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突然の痙攣!これは病気?どんなときに起こる?種類や 原因・考えられる疾患とは?予防法や対処法についても 解説!

突然の痙攣に悩まされた経験がある方もいらっしゃるかもしれませんね。日常生活の中で起こりやすい痙攣の症状としては、瞼や顔の痙攣、足などがつるというものが代表的です。また、てんかん発作など病気による場合もあるため、痙攣の対策をするためには痙攣が起こっている原因を知ることが大切です。ここでは痙攣について原因や予防法など詳細に解説していきますので、気になっている方はぜひご一読ください。



痙攣について知っていますか?

痙攣とは、自分の意思に反して、筋肉が勝手に動いて強く収縮してしまう状態のことを言います。分かりやすいものにてんかんの発作により痙攣が挙げられますね。また、日常生活の中でも起こりやすいこむら返りも痙攣の一種です。

痙攣が起こるメカニズムや原因には様々なものがあるため、痙攣の予防や対策をするためにはしっかりとその原因を知っておく必要があります。痙攣は疾患が原因となっている場合だけではなく、日常の生活習慣により引き起こされていることもあります。

まずはきちんと原因をおさえて適切な予防法や対処法を取るようにしてください。また、痙攣は子供に起こりやすいとも言われています。もし自分の子供が痙攣を起こしてしまっても、慌てずに正しい対処法を取れるようにしておきたいですね。

痙攣はその原因や症状によっては、病院で治療を受ける必要がありますから、もし気になる症状がある場合には出来るだけ早く病院を受診して適切な治療を受けるようにしましょう。

痙攣とは

筋肉の収縮

痙攣は、突然筋肉が収縮を起こすことで生じます。通常、このような筋肉の収縮を生じると痛みを伴うことが多く、「こむら返り」「足がつる」などと言うことも多いです。

筋肉の突然の痙攣は、特に病気や異常のない健康な人にも起こります。激しい運動をしている最中や後に起こることが多いですが、睡眠時などの安静時にも起こることがあります。発症部位としては、ふくらはぎなどの足の筋肉が多く、足や足の指が下方へ折れ曲がってしまう症状が特徴的です。

筋肉の収縮は、運動不足などにより筋肉が固まっていたり、足にむくみを生じていたり、血液中のカリウムなどの電解質濃度が低下していたりすると起こりやすくなるとされています。

筋肉の収縮による痙攣を予防するためには、運動前後や就寝前のストレッチ、運動後のミネラル分を含む水分摂取、カフェインの摂取を控える、禁煙、食後すぐの運動を控えるなどの対策が有効とされています。

もし健康に問題がないのに頻繁に足がつってしまうという方は、一度生活スタイルを見直してみても良いかもしれませんね。

脳や運動神経系の異常

何らかの疾患が原因で、脳や運動神経系に異常を生じている場合にも痙攣は起こります。例えば、顔の筋肉を動かす役割を持つ顔面筋肉が、動脈硬化が進行した血管に圧迫されたり、脳腫瘍や動脈瘤に圧迫されたりすると顔面痙攣や片側顔面痙攣を生じます。

また、動脈硬化や腫瘍により三叉神経が圧迫されると、三叉神経痛という痛みとともに顔面の痙攣を伴う疾患を生じることになります。

さらに脳腫瘍や脳梗塞の閉塞部位によっては、手足などの抹消に痺れや痙攣を起こすこともあります。脳や運動神経系の異常から生じる痙攣は、重篤な疾患が原因となっている場合が多いですから、たとえ症状が一時的なものであっても、出来るだけ早期に病院できちんと検査を受けて適切な治療を受けることが大切です。

失神や意識障害との区別

失神とは、血圧の異常低下などの理由により、脳の血流が一時的に低下することで生じる意識消失のことを指します。湿疹では、通常数秒から数分以内に回復し、後遺症は残りません。一般的には、「気絶」「脳貧血」「気を失う」などと言い表すことも多いです。

一方、意識障害とは覚醒している状態に何らかの障害が発生していることを指し、自分や身の回りの環境や状況を把握することが出来なくなっている状態のことを言います。例えば、痛みを加えても刺激に反応できなくなったり(意識混濁)、普通では見えないものが見えたり(幻覚)、異常行動を起こしてしまったり(意識変容)、という行動が見られるようになります。

意識障害と失神との違いは、失神はあくまで一時的なものであるという点です。失神の場合、脳への血流障害や血中の糖などの成分の減少を改善させることで意識は正常に回復します。

ところが意識障害の場合は脳卒中や頭部の外傷、脳腫瘍などの脳の障害が存在しているために起こることがほとんどです。そのため、意識障害を治療するためには、まず原因となっている病気を治療する必要があります。意識障害が起こったら、すぐに救急車などを呼び病院で治療を受けなければなりません。

痙攣と失神を区別するためには、症状をきちんと見極める必要があります。例えば、痙攣による意識消失では失禁や便失禁を起こすことがありますが、失神ではこれらの症状はほとんど起こりません。また、意識消失からの回復も失神は速やかに行われますが、痙攣の場合は遅延することが多い傾向にあります。

痙攣の原因

過度の運動

筋肉は、神経からの電気信号により収縮を制御されています。ですが、過度の運動を行って筋肉が疲労してしまうと、神経からの電気信号の伝達に誤りが生じることで足がつるなどの症状を引き起こすことがあります。

また、運動により汗などから体の中にあるカルシウムやマグネシウムなどのミネラルが排出されてミネラル不足の状態になることも、この筋肉の誤作動を引き越して突然の痙攣を生じさせます。

筋肉疲労が原因の痙攣は、「足がつる」「こむら返り」と呼ばれるくらいですから、ふくらはぎや太ももなどの部位に起こりやすいと言われています。だた、指や背中、腕、腹筋などにも起こることがあり、痙攣い痛みを伴うこともあります。

目の酷使、睡眠不足

長時間スマホをいじっていたり、パソコン作業をしていたりすると、瞼がピクピクと勝手に動く痙攣を生じやすくなります。これは、目の周りの筋肉が疲労して、筋肉のコリやむくみに末梢神経が圧迫されて痙攣が起こるものと言われています。

また、このような瞼の痙攣は睡眠不足の状態である時にも起こりやすくなります。もし、目の疲れを感じているようであれば、目を休めたり、十分な睡眠を取るようにして対策してください。一時的な痙攣である場合が多いですが、もし頻繁に痙攣が起こったり、症状が重い場合には一度病院で相談してみても良いかもしれませんね。

高熱

生後6か月頃から6歳くらいまでの子供は、38度以上の高熱を出すと痙攣を起こすことがあります。これは熱性痙攣と呼ばれる状態で、インフルエンザなどの感染症により熱が上がっていく際に起こりやすいと言われています。

熱性痙攣が子供に起こりやすいのは、まだ脳が未熟なため高熱により何らかのトラブルが起こることによるという説がありますが、はっきりとしたメカニズムはまだ分かっていません。

熱性痙攣の特徴的な症状は、発熱してから24時間以内に手足が硬直してガクガクと痙攣の症状を起こし、2分から3分程度意識を失ってしまうというものです。中には、白目を剥いて泡を吹いたり、チアノーゼを起こすこともあります。

熱性痙攣は日本において、20人に1人程度の割合で起こると言われていますが、両親や兄弟などの親近者に経験者がいると発症率が高まると考えられています。

心理的要因

ストレスなどの心理的要因により、痙攣や意識消失などの発作が起こる事があります。このような発作はてんかん発作と間違われやすいため、「心因性非てんかん性発作(PNES)」と呼ばれています。

この発作は、真のてんかん発作ではないため、「偽発作」「擬似発作」「ヒステリー発作」と呼ばれることもあります。ただ「偽」「擬似」などの文字が付いているからといって、わざと発作を起こしているわけではありません。

PNESでは、てんかん発作時に特有の「てんかん波」という脳波が検出されません。とはいえ、発作が起きている最中には判定することが困難な場合が多いため、「規則的に反復される手足の屈伸運動」「規則的に反復される首の左右の横振り運動」「目的性を伴う自動症(例:夢遊病など)を示す記憶喪失発作」などの代表的な症状を目安とされることが多いです。

心理的要因による痙攣は、単一の診療科のみで治療することが非常に難しい疾患と言われていますが、最近は医学会全体の認知度も上がってきています。もし自分や身近な方でこの症状に悩まれている場合は、脳神経外科や神経内科、精神科などを受診して相談してみるようにしてくださいね。

何らかの疾患

全身の痙攣を生じる代表的な疾患にてんかんがありますが、このほかにウイルス性脳炎や破傷風などの重篤な感染症、甲状腺機能低下症による低カルシウム血症、妊娠高血圧症候群、呼吸困難を伴う過換気症候群などが挙げられます。

また、局所的な痙攣を引き起こす疾患としては、顔、瞼、首、肩などに痙攣を生じる片側顔面痙攣、眼瞼痙攣、チック、痙性斜頸、書痙などがあります。

痙攣の種類、分類

単純部分発作における痙攣

痙攣を起こしている本人に意識があり、発作の開始から終了までの症状全てを正確に把握することが出来ます。痙攣を生じている部位によって、運動機能障害、視覚・聴覚障害、自律神経異常など様々な症状が現れます。代表的な症状は以下のとおりです。

<運動機能障害>

  • 手足や顔のつっぱり
  • 手足や体のねじれ
  • ガクガクとした痙攣
  • 体全体が片側に引っ張られる
  • 体が回転する など

<視覚・聴覚異常>

  • 視界の中に、飛び回る小さな虫が見える
  • 人が会話している声が聞こえてくる など

<自律神経異常>

  • 頭痛
  • 吐き気
  • 嘔吐 など

複雑部分発作に伴う運動症状

複雑部分発作とは、意識が徐々に遠のいて周囲の状況が次第に分からなくなっていく意識障害を伴う発作のことを指します。意識障害があるため、発作を起こしている本人には記憶障害が見られることもしばしばあります。ただ、意識障害中に倒れてしまうことはほとんどありません。代表的な症状は以下のとおりです。

<意識減損発作>

  • 急に動作が止まる
  • ぼーっとした表情を浮かべたまま反応がない

<自動症>

  • 意識がないままに辺りをふらふらと歩きまわる
  • 手を叩く
  • 口をもぐもぐと動かす など

全般発作における痙攣

全般発作とは、大脳の両側の広範囲に異常な興奮を生じることで発症する発作のことを言います。全般発作が起こると、ほとんどの場合で意識はなくなります。全般発作は、以下の4種類に分類することが出来、痙攣を伴うのは(1)強直間代発作(きょうちょくかんたいほっさ)のうちの間代発作です。

(1)強直間代発作

突然発症し、強直発作と間代発作が起こります。発作後30分から1時間程度は眠りに移行する(自然睡眠または週末睡眠)ことがあり、その後日常生活に戻ります。発作そのものよりも発作直後の意識朦朧状態の時に怪我などの注意が必要とされています。

・強直発作:意識を突然失って、固く口を食いしばって呼吸が停止し、手足が伸びた状態で全身が固くなります。この状態や数秒から数十秒間持続しますので、硬直した状態で激しく倒れ込んでしまうと、怪我をすることもあります。

・間代発作:膝を折り曲げた状態で、ガクガクとした規則正しい手足の屈伸運動を生じる痙攣を起こします。通常、数十秒程度で終わるといわれていますが、稀に1分以上続くこともあります。

(2)脱力発作

全身の力が抜けて、崩れるように倒れこむ発作です。発作は数秒以内で終わることが多いため、発作と気づかれないこともあります。

(3)欠神発作(けっしんほっさ)

何かをしている最中に数十秒間の意識喪失が起こる発作です。会話中などに突然意識が失われるため、話が途切れたり動作が停止したりしますが、痙攣や倒れこみを伴うことはありません。

学童期や就学前の女児に現れることが多く、発作と気づかれにくいため、注意力がない、集中力がないなどと評価されてしまうこともあります。

(4)ミオクロニー発作

全身または手足などの一部分の筋肉が一瞬ビクッとなる発作です。転倒したり、手に持っているものを投げ飛ばしたりしてしまうこともあります。光に誘発されることもあるため、寝起きや寝入りに起こりやすいとされています。

心因性発作

心因性発作とは、精神的な原因により突然の機能障害を発症する疾患のことです。小児から30代までで見られることが多く、男性よりも女性で多いとされています。てんかん発作と間違われやすいですが、てんかん発作の多くが1分以内で消失するのに対し心因性発作の場合は発作の継続時間が30分以上と長いことが特徴的です。

発作中は、体の捻じれ、体の仰け反り、叩く動作、腰の突き上げ、閉眼、泣き出す、動作停止など人によって様々な症状がみられます。

心因性発作は有効な薬剤がないため、治療は長期にわたることが多くなかなか改善効果が見られないことがあります。また、原因も個人差があるため治療は困難である場合が多いようです。

痙攣を引き起こす疾患

眼瞼痙攣(がんけんけいれん)

眼瞼痙攣とは、目の周りを取り囲んでいる眼輪筋にピクピクとした痙攣を生じる疾患です。40歳から50歳くらいの女性に多く見られる症状で、まばたきをコントロールする脳の機能に異常が生じることで発症すると言われています。

そのような脳機能の異常を生じてしまう原因には、眼の酷使やドライアイ、ストレス、先天的な異常などがあるのではないかと考えられています。

眼瞼痙攣の特徴的な症状には、眼の周りの痙攣のほか、異常に眩しさを感じるようになる、目がしょぼしょぼする、まばたきの回数が増えるといったものがあります。眼瞼痙攣が悪化すると、目が開けられずに視界がなくなる事もありますから、これらの症状に気がついたら、出来るだけ早めに病院を受診するようにしてください。

痙性斜頸(けいせいしゃけい)

痙性斜頸とは、首の周りにある筋肉に異常な収縮を生じて、首が同じ方向に曲がったままになってしまう疾患です。デスクワークなどのために同じ姿勢を長時間とる必要がある会社員の方などで多く発症すると言われています。

痙性斜頸は、ストレスや疲労により、脳から筋肉へ誤った信号が送られることに原因があると考えられています。初期症状として、首の痛みや肩こりが現れます。ただの肩こりだろうと完治がしてしまいやすいのですが、痙性斜頸の場合、放置しているとどんどん症状は悪化します。

意識していないのに頭が横に傾く、いつの間にか横を向いている、前か後ろに首が倒れている、肩が上がるといった症状は、痙性斜頸が悪化している証拠です。この状態になると自分では改善するのが困難ですから、必ず病院を受診して適切な治療を受けるようにしてください。

片側顔面痙攣

顔の片側だけの目の周りや頬、口元が勝手にピクピクと痙攣してしまう疾患です。初期の段階では、目の下側のみの痙攣ですが、症状が悪化するにつれて意識していないのに勝手に目をつぶってしまっていたり、顔が引きつって表情が歪むといった症状が現れるようになります。

片側顔面痙攣の原因は、顔の動きをコントロールしている顔面神経が、動脈硬化などの要因により蛇行した脳の血管により圧迫されて生じると言われています。40歳から60歳頃の女性に多く見られる疾患です。

職業性ジストニー

緊張しながら一定の動作を繰り返す職業についている方に起こる、局部的な痙攣のことを職業性ジストニーと言います。代表的な職業には、ピアニストなどの演奏家などがあり、腕に痙攣が走ってピアノが弾けなくなってしまうこともありますが、ピアノを弾くという動作以外では痙攣が起こることはありません。

また、字を書く時に腕が固まったり、手が震えてしまったりして字が書けなくなってしまう状態のことは、書痙(しょけい)と言います。職業柄一日中字を書いている人や、試験や受験勉強のため一日中筆記用具を握っている方でよく見られます。

書痙も職業性ジストニーと同様に、字を書く以外の動作で痙攣が起こることはありません。

チック

トゥレット症候群とも呼ばれます。運動チックと音声チックの2種類に分けることが出来、運動チックの場合は、自分でコントロールすることの出来ない頻繁なまばたき、首振り、肩のビクつき、顔をしかめる、キック、ジャンプなどの症状が現れます。

音声チックの場合は、嬌声、咳払い、意味不明な言葉を発するといった症状が代表的です。チックが起こる原因は、脳内の神経伝達物質の分泌が偏り、バランスが崩れてしまっていることと、遺伝によるものだと考えられています。

チックは5歳から10歳くらいまでの男子に発症することが多いです。また、青年期に入ってから発症した場合は症状が軽くなったり、自然に治るケースもあると報告されています。

破傷風(はしょうふう)

土の中に棲んでいる破傷風菌に感染することで発症します。傷口などから体の中に破傷風菌が侵入すると、感染後1週間から2週間ほどで筋肉の硬直、体がのけぞるような痙攣発作を繰り返すようになります。また、症状が重くなると呼吸困難に陥り、最悪死亡することもあると言われています。

破傷風菌は、土の中の他、最近に汚染されたドブ川、錆びた刃物などにも存在しているため、このような場所や物が原因で怪我をした時には破傷風菌に感染するリスクが高まります。十分に注意するようにしてくださいね。

てんかん

てんかんの代表的な症状には、突然の意識喪失を伴う全般発作と、意識がある部分発作があります。全般発作では脳波の異常が大脳全体に広がるため、突然意識を喪失して倒れ、倒れた直後に手足が棒のように突っ張ってしまう硬直が生じます。

その後、手足をガクガクと曲げ伸ばしする痙攣発作を30秒から1分ほど生じ、痙攣発作が治まると筋肉が緩んだ状態になります。また、発作が治まった時には口から泡のようなよだれを流すことがあると言われています。痙攣が起こらない全般発作では、意識喪失後20秒から30秒程度で意識が戻ることもあります。

部分発作では、脳の一部分のみに異常が起こるため、意識の喪失はなく、手や顔の一部がピクピクと動く、皮膚の一部に刺激を感じる、汗が出る、顔が赤くなる、発語が出来なくなるなどの症状が見られます。

部分発作は1分程度で終わることが多いと言われていますが、稀にだんだんと意識が遠のいてくる症状を伴うこともあると言われています。

もし身近な方にてんかんの発作が起きた場合には、衣服を緩めて呼吸困難を防ぎ、周囲の危険物をどかして怪我をしないようにしてあげてください。また、てんかんの発作は病院で適切な治療を受けることで抑制することが出来るようになります。脳神経外科や小児科を受診して、相談するようにしてみてくださいね。

脳疾患

脳腫瘍や脳梗塞などの脳疾患により、脳の組織に腫瘍が生じると頭の一部分に重さや鈍痛を感じるようになります。また、嘔吐や手足の痙攣といった症状を伴うことが多いです。

脳梗塞は血管に血の塊が詰まることで血流がふさがれて脳の組織が破壊されてしまう疾患のため、一度脳梗塞を発症した後は、たとえ症状が落ち着いている時でも立ち上がって足を踏み出そうとする時などに、足首や膝にガクガクとした痙攣を生じることがあるとされています。

妊娠高血圧症候群

以前は妊娠中毒症と呼ばれていた疾患です。特徴的な症状として、むくみや高血圧、たんぱく尿が挙げられます。症状が重くなると、これらの症状に加えて全身の痙攣発作や昏睡を伴うことがあります。

妊娠高血圧症候群は妊娠後期に起こりやすく、胎児にも発育障害や脳出血などの異常を引き起こす可能性もあるため、母子ともに大きなリスクを伴う疾患です。

発作の前触れとして、目のちらつき、吐き気、めまい、頭痛といった症状が起こる事が多いですから、普段から血圧が高めで心当たりのある症状がある場合には、妊婦検診の際にしっかりと医師に相談しておくようにしてください。

痙攣性発声障害

痙攣性発声障害は、声帯を動かすための筋肉に痙攣が起こる原因不明の疾患です。声を出そうとすると、自分の意思とは関係なく声帯が異常動作を起こして、声のつまりや震えを生じ、絞り出すような苦しい声しか出なくなってしまいます。

痙攣性発声障害には3パターンあり、発声時に声帯が強く閉まる内転型、発声時に急に声帯が開く外転型、内転型と外転型の混合型に分類することが出来ます。

痙攣性発声障害でも最も多いのは内転型で、声が出ない、声が震える、声が途切れる、大声を出せない、あ行・は行の発声が出来ないといった症状が良く見られます。これらの症状はなかなか安定せず、日によって状態がまったく違うことも少なくありません。

内転型の場合、声帯の見た目には異常がないため「異常なし」「精神的な原因によるもの」と診断されるケースが多いですが、基本的には音声治療や心理療法では改善効果は期待出来ないとされています。

外転型はそこまで発症率は高くありませんが、発症すると会話の途中で声帯が突然開いてしまうため、声が裏返ったり、息が漏れるような声になってしまうことが多いと言われています。

痙攣性発声障害は原因不明のため、現代医学で完治を目指すことは困難で、基本的には対処療法を行うことになります。何か異常を感じたら、音声外来のある病院を受診して相談してみるようにしてくださいね。

痙攣の予防法

マッサージ

こむら返りなどの筋肉の収縮が原因で起こる痙攣に対しては、運動前や運動後にきちんとマッサージやストレッチなどを行うことが大切です。運動前にウォーミングアップしておくことで筋肉がほぐれますし、運動後にクールダウンを行うことで筋肉疲労による痙攣を予防することが出来ます。

また、運動前後だけではなく、ふくらはぎを軽く揉んだり手を滑らせたりするマッサージを日常的に行うようにしておくと、日常生活の中の疲労が取れますし、もし体に異常が起こっている場合に気がつきやすくなります。

普段から、マッサージやストレッチを行って体を健康な状態に維持出来るようにしておきたいですね。

ミネラルの補給

足などの部位がつりやすくなってしまう大きな原因の1つにミネラル不足が挙げられます。体がミネラル不足の状態になると筋肉の異常収縮が起こりやすくなるため、足がつるなどの痙攣の症状を起こしやすくなってしまいます。

もし現在食事制限ダイエットなどを行っていて、足がつるなどの症状が出ている方は一度食事の内容を見直すようにしてみてください。筋肉の痙攣予防予防ためにはカルシウムやマグネシウムといったミネラルを積極的に摂取することをお勧めします。

これらのミネラルには筋肉の動きを制御するための役割がありますから、小魚や乳製品でカルシウムを摂取したり、ナッツ類や大豆製品などでマグネシウムを摂取するようにしてみてください。また食事からの摂取が難しい場合には、サプリメントを利用するのも方法の1つです。

サプリメントを利用する場合には、1日の摂取用量をきちんと守って過剰摂取にならないように注意してくださいね。

湿度に気を付ける

瞼の痙攣に悩まされている場合は、目が乾燥しないように加湿器などを利用して部屋が乾燥しないようにすることが大切です。また、パソコン作業やスマホなどで長時間目を使う場合には、出来るだけ1時間毎に15分程度目を休める時間を作るようにしてください。

蒸しタオルを瞼の上に乗せて温めると筋肉がほぐれますし、目の疲れを和らげるためにマッサージを行うのもお勧めです。部屋の湿度調整などに加えて、目の健康に良いと言われているビタミンA、B群、C、Eを摂取するようにするとさらに効果的ですので、ぜひ試してみてくださいね。

ストレスをためない

痙攣を起こす代表的な原因にはストレスの蓄積が挙げられます。また、ストレスは痙攣の発症原因になるほか、症状を悪化させる要因にもなりますから、慢性的に強いストレスを受ける状態にある方は、注意するようにしてください。

忙しくてなかなかストレスを発散出来ない状況であっても、ちょっとした隙間時間に出来る趣味を見つけたり、通勤や退勤時に歩く距離を増やして体を動かす時間を作るとストレスの発散に繋がります。

ストレスはそもそも溜まらないように生活することが理想的ではありますが、現代日本においてそれはとても難しいですから、自分なりのストレス発散方法を見つけて上手にストレスと付き合っていくようにしてくださいね。

生活習慣の見直し

生活習慣病により引き起こされる動脈硬化などの疾患は、片側顔面痙攣や手足などの抹消の痙攣を引き起こす原因となります。もし普段から、脂質や糖質の多い食事ばかりを摂っていたり、運動不足の状態が慢性化しているようであれば一度生活習慣を見直してみてください。

脂質や糖質を控えて野菜を多く摂取出来る食事内容に切り替えたり、毎日続けられる軽度な運動を生活習慣の中に取り入れるだけでもかなり変わります。身についてしまっている生活習慣を一気に変えるのは難しいですから、自分に出来ることから少しずつ生活習慣の改善に取り組んでいくようにしてみてくださいね。

痙攣の対処法

症状の確認

痙攣が長い時間続く場合や、短い痙攣であっても意識がない状態の痙攣が頻繁に起こる場合は、最悪死亡に繋がることもありますから注意が必要です。

これまでは発作が30分間継続した場合を重責痙攣としていましたが、最近は「5分から10分間以上発作が続く場合」を重責痙攣として、治療が必要な状態であると判断するようになっています。

まずは病院へ

全身性の痙攣は、脳の疾患や内臓に重篤な疾患がある場合がありますので、一時的な発作であっても出来るだけ早い段階で内科や脳外科、神経内科などを受診するようにしてください。

また、足がつるなどの部分的な痙攣であっても、頻繁に繰り返されたり、痺れなどの他の症状を伴う場合には、何かしらの疾患が原因となっていることがあります。もし心配な症状がある場合は、決して放置せず早めに病院を受診してきちんと検査を受けるようにしてくださいね。

まとめ

痙攣が一時的なものであって、その後あまり繰り返されないようであればあまり心配をする必要はありません。筋肉疲労や水分不足が原因であることが多いですから、しっかりと体のケアをしておくようにしましょう。

ただ、痙攣が長時間続く場合や、一時的なものであったとしてもそれが何度も繰り返される場合には注意が必要です。何らかの疾患による可能性が非常に高いですから、必ず病院を受診して適切な治療を受けるようにしてください。

自己判断による油断が致命的な事態を招くこともありますので、もし気になる症状がある場合には決して放置しないようにしてくださいね。