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胃痙攣になる原因とは?胃や他の臓器の病気の可能性は?みぞおちの痛みなどの5つの症状とツボや食事などの対処法を紹介!

胃が突然キリキリと痛む、キューっとする症状に苦しめられた経験はありませんか?その症状は胃痙攣といわれるものかもしれません。胃の痛みには様々なタイプがありますが、胃痙攣も胃痛の一つの症状です。胃痙攣が起きるときは、お腹が空いた時が多いのですが、ストレスから来ることもあるのです。薬をすぐに飲めない時に、自分でできる対処法を知っておくと安心です。胃痙攣の原因となる病気、対処法をここでチェックしましょう。



胃痙攣とは

胃が急にキューッといたくなったり、突然の胃痛で辛い思いをしたことはありませんか?胃痙攣(いけいれん)は、胃が痙攣しているように感じ、お腹の上の方が激しく差し込むように痛み、ストレスなどで過度に緊張した時や、食べ過ぎたりした時に起きることが多いようです。胃痙攣というのは俗称で、医学的には「胃前庭部けいれん症」と呼ばれる病態です。胃痙攣という言葉はあまり臨床的には使われなくなってきていますが、一般的には胃痙攣と呼ぶ人が多いかと思います。

胃痙攣とはどのような症状が起きて、何が原因に考えられるのでしょうか。ここでは胃痙攣の原因、対処法、治療法についてを解説していきたいと思います。

胃痙攣の症状

胃の筋肉の緊張によって起きる異常な痙攣のことです。胃の痛みを感じる時、胃液が大量に出てしまったことや、胃の粘膜が薄くなってしまい、粘膜の炎症や胃の筋肉が痙攣することによって胃痛が起こります。また、ストレスを感じたり、不安なことや緊張したときにも胃がキューっと痛むことがあるかと思います。

このキューっと感じたり、キリキリくると表現されるような胃壁の筋肉が痙攣することが、「胃痙攣」と呼ばれるものです。胃痙攣には特徴的な症状があります。どんな症状がみられたら胃痙攣が起きているのか確認しておきましょう。

みぞおちの激しい痛み

上腹部の中心あたりのみぞおちに起こる痛みは、主に胃腸の異常が原因であることが多いようです。みぞおちが激しく痛むのも胃痙攣の特徴です。たとえば、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、逆流性食道炎など胃腸の疾患が原因となって痛みを起こしている場合があります。

また、暴飲暴食や、刺激物、アルコールなどの摂りすぎで胃に負担がかかって、胃酸の分泌を促進して胃や十二指腸の粘膜を傷つけることによって、みぞおちの痛みが出ることがあります。他にもみぞおちの激しい痛みを伴う病気としては、胆石や膵炎、虫垂炎、心筋梗塞などが疑われる場合があります。

嘔吐

胃痙攣はときに嘔吐を伴うこともあります。例えば急性胃炎は、食べすぎ飲みすぎやストレス、ウイルスによる感染、食中毒、アレルギーなどが原因で起きることがありますが、急な胃の痛みに加えて吐き気や下痢をともなうこともあり、ひどい場合は嘔吐することもあるようです。

嘔吐するということは、体にとって余計なものを外に吐き出そうとしている場合か、胃腸の運動に何かしらの異常が見られる場合です。胃痛と嘔吐があるという場合は、体力を奪われて脱水を起こすこともあるので気を付けましょう。

下痢

急性胃炎では下痢を伴うこともあります。またストレスからくる胃炎でも下痢気味になったり、便秘がちになることもあります。胃と腸はつながっているために、同時に症状が出てもおかしくないのです。急性胃炎の場合には通常は安静にしていれば2~3日程度で治ることがほとんどのようです。脱水状態になりやすいので水分補給はしっかりしてください。

ただし、発熱を伴って、胃痛、腹痛に下痢もある場合にはノロウイルスなどの感染性の胃腸炎であることもあります。下痢の症状がひどい場合には、なるべく早めに医師に相談するようにしましょう。

げっぷ

げっぷが出る場合に疑われる病気には、逆流性食道炎、食道裂孔ヘルニアなどの食道に胃酸が逆流してくる場合があります。胃潰瘍、十二指腸潰瘍も、げっぷの原因となり、胃痛を伴うことも多い病気です。その他、慢性胃炎、胃がん、食道がん、胆のう、膵臓の病気などでもげっぷが出ることもあるようです。

他にも、げっぶの原因として、ストレス、不安など精神的な要因が隠れていることもあります。げっぷが食べた後に少し出る程度ならば病的なものではないかもしれませんが、頻繁にげっぷが出る場合には何らかの機能的な問題があるかもしれません。

冷汗

急激なみぞおちお辺りの痛みに冷や汗がにじみでてくるようなケースでは、急性の胃の痛みだけではなく、他の臓器の疾患が隠れているケースもあります。膵炎や、心筋梗塞などは、胃と場所が近いだけに胃からくる痛みと間違えてしまう可能性があります。

例えば、急性膵炎の場合には、食後や飲酒後、突然みぞおちや背部に強い痛みを感じることが多いといわれています。この痛みはかなり激しく、通常は体をまっすぐに保っていられなくなり、上体を前屈みにしてうずくまるような姿勢をとるようになります。重症な膵炎になると冷や汗やめまいなどの症状も伴うことあります。

冷や汗がでるということは、体が何かしらの異常を知らせているサインです。この兆候を見逃さないで、早めに医療機関を受診して原因を突き止めることが大切です。起こった症状や起きたタイミングは医師にできる限り全て伝えるようにしましょう。

胃痙攣の原因

胃痙攣を起こすのは何が原因となっているのでしょうか。原因として多く見られるものを中心に解説していきます。あなたも心当たりのある原因が見つかるかもしれません。

胃の病気

胃痙攣を起こす病気としては胃の病気がまずは疑われるでしょう。可能性としては、胃潰瘍、急性胃炎などが急な痛みを起こしやすい病気です。

胃潰瘍は、胃の粘膜がただれたり、ひどい時には胃に穴があいてしまうことがある病気です。

胃酸の出過ぎやピロリ菌、食べもの、薬物、飲酒、タバコ等によって、胃や十二指腸の粘膜が傷つけられて起きる病気です。

症状の特徴として、胃の痛みや胸やけ、膨満感等があります。胃潰瘍の自覚症状で一番多いのは腹痛で90%の人が感じるといい、ほとんどが上腹部のみぞおち辺りに痛みを感じます。

また急性胃炎では、様々な原因によって胃の粘膜に炎症をおこす病気で、急激に発症するものをいいます。みぞおちのあたりの急激な痛みなどが特徴で、他にも胃部膨満感、悪心(むかつき)、嘔吐、吐血、下血をすることもあります。

原因はアルコールや刺激物などの摂りすぎ、ストレス、食中毒、化学物質への中毒などさまざまです。また、インフルエンザなどの感染症や、アレルギーが原因のこともあるようです。

他の臓器の病気

胃以外の臓器が問題の場合もあり、例えば、十二指腸潰瘍、虫垂炎、膵炎、胆石症などが原因のことがあります。

十二指腸潰瘍は、胃と小腸の間にある十二指腸の粘膜に潰瘍ができる病気です。十二指腸潰瘍は胃潰瘍とは異なる症状があり、十二指腸の壁は胃壁に比べて筋肉の壁が薄いので進行が深くなりやすく、出血や穴があく穿孔(せんこう)を起こしやすい傾向があります。

原因は胃潰瘍と同じく、ピロリ菌の感染がほとんどの場合にみられます。症状としては腹痛がもっとも多く、胃の痛みよりも少し下の方になります。特に夜間、早朝などの空腹時に痛みが起こりやすく、食物を食べると症状が楽になる場合が多いようです。

十二指腸潰瘍は、とくに20~40歳に多く発症しやすく、ストレスの多い人が増えている現代では増加傾向にあるそうです。

ストレス

胃はストレスを非常に感じやすい臓器で、ストレスがさまざまな胃の病気を起こすことがわかっています。ストレスがかかると、自律神経のはたらきが悪くなり、胃酸の分泌のバランスが崩れたり、胃腸の運動が衰えて消化不良を起こしたり、胃の異常な収縮などを起こして胃の痛みを感じる場合があります。

例えば、ストレスによる神経性胃炎という病気があります。これは、仕事などによる精神的なストレスや睡眠不足などが重なった過労が原因で自律神経がバランスを崩して起こる胃炎です。自律神経がバランスを崩すと胃酸が過剰に分泌され、胃が痛むだけでなく、気分がふさぐ、のどがつかえる、胸やけがするなどの様々な症状をひきおこします。

ストレスは他にも、胃潰瘍、慢性胃炎、急性胃炎、十二指腸潰瘍などの胃の痛みをおこす病気の原因ともなります。ストレスがない生活というのは難しいものですが、なるべくストレスを減らして、リラックスした気持ちで過ごす時間を増やすことが大切です。

体の冷え

冷たいアイスや冷えた飲み物を飲みすぎて、胃がキューッと痛くなった経験はないでしょうか。胃腸は非常にデリケートな臓器なので、冷えることも機能を落としてしまう原因になります。

現代では、冷蔵庫が普及していて、夏でも冬でも冷たい飲み物をすぐに飲める様になっています。また、体が熱いと感じると冷たいものを飲んで冷やそうと考える人も多いので、年がら年中冷たいものを胃に入れているケースが多いようです。

冷たい飲食物を多く摂ると体が冷やされ、体内の水分量は多くなってしまします。東洋医学の世界では「胃を冷やすことは消化機能を低下させる大きな原因」と考られています。

また冬場も寒さを感じて胃が痛くなることがあります。寒冷に弱い人は体を冷やさないように、腹巻をしたり、足元を暖かい靴下で温めたり、カイロを活用すると良いでしょう。

胃痙攣の検査方法

胃痙攣が一過性ですぐに治る場合には一次的なものであまり問題ないと思われますが、たびたび胃痙攣が起きたり、症状が強い場合などは早めに検査を受けることが勧められます。ここでは、胃の検査にはどのような種類があるのか説明していきます。検査を受ける前に確認しておくと、心構えもできるので安心して受けることができるでしょう。

内視鏡検査

胃の内視鏡検査というのは、いわゆる「胃カメラ」と呼ばれているものです。昔から、胃カメラというと苦しくて辛いものというイメージが付いていて、初めて受ける人は不安な気持ちでいっぱいになるかもしれません。

実は「胃カメラ」というのは、チューブの先端にカメラが付いていてフィルムで撮影して確認するもので、内視鏡検査とは異なるものなのです。内視鏡検査では先端に内視鏡がついたチューブを胃に入れて、リアルタイムでモニターで胃内の様子を確認することができます。

口からチューブを入れる経口挿入と、鼻から入れる経鼻挿入の2タイプがあります。経口の方が一般的ですが、経鼻を取り入れている病院も増えてきています。経鼻では口から入れるときの苦しさがないのがメリットです。

また、経口挿入でも麻酔薬や鎮静剤を活用した方法が普及していて、思ったよりも辛くなく受けることが可能になってきています。病院によって検査の仕方は異なるので、インターネットなどを活用してそれぞれの病院の内視鏡検査はどの様に行われているのか確認してから、検査を受けるかどうか判断するのも良いでしょう。

胃腸のバリウム検査

胃腸のバリウム検査も昔から一般的に行われている代表的な胃の検査です。健康診断などでも行われることもある検査です。胃にバリウムを付着させて、レントゲン撮影を行い、粘膜の凹凸を確認することで病変がないか調べる検査です。

バリウム検査では、白いバリウムの液体を大量に飲む必要があり、これが美味しくないので辛いという人と、終わった後にバリウムがお腹に残ってしまって苦しい思いをした人も多いみたいです。

バリウム検査の方が内視鏡検査と比べて安価なこともあり、またカメラを胃に入れなくても良いということでバリウム検査を選ぶ人もいるようですが、病気の検出率では内視鏡検査よりも見落としが起こりやすいともいわれています。

また、毎年の様にバリウム検査を受けて胃にレントゲンを当てていると、胃がんになるリスクが高まるという説もあるようです。検診で受けるならば、メリットとデメリットを比較して検査を選ぶことをおすすめします。

腹部超音波検査

腹部超音波検査は、胃の検査としては優先的には行われませんが、腹部にある肝臓、膵臓、胆嚢などの病気を調べるために使われることが多いようです。腹部エコーという呼び方をする場合もあります。

お腹の表面にゼリーを塗り、超音波を発信する装置をあてて検査します。通常、ほとんど痛みは感じない検査です。超音波を当てて内臓から反射された波長をその装置が受けとり、電気信号にかえて画像にします。画像は鮮明ではないので、専門家でないと判断が難しいものですが、あらゆる病気を検出することに役立っています。

例えば、肝内胆管結石、胆管結石、胆嚢結石、膵臓の病気などを調べることができる検査です。ただし、超音波が入りにくい部分があるため、すべてを観察できないことがあります。特にすい臓はお腹の奥深い場所にあるため超音波検査では見にくいこともあるようです。腹部エコーのみで確定診断というのは難しいかもしれませんが、侵襲性も低いので比較的気楽に受けられる検査なので臨床的にはよく用いられています。

血液検査

血液検査でも胃の健康度を調べることができます。どうして胃の検査を血液でできるの?と不思議ではありませんか。胃の病気があると、血液中にも何かしらのマーカーと呼ばれるような物質が検出されるため、血液検査でも病気の有無を調べることができるのです。

胃の検査で行われる末梢血検査では、2種類の血液検査(ペプシノゲン検査、ヘリコバクター・ピロリ抗体検査)を組み合わせる事によって胃の状態をチェックすることができます。特に胃がんの検査でよく行われる検査でもあります。

ペプシノゲン検査というのは、「ペプシノゲン」という物質の血中濃度を測ることで、胃粘膜の老化、萎縮の程度を調べることができます。内視鏡やバリウムで肉眼的に調べるのよりも客観性が高まるというわけです。

ヘリコバクター・ピロリ抗体検査は、血液中の抗体を調べて胃がヘリコバクター・ピロリ菌に感染していないか確認することができます。この検査によって、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、萎縮性胃炎などの有無をチェックすることができます。

胃痙攣の対処法

安静にする

胃痙攣が起きたときは、まずは安静にして横になったり、椅子に腰をかけて症状が治まるのを待ちましょう。食事もあまり食欲がなければ、無理に食べる必要はありません。胃が痛いときや、食欲がない時は無理に食べると胃にさらなる負担をかけることがあります。ただし、空腹すぎると再び胃痙攣が起こる可能性もあるので、症状が少し落ち着いたら消化に良いものを食べて過ごしましょう。

安静にするときに、お腹の上に湯たんぽを乗せたり腹巻をしたり温めると楽になることもあります。また、お腹を締め付ける服装は胃を圧迫して痛みを悪化させることもあるので、お腹を少し緩めたり窮屈な服装は避けましょう。

胃に何か入れる

空腹すぎるのも胃痙攣を起こす原因です。空腹の状態では、胃の粘膜が自分の胃酸に直接さらされてしまい、胃の痛みが強くなることがあります。胃痙攣の痛みがピークに達している時はさすがに食べるわけにもいかないかもしれませんが、少し症状が落ち着いた時に何か消化に良いものを胃に入れるのも方法の一つです。

食べるならば脂っこいもの、甘いもの、刺激物が多いもの、熱すぎるものは避けましょう。おすすめは、食パン、おかゆ、うどん、ヨーグルト、カステラなどです。食べ過ぎないようにして、少しだけ食べて空腹を和らげましょう。

ツボを押す

胃痙攣の時に、すぐに薬を飲んだり、何か口にすることが難しい状況もあると思います。その時は、身一つでできてしまうツボ押しがおすすめです。ツボ押しであれば、道具がなくてもどこでもお金をかけずに自分で対処することができます。胃に効くツボを次に紹介するので、ぜひ急な痛みの時に試してみてください。

胃痙攣に効くツボ

胃痙攣に効くツボを次に4つご紹介します。ぜひ痛みが起きたら刺激して、胃の痛みを和らげるのに役立ててくださいね。

胃兪(いゆ)

胃兪(いゆ)は、その名前からもわかる様に胃の症状に効果的なツボです。場所は、背中の上の方、背骨の第十二胸椎きょく突起(背骨の後端が突き出している部分)下縁をはさんだ両側で、背骨の真ん中(後正中線)から、親指の幅一本半分、外側に位置しています。脾兪と三焦兪のちょうど中間にです。

押し方としては、背中に手を回してグーの手で手の甲の骨を押し当ててゴロゴロと刺激すると押しやすいでしょう。気持ちが良いくらいの強さで刺激してみましょう。仰向けで横になって背中に手を入れて、体重を使って押しても良いでしょう。

効果としては、急性胃炎や慢性胃炎、胃下垂、胃アトニーなどの人におすすめで、お腹が張って食欲がなかったり、胃が冷える、おなかがごろごろ鳴る、吐き気や嘔吐を伴う場合に効くといわれています。

脾兪(ひゆ)

脾兪は、脾を刺激するツボですが、東洋医学では「脾の臓、胃の腑」といわれているように、東洋医学でいう脾・胃は、お互いに助け合う相互的な関係にあります。そのため脾兪を刺激すると胃の症状の改善にも効果があるのです。

肩甲骨の内側にある、背骨の第十一椎きょく突起(椎骨の後端が突出している部分)の下縁を挟んだ両側にあり、背骨の真ん中(後正中線)から親指の幅一本半分外側にあります。

効果としては胃痛や食欲不振、消化不良のある人におすすめで、肝臓や糖尿病などの疾患がある人にも効果のあるツボといわれています。脾兪のあたりが張ってしまって、硬くなってる場合は、優しくこりをマッサージしてほぐしましょう。

合谷(ごうこく)

合谷はいろんな症状で使うことのできるツボです。胃の症状だけでなく、風邪のひきはじめ、目、鼻、歯の痛みなど首から上の症状に効果的なツボです。ほかにも肩こり、ストレスなどにも効果があり、「万能のツボ」ともいわれているそうです。

場所は、手の甲を上にして親指と人さし指の間のくぼみを押さえて、痛みのある部分、気持ちいいと感じる場所です。人差し指と親指ではさんで刺激すると良いでしょう。胃の調子を整えて、ストレスによる症状にも効果的だといわれています。

中脘(ちゅうかん)

中脘(ちゅうかん)は、みぞおちとへそを結んだ線の中間点にあるツボです。このツボは「陽気」を高めてくれる作用があるといわれていて、精神的に落ち込んで元気が出ない時や、ストレスなどによって胃腸の機能が低下しやすい人におすすめです。

このツボを刺激すると、消化吸収が働く様になり、エネルギーを作り出してくれるので、胃腸から元気になることができます。

みぞおちとへそを結んだ線の中間点にある中脘を軽く3秒程度、満腹時を避けて1日3回程度刺激すると良いでしょう。夏バテで胃腸の機能が落ちているときも、このツボを押すことで消化吸収の力を上げて胃の調子を整えるとよいでしょう。

内関(ないかん)

内関(ないかん)というツボも胃の不快感を感じた時に効果的なツボです。場所は、手首を曲げたときにできるシワから指3本分のところ、縦2本のすじの間にあります。押し方はヒジの側から、すじの間に人差し指の先をぐっと押し込むような感じで押します。

この部分を刺激すると胸から胃にかけての痛みや不快感を和らげる作用があります。手首なので、外出先でも簡単に刺激できるので便利なツボといえます。

足三里(あしさんり)

足三里(あしさんり)は、胃に効果があるツボで、足にあります。場所は、膝の皿の下、靭帯の外側にあるくぼみから指幅4本分のところです。

このツボは、腹痛、下痢、嘔吐など胃腸の不調だけでなく、膝痛や足のしびれなど足の症状、歯痛、歯槽膿漏などに効くとされています。特に夏バテの時にもおすすめのツボです。

百会(ひゃくえ)

百会(ひゃくえ)は頭のてっぺんにあるツボで、いろんな神経が交差していることからも「万能のツボ」ともいわれます。場所は、両耳の穴から垂直に線を頭の頭頂部まで延ばして交わる点にありますので、まさしく頭のてっぺんといえる場所にあります。

刺激の仕方としては、中指または中指と人差し指を立て、刺激を与えると良いでしょう。自律神経を整えてくれるので様々な胃腸の不調に効果が期待され、便秘の人にもおすすめです。また、頭痛や眼精疲労、肩こりなど非常に幅広い症状への効果があると言われています。

胃痙攣の病院での治療

痛みがあまりに辛いという場合には、病院にいって治療を受けることをおすすめします。飲み薬だけでなく病院では応急処置として注射を打ってもらうことも可能です。病院ではどのような治療が受けられるのか紹介します。

痛み止めの注射

胃痙攣で救急で病院に行った際には、痛みの強さに応じて注射を打ってもらうことが出来ます。痛みを速やかに取るためには、飲み薬(内服)よりも注射剤の方が吸収が早くて効果が現れるのが速いのです。注射を打ってもらえるかどうかは、医師の判断によって異なります。

例えば、胃の痙攣を抑える作用がある「ブチルスコポラミン臭化物(ブスコパン)」の注射液がありますが。食道痙攣、幽門痙攣、胃炎などに効果があるお薬です。この薬は皮下や筋肉注射して使うお薬なので多少痛みを伴うかもしれませんが、胃の痙攣を速やかに抑えてくれることが期待できます。

鎮痙剤の処方

病院で処方してもらう飲み薬としては、鎮痙剤であるブスコパンなどを使うことがあります。

注射剤でも使われる成分ですが、痛みの程度や頻度に応じて頓服的に使うために処方されることが多いようです。

特に空腹時に胃が急激に痛む場合には、胃薬の鎮痛・鎮痙剤を使うのが一般的です。胃の異常な痙攣をおさえて、痛みを取ってくれます。応急処置的な作用の薬なので、継続的に服用するタイプのお薬ではありません。症状が出た時だけ服用するお薬で、強い作用があるので1日に1、2回が目安です。

また、痛み止めといっても、例えばロキソニンのような解熱鎮痛剤を飲んでも効果はありません。それどころか、胃を荒らす作用があるため、余計に胃が痛くなる恐れがあり大変危険です。痛み止めとはいっても、胃の痙攣を抑えるお薬を服用するようにしてください。

ちなみにブスコパンは市販薬で「ブスコパンA」としても販売されているので、自分で買って対処することも可能です。服用して治らない場合や、頻回使っても胃痙攣が続くような場合には医療期間を早めに受診するようにしましょう。

胃痙攣の予防法

胃痙攣を起こす原因として代表的な胃潰瘍を起こさないための予防法を知っておくと、胃痛、胃痙攣を防ぐことにもつながります。どの様な方法があるのかチェックしておきましょう。

ストレスをためないようにする

ストレスは胃の働きを悪くして、胃の痛みなどを起こす原因になります。ストレスを感じるとキューっと胃が痛むことがある方はストレスが原因になっている可能性があります。胃痙攣が起きる時がどんなタイミングだったかを客観的にみておくと良いでしょう。

ストレスは様々な病気のもとになりますが、胃にとっても悪い影響を与えます。ストレスを溜めない様に、ストレス解消の方法をみつけることが必要です。仕事や家事などの実生活から距離をおき、普段の生活圏から離れた場所にいって運動やリラックスできる時間を過ごすのも良いでしょう。

また、誰かにストレスの原因を打ち明けることで楽になることもあります。友達とお茶をしたり、理解をしてくれる人に相談するなどして、溜め込まないようにしましょう。

規則正しい生活をする

生活リズムが崩れて遅い時間に食事をして、胃の消化が終わっていないまま寝たり、睡眠不足ぎみになると胃腸にも負担がかかってきます。また、食事の時間が一定でないことも、空腹な時間を作りやすく胃痙攣を起こす原因となります。

規則正しい生活を心がけて、できる限り寝る前2時間から3時間前には食事を済ませて、夜更かしをせずに早めに寝るようにしましょう。また、なるべく三食いつも同じ時間に規則正しくとりましょう。

食生活に気を付ける

胃が荒れる原因は食生活が原因のことも多いようです。胃は大切な消化器官ですが、過度に負担をかけるとオーバーワークとなって胃が悲鳴をあげてしまいます。

食生活で気をつけるべきなのは、脂っこいもの、熱すぎるもの、冷たいもの、辛い食べ物、塩気の多いもの、甘いもの、硬いものの摂り過ぎなどです。またアルコールの飲み過ぎや、コーヒー、紅茶などのカフェインにも気を付けましょう。

胃痙攣の場合は空腹時に痛みが出ることが多いので、食事と食事が長時間空いてしまい空腹にならないように均等な時間で三食を規則正しく食べることも大切です。

体の冷えを防ぐ

体が冷えて胃が痛んでいる場合には、お風呂に入ったり、お腹の周りを温めることも効果的です。お風呂は熱すぎない温度でゆったりとした気持ちでつかると良いでしょう。ストレス解消にもなり、寝る前にしっかり温まっておくと、ぐっすり眠れる様にもなります。

ただし、食後すぐにお風呂に入るのは避けた方が良いでしょう。食後は胃に血液を集めて消化をしているところなので、入浴や運動などをしてしまうと他のところに血流が流れてしまい消化不良になります。

まとめ

胃痙攣になると、急の痛みに不安になって、目の前のことに集中できなくなり、生活にも支障をきたします。万が一、胃痙攣が起きたらその時は安静にすることがまず第一ですが、すぐに回復したいという場合には薬を飲んだり、ツボ押しや体を温めるなどの対処法を試してみると良いでしょう。

しかし、ご紹介した対処法はあくまで応急処置的なものであり、根本的な解決にはなりません。胃痙攣がたびたび起こるという場合には、原因を確認することが大切です。大きな病気が隠れている場合もあるので、胃痙攣という体からのサインを見逃さないようにしましょう。