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外耳炎はどんな治療をするの?頭痛や痛みがでたりする?膿が出てきたら気を付けて!細菌感染などの4つの原因を説明します!

外耳炎という病気は聞いたことがありますか?中耳炎は子供の頃にかかった人も多くご存知かもしれませんが、外耳炎については中耳炎とどう違うのかなと疑問に思うかもしれません。外耳炎は耳の穴に炎症が起きて、痛みや痒みを起こす病気です。実はほとんどの場合、耳掃除のしすぎなど耳に傷をつけてしまって起きるといわれています。ここでは外耳炎の症状の特徴、原因、治療法から、耳掃除の仕方のポイントまで紹介していきます。



外耳炎って?原因や治療法は?

外耳炎、中耳炎といった病気に、子供の頃にかかった記憶ってありませんか?外耳炎というのは、耳の外耳道と言われる部分に炎症が起きている状態のことをいいます。主に細菌や真菌などの感染によって起こるといわれていて、かゆみや痛みや分泌物が出てくることもあります。

外耳炎は適切に治療をしないで放置しておくと症状が悪化してしまい、ひどい時には命を危険にさらす状態にまで発展してしまう場合もあるといいます。単なる耳の痛みから、重大な病気になるなんて怖いですよね。

耳がなんとなく痛いという時に、ご自分の症状が外耳炎なのかどうかをセルフチェックできれば、早めに医療機関を受診して治療を開始することにもつながります。ここでは外耳炎の種類や症状、治療法や気をつけるべきことを紹介していきたいと思います。ご自分の症状をチェックしてみてくださいね。

外耳炎と中耳炎の違いは?

中耳炎は聞いたことがあるけど、外耳炎ってなんだろう?という人も多いかと思います。外耳と中耳とは耳のどの部分のことを言うのかも意外と知らないかもしれません。外耳炎と中耳炎の違いをまずは確認しておきましょう。

外耳炎

耳を外から見ると穴が見えて、綿棒などをいれて掃除できる部分が外耳道です。外耳道は耳の穴のことで、鼓膜より外側の部分です。外耳炎は、外耳の皮膚に細菌が入り込んで、外耳道に炎症を起こす病気のことをいいます。外耳道の皮膚炎ともいえる状態です。外耳道炎とも呼ばれています。

外耳炎は耳掃除のしすぎ、ひっかいてしまった傷が原因で菌が入ったり、水泳などで耳に水が入ったことがきっかけで起こる場合もあります。症状が軽いうちはそれほどの痛みはありませんが、ひどくなってくると食事の際に口をあけただけでも痛みがでることがあります。また、耳たぶをつかんで伸ばしたりしても痛みがでたりします。

中耳炎

中耳炎というのは外耳炎よりももっと奥の鼓膜の向こう側にある中耳という部分で炎症が起きていることをいいます。中耳炎というと一般的には急性中耳炎で、風邪などをきっかけに鼓膜の奥に菌がはいって膿がたまる病気のことをいいます。治ってくる途中から滲出性中耳炎といいますが、治り途中から病名が変わると思ってください。

中耳炎は、耳から水などが入って菌がはいる外耳炎とは異なり、鼻から菌が入って耳の奥にたまってしまうことが原因なのです。耳と鼻は奥でつながっているのです。プールやお風呂の水は関係がなく、風邪などをひいた後に鼻から入った菌が耳の中にはいって炎症を起こすことが原因です。

症状としては、耳の痛みや、耳垂れ、腫れなどが起こって聞こえが悪くなることもあります。外耳炎と中耳炎を症状だけで自己判断するのは難しいかもしれませんが、原因を考えるとどちらの病気か推測できるのではないでしょうか。

外耳炎になる原因

外耳炎になるのはいくつかの原因があります。あなたの原因もどれかに当てはまるかもしれません。どのような原因があるかチェックしてみましょう。

耳の中に傷がついている

外耳炎の原因として多いのは耳の中に傷がついている場合です。たとえば、耳かきで掃除をしすぎたり、爪の先で耳をほじくったりする癖がある人は、耳の穴の皮膚を傷つけている可能性があります。外耳道の皮膚は非常に薄くて傷つきやすいので、掃除のしすぎは禁物です。

特にお母さんは赤ちゃんの耳垢が気になってつい掃除をしたくなってしまうようですが、掃除をする必要は無いともいわれています。日本人の耳垢の性質上、耳垢が乾燥している人が多いので、自然に外に排出されるのを待てば良いといわれています。やさしく掃除をしているつもりでも傷つけていることがあるので気を付けましょう。

また、子供は耳がかゆかったり、不快な症状があると気になって耳をいじったり、指を入れたりしてしまいがちです。うっかり傷つけてしまっているケースも多いので、子供が耳の穴を触らないように気を付けなければいけません。

細菌感染

外耳炎の原因としては、細菌感染の可能性も考えられます。外耳道に何らかの原因で傷がついて、そこから細菌が侵入して炎症を起こすことがあります。原因となる細菌には、常在菌といって耳の中にいつも存在しているものあれば、頭皮から入ってきたり、外界から入ってくることもありえます。

また、真菌といってカビの一種が外耳道で繁殖してしまうケースもあるようです。カビが増えた場合には我慢できないほどの痒みで悩まされるといわれています。

耳が健康な状態であれば、多少の細菌に対しては免疫力が働いてすぐには症状が起こりませんが、傷がついていたり、免疫力が落ちていると細菌や真菌が繁殖して炎症を起こしやすくなってしまいます。

刺激物が耳に入った

プールやお風呂などで耳に水が入って耳が痛くなった経験がある人も多いのではないでしょうか。特にプールで水が入ったことで外耳炎になることを、「スイマーズイヤー」なんて風に言ったりもするそうです。その他にも、整髪料が耳に入ったり、カラーリング剤が耳に入ることによっても外耳炎が起こることがあるそうです。

美容院でヘアカラーをしてもらう時に、耳にカバーなどをつけてもらうことがあると思いますが、ただ薬が耳に入らない様にするだけでなく、外耳炎などのトラブルを防ぐためにも大切なことなのです。

また、水泳などで耳に水が入った時には、不快感がなくなるまでしっかり水を外にトントンと出すように心がけるとよいでしょう。水が抜けきらないときは、むやみに綿棒などを突っ込まないで、病院で診てもらう様にしましょう。

病気を患っている

病気を患っていて、免疫力が落ちている方などは感染を起こしやすく外耳炎になりやすいといえます。例えば、糖尿病の人は様々な感染症をこじらせやすいのですが、外耳炎もその内の一つです。そのため、免疫力の低下した患者さんは、患部を清潔にすることを心がけるだけでなく、糖尿病の方の治療もしっかり行って血糖値をコントロールすることが大切です。

基礎疾患がある場合には、外耳炎になりやすいことも考慮して耳掃除は気をつけて行う必要があるでしょう。ただし綺麗にしようと頑張りすぎて耳掃除をやり過ぎないことが大切です。

外耳炎の種類

外耳炎には次のような種類があります。どの種類に該当するかによって対処法も変わるため、ご自分のタイプを確認しておくと良いでしょう。

限局性外耳道炎

限局性外耳道炎は急性中耳炎の一つです。外耳道の外側3分の1(軟骨部外耳道)に発症するものを「限局性外耳道炎」と呼びます。主に外耳道の軟骨部の皮脂腺や毛嚢(もうのう)腺が細菌に感染したことが原因となります。細菌感染の理由としては、外耳道に傷がついていることが挙げられます。通常は1週間以内に自然と膿が排出されます。

その場合の傷とは、耳かきでできたような傷はもちろん、アレルギーによる皮膚炎の傷も細菌感染を起こす傷となります。限局性外耳道炎は耳癤(じせつ)ともいい、局所に限ってできる化膿性の炎症のことをいいます。外耳道にできるおできの様なもので、症状の特徴は激しい痛みや痒みを伴うことです。ひどい場合には手術を行うこともあります。

びまん性外耳道炎

急性中耳炎のもう一つの種類が「びまん性外耳道炎」です。中耳にある骨部という部位におこる炎症です。やはり耳掃除のしすぎなどの刺激でおこるほか、中耳炎での耳だれ(耳漏)、耳癤(じせつ:みみのおでき)、外耳道湿疹(がいじどうしっしん)に続いて発症することがあります。

症状はとしては、耳の激しい痛みと痒み、そして耳だれが挙げられます。耳だれはいわゆる膿が垂れてくることで、重症化すると耳が塞がってしまケースも見られます。また、炎症によって耳が熱っぽく感じることもあるでしょう。予防としては、耳をさわったり、掃除をしすぎないことが大切です。

外耳真菌症

慢性的な外耳道炎の特殊なタイプとして、外耳道真菌症があります。これは稀な病気ではなく比較的よく見られる病気ともいわれています。簡単に言えば、外耳道にカビが生えてしまう病気です。カビなんて言うと驚かれるかもしれませんが、実は耳にはカビである真菌が常在菌として住んでいます。

通常は耳に住んでいるカビは繁殖しないで耳は健康な状態を保てています。しかし、耳が中耳炎をきっかけに耳の中が膿などで湿った状態にあったり、体力が低下している人などは外耳真菌症にかかりやすいようです。

症状としては、耳閉感があったり耳だれが見られたり、痛みが出たりします。痛み方は特徴的で、差し込むような痛みが続きます。また、耳が聞こえにくい感じがしたり、耳垢が臭くなるといったことも起こります。治療には長期間を要することが多く、辛抱強く治療を続けることが必要となります。

悪性外耳道炎

悪性外耳道炎は、外耳の感染症が外耳道、中耳、内耳を含む頭蓋骨にまで広がった状態のことをいいます。 悪性外耳道炎は特にかかりやすい人がいます。例えば、糖尿病では、免疫が低下しているので合併症が起こりやすいと先述しましたが、悪性外耳道炎も例外ではあり得ません。やはり糖尿病の人は悪性外耳道炎になるリスクも上昇します。

悪性外耳道炎の中でも特に怖いのが、緑膿菌(りょくのうきん)に感染してしまうことです。

糖尿病患者さんの中でも特に、お年寄りが緑膿菌に感染してしまうと、病気と年齢によって抵抗力が弱いことから重症化しやすくなってしまいます。最悪のケースでは命にかかわることもあるので、耳の疾患と言っても侮れません。

このように悪性の経過をたどるため、悪性外耳道炎と呼ばれています。ガン、HIVのように免疫力が低下する疾患では、同じく悪性外耳道炎や外耳道真菌症も起こしやすいといわれています。

外耳炎の種類ごとの症状

外耳炎には主に4つのタイプがあります。それぞれの症状の特徴を確認してみましょう。あなたの外耳炎はどれに当てはまるでしょうか。

限局性外耳道炎

細菌感染により外耳道が炎症を起こすことで、強い痛みが出るのが特徴です。また、耳を触っただけでも痛みを感じたり、食事のときや話す時に口を開け閉めするだけでも痛みを感じて日常生活に支障が出てきます。細菌感染による炎症がリンパにまで至ると、耳の付け根あたりが腫れたり、熱が出ることもあります。

また、耳たぶをつまんで伸ばしたりすると痛みが増強したり、耳の中が腫れるので音が聞きづらくなったりします。

びまん性外耳道炎

びまん性外耳道炎のは、外耳道の奥、外耳道骨部にまで炎症が広がり、外耳道湿疹、急性限局性外耳炎、中耳炎になって生じた耳漏(みみだれ)などに引き続いて発症するものです。びまん性というのは、限局性とは逆に症状が広がっているという意味です。

症状としては、限局性外耳道炎の場合と同様、耳を触ったり耳たぶをつまんで伸ばしたりすると痛みが増強します。また、熱が出ることがあったり、リンパの腫れが見られることもあります。また、びまん性外耳道炎の場合には、限局性外耳道炎の場合と異なり、耳だれが見られるのが特徴です。びまん性外耳道炎が進行すると、開口障害や脳神経障害が起こることもあるそうです。

外耳真菌症

外耳真菌症は、慢性的な外耳道炎の一つです。これは、外耳道湿疹に引き続いて発症することがあります。また、抗菌剤を不適切に使ったり、ステロイド剤の使用により免疫力が低下して発症してしまうケースもあるようです。

外耳真菌症では、カビの1種である真菌が、膜のようになって外耳道骨部や鼓膜面に密着してはびこってしまいます。症状としては、激しいかゆみや痛み、耳だれ、耳が詰まった感じ、難聴が主な症状です。特に痛み方が特徴的であり、ジワーっとくる痛みが続きます。また、耳あかが臭かったり、耳垢が黒いこともあるようです。

悪性外耳道炎

悪性外耳道炎は名前の通り、症状が悪性の経過をたどる病気です。特有の症状としては、進行性の激しい耳の痛み、黄緑色をした膿性の耳だれと外耳道の腫れ、そして難聴です。症状が進行した場合には顔面神経の障害が出たり、脳神経に障害が出ることもあるそうです。

外耳炎の治療法は?

外耳炎の治療は主に耳鼻科で受けることが大前提となります。病院に行く時間がない人には市販薬という手段もありますが、なるべく耳鼻科を受診して適切な治療を早めに始めるようにしてください。

消毒をする

耳鼻科に通って消毒をしてもらうのは、原因が細菌性であっても真菌性であっても必要な治療法といわれています。特に真菌性の外耳道炎の場合には、症状が長期的になるため頻回にわたって病院で耳を消毒、洗浄してもらうことで効果が高まるといわれています。

専用の器具などを使って注意深く、耳の中をきれいにするために消毒洗浄し、たまっている膿などを取り除いていきます。消毒については家庭では行えない医療行為となるので、必ず病院で専門医に行ってもらう様にしましょう。

内服薬

治療は耳に対する外からの直接的な治療だけではなく、飲み薬も使います。かゆみが強いと、余計に耳かきをしたくなったり、爪でかいたりしやすいので、かゆみ止め(抗ヒスタミン剤)が使われることがあります。

また、痛みをおさえるために鎮痛剤(ニフラン、ボルタレンなど)を使ったりもします。炎症が強かったり、細菌感染が原因の場合にはセフェム系の抗生物質が使われることがあります。他の薬も医師の判断によって使われるので、医師の指示通り守って服用するようにしてください。

軟膏を塗る

炎症がひどくない場合には外用剤だけで処置することも多いようです。細菌性の場合には、ステロイドと抗生剤が配合された軟膏(眼・耳科用リンデロンA軟膏など)を用いることがあります。お薬の作用としては炎症を鎮めて、かゆみなどを改善するだけでなく、細菌感染を抑えていく作用があります。だいたい、5から7日で治ってくるといわれています。

原因が真菌性の場合には、ステロイドは使いません。というのも、ステロイドは逆に免疫力を抑えるので症状が悪化してしまう可能性があるからです。真菌に対しては抗真菌剤が使われます。抗真菌剤は水虫の治療にも使われることがあります。しかし自宅に薬があったからといって自己判断で使わないようにしましょう。症状に応じて処方してもらった薬を使うことが大切です。

点耳薬をつかう

目の疾患に対して点眼薬(いわゆる目薬です)を用いるように、耳の疾患には抗生物質が入った点耳薬を使うのが一般的です。点耳薬というのは耳に液体をいれて治すお薬です。使い方には決まりがあるので医師や薬剤師の指示に従って正しく使いましょう。

切開

外耳炎は、一般的に清潔を心がけるだけで大半が治ってしまうそうです。ただ、化膿してしまってなかなか治らないような時に、手術療法で膿を排出するようなこともあります。どういった処置を取るかは症状の進行を見てみないとわかりませんので、まずは医師に相談するようにしてください。

市販薬をつかう

外耳炎の治療は基本的には病院を受診して洗浄や消毒をしてもらうことが望ましく、市販薬で自己判断にて治療することはおすすめはできません。原因を特定して、適切な治療を受けることが大切だからです。

しかしどうしても病院にいけない状況で応急処置的に何か市販薬で対応したいという場合には、市販の耳のお薬を使うこともできます。「パピナリン」というお薬は、鎮痛、殺菌作用のあるお薬です。入っている成分は抗生物質ほど強くはありませんが、菌を殺菌する作用をもっています。耳鳴、耳漏、耳掻痒、耳痛、外聴道炎、中耳炎に効果があるとされています。

また、飲み薬としては病院で処方されることもあるかゆみ止めと同じ成分を含む「レスタミン」を購入することもできます。痒みだけでも抑えたいという場合には、痒みだけ飲んでおいてから病院へいくのも手です。

ただし、市販薬を使っても改善しない場合にはすみやかに医療機関を受診するようにしてください。漫然と治療をつづけて悪化させないように気を付けましょう。

自然治癒

自然治癒できるのではないかと考えて放置する人もいるかもしれません。耳掃除が原因の場合には、単純に耳掃除をしないでおけば治ってしまうことも考えられます。ただ、外耳炎になってしまうような人は、耳掃除が習慣になってしまっていることが多いため、根本的な解決がなかなか難しいかもしれません。

実際に、耳が痒い時に耳掃除をすると気持ちいいですものね。ただ、ほどほどでやめておけばよいのですが、気持ちがいいので止め時が分からずについついやり過ぎてしまうのも事実です。

また、細菌感染や真菌の感染がある場合には放置するとより膿などがたまって炎症を悪化させて、耳の機能に影響を与える可能性があります。耳は音を感じるために大切な器官ですから、放置しないように早めに治療を受けることをおすすめします。

頭皮に問題がある場合

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頭皮に問題がある場合、頭皮から耳に細菌などが入りやすい状態になっているので、外耳道炎にかかりやすくなっています。頭皮に炎症性の疾患などのトラブルを抱えているような人は、外耳炎になるリスクも高くなってしまいます。

また、外耳炎が治っても頭皮の症状が改善しなければ、なんどでも再発を繰り返してしまいます。外耳炎の治療とともに、頭皮の治療も受ける様にした方が良いでしょう。

難治性の合併症があるときの注意点

外耳炎は合併症があると、治療が困難になりがちです。外耳炎を起こす合併症にはどのようなものがあるのでしょうか。外耳炎が治りにくいという人は合併症についても確認してみてください。

外耳道湿疹

外耳道湿疹というのは、外耳に湿疹ができる病気のことで、水疱や耳だれなどの症状がでてきます。外耳炎にともなって、外耳道湿疹が起きるとなかなか治りにくくなります。

外耳道湿疹の症状がある場合には、整髪剤やシャンプーなどの化学物質が原因になっていることもあるので、原因物質を特定して使わない様にすることが大切です。

また、アレルギー体質などの全身症状が原因となっている場合が多く、そのような場合にはアレルゲンの特定が必要となってきます。そして、頭皮の皮膚炎など合併症により外耳道湿疹を起こしている場合にはその原因となっている疾患の治療が必要となります。

外耳真菌症

外耳炎に伴って外耳真菌症が起きると、症状が慢性的に発展しやすいといわれています。

真菌などの菌に対して抵抗力が落ちている疾患がある人は外耳真菌症にかかりやすくなります。例えば、糖尿病の人は、水虫にかかりやすいという話がありますが、耳にも真菌が感染して増殖してしまうと外耳真菌症を起こしやすく、治りにくくなってしまいます。糖尿病が原因の場合には、糖尿病の治療も合わせてしっかりと行っていく必要があります。

また、ガンなどのように治療によって免疫が落ちている場合も同じく外耳真菌症にかかりやすくなるので注意が必要でしょう。治療は長期間にわたることが多いようですが、耳鼻科で頻回に耳を洗浄してもらったり、抗真菌剤などを使うことで改善してくるといわれています。

悪性外耳道炎

外耳炎から悪性外耳炎を伴うことはまれにあるケースですが、かかってしまうと治りにくく、病気が進行しやすいので注意が必要です。悪性外耳道炎も、免疫力の低下が原因になるといわれています。

糖尿病でも特に血糖コントロールが不良な方や、高齢の方は注意が必要です。また、ガンや免疫疾患で、免疫抑制剤やステロイドなどを長期に使っているような場合にも免疫力が落ちているため、感染を起こしやすく、症状も重症化しやすくなります。

耳だけの治療を行えば良いというわけではなく、全身の病気を含めて治療をしっかり受けることが必要です。耳鼻科で耳の治療を受けるとともに、基礎疾患の方はその専門医に相談して治療をうけるようにしてください。

外耳炎にならないための予防法は?

外耳炎にかかる前に予防することが大切です。日常生活において気をつけるべきポイントをチェックして、外耳炎を予防するようにしましょう。

耳掃除はほどほどに

外耳道炎の原因として一番多いのは過度な耳掃除だということです。耳掃除は気持ちがよいので、ついついやり過ぎてしまう人が多いようです。綿棒ならば大丈夫とおもっても、外耳の皮膚は非常に薄いので綿棒でも傷をつけてしまう可能性があります。昔からあるタイプの耳かきは硬いので、より一層危険といえます。

耳掃除をしたい気持ちはわかりますが、実は日本人の耳垢の性質からすると耳掃除はしなくても良いといわれています。乾燥した耳垢が、耳の自浄作用にとって自然に外に排泄されて、耳からこぼれ落ちるのを待つだけでよいのだそうです。

耳掃除をどうしてもしたいという人は、毎日しないように程々に心がけてください。綿棒を使うならば、入り口付近をそっとぬぐうだけにし、耳の奥は触らないようにした方が良いでしょう。ただ、日本人のおよそ8割はカサカサしたタイプの耳垢なのですが、残りの2割はジメジメしたタイプの耳垢だと言われています。

そのため、ジメジメしたタイプの耳垢が出る体質の人は、病院で定期的に取ってもらうと良いでしょう。また、乳幼児や高齢者も病院で取ってもらうのがおススメです。

不必要に耳を触らない

ついつい耳を指でかきたくなったり、爪の先をつっこんでしまう人もいるかもしれません。爪の先で外耳道を傷つけてしまうのも、外耳道炎の原因になります。不必要に耳をさわらないようにしましょう。かゆいときは、掻いたりしないで、口を大きく開けたり閉めたりすると、耳のかゆみを誤魔化すことができますよ。また、耳の入り口にある出っ張った部分(耳珠といいます)を抑えたりしてかゆみを誤魔化すようにしてください。

子供の爪はこまめに短くしてあげる

子供は耳が痒かったりするとついつい我慢できずに耳を自分の指でひっかいてしまいがちです。子供の耳の皮膚は大人に比べて薄いので、より傷つきやすい状態になっています。また、子供は水泳などで耳に水が入る機会も多いので、外耳炎にかかりやすくなってしまいます。

子供の爪はこまめに切って短くしておくようにしましょう。また先が尖っていたり、ギザギザになっていると傷をつけやすいので、やすりなどを使って綺麗に整えておく方がよいでしょう。爪をかむ癖がある子も注意が必要です。癖をやめさせるだけでなく、原因にストレスがある場合には子供の心理的なケアも必要になってくるでしょう。

まとめ

耳の痛み、痒みの症状を伴う外耳炎について理解は深まったでしょうか?気になるご自分の症状に当てはまるものはありましたか?外耳炎は放置してしまうと、周りの組織に広がって脳神経にまで影響を及ぼしたり、膿が広がって骨の壊死を起こすこともあるほど、甘くみてはいけない病気といえます。

耳は周りの人とのコミュニケーションに大切な器官であることはもちろん、外界の危険から身を守るためにも大切な働きをしています。耳の痛みや痒みの症状があれば、放置しないで適切な治療を受けるようにしましょう。