、過剰に水分が溜まらないようにする働きや血圧を調整する働き、血液中の塩分量を調整する働きなど人間の身体が一定に保たれた状態になるようにしている臓器です。

そのため腎臓が何らかの原因で炎症を起こす腎炎や腎臓の働きが悪くなる慢性腎不全になってしまうと、これらの働きが低下してしまい、身体の中に不要な老廃物が溜まってしまう、毒素が溜まる、水分が過剰に溜まりむくみが出るなどの症状が出ます。

今までは感染症をきっかけとして急性腎炎を発症しそのまま慢性腎不全へと移行してしまうケースが多かったと言われています。しかし今では生活習慣の乱れからの長期に渡る糖尿病による慢性腎不全が最も多い原因と言われています。

肝臓病

肝臓病でも太る原因となることがあります。肝臓病の中でも肝硬変ではお腹の中に水が溜まる状態の腹水でお腹がポッコリと膨れカエルのような太り方をします。

肝硬変とは、B型やC型肝炎ウイルスが原因となり肝炎を起こした後、肝臓の中にたんぱく質が増え硬くなり、肝臓の本来の働きができなくなる病気です。もともとはアルコールを過度に摂取している人に起こりやすい病気と言われていましたが、実際はB型やC型肝炎ウイルスが原因の肝炎から引き起こされているようです。また肝臓ががんに侵され、本来の働きができない状態でも起こります。

また、肝硬変により肝臓の機能が低下すると身体の中の大切な成分であるアルブミンが作られなくなります。アルブミンには身体の中の水分量を適切に維持する働きがあります。そのため、低アルブミン血症のようにアルブミンが低下すると身体の中の水分量は適切に保たれなくなりむくみや腹水の原因となるのです。

橋本病・甲状腺機能低下症

甲状腺の病気の中でも女性に多く生じる橋本病。なぜ発症するかの特定にはまだ至ってはいませんが、慢性的に炎症が甲状腺で起こっている状態と言われています。もし首が腫れているといった症状があるようであればこの病気が疑われます。

橋本病の約30%には甲状腺機能低下症が見られます。甲状腺機能低下症は言葉が表している通り、甲状腺の機能が低下して様々な症状を起こしている状態のことを指します。

甲状腺機能低下症の主な症状には代謝障害があります。身体の中での代謝機能に障害があり、水分の代謝が低下します。そのため身体の中に水分が溜まってしまいむくみが生じるため、体重も増えてしまうのです。

卵巣腫瘍

下腹部のしこりや痛み、月経不順がある時は卵巣腫瘍が疑われます。卵巣腫瘍と聞くともしかしてがんなの?!と思いがちですが、良性と悪性の腫瘍に分けられます。

良性の卵巣腫瘍としては卵巣嚢腫が最も多く見られているものに挙げられます。卵巣嚢腫は卵巣の中に液体が溜まり、腫れてしまっている状態のものです。そのため、ガスが溜まっているような便秘の時のような下腹部の膨満感が出て、下腹部が太ったようになります。

ほとんどが良性と言われていますが検査をしてみるまでははっきりとした診断はできません。

また卵巣腫瘍では子宮筋腫のような不正出血などの症状があまり出ないことも特徴の一つです。

卵巣嚢腫には漿液性嚢胞腺腫(しょうえきせいのうほうせんしゅ)と粘液性(ねんえきせい)嚢胞腺腫があります。どちらも卵巣の中の嚢胞に液体が溜まる病気なのですが、粘液性のものは大きくなった時にはぶれてしまいお腹の中に粘液が出てしまうことがあります。粘液でお腹の中が炎症を起こしてしまい、命の危険もあると言われている病気です。

良性の卵巣腫瘍の他、悪性の腫瘍もあります。悪性の卵巣腫瘍は卵巣がんとも呼ばれます。悪性の卵巣腫瘍になるとお腹の中に水が溜まってしまう腹水が生じます。またその腹水の中にはがん細胞が含まれています。そのがん細胞が腹膜と呼ばれる膜にも転移してしまうこともあり、他のがんと比較してもあまり予後は良くないと言われています。

その他、良性卵巣腫瘍と悪性卵巣腫瘍の境界に位置する境界悪性卵巣腫瘍(きょうかいあくせいらんそうしゅよう)という腫瘍もあります。

多嚢胞性卵巣症候群(PCO)

もし、生理不順や不正出血などの症状があり、同時に太ってきたと感じたら多嚢胞性卵巣症候群(PCO)の可能性もありますので婦人科を受診しましょう。この病気は排卵障害の一種で、その中でも比較的多い疾患です。

この病気の症状の一つに血糖を下げるというインスリンの作用に対して抵抗性があると言われています。そのために肥満が生じていると考えられます。また排卵障害であるため、排卵誘発剤を内服することがあります。この排卵誘発剤の副作用で腹水が溜まることも報告されています。

もし排卵誘発剤を内服している時に急にお腹が出てきた場合は速やかに受診しましょう。

ネフローゼ症候群

ネフローゼ症候群という病気を聞いたことがありますか?この病気は腎臓疾患の一つであり、身体の中のタンパク質が必要以上の量が尿に交じって身体の外に排出されてしまうために低タンパク血症になってしまう病気です。

低タンパク血症になると血管の中に含まれている水分がどんどん血管外に出てしまいます。そのため全身に水が溜まるような全身浮腫を生じさせてしまうのです。さらにお腹の中に水分が溜まり、腹水という形でも現れてきます。そのために最近身体全体がむくんできた、太ったか

なと感じるのです。

ネフローゼ症候群の原因はまだはっきりとしていません。糖尿病でも引き起こすことがあると言われています。

クッシング症候群

クッシング症候群とは、人間が生きていく上で必要なホルモンのコルチゾールが過剰に分泌されることで起こる副腎皮質ホルモン異常の病気です。

コルチゾールとは副腎皮質ホルモンの一種で、副腎皮質から分泌されています。ストレスによっても分泌が左右されるのでストレスホルモンとも呼ばれることがあるようです。このホルモンには、人間の生きていくうえで必要な代謝に関わりを持ち、命を保つために不可欠です。また、炎症を抑える働きや免疫の維持などにも関わりがあると言われています。

顔が満月のように丸くなる満月様顔貌や身体の中心が太る中心性肥満が見られるのがこのクッシング症候群の特徴です。このコルチゾールが過剰に分泌されることで顔や身体の中心部に脂肪が多く蓄積されてしまいます。そのために満月様顔貌や中心性肥満が起こるのです。

うつ病

うつ病でも太ることがあります。うつ病の中でも非定型うつ病と季節性うつ病では食欲が更新し過食になることにより太ることがあると言われています。

非定型うつ病とは一般的なうつ病とは違う症状を呈します。一般的なうつ病では食欲は低下したままですが、非定型うつ病では食欲が亢進し、特に甘いものを好むようになると言われています。また一般的なうつ病では何か嬉しいことや楽しいことがあったとしても落ち込んだ抑うつ気分は変わりません。しかし非定型うつ病では逆に嬉しいことや楽しいことがあると落ち込みは回復します。

他の違いとしては一般的なうつ病は気分の落ち込みが一日中続き、朝特に気分の落ち込みがひどくなりますが非定型うつ病に関しては夕方から夜にかけて気分の落ち込みが激しくなります。そして自分を責めてしまう一般型のうつ病と比較し、自分以外の他者を責めるのが非定型うつ病の特徴です。

季節型うつ病とは日照時間の少ない冬に起こるうつ病です。気分の落ち込みなど一般のうつ病と似ている症状もありますが、秋から冬にかけて症状が悪化するのが特徴です。またその時期になるとやたらと食欲が亢進して太ってしまうのも特徴の一つです。

このうつ病の原因には日照時間が少なく、日に当たることで体内で生成されるセロトニンというホルモンの分泌が減少してしまうためと言われています。

更年期障害

もし更年期と呼ばれる時期に太り始めたら更年期障害を疑ってみてください。更年期障害では女性ホルモンの一つであるエストロゲンの分泌が低下します。このエストロゲンには様々な働きがあります。

まず、食欲を抑える働きをしています。そのため分泌が低下すると過食になりやすく、太る原因となります。また、身体の中の脂肪を代謝する働きも持っています。エストロゲンの分泌が低下すると脂肪の代謝も低下し、太ると考えられます。

糖尿病

糖尿病の初期症状には異常なほどののどの渇きがあります。そのため水分を多く取るようになり、それに伴い排尿も多くなります。また、食べても食べてもお腹が空くようになります。これは食べ物に含まれているブドウ糖が通常であれば体内に取り込まれていくのに対し、糖尿病になると身体には取り込まれず、尿と一緒に糖分が排泄されてしまうため常にエネルギー不足になってしまうためです。

このことから糖尿病になるとエネルギーを補給しようとしてたくさん食べてしまうため太る可能性があると言えます。

副作用で太る薬とは

抗ヒスタミン

花粉症などのアレルギー疾患の際に処方される抗ヒスタミン薬。この薬の副作用には太ることが挙げられます。この抗ヒスタミンの作用の中ではグレリンというホルモンが関係してきます。

グレリンには食欲亢進の作用があります。そのため太るという副作用が生じることがあるのです。またヒスタミンは食欲を抑えてくれる働きを持ちます。抗ヒスタミン薬ではこのヒスタミンを抑制させるために太りやすくなるのです。

向精神薬

うつ病などに使用される向精神薬。向精神薬には気分を安定させる働きがあります。その反面、代謝を落としてしまう働きもあります。そのため、向精神薬を内服していると太ると言われているのです。

その中のパキシルという薬の副作用にも太ることが挙げられています。パキシルには抗ヒスタミンの作用もあります。アレルギーなどに使われる抗ヒスタミン薬と同じで、ヒスタミンの作用を抑えてしまいます。そのため食欲が増し、太ってしまうのです。

ステロイド

ステロイドは副腎皮質ホルモンの一つです。このステロイドには食欲増進の作用があると言われています。そのため食べる量が増えてしまい、太ることが考えられます。更にステロイドを使用することにより満月様顔貌や中心性肥満が起こります。

こんな症状がある時は病院へ受診しましょう

短期間での急激な体重増加がある

もし、短期間で体重が急激に増えてしまったらすぐに病院へ!もしかしたら脂肪がたまっているのではなく血液の中のバランスが崩れることによって起こる病気の可能性があります。

また太ったと感じた時に水分の取った量や排尿の状態なども振り返り、医師に報告しましょう。

しこり・ハリなどの違和感がある

下腹部にしこりがある時、不自然なお腹のハリがある時も病院の受診をお勧めします。もしかしたら卵巣関係の病気かもしれません。卵巣関係の病気以外にも何かお腹の中の病気の可能性も否定できません。

しこりやハリ以外にも症状があれば医師に伝えましょう。

全体的な身体の不調がある

太ってきたと感じた時に全身のだるさなどの症状がある場合、早めに病院へ受診しましょう。

太る病気の中には気付かないうちに進行していて症状に気付いた時には手遅れになっている可能性もあります。

早めに受診して損はありません。

まとめ

太る病気と言ってもざまざまなものがあります。食べ過ぎや飲み過ぎであればそれほど深く考えなくても良いのですが、太る原因が病気の場合は大変なことになりかねません。

太ったけど思い当たることがないから様子を見ようという気持ちではなく、病院へ受診し医師に相談してみましょう。検査をしてみたら何か病気が発見されるかもしれません。