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体重減少は病気のせい!?食べているのにどんどん減る場合は?男女別・20代や30代での考えられる病気を徹底調査!

最近、運動しているわけでもなく、食事もとっているのに体重が減ってきているという方、もしかしたら思いもよらない病気が潜んでいる可能性もあります。今回はその可能性と、どの程度の体重減を心配すべきかをまとめてみました。



体重減少は病気のせいかも?

「最近痩せたんじゃない?」思い当たる節もないのに突然言われるとドキッとしますよね。特にある程度の年齢になっていたりすると「もしかして病気かな?」と疑ってしまいます。運動習慣なし、食欲ありなのに痩せていく場合は要注意ですよ。

体重減少の原因とは

エネルギーの過剰消費

原則として、体重が減るのは「消費カロリー>摂取カロリー」という公式があります。つまり、食べた以上にカロリーを消費すれば痩せるし、その反対だと太るというものです。この場合には特別心配することはないことがほとんどでしょう。

精神的なストレス

人間がストレスを感じた時に、まず最初にやられるのが粘膜系だといわれています。もともと胃腸が弱い人はストレスによって食欲が減退したり、お腹を下したりして体重が減少する可能性があります。

また、ストレスは精神的なものだけでなく、肉体的なものもあります。花粉などのアレルゲンや暑さ寒さといった気象条件、怪我の痛みなどによっても、内蔵機能の低下を招くことがあります。

病気によるもの

一番心配なのが病気による体重減少です。がんをはじめとする自己免疫系統の異常や、内蔵機能の低下を伴う疾病、甲状腺の疾患や、胃腸炎など風邪によっても起こり得るものまで様々です。病気によるものに関しては、以下の項目でさらに詳しく述べていきたいと思います。

体重減少から考えられる病気

アジソン病

アジソン病というこの聞きなれない病気は、副腎皮質機能低下症といい、詳しい原因は未だ不明です。この病気は、私たちの生命活動に必要な各種副腎皮質ホルモンの分泌が低下し、不足するもので、身体にさまざまな症状が現れます。

アジソン病は、自己免疫疾患により副腎機能を破壊するものや、感染症(おもに結核)が主な原因となります。副腎は腎臓の上に左右1つずつありますが、その9割が機能しなくなるとアジソン病と診断されます。

この病気は成人のどちらかというと男性に多く見られ、厚生労働省の特定疾患内分泌系疾患調査研究班である「副腎ホルモン産生異常症」調査分科会の報告によると、1年間の発症例は660件と推定されているそうです。

主な症状としては、脱力、疲労、起立性低血圧が初期には現れ、色素沈着による皮膚の黒化やしわ、食欲不振や、嘔吐、下痢といった消化器系の症状が現れます。後期になると、体重減少、脱水、低血圧と進行していきます。

副腎機能の回復は望むことができないものの、グルココルチコイドの補充療法により、適切な治療が行われた場合には予後は良好であることが多いようです。

HIV感染症

「HIV」とはエイズウィルスのことで、正式名称をヒト免疫不全ウィルスといいます。このウィルスに感染して、治療せずに放置しておくと徐々に免疫機能が低下し、数年から10年ほどの間に、健常者ならなんでもない細菌やウィルスが原因で様々な病気に罹患してしまいます。その指標が条件を満たした場合に「エイズ」とされます。

HIVの感染は体液(精液や血液、膣分泌液や母乳)などが、相手の粘膜部分や傷口に触れることによっておこります。汗やつば、涙や尿便に触れることによっ感染することはありません。そのため、主な感染ルートは、性交渉、血液感染、母子感染の3つです。

現れる症状としては、初期にはインフルエンザのような高熱が出ますが、まだ自己免疫が機能しているので、この段階での症状は早期に消失します。その後は無症候期が数年から10年以上続く場合もありますが、短期間のうちにエイズを発症する人もいるなどまちまちです。

治療法としてはエイズを発症させないようにするため、ウィルスの活動を抑制する抗HIV薬を用います。このような予防治療により、社会生活を普通に過ごすことができます。ただ、残念ながら根治する可能性はありません。そのため、早期の発見が大事となります。

巨赤芽球性貧血

巨赤芽球性貧血(きょせきがきゅうせいひんけつ)とは、ビタミンB12と葉酸の欠乏によって起こるタイプの貧血です。骨髄の中にある赤芽球の分裂異常によって、巨大な赤血球が産生されることによって生じます。

倦怠感、動悸、息切れなどの通常の貧血と同じような症状が現れるほか、胃液の分泌低下、食欲不振、吐き気、下痢などの消化器系の症状が現れるのもこの疾患の特徴です。日本では比較的珍しいタイプの貧血で、胃を切除したお年寄りを中心に見られますが、きちんと治療をすれば完治するそうです。

女性に多い体重が減少する病気

甲状腺機能亢進症・バセドウ病

バセドウ病とは、甲状腺異常によりホルモンが必要以上に分泌され、新陳代謝が非常に高くなるためさまざまな症状がでる病気です。甲状腺機能亢進症とバセドウ病は厳密には明確な違いがあるのですが、ここでは便宜上、バセドウ病を中心に話を進めます。

バセドウ病は自己免疫疾患といわれるものの一つで、はっきりとした原因はまだわかっていませんが、なんらかの原因で体質が変化し、自己抗体が常時甲状腺の活動を促し、甲状腺ホルモンの分泌が活発になるために起こる疾患です。20代~30代の女性が発症することが多く、男女比は1:4です。

抗甲状腺薬を用いて治療する方法と、放射性ヨウ素治療(アイソトープ)による治療法がありますが、どれを選択するかは罹患者の年齢や病状によって決まられます。適切な治療を行なうことによって改善可能な病気なので、疑わしい場合は早めに検査を受けるようにしましょう。

男性に多い体重が減少する病気

糖尿病

糖尿病は血中の糖の濃度が上がることによって、様々な臓器への合併症が起こる病気です。すい臓のランゲルハンス島から分泌されるインシュリンの作用が十分でないために起こり、気質的疾患の1型糖尿病と、生活習慣が原因の2型糖尿病に分類されます。

代表的な症状は、尿の量が多くなる、喉が渇く、体重が減る、疲れやすくなるといったものがあり、病気が進行すると次第に、全身の神経や血管が傷ついて様々な合併症を招くことになります。

糖尿病は風邪や怪我のように、時間が経てば自然に治るというものではないので、1型糖尿病の場合はインシュリン注射を定期的に行い、また2型糖尿病の場合は薬だけでなく、食習慣や運動習慣など、そもそもの生活習慣を見直す必要があります。

肝硬変

ウィルス性の肝炎や、アルコール性の肝機能障害、自己免疫疾患や薬剤など、様々な要因で起こる肝臓の病気です。長い経過をたどった上で現れる症状なので不可逆的といわれています。

最終的には肝臓がんに至るこの疾患の特徴が、短期間のうちに体重減少が見られるというものです。

20代に多い体重減少する病気

潰瘍性大腸炎

潰瘍性大腸炎は、症状が出ていない緩解と炎症期の再燃を繰り返すのが特徴で、その原因は分かっておらず、1973年に特定疾患、いわゆる難病に指定されています。発生のピークは男性で20~24歳、女性で25~29歳といわれていますが、高齢者もならないわけではありません。

下痢や血便、腹痛を伴うことがあり、体重減少をはじめ全身に症状が現れるようになると、かなり病状が進んだ状態になります。完治させる治療法は現在のところ存在しないため、薬物療法か、重篤化した場合は手術を行なうことになります。

30代に多い体重減少する病気

悪性腫瘍

悪性腫瘍とは、一般的には発育が早くて増殖力が強く、転移しやすい癌のことを言います。特に胃癌全体の10%を占めるスキルス性胃癌は悪性度が高くて、早期の発見が困難だとされています。そこで最近は腫瘍マーカーというものが注目され始めています。

体内に癌が発生すると、健常者には現れない特殊な物質が大量に産生され、血液中に現れてきます。これを腫瘍マーカーといって、癌の発生臓器と強い関連性を持つため、これを参考にどこが癌化しているかを推定します。ただ、腫瘍マーカーが出ているからといって必ず癌があるわけではなく、現在のところは検査の補助的な役割をになっています。

どのくらいの体重減少が病気?

目安となる体重減少

医学的にみると体重減少とは、「体重が全体重の5%より多く減ることが半年の間に顕著にみられること」と定義されており、死亡率の増加傾向との関わりも示されています。

ただ、この数値だと体重50kgの場合、わずか2.5kgの減少ということになってしまうので、原因不明なケースも見られるようです。単に体重減少だけでなく、各種診断や検査をともに行なうことが大事です。

まとめ

以上、体重減少とその原因、また病気の可能性についてご紹介してきました。単に体重が減るだけなら嬉しいですが、病気だったらと考えるとゾッとしますね。でもいたずらに慌てることなく、原因を突き止めることが一番大事です。異常を感じたら早めに病院を受診してくださいね。