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手のひらにしこりがある!痛みがないときはガングリオンなの?遺伝や糖尿などの5つの原因や病気を紹介します!

ふと手を見るとなにか皮膚が硬くなった、しこりのようなものが。あまり手のひらの病気って聞いた事ないけど、何か大変なものだったりするのかな、と不安になります。今回は手のひらにしこりがある場合考えられる病気についてまとめました。



手のしこりができる原因とは?

1.滑液が皮膚の方に漏れる

関節や腱(けん)と腱鞘(けんしょう)の間にある滑液が関節や腱・腱鞘周辺にできたガングリオンという袋に漏れだし、だんだん濃縮されていき、滑液がゼリー状になってしこりになる場合があります。

ガングリオンとは関節回りを包んでいる関節包が変形してできた袋のようなものです。手のひらだけでなく全身至る所にできる可能性があります。

神経に触るなどして痛みや症状が出ない限り、体に悪影響がない良性タイプのしこりです。素人では他の病気のしこりと見分けがつかない為、気になるしこりがあれば医療機関を受診してみましょう。

2.遺伝や糖尿病、コラーゲンの分解バランス?

手にできやすいしこりにデュピュイトラン拘縮(こうしゅく)という物があります。手を曲げ伸ばしする筋肉周辺にある腱膜(けんまく)という筋にコラーゲンのかたまりがついている事が手の曲げ伸ばしを妨げる要因のようです。

この病気の原因はよくわかっていません。遺伝が関係してる、糖尿病の人に多くみられる、コラーゲンの産生と分解のバランスが崩れなど色々な説が挙がっています。

この病気は中高年の男性に多く起こるとされています。手の曲げ伸ばしが困難になる病気なので気になる手のしこりがあれば早めに医療機関を受診し、診断を受けてください。

3.軟部腫瘍(癌)の初期症状?

初期は痛みがないしこりが大腿部や腕、背中などにでます。腫瘍が大きくなるまで痛みがないことが多いため、腫瘍が原因の骨折や手のしびれなどでわかることが多いようです。悪性の軟部腫瘍は手術療法、放射線療法、化学療法などがあります。病気の進み具合によって治療法が変わります。

4.脂肪細胞のかたまり

脂肪細胞が固まってできたしこりを脂肪腫と呼びます。良性で放っておいても大丈夫ですが、大きくなると神経を圧迫して痛みが出る場合は手術で取ります。脂肪腫は触ると動く事が多いようです。

皮膚の下にできるという事で、手のひらだけでなく全身にできる可能性があります。脂肪腫ができる原因はわかっていませんが遺伝的な物が考えられているそうです。

5.代謝物が固まってできる粉瘤

皮膚が何かしらの理由で傷つき、その後に皮膚の代謝物(主にあか)などが入ってしこりとなったものを粉瘤又は類上皮嚢胞、アテローマと呼びます。中の代謝物がばらまかれると代謝物がついたところに感染する場合もあります。

良性でできる頻度も高く、全身どこにでもできます。稀に悪性に進行してしまう物もあるので気を付けましょう。

手にしこりができるときに考えられる病気とは?

1.ガングリオン

手にしこりができる時に考えられる病気としてガングリオン、という聞きなれない名前の病気が挙げられます。ガングリオンはゼリー状のしこりが手にできる事を指します。

ゼリー状のしこりができやすい場所は手首の親指関節周辺や手首の関節周辺、中指に繋がる関節周辺です。しこりの大きさは米粒くらいの物からピンポン玉くらいまで様々です。

普通は痛くもなんともないしこりですが、神経のそばにできると痛みやしびれがでます。ただ他の病気の可能性があるので、しこりがあれば痛みの有無にかかわらず一度医療機関で診断してもらいましょう。

2.デュピュイトラン拘縮(こうしゅく)

デュピュイトラン拘縮(こうしゅく)は拘縮索(こうしゅくさく)というコラーゲンの筋のようなものができ関節の動きを制限して指の曲げ伸ばしを妨げたり、物がつかみにくくなったりする病気です。

手のひらのしこりはデュピュイトラン拘縮の初期症状として出てきます。だんだんと皮膚がひきつれていき、放っておくと手掌腱膜(しゅしょうけんまく)という皮膚と筋肉をつなぐ部分に異常がでて伸びなくなってきます。

こうなると手のひらが机に押し付けた時ぴったりくっつかない、中途半端に手が曲がった状態となり物がつかみにくいなどの症状が出てきます。デュピュイトラン拘縮は手のひらだけでなく足の裏などにもできます。

3.悪性の軟部腫瘍かも?

良性の軟部腫瘍は放置して生活に支障が出た場合には治療をおこなうことがあります。治療は手術をおこない切除します。良性の場合は命に関わることはないのですが、腫瘍の大きさによって治療をするか判断されます。

悪性腫瘍は非常に少なく、専門医でなければ良性か悪性か判断が難しいと言われています。問診・視診・触診・画像診断・腫瘍組織を採取して検査などがおこなわれます。

手にしこりができが長い間治らない、手の動きが不自由なときの治療法と対策

各病気や良性か悪性かなどによって治療方法や対処方法が異なります。各病気ごとに治療法と対策を見ていきましょう。

1.ガングリオンの場合

痛みなどがなければ放っておいても良い腫瘍ですが、神経を圧迫して痛みや動きに支障が出る場合は治療する必要があります。

治療方法としては、ガングリオンに直接注射針を刺して中身を吸い出す事が多いようです。1回吸い出だけでは治らない場合は、何度も吸い出して治療するそうです。ガングリオン押しつぶしてしまう治療法もあるります。何度も上記の方法で治療しても再発する場合には治療で直接取ります。

2.デュピュイトラン拘縮(こうしゅく)の場合

有効な治療方法があまりわかっていない病気です。日常生活に支障をきたすようになった場合「腱膜(けんまく)切除」という皮膚のひっぱりを取る手術を行います。手術後にはリハビリも行います。

また、最近開発されたデュピュイトラン拘縮の治療方法として「注射治療剤ザイヤフレックス」という物があります。これはコラゲナーゼという酵素を直接注射し、手掌腱膜(しゅしょうけんまく)を溶かすものだそうです。

3.悪性の軟部腫瘍の場合

悪性の軟部腫瘍には悪性線維性組織球腫や脂肪肉腫、横紋筋肉腫 が分類されます。これらのほとんどが服薬で治療する化学治療、放射線で癌細胞を殺す放射線治療が有効ではなく、手術で取ります。

横紋筋肉腫が子供にできた場合は有効な化学治療や放射線治療があるそうでそちらで治療するようです。悪性の軟部腫瘍は手のひらだけではなく全身どこにでもできます。変なしこりには気を付けましょう。

4.脂肪腫や粉瘤など良性腫瘍の場合

脂肪腫の場合、小さいものであるとそのまま放っておく事が多いです。大きくなっている、神経が圧迫されている場合は手術によって取り出します。手のひらにできる場合より他の部位にできる事の方が多い腫瘍のようです。

ただ気を付けたいのは脂肪腫と似た脂肪肉腫という悪性の腫瘍がある事です。この2つは見分けが難しく手術でとった腫瘍を調べる事で判明します。はっきりと脂肪腫と診断できない時はきちんと最後まで治療する事をお勧めします。

粉瘤はできる頻度も多く脂肪腫よりも小さいものが多いです。手術でしこりの袋ごと取り出す事が一般的なようです。痛みが出てきてから、大きくなって困ったら治療しよう、と考えていると以外に治療費がかかったり、傷跡が残ったりする為、小さいうちに治療する事がお勧めです。稀に巨大化して癌になる事もあります。

5.粉瘤

粉瘤はできる頻度も多く脂肪腫よりも小さいものが多いです。手のひらにできるより他の部位にできる事の方が多い腫瘍です。手術でしこりの袋ごと取り出す事が一般的なようです。痛みが出てきてから、大きくなって困ったら治療しよう、と考えていると以外に治療費がかかったり、傷跡が残ったりする為、小さいうちに治療する事がお勧めです。

稀に巨大化して癌になる事もありますので、早めに治療するよう心がけましょう。

手にしこりが出来て気になる時は何科に行くべき?

この場合皮膚科に行くべき?それとも?となりますが、手のひらのしこりの病気の多くは整形外科に行きます。

整形外科に行きましょう

虫に刺された、植物のトゲ・ウニのトゲが刺さった、など刺された・物が刺さった以外で皮膚にしこりが出来ている場合は整形外科に行ってみましょう。何かが刺さった場合はしこりというより腫れ物に近くかゆみを伴っているかもしれませんが。

刺されたのか、何もせずにしこりができたのかよく分からない方は一度皮膚科に行き診察し、問題がなければ筋肉など整形外科の分野の病気の可能性が高くなるので整形外科に行きましょう。

まとめ

多くの場合はしこり自体が悪性な訳ではない事が分かります。ただ、素人目では判断できないので、整形外科に行って診断してもらうようにしましょう。

早めにわかった方が治療しやすい病気が多いので、気になるけど痛くもないし放っておこうとは思わず、見つけた時点で対処するよう心がけてください。